隠れ宝塚のひとりごと
−千ほさちのページ−
拝啓、千ほさち様
千ほさちを題材としたエッセイや雑文のページです。
拝啓、千ほさち様 (10/4)
時がこのまま流れなければ……
こんなことを何度思ったでしょうか
しかし時は無情に流れ
訪れてほしくなかった瞬間−あなたの最後の舞台−が
手の届く場所に来てしまいました
今から1年半前
春浅き宝塚の地にてあなたを見初めて以来
あなたのことを想わぬ日は1日たりともありませんでした
気がつけば僕はあなたに恋愛にも似た感情を抱いておりました
それ以来僕はあなたに会うために何度劇場に通ったでしょうか
どれだけの時間あなたをオペラグラスで見つめ続けていたでしょうか
あなたの美しさと可愛らしさは
この世知辛い世の中を生き抜くための安らぎを与えてくれました
いつも全力投球で舞台に立つあなたの姿は
日々暮らしていくための大きな励みになっていました
そしてあなたの舞台は
僕に数え切れぬほどの夢と希望を与えてくれました
僕があなたにできたことは
あなたを応援することとあなたを讃えることだけ
でも あなたはもっと多くのことを僕にしてくれました
そんなあなたの退団は
今でも僕にはつらい出来事です
「退団は嘘です」とあなたが言ってくれたらと
今でもなお思い続けています
しかしたとえ今は嘘であったとしても
必ずその日は訪れるもの
だから僕は未練を断ち切り
笑顔であなたを送ります
宝塚から未知の世界へ旅立つあなたを
あなたへの想いと感謝と祝福の言葉を添えて
千ほさち様 あなたはいつも素敵でした
千ほさち様 あなたはいつも可愛くそしてきれいでした
千ほさち様 安らぎを与えて下さったことに感謝しています
千ほさち様 励みを与えて下さったことに感謝しています
千ほさち様 夢と希望を与えて下さったことに感謝しています
そして 千ほさち様の未来に光あれ
突発的退団 (8/8)
ホームページを立ち上げてからわずか1年もたたないうちに、この話題を取り上げなければならなくなったのが悲しい。
突然、ほさちゃんの退団が発表され、10月5日、「SPEAKEASY」の東京公演を最後に、ミキさんとともに宝塚を去ることになってしまった
(;_;)
あまりに突発的である。退団する気配は全く見られなかったし、それらしき噂も全く聞かなかった。何より、自身の写真が写った地方公演のチラシができているというのに、今度の1000daysでと決まってしまったことが、退団があまりに突発的だったことを物語っている。
第一報は、NIFTY Serveのクリッピングサービス(指定したキーワードに関する情報を配信してくれるサービス)だった。
仕事から帰り、食事を済ませ、いつものようにNIFTYを巡回した時に飛び込んだ共同通信の情報に、僕はしばらく固まった。
最初はまず驚きを覚えた。まだ研5である。トップ娘役就任から、わずか1年半しかたっていない。今がトップ娘役としても、宝塚の生徒としても最も伸び盛りの時期だけに、しばらくは安泰であろうと思っていたのに、いきなりの退団である。
次に何とも言えないショックが全身を襲った。それと同時に、悲しみも覚えた。
一体どうして……。どうして、今、退団なのか……。
いつも夢を見ていた。いつか、宝塚の娘役の顔になる日が来ることを。あれだけの美しさ、可愛らしさ、そして素質を持った娘役なのだ。演技派ではあったが、「ザッツ・レビュー」では、なかなかいいダンスを見せてくれて、「SPEAKEASY」/「スナイパー」では歌が以前よりも上手くなっていた。絶対、娘役の顔となれる日が来ると信じて応援し続けていた。それなのに、これほどまでに早すぎる退団となってしまった。もう、その地位が見えるところまで到達しようとしていたのに。残念でたまらない。
多くの退団者と同様に、芸能界には残るようである。これからも「女優 千ほさち」を応援していけることはせめてもの救いではある。しかし、「宝塚の千ほさち」でなければ見られないものはたくさんある。その、「宝塚の千ほさち」でなければ見られないものを、もっと見たかった。たった1年半だけで、それが見られなくなることが悲しい。
