犬小屋製作・販売のカッサン犬小屋工房

犬小屋

犬小屋の購入、ちょっと待って!

いろいろな犬小屋メーカーや製作所がありますが、どこで犬小屋を購入しようと、注意しなければならない事が多々あります。
このページでは、犬小屋販売の裏事情、犬小屋の良し悪しなどを検証していきます。


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犬小屋製作・販売のカッサン犬小屋工房
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その犬小屋の購入、ちょっと待って下さい

犬小屋を購入する際、できるだけ安い犬小屋をお求めになるのが人の常です。
ホームセンターに行けば、デザイン的にかわいらしいものが5千円程度で売られています。
いいと思います。5千円程度なら、壊れてもまたすぐ購入できる値段ですから。

ただ、一つ注意して欲しいことは、犬小屋を設置する環境と、犬のサイズです。
まずは、設置する環境について説明いたします。


犬小屋設置に適した環境とは?

犬小屋ですから、ほとんどの場合屋外に設置することになると思います。
例えば、ひさしのすぐ下やカーポート内など、雨や直射日光からある程度守られるような環境が、犬小屋の設置には最も適しています。

特に木製犬小屋の場合、一番の敵は湿気です。
木材は、常に湿気を帯びた状態におかれると、細菌がどんどん発生します。また、シロアリやダンゴ虫なども集まりやすくなります。そうなると、木材は加速度的に腐っていきます。
(こうなると、わんちゃんの健康にも良くないですね)

それを防ぐにはどうするか?
前述したように、雨がなるべく当たらない場所に犬小屋を設置することです。

そういった都合の良い場所がない場合は、ホームセンターの木製犬小屋はおすすめしません。どうしても安く済ませたい場合は、プラスチック製の犬小屋がましですが、それについては後ほど・・・。

ホームセンターで売られている木製犬小屋は、全てとは言いませんが、ほとんどの物は耐久性がありません。

理由は、使用されている木材がかなり薄い上、大量生産しているせいか、作りが粗末で雑なものが多いからです。ホームセンターに行く機会がありましたら、一度犬小屋の屋根を軽く押してみてください。間違いなくグラグラします。

さらに、犬小屋を湿気から守るための塗装が、わりといい加減だったりします。よく見ると、塗りムラ、塗り忘れの箇所がありますので、これもホームセンターに行った際に確認してみるといいでしょう。
  犬小屋に限らず、ホームセンターの木製エクステリアは、管理がずさんなことが多い。
湿気は地面からも!

また、犬小屋の底部分に全く塗装をしていない物があるので、注意してください。
湿気は天(雨)からだけでなく、地面からも襲ってくるものなので、木製犬小屋の底部分は、絶対に塗装をしなければならないのです。
性根の悪いメーカーは、「見えない部分は手を抜く」のが当たり前ですから、購入する際は底部分の塗装がされているかどうか、必ずチェックしてください。

犬小屋を設置する場所が粘土質のように、常に湿気を含んでいる場合は、犬小屋の脚にブロックなどを置くようにしましょう。木製犬小屋が湿気た地面と直に接していると、接した部分から地面の水分を吸い上げていきます(毛細管現象)。湿気た木材が腐りやすいというのは、前述したとおりです。
設置する地面にまんべんなく砂利をひき、その上にブロックを置き、犬小屋を設置するのが最も良い方法です。

さらに、面倒かもしれませんが「犬小屋の塗装が薄くなってきたな」と思ったら、再塗装することをおすすめします。
塗装の頻度ですが、理想を言えば年に1回です・・・が、なかなか毎年毎年できるものではありません。現実的には3年に1回といったところでしょうか。


プラスチック製犬小屋は万能か?

木製犬小屋がいかに湿気に弱いか、お分かりいただけたと思います。
「じゃあプラスチック製の安い犬小屋にしよう」
と思われる方も多いのではないでしょうか?

