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2013年3月1日

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在来工法とは一体なんのことでしょうか?
それを知るために、大雑把ではありますが、
現在の建築事情をお伝えします。 

木構造には4つの工法があります。
.木造枠組壁工法 (ツーバイフォーなどです)
.木造軸組工法 (これが在来工法です)
.丸太組工法 (ログハウスや校倉造です)
.大断面木造 (体育館など大スパンの建物に使われる工法です)

大手の住宅メーカーではのツーバイフォーが主流です。
この工法はパネル工法とも呼ばれます。その名の通り、パネルをパタパタと組み立てていくだけなので、特殊な技術をあまり必要としません。

そのため、「素人でもできる」などと言われたりもします(私は決してそうは思いませんが)。
「簡単にできる=お金がかからない」という利点は、現在の大量生産社会に見事にマッチし、アメリカやカナダでは住宅シェアの9割をパネル工法が占めています。

一方、の在来工法ですが、こちらは下火です。
理由はいろいろ考えられますが、一番はやはり金銭的なものでしょう。
在来工法は、ある程度以上の技術を必要とします。
当然、技術を持った職人さんにはそれに見合った賃金を払わなければなりません。そうなれば、結果として値の張る住宅になってしまうのです。

「家を建てた時、昔はいくらかけたかを自慢したもんだが、今は逆に安さを自慢するようになった」
これはどこかの偉い棟梁が出された本に書いてあったのですが、今の建築事情を端的に示した名言だと思います。

さて、在来工法が今どういうスタンスに立たされているか、お分かりになっていただけたでしょうか?
次は、在来工法による製作の一部をご紹介します。



在来工法の技術



カッサン建築工房の作るポスト&ビームの犬小屋は、一般の住宅と同じような構造となっております.。
写真Aをご覧下さい。下から順に、大引き→柱→桁・梁→束→母屋→棟木と、本物の住宅とほとんど変わりありません。
さらに写真Bをご覧下さい。部材と部材をつなぐ際、お互いがピタッとはまるような細工をしなければなりません。
写真Cがまさしくピタッとはまった瞬間です。
ちなみに長方形の穴は「ほぞ穴」といい、柱がつながります。
写真A:仮組みしたところ傷つきを防ぐため、テーブルに乗せています 写真B:なかなかに気をつかう細工です 写真C:ピタッとはまった瞬間は気持ちのいいものです


写真D,Eは、また違った細工です。場所によって、最適な細工を施します。
写真D:左をオス、右をメスなどと言ったりもします。 写真E:合体成功です。


墨付け」という作業です(写真F〜H)。「墨差し」という特殊な筆で、切り込むための寸法を部材に記していきます。
在来工法の大工さんなら、出来て当たり前の作業だったのですが、現在は製材屋さんがコンピューター制御された機械で切り込んでくれる「プレカット」が主流なので、お目にかかることはあまりありません。
余談ですが、以前とある建設会社へ出稼ぎに行った時、「墨付けができる」と言ったら、目玉をひんむいて感心された事がありました。
師匠に感謝!
 

写真F:墨付けは姿勢正しく!

写真G:手前から墨差しと墨壺です。これを持っているだけで一人前の気分になれます 写真H:墨差しに墨をつけて使います。細くてムラのない線が引けます



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