退団は今度の1000days。二度と大劇場に戻ることはない。6月6日、大劇場で「SPEAKEASY」/「スナイパー」を観劇した時、まさか金輪際、この劇場でほさちゃんを見られなくなるとは思ってもいなかった。新しいトップスターとのコンビで出てくると信じて疑わなかった。どうせ早く退団してしまうのなら、せめて大劇場の前に知りたかった。思い出を噛みしめながら、最後の大劇場を見つめたかった。思い出を噛みしめながら、本拠地でのサヨナラを見送りたかった。
4日夜の、第一報を受けたときのショックからはほぼ立ち直ったけれども、今でも残念さと、泣きたくても泣けないほどの悲しさを感じている。
まだ宝塚に残っていてほしい。せめてあと1年。これが僕の偽らざるほさちゃんへの思いである。インターネットにこんなページを作ってしまうくらいに大好きな生徒だったのだから、どうしても、もっと宝塚にいてほしいという思いは拭うことはできない。
しかし、決まってしまったことは覆ることはない。せめて、この1年半、素敵な夢を見させてくれて、いろいろな思い出を残してくれたことに感謝しつつ、ほさちゃんを今まで以上に精一杯応援したい。残りわずかの「宝塚の千ほさち」の思い出を作って、笑顔で10月5日を迎えたい。
ラッシュの中央線で (5/20)
仕事から帰るときの中央線の電車の中で、ほさちゃん発見 (^^)
ほさちゃんがイメージキャラクターとして起用されているパレスホテルの車内ポスターだった。もしかしたら、もっと前から貼ってあったのかもしれないが、気がついたのは今日が初めてだった。
ウエディングドレスを着て、ブーケを握りしめたもの。たまらなくきれいである。「盗みたい」という衝動を抑えなければならなかったくらいに
(^^;
中央線にほさちというのも、贅沢な気がするが、ラッシュの疲れを和らげるには最高である。
お仙ちゃんのバレンタインデー (2/21)
「ザッツ・レビュー」は、植田大先生(笑)の脚本の出来の悪さを補うかのごとく、アドリブが炸裂した公演だった。ほさちファンとしては、贔屓がスカートめくりのターゲットにされて気を失いそうになったものだが(個人的に、少しミキさん(真矢みき)が許せなかった)。
さて、ここからはよそで仕入れた話題であるが、2月の1日から18日まで行われた名古屋の中日劇場公演での話である。
ここでも東京同様にアドリブ炸裂だったようだが、14日、すなわちバレンタインデーの夜の部では、ほさちが可愛らしいアドリブを見せてくれた。第2部の日比谷公園で泰平に「源次と一緒になってくれないか」と言われるシーンで、ハンドバッグの中にハート型の包みを忍ばせて登場。
いつも通り泰平の言葉に怒ってハンドバッグをおいたまま駆け出してしまう。ミキさんはここまで知らなかったらしい。ハンドバッグを手にして、「何だこれ?」。一息おいてから包みを開けると、ハート型の厚紙か何かに「I
love you」の文字。
この話を某所で読んで、ほさちの可愛らしさに、すっかり嬉しくなってしまった。
ファンになったきっかけ (1/3)
千ほさちの舞台を初めて見たのは、昨年の「失われた楽園」/「サザンクロス・レビュー」の大劇場公演、すなわちトップ娘役千ほさちのお披露目公演でのことだった。
宝塚にのめり込むきっかけを作った純名里沙の後任ということで関心は持っていたが、まだどんな生徒かわからない状態であった。
それで、とりあえずどんな感じの生徒か見てみようと思い、ムラへ行ってみた。
ここで一気に打ちのめされた。きれい系の生徒かと思えば、案外と可愛らしさも持っていて、演技がしっかりしている。花組のどの生徒よりも輝いて見えていた。しかも、さらに好感を持たせたのが、千ほさちの持ち味でもある全力投球で舞台に臨む姿勢。誰もが舞台では一生懸命になってはいるが、そのような姿を最も見せてくれた生徒が千ほさちだった。
純名里沙の退団後は、宝塚ファンでも特に好きな生徒はいないような状態だったが、僕は一気に千ほさちが好きになった。この生徒のファンで行こうと思いながら、大劇場を後にした。
そして東京公演。
千ほさちは大劇場よりも一歩成長した姿を見せていた。どこか大劇場の時よりも確実に伸びていると思わせるものを感じた。そして、僕は千ほさちのファンであることの喜びを覚えた。
これが、僕の千ほさちファンとしての序章である。