確かにプラスチックは湿気を寄せ付けませんし、何より軽いのがいいですね。
ただ、プラスチックもやはり劣化します。劣化末期には、ポロポロと簡単に崩れるようになります。
日当たりが良すぎる場所に置くと、劣化が早まりますので、注意してください。

また、いくら水に強いといっても、やはり湿気た場所はわんちゃんにとって良くありません。前述したように、砂利などをひいて、環境を改善してやりましょう。


木製、プラスチック製にかかわらず、犬小屋設置の注意点をまとめますと・・・
@雨と直射日光がなるべくあたらない場所に置く。
A設置する地面は、乾いた状態にする。

この2点に尽きるでしょう。



ここまで、なんとなくプラスチック製犬小屋に軍配があがった感がありますが、そういうわけではありません。

犬小屋の最大の目的を考えましょう。
犬が寝る、またはくつろぐことです。

考えてみてください。もしも自分の部屋の壁がプラスチックだったら・・・と。
なんとなく気持ち悪い感じがしますね。
では、木の壁だったら・・・。
ただ居るだけで癒されるような感じを、多くの方が想像されるはずです。

犬も同じではないでしょうか? プラスチックのような無機物に囲まれるよりも、生きた素材である木材に囲まれた方が落ち着くとは思いませんか?

犬は、普段、我々人間を癒してくれます。
犬も癒してやりましょう、目一杯の愛情と木製犬小屋で。


木製犬小屋購入の注意点

ホームセンターの安価な犬小屋も、設置環境さえ良ければ長持ちすることでしょう。
作りが雑で、たまにケーシングというとても細い釘なんかが飛び出ていることもありますが、それは飼い主が取り除いてやれば済むことです。・・・ちょっと投げやりな言い方ですね。しかし、安いものを買うとは、そういう危険もあるということです。

さておき、安くて手軽に購入できるホームセンターの犬小屋ですが、大型犬の場合は、多少値が張っても、しっかりした犬小屋を購入してください。

大型犬の中には体重50キロを越す種類もいます。
そんな巨漢が、一日のほとんどを犬小屋の中で過ごすわけですから、正直言って、ホームセンターの犬小屋では心もとない気がします。
なぜか?
前述したように、犬小屋に使われる木材が薄いからです。

しっかりした犬小屋を手に入れる方法としては、近所の大工さんに頼むのが良い方法でしょう。大工さんは、常に強度のことを考えて仕事をしていますから、きっと頑丈な犬小屋を作ってくれる事でしょう。
ただ、一つ問題があるとすれば、価格が高くなりすぎるということでしょうか。
通常、大工さんの一日の賃金は1万5000円〜2万円です(ちなみに当工房では、1日の人件費を1万円で計算しております)。

置けるんやねLLサイズ
例えば左の犬小屋の場合、高さ85センチ、幅75センチ、奥行130センチ程度ありまして、これの製作には2日半かかります。
ということは、まともな人件費を挙げると、50000円程度になります。
それプラス材料費ですが、これが曲者です。大工さんが言う材料費とは、仕入れ×1.2〜1.3の値段なのです。ということは、左の犬小屋の本当の材料費は12000円なのですが、それに1.2をかけた14400円。四捨五入ならぬ、四入五入して、1万5000円が材料費となります(もっと高い掛け率にするところもあります)。

さらに、諸経費で5000円くらい足され、
50000+15000+5000=70000円となります。
大工さんの出す価格というのは、大工さんの数だけ違いますので、一概には言えませんが、それでも、画像の犬小屋だったら最低でも50000円は請求されるはずです。

ただ、これは余談になりますが、普段から頻繁に付き合いのある大工さんなら、「材料費だけでいいよ」とか、「プレゼントだよ」と言ってくれる場合も少なからずあります。

最後に一つだけ、大工さんに犬小屋を注文したときの注意を・・・。
大工さんは基本的に塗装はしてくれません・・・ので悪しからず。


木製犬小屋購入の注意点・その2

ホームセンターの安い犬小屋でも、開閉式の窓がついていたり、扉がついていたりと、その多機能ぶりに驚かされることがあります。

これは罠ですから、注意してください。

以前、とある店で見かけた犬小屋は、屋根の一部がパカッと開きました。暑い日には、そこを開ければ涼しくなりますよ、という意図のようです。
確かに機能としては素晴らしいのですが、作りがかなりいい加減でした。雨がまともに当たれば、おそらく中にも入ってくることでしょう。
また、その開閉部分に使われる蝶番がステンレスではなかったんです。これがどういう結末になるかというと、何年かすれば錆びて使い物にならなくなる、ということです。
何年かすれば使い物にならなくなるということは、裏を返せば、何年かはもつということです。
そこには、メーカー側の「何年も経てば、客も文句は言わんだろう」という、消費者をなめた思想が見え隠れします。

ホームセンターで犬小屋を購入される際は、ゴチャゴチャと余計な機能がついた犬小屋はやめておきましょう。





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真心込めて製作しております。