犬小屋

安くて丈夫、しかも遊び心のある猫小屋を手作りしましょう。DIY中級者向け。
キャットタワーのような大きい物は部屋に置けないという方は必見です。


カッサン建築工房は、カッサン犬小屋工房として新しいURLにて営業しております。

犬小屋製作・販売のカッサン犬小屋工房
http://ka3.jp/inugoya/


2013年3月1日



猫小屋というネーミングはダサいので、
キャットハウスと呼びましょう。

キャットハウスの作り方 



必要な材料は、コンパネ(正式名称はコンクリートパネル)1枚と、わずかな端材、そしてビスのみ。
ただし細工がちょっと面倒なので、DIY初心者には難しいかもしれません。




丸ノコによるコンパネのカットは、簡単なようで意外と神経を使います。
まずは設計図を頭に叩き込んでください。

コンパネ、カット図
6枚を切り出します



注意:コンパネを縦半分にカットすると、計算上は90cm÷2=45cmですが、
実際は丸ノコの歯厚分が差し引かれるので、44.8cm程度になります。


電動丸ノコ、インパクトドライバー、鉛筆、スケール、差し金。最低限、これだけの道具があれば作る事はできます。また、画像にはありませんが、ジグソーがあると、猫の通り道を丸くすることができます。
直角切断用の丸ノコ定規です。少々値が張るので、なくても構いません。鉛筆でカット線を書いて、それに沿って切断してください。


カットする順番



まずはの順にカットします。
次に
い・ろ・はをそれぞれ、にカットして分けます。



6枚切り出したところです。
45cm×45cmが2枚。
45cm×42.6cmが4枚です。
次に仕切りを組むための切込みを入れます。
42.6cmの辺のど真ん中に、1.2cm幅の切込みを入れて下さい。長さは22.4cmです。
2枚作ります。
便宜的に上図の
ができたことにします。
次にに・ほ・へ・を用意してください。45cmの辺に平行に、仕切りを受ける溝を作ります。
画像を見ると鉛筆で線が引いてあります。
この線の意味は、次の画像を見ると分かるはずです。



画像のように溝ができます。この溝に仕切りのコンパネがはまるわけです。1.5cm角程度の材料を使いますが・・・→
今回は、画像のようにドウブチを縦半分にカットしたものを使用しました。腕に自信のある方はチャレンジして下さい。 最終的にはこのように取り付けますが、今の時点では取り付けず、印だけしておいて下さい(穴をあけるのに邪魔になるので)。



ダンボールに任意の幅でポツポツと穴をあけ、片方に釘、もう片方に鉛筆を刺します。軽く釘を打ってやって、クルッと回せばきれいな円が描けます。
ジグソーのスタート地点にドリルなどで穴を開けましょう。ドリルは3本セットで500円程度で売っております。 ジグソーは安いものなら3,000円程度で購入できますので、持っていない方はこれを機会にそろえてみては? DIYの幅が広がりますよ。



きれいに開きました。ちなみに円の直径は15cmです。穴をたくさん開けすぎると強度が落ちるので、ほどほどに。
穴を開け終えたら、画像のようにして溝を作りましょう。 割れを防ぐために、ビスを打つ所をインパクトドライバーでグリグリして軽く穴を開けましょう。「サラもみ」と言います。



サラもみをしないと、画像のようにパックリと割れてしまいます。
全てつけ終えたら下ごしらえ完了です。
仮組みしてみましょう。
画像は仮組みしただけですが、溝にしっかりはまっているので自立しております。



天板から縦のコンパネ目がけてスリムビス30mmを打ち込みます。細めのキリで下穴を開けておくと失敗しません。左右4箇所ずつ、計8本打ちましょう。床板も同様にします。
天板と床板をビス止めしても、まだグラつくはずです。そこで、仕切り板にも2本ずつ計8本ほど、ビスを打ち込みましょう。 これでほぼ完成です。
注意:ビス止めは、ハウスの直角を確認しながら行なってください。


きれいに仕上げるためのワンポイントアドバイス(サラもみ)
ビスを打つときは、プラスのピットでグリグリグリっと、軽く掘ってやりましょう。この作業を「サラもみ」と言います。



紙やすり(100番程度)で最後の仕上げをしましょう。画像のような角は、思いっきり丸みをつけましょう。その他、切断面、丸く切った箇所などもささくれ立っているので、ゴシゴシして下さい。
最終チェックは猫ちゃんにしてもらいましょう。 大丈夫でしょうか?


完成
どうやら気に入ってくれたようです。うちの猫は頭が悪いのですぐに入りましたが、普通の猫はもっと警戒心が強いと思われるので、慣れるのに時間がかかるかもしれません。裏技として、マタタビパウダーを擦り付けるという手もあります。

注意:キャットハウスの上に重い物を載せないで下さい。


製作にあたってのアドバイス
最初から完璧を求めすぎると楽しいはずの作業が、苦行になってしまいます。
「ちょっとくらい失敗してもかまわない」くらいの気持ちでいることが大切だと思います。
寸法を間違えようが、隙間ができようが、ネコちゃんは気にしないはずです。DIYは楽しむことが一番の目的ですので、気楽に頑張ってください。

なお、補足説明の動画もあります。手作り犬小屋での説明ですが、キャットハウスにも通ずるところがあるので、リンクしておきます。作業に行き詰まったらご覧になって下さい。
1.ドウブチに関しての動画
2.ビスの打ち方の動画


 
名称

使用材料



費用


作業時間
キャットハウス

コンパネ(12mm)1枚
1.5cm角×45cmの木材8本
ビス(スリムビス30mmと普通のビス25mm)

2000円〜3000円程度 (道具類の値段は含みません)

4〜6時間 (慌てず、ゆっくり作業して下さい。安全第一)






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