2002.8.11 3部(東京公演ラストステージ)
KAT-TUN お客様は神サマーConcert
in東京国際フォーラム ホールA


indexに戻る

◇◇◇ichikoの座席 2階4列から観たKAT-TUNとJr.達◇◇◇
「今、KAT-TUNが持てる力の全てを見せてもらった」
これが今回ステージを見終わった後に感じた印象でした。そして、彼らも「オレ達に何が出来るのか」と悩んだ時に出した結論が「今出せる全てを見せる」だったとあり、ちゃんとその気持ちが観客に伝わったとてもいいファーストコンサートだったと思います。このコンレポページのTOPにも書いているんですが、私は嵐以外のコンサートにあまり行かないので、今回どうしてもふたつを比較してしまいがちになってしまいました。どっちにもキャラクターというものがあるので合う合わないはあると思うのですが、だからこそ嵐では観られないような斬新で新鮮な部分があったと思います。そこにかなり心動かされてしまいました。このコンサートを観てKAT-TUNを初めて「いいグループだなぁ」としみじみ感じたので、そんな部分が伝わるといいな、と思いながら印象に残ったところを挙げていきたいと思います。
(注:今回先輩曲やCDリリースされてない曲が中心の構成なので、そういう部分で間違っている内容を書いてしまっている部分があると思われます。その辺はあらかじめご了承下さい)
舞台はアリーナではなくホールだったので、花道は無し。メインステージの横に3m程のせり出しがあるだけで移動スペースは少なかったのですが、1点集中して観られるという点ではやっぱりホールはいいな、と思いました。ステージから客席までの間にはオーケストラビットがあって間が空いていたのですが、始まりと同時にそこから6人が乗った床がせり上がってきて1階の客席との間が無くなっていました。舞台全体のイメージとしては「玩具みたい」な印象。至ってシンプルなんだけど玩具っぽいイメージがあった。でもこれは別に彼らが意図した訳ではなかったかも。構成の中で名前の由来でもあるCARTOON(漫画)をテーマにしたコーナーもありました。舞台に対して不満を挙げるとすると、メンバーがオーケストラビットがあった部分のステージ前方に来ると客席の関係上2階席から観ると死角になることがあって見難かった部分がありました。メインステージにいる分には全然問題なかったんだけど、もともと座ってみる舞台用のステージなのかメインステージなのに見難いところがあるというのがちょっと不満でした。
オープニングメドレーでは「RED SUN」などを。Jr.はABC+東新五関、K.K.kityは全員いてあとYa-Ya-yahから星野くんと赤間が参加。あと個人的に嬉しかったのはドラムがまきのんでございました。でもなんだかとてもお疲れのご様子で。あまり笑顔が観られなかったのがちょい残念。一日3公演二日ドラムを叩き続けるというのはかなりの負担なんじゃないかな、と思われます。ちょっとむくんで見えて心配になっちゃったくらい。あとFIVEからはキーボードに石垣くん。このメドレーの間に、KAT-TUNメンバーが一人づつJr.を何人か連れてソロダンス。田口は壁宙(壁を駆け上がって宙返り)をやってくれました。この人どんどんスゴくなる(^^;。「LOVE or LIKE」では中央スクリーンにリハの映像が白黒で流れる。その後6人でダンスがあって一人づつ挨拶。みんな声枯れてるの。ガラガラ。なのに大声で叫ぶ。ここからJr.コーナー。ABCで「自由であるために」、K.K.kityが「チョンマルサランヘヨ」とYa-Ya-yahは星野と赤間だけで持ち歌を(何歌ったか忘れた)。これは何と言っても生サランヘヨが観られて嬉しかった(笑)。ただichiko的お気に入りJr.のとっつーがプチベッカムになっていたり(黒髪なんだけど真ん中が立っていた)草野も夏使用の短髪になっていてちょっと悲しかったな。で、ここはJr.コーナーなんだけどKAT-TUNメンバーも入れ替わり立ち替わりでJr.にちょっかいを出す。特に「サ〜ランヘヨ〜♪」の部分のフリをちゃんと覚えている上田が良かった。さすがダンスリーダー(だったよね(^^;?)。
