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※これ以降はマンガ「不能の手紙」をお読みください。

 (「生きている夢」より)
2016年05月26日(木)初診の判断
もう10年以上になるけど、私はある大病院の内科で定期的に検査を受けている。
厚生省指定の難病に該当するのだけど、症状は落ち着いているので日常生活に大きな支障はない。
その受診と合わせて、耳鼻科関連でいろいろ変な病気が出てくるので、内科のついでに耳鼻科に行くことがあるけど、ここ数年はご無沙汰していた。
ところが、また耳鼻科系の問題の一つが出てきて処置をしてもらいたいので、内科の検査のついでにそちらにも行きたいから回して欲しいと頼んだら、耳鼻科に予約を入れなければならないという。
以前は、予約なしで耳鼻科にもまわしてくれたのに、いつから変わったのだろう。
してもらいたい処置というのは、耳下の嚢胞に液体がたまって腫れてきて痛むので、注射器で吸い出してもらうことで、これまでも何回かそれをやってもらっている。
数日前から痛みが出てきたけど、内科の予約があったからそのついでにと思ってガマンしていたのだ。
システムが変わったようなので、嫌な予感がして耳鼻科の受付に尋ねてみた。
耳下嚢胞は、内科の予約日に合わせて都合よく腫れるわけでないので、腫れて痛んで処置をしてもらいたい日が耳鼻科単独の場合、紹介状が無い場合に5,000円とか請求されるのか、という問いに対して、耳鼻科の受付は「会計に尋ねてくれ」と言った。
そこで会計に尋ねたら、初診になるかどうかは耳鼻科の医師の判断だという。
なんだそれは!? では、診察を受けてみないと5,000円請求されるかどうかはわからないというのか!? そんなバカなことがあるか。
そもそも、この耳下嚢胞の病気はこの病院で最初から診てもらっているから、紹介状を書いてもらう町医者がいるわけではない。
この病院で嚢胞のレントゲン撮影や、たまった液体が何であるかの検査、唾液腺の検査など、いろいろなことを既にやっているのに、またわざわざ紹介状のために町医者で一からこの検査をするとしたらそんなバカバカしいことはない。
そもそも私の病気はメインは内科でも、その病気のせいでいろいろな身体症状が出て、他の科を受診しなければならなくなるから、総合病院に通っているのだ。
そういう説明をしても会計は、「先生の判断になるからわからない」言う。
5,000円もの額を、かかる前に請求されるかどうかわからないって、金を払う側としては納得できない。
大病院からお給料貰っている人には5,000円程度はどうってことないかもしれないけど、私には大金だ。高給取りに市民感覚はないのかな。

