隠れ宝塚のひとりごと

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宙組TAKARAZUKA 1000days劇場公演

「エリザベート」
−愛と死の舞曲−

ミヒャル・クンツェ 脚本
小池 修一郎 潤色・演出
観劇日 99年2月21日
観劇時刻 午前11時の部
観劇場所 5列左側(A席)


−「歌のエリザベート」−


 宙組版「エリザベート」は、「歌のエリザベート」。そんな印象を受けた。
 「ミルク」等のコーラスが非常によかったし、コーラス以外でも、難しい曲が多い中、一つ一つの歌を非常にうまく歌い上げている生徒が多い。聞いていて心地よかった。
 「歌のうまい生徒がそろっている」と言われながら、お披露目の時は1000daysの最後列(劇場とは思えぬほど音響がひどい)で観劇したため、とてもながら実感できなかった。しかし、今回は幸運にもA席で観劇できたため、非常に良好な状態の歌声を聞くことができた。A席での観劇など、滅多にできることではないので、他組との比較は一概にはできぬが、確かに今の宙組の歌は、レベルが高い。
 最近はダンスや演技など、視覚面で楽しめる舞台の方が多いが、今回はかなり聴覚の方で楽しめる舞台であった。


−「ずんこトート」に打ちのめされる−


 ずんこ(姿月あさと)ファンでもないのだが、今回は見事なまでに姿月トートに打ちのめされた。冗談抜きで、気絶するのではと思ったほどだ。観劇後の余韻も強烈で、観劇後2日ほどは、トートを思い出しては震え、崩れそうになるものを感じていた。
 何より表情がいいトートだった。エリザベートへの届かぬ切ない想いが強く感じられて。そして、エリザベートを見つめる視線……。鋭さの中にも、どこか哀愁が感じられ何とも言えぬ味わいの漂う視線だった。思い出すだけで溜息もの、こうして舞台を思い出していても、震えそうになってくる。
 トップスターそっちのけで気に入った娘役ばかり見ているほどの娘役ファンであるけれど、今回ばかりはトップスターにかなり目を奪われてしまっていた。姿月あさとが、ものすごいトップスターに見えてきた舞台であった。
 まだ観劇予定があるが、はたして気絶せずに見られるかどうか、ちょっと心配だったりする (^^;


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