次にKAT-TUNでハモメロっぽいのを歌ってV6メドレー(たぶん)。ラストステージなので踊りとかも足が上がらなくなったりしてるんじゃないかな、と心配していたんですがそんなこともなく。みんなちゃんと踊れてました。足が上がってなかった人はたぶん体が固いんじゃないかと(^^;。次にソロ一番手中丸の「愛してる愛してない」。これねー、やっぱ曲自体も懐かしくて私の体に染み込んでいるようなものなのでなんかそれだけで嬉しかった(笑)。そしてそのイメージが崩されることもなく中丸も普通に上手かったと思います。誰の真似でもなく中丸の「愛してる愛してない」だった。そして、もう一つKAT-TUNに感心してしまったのは全てのソロに誰かしらメンバーがバックに付いて踊っていたということ。それだけですごいグループ感が出ていたと思う。愛を感じた。次に聖のソロに続き、「Missing」(って曲紹介をされたと思うのですが、私の知らない曲なので不確か)。赤間が聖についてラップを歌う。聖は鉄パイプを持っていて、これはその後のMCでも周りから散々からかわれてました。で、ABCやらのバックダンス隊が出てきて、Jr.Con'でよくやってる暗転に蛍光手袋をして踊るところがありました。この時どうやらABCはあの伝説の嵐デビュー初登場Mステ衣装透明スーツを着ている模様。暗転してるからいいもののでもちょっと衝撃でした(^^;。
そしてメンバー紹介ラップ。これは嵐くん達の影響かな。一人一人にちゃんと歌詞が付いたんですけどあまり覚えてない。たしか「遅刻が多い中丸」とかそんな感じ。MCでも話題になっていたんですが、ここで名前じゃなくて名字をコールされてるのが中丸と田口だけで中丸はちょっと不満だったみたい。田口に関しては名前だと「じゅんのすけー」と長すぎてラップに当てるのは無理、ということになってました(笑)。このラップでは赤西の「じーんじんじん」と連呼されてるところが面白かったです。で、そのまま6人で1曲。明るめの曲でとても良かったんですけど曲名わからず。知ってる方がいたら教えて下さい。前半最後に赤西ソロで「君を想うとき」。私は歌に関しては大変許容範囲が狭いので厳しい意見を言いがちなのですが、この赤西仁の歌うバラードはなかなか良かったと思います。いや、マジで。こんなふうに思ったことに自分でも驚いてるくらい(笑)。この時もバックのコーラスにメンバーが参加したり上田が踊ったりしてソロのバックアップに参加してました。
MC。まずは6人で宣伝とか。CM撮影の裏話とかありつつ。「金曜のMステ観た?」とか会場に訊いてリアクションされて「ここだけなら視聴率100%(^^」とお気楽ご機嫌なメンバーが微笑ましい。その後ゲスト(?)の風間が登場。メンバー一人一人に話を振ってMCをすごく滑らかにしてくれてました。実はMCでとても静かだったのが田口と中丸で、中丸くんに至ってはどうも「魂抜けてる感じ(by風間)」だったんですが、調子悪い訳ではなさそうだったので連日のコンサートに本当にぼーっとしちゃったのかな、という感じ。そんな中丸ですが、風間から話を振られればちゃんと反応してていつもどおりの彼でした。その中丸エピソードの一つで亀梨を紹介するメンバー紹介ラップの担当だったのに「SAY 和也!SAY 和也! I am 和也!」とどさくさに紛れて言っていたのを風間は聞き逃さなかった。ここで、ラップを名前で呼ばれるのが羨ましかった話に繋がっていたと思います。それから風間が今回のコンサートに届いた祝電(笑)を読み上げる。まずはkinkiの光ちゃん。一人一人にメッセージを送ってくれていたんですけど、どうもあまりコンサートとは関係ないような。亀くんには「最近フォアボール多いぞ」とか。