2016年05月25日(水)嵐を起こす人
ドラマ「重版出来」を観ていると、マンガのことで悩んでいたことなど、いろいろ懐かしく思い出す。
随分昔のことだけど、ネーム指導である編集者A氏から毎回同じことを言われた。
ただ、それが抽象的な言葉なので、私にはA氏の言っていることの意味がわからず、直しようがなかった。
「それはどういうことかわからない」と尋ねればよかったけど、「それがわからないなら救いようがない」と言われることを恐れて、訊けなかった。
直らない私は、A氏には、意地をはって「直さない」と見えたのかもしれない。
毎回その同じ抽象的なことしか言われないので、このままでは、ずっと私のネームは書き直しかボツになり続けるのだろうと思った。
編集者はコーチではないから指導の義務はないけど、同じことを言っても変わらないなら、言い方や切り口を変えるという工夫をしてくれないのかとも思った。
私は意味がわからないので、自分では納得してなくても「こうせよという意味だろうか」と不本意ながら自分の作風をいじり、いじるほど変になっていった。
A氏はそのことにばかりこだわって「それをクリアするまでは認めん」という頑固な状態になっているように思えた。
そして、出版社のパーティーの直前に、A氏から「こんなのマンガじゃないよ!!」と怒鳴られた。
私は、怖くてますます自分から話しかけることができなくなり、意味がわからず悩み続けた。
そしてある時、A氏は私に「だんだ力なくなったね」と言った。ショックだった。A氏は自分の言葉足らずの結果を私のせいにしたのだ。A氏から見れば、私がA氏のせいにしている、と思うだろう。
でも、掲載の裁量は編集者にあるので私は弱者だし、プロというのは職人だから、できるだけ編集部の意向に沿いたいということからも、言うとおりにしようと努めるわけで、決して反抗したり自己主張しているわけでもなかった。
担当者が変わり、私のほうからA氏に言われた同じことを尋ねたけど、その担当者は別の切り口で答えてくれた。
そして他の編集者も、そのことに執拗にこだわることもなく、おおらかにしてくれているうちに、私にはその意味がようやくわかってきた。
そして、私も自分が不本意でなく納得して描いた作品はすんなり通った。
A氏の言わんとしていたことは、もちろん、間違ってはいないし、貴重なアドバイスだと思っている。
でも、アドバイスには伝える技術が必要だし、一つの事にこだわり過ぎると、それは指導ではなく「これが出来ないからダメなヤツ」という固定観念でしかなくなり、その一点だけですべてを否定するようになる。
だから、他のこととのバランスを欠いて、それだけにこだわって、それだけしか言わなくなった人とは、しばらく距離を置くしかない。
それは、その人の中に嵐が起こっている状態で、私はそういう嵐に巻き込まれて潰されるわけにはいかないので、そんなときは嵐が過ぎざるのを物影にでも隠れて待つしかないのだ。
こういうことにならないようにするためには、日頃から気軽に話し合える関係を築いておくことが大切で、そうすれば相手の言いたいことや考えていることをお互いに理解しやすくなる。
でも、物理的に離れていたり、立場上の弱者にはなかなか難しいことだ。
だからこそ、逆に私がA氏のような立場になったら、すべきことは、怖がらせないで相手の話を十分に聴いてやることだと思った。
相手が嵐を起こす人になる危険があるかどうかは、日頃の雑談でもわかる。
「旅行はどうだった?」などと、こちらに関心を持って話を聴いてくれる人には、自分の感じること思うところを話しやすくなるので、嵐を防げる可能性が高くなるのだと思う。
私はA氏を悪く思ってはいない。してもらったことで感謝していることも多々ある。
そして、これも学んだことの一つだと思っている。けれども、その感謝を持って差引にはできない。
今更このことを取り上げるのは、同じような局面に遭遇したときに、同じ過ちを繰り返さないためだ。
私もそうだけど、多くの人は、知り合った人と友好的な付き合いをしたいと思っている。
嵐が起きたとしても、嵐が収まったら、穏やかな付き合いをしたいと思うのが普通の感覚だ。

2016年05月24日(火)取り返そうと思わない
ルクーのソナタは暗譜したのに人前だとボロボロに弾けなくなる。
一瞬、ド忘れしたように出てこなくなるのだ。
ヴィターリもブルッフもミシミシも暗譜で人前で弾いたのになあ、と悔しく思う。
でも、ルクーは半音階や音名が異なる同音などが多いので、憶えにくかった。
そういう曲もあるのだということで、従来の自分の暗譜の方法を見直したほうがよいのかもれない。
いつまでも「悔しい」という落胆よりは、いつも上手くいかない場というのはあるもので、その場に執着して挽回しようとあがくのも疲れた。
「今度こそは弾けるところを見せてやる」と思いすぎるのは、今までのパチンコの負けを一気に取り戻そうとして返り討ちにあう、どうしようもないギャンブラーみたいなものだ。
変身ヒーローが一人で悪の組織を潰せるのも、悪の組織がヒーロー一人にこだわりすぎて限度を考えずに大切な戦力を投入しすぎた結果だ。
そういう、ダメギャンブラーや「滅びる悪の組織」のように必要以上にムキなるのはやめようと思う。
マイナスの先入観をプラスに変えることにこだわるより、一旦ご破算にして、私に対してマイナスの先入観のない状態の人のために弾こうとイメージするほうがいいかもしれない。