中丸に対しては「歌詞間違ってるぞ」と祝電なのに現場にいるかのようなメッセージ。間違えることは推測しているような内容(笑)。でもこれはコンサートラストにオチがありました。それはまた最後に。あとは剛からも「踊れる曲をプレゼントしたから」みたいな内容の祝電がありました。そして今回のMCでもの凄く私的に笑いのツボだったのが上田さんで、発言がいちいち可笑しい。シャツのボタンが全部外れていることを風間に指摘されて「今日は気合い入れてはだけてきた(^^」とニッコリお返事。一番最初にメンバー紹介ソロダンスで上田だけ4人ものJr.を引き連れていたことにも風間チェックが入っていたのですが、それについては聖から「こいつ『いっぱい後ろに付けたいっす』って自分で言ったんだもん」との暴露あり。あまりにも上田が上田らしくて可笑しいのですが、これ以上に最大級の隠し玉があってこれも確かメンバーからの暴露だったと思うんですが「上田ん家には妖精がいる」のだそうです。普通退いちゃう感じの発言なんですが、これに対して上田の返事は「いやホントにいるんだって(本気)」。上田の証言によるとどうも女の子の妖精が部屋の電気の裏にいるらしい。で、ここで凄いのは聖に「それでっかいハエだよ」と言われようが「バルサン焚いたらいなくなるよ」と風間に言われてもけなされてることに全然気が付いてないように見える上田がピュアでいいのです。私は涙流して笑っちゃいましたが、ステージ上でも「最近オレ(上田が)すげーツボなんだけど」と倒れて笑ってる亀梨がおりました。で、次の準備の為に赤西田口がハケるのですが、田口があまりにもしゃべってないので「何か一言言って行け」と言われ、「お昼ご飯カレーだったんだけどこれがカレー(辛い)」みたいなことを言って去っていきました・・・。ま、ダジャレは置いておくとして、これは既にお昼ご飯時にメンバーの前で言っていたそうで、赤西にドツかれたりして「叩かないでよ〜(^^;」と言っていたところなどを、亀梨が真似していたのがツボでした。亀梨が田口の真似をするというのがツボ。しかも似てた(笑)。
後半戦最初は、KAT-TUN(cartoon)の由来にちなんだ企画物。大きな絵本の描き割りが出てきて本を開いてみると大きなのっぽの古時計に扮した田口とお爺さんの赤西が登場。「大きなのっぽの古時計」を歌い始めます。続いて「アルプス一万尺」「勇気100%」「世界がひとつになるまで」「赤い靴」「クラリネット壊しちゃった」「みんなでワーッハッハッ」をメドレーで。子供向けっぽかったんだけどすごく楽しめました。特に古時計の田口も衝撃だったのですが、「赤い靴履いてた女の子」も田口で、真っ赤なスカートに大きな赤い靴がとても印象的だった(^^;。「アルプス一万尺」はメンバーが1階最前席の人と手合わせをしててこれはちょっと羨ましかったかな(笑)。あと個人的に「世界が〜」の手話が初めて出来て嬉しかったです(^^。このコーナーが終わった次に夏メドレーみたいなのがあって、その後に続く感じで田口ソロの「情熱の一夜」。これちょっと私的に意外だったんですけど、クールなイメージに反して彼の内に秘めた熱いところが表現出来て良かったように思います。ダンスもアクロバットも迫力があってマル。
そしてもう一つ企画物。「KAT-TUNかくし芸大会」。まず赤西がJr.巻き込んでサッカーのリフティング、上田がバスケのドリブル、聖と中丸でご存じ「田中」のコント。「少年倶楽部」で披露したのが一つと新作一つ。亀梨がバッティングでビニールボールを会場に打ってましたが、2階席には届かず(涙)。さすがにラストはパワーが落ちたかな。そして田口はジャグリングを披露。三つのボールをお手玉していて舞台が暗転すると蛍光のボールだけが浮かんで見えるという演出。でもこれ田口が見えなくなっちゃったら誰がやっても一緒じゃーん(^^;。ま、田口しか出来ないことは判っているのでそんな心配はいらないっすね。で、Mステでもやっていた殺陣へ。最終的に上田が勝って壇上で何故か「雪が降ってきた」を歌い出す。