2016年05月23日(月)タイムラプス
ルクーのソナタ第3楽章を暗譜で弾いている姿をiPadで撮影してみたところ、間違ってタイムラプスで撮影されていた。
タイムラプスとは、一定間隔で連続撮影した静止画を連ねて動画のように見せるもので、iPadの場合、撮影時間により0.5秒〜8秒に1回撮影されるので、15〜240倍速で早送りしたビデオみたいな動画になる。
タイムラプスで撮影されたヴァイオリンを弾く自分の姿は、ものすごく高速なので超絶技巧をしているようで可笑しかった。
タイムラプスは星空とか雲の流れなんかを撮影すればいいんだろうけど、旅に出たときにでもやってみよう。

2016年05月22日(日)変な柄
ヴァイオリンケースをどうして縞々のLimitedにしたか。
私ももともとこれを持とうなどとは思ってもみなかった。
これを最初見たとき、チンドン屋のズボンみたいでこんな変なの買う人がいるのか!? フランス物ってたまに美意識が行き過ぎて奇妙なことやらかすからなあ、と内心思っていた。
でも、ケースを何色にしようかというのは、随分悩んだ。
木製ケースだと茶色とかベージュといった地味なものが多く、私ももう飽きた。
化学素材(?)だと多様なカラーがあるけど、プリュームはビビットなピンクだから、それ以外の色にしたい。
でも、自分が参加する集まりには、パープルもオレンジも持っている人がいるので、同じ色にするわけにもいかない。
真似したと思われるのがイヤというよりは、ヴァイオリン弾きがたくさん集まる場では、ケースを間違えやすいので、出来るだけ他人とかぶらないものにしたい。
そして、たくさんのケースの中から、自分のモノだとわかりやすいのがいい。
私はスーツケースも最初は茶色という地味なモノを買ったけど、空港のターンテーブルにスーツケースが出てきたとき、似たようなのがたくさんあって埋もれてしまい、判別しにくかった。
だから、遠目から自分のモノが一目でわかるようにと、スーツケースはだんだん地味なものから、変な色を選ぶようになってきた。
ヴァイオリンケースもそれと同様に、自分の好みの色というより、わかりやすい変なモノにしようと思って、縞々Limitedにしたのだった。
近々参加する集まりでは、さすがにこれを持って来る人はいないだろう。
Limitedは一見派手だけど、よく見るとシックな配色だ。
緑と紫に明るい黄緑の縞は、初夏の草原のようで、菖蒲の花を思わせ、大正時代の着物のように粋な配色だと思った。
フランスのジャポニズムという感じで、今はとても気に入っている。

2016年05月21日(土)ついに新ケース
あるサラリーマンが、喫茶店でノートパソコンを机の上に置いたままトイレに行った隙に盗まれたという事件があった。
ヴァイオリンを持って遠出するとき、いろいろと心配事がある。
ホテルやデパート、コンサートホール、美術館などは、楽器ケースごと預けても盗まれるということはまずないけど、意外と不安なのが、ミュゼットとか演奏に行くとき。
会場に不特定多数が出入りすることがあるとか、誰でも外部から入れる環境だと、楽器を置いてトイレに行くのが怖い。
そのたびに楽器ケースごとトイレに持って行くわけにもいかないので、ケースに鍵をかけて、ケースの取っ手を柱などにワイヤーロックで繋いでおけばいいけど、なかなかそこまでは出来なかった。
ムサフィアは一応、鍵はあるけど、家の鍵などに比べるとあまりにもチャチだし、無くしやすいので使っていなかったのだ。
旅先では、鍵をかけないでワイヤーロックだけで取っ手を繋ぐことはしていたけど、瞬間的な置き引きは防げても、長時間席を外せば、蓋を開けて中身だけ持って行かれてしまう危険はあった。
プリュームだと肩当や小物や楽譜が入らないということもあって、ついに、ヴァイオリンケースBamのHightechオブロング、柄は縞々のLimitedを買った。
教本みたいに厚くなければ楽譜が中に入るので、必要な物は全部ケースに入れられるし、鍵はナンバーロックなので無くす心配がないから、これからは鍵をかけることができる。そして、2.2kgは軽くていい。

※これ以前は「総集編2016年」をお読みください。