季節が違うだろーみたいなことで赤西からドツキが入り、「イタイよ!」と抗議する上田。そしてそのまま(こんな繋がりだったか正直ちょっと自信ないんですが)上田ソロの「Clazy LOVE」へ。バックに中丸聖が付いていたんですけど、聖がちょいぐずぐずな感じ。上田と中丸のダンスは見事でした。その後kinkiメドレーみたいなのがあって、亀梨ソロで剛作詞作曲の「はなさない愛」を。初めABCがバックに付いて踊っていたんですが、途中でチューブみたいなセットに入り一人づつKAT-TUNにメンバーチェンジ。なかなか良い曲で、剛もこんな踊れる曲作れるんだ、とそんなとこにも感心。コンサートで占めるダンスの分量には満足できました。

そして曲が終わり「またMC?」みたいな雰囲気になったんですけど、イキナリ上田と亀梨がケンカを始めます。殺陣じゃなくてケンカ。殴ったり蹴ったりとか普通にあの年頃の男の子がするようなケンカで他のメンバーも次々出てきてケンカをする。リズム(音楽)は流れていたんですけど、その普通のケンカ(もちろん本当に相手に当たってはいないけどね)に会場もちょこっと退き気味になる。最終的に亀梨が上田を叩きのめしてステージバックに沈めてしまいます。これ、私はとても斬新な企画だなぁ、って思ってその時は観てました。ケンカダンス面白いじゃん、ってそんな感じ。思わず感心してしまっていたんですけど、実はこれは「本当のこと」だったのだそうです。一人ステージに残った亀梨が、この前のSHOCKの楽屋で本当に上田と殴り合いのケンカをしてしまったと告白。KAT-TUNのコンサートが決まってメンバー一人一人が興奮と共に煮詰まっていて、グループの方向性についての考え方から衝突してしまったらしい。話してる途中で言葉に詰まる亀くん。そして亀くん涙。今になってはケンカしたことも一つの成長過程だったと思えるだろうけど、やっぱりグループとしてはこんなんでいいのかな、っていう迷いがあったように思います。そしてそういうことをこの場で打ち明けた彼らの姿に誠実さを感じました。次に赤西が出てきて、そのケンカの場にいたんだけど何も出来なかったと話し、実は自分は田口とケンカになりそうになったことがあるんだけど、田口は弱すぎて相手にならなかったという話で笑いも誘っておりました(^^;。そして田口。赤西から言われたことにも自分でふれていたんですが、私が思うに田口は大人だからケンカなんてしなかったんだと思います(笑)。次に中丸の挨拶。彼もKAT-TUNの今後みたいな真面目な話もしていた気がするんですけど覚えてない(^^;。でも最後に遅刻なくします!と宣言していたのは覚えてます(笑)。そして聖。彼は結成当時から「このグループで大丈夫かな?」と思っていたらしい。それは私も同じように思っていたし、特に聖は今まである種一人特別な活動とかをよくしていたから、ユニットに関する考え方も他の人とはちょっと違っていたというのが正直あったんじゃなかったのかな、と。でも今この時、自分達のコンサートが無事成功してKAT-TUNでやり遂げたことがとても嬉しいという想いが涙になって表現されてました。最後に「KAT-TUNで良かったです!」って叫んだ姿は本当の気持ちだったと思う。そして最後のトリはリーダーの上田。彼は自分の気持ちを上手く言葉で表現するのが得意じゃないところがあると思うので、もう話し始めてしばらくしたら号泣で(^^;、彼も彼らしくグループのことを考えていることがよくわかりました。そして泣いちゃった上田の横に亀梨が現れて「ベストフレンド」がかかり、上田の肩を抱いて中央階段を降りる。他のメンバーもステージに現れて6人揃いました。曲の最後に亀梨からあの時謝れなかったのでここで上田に「ごめんなさい」の言葉。なんだか私まで珍しくもらい泣きしちゃいました(^^;。比較してはおかしいのかもしれないんですけど、嵐だと殴り合いのケンカをするなんてあり得ないじゃないですか。でも私はタイマンなら(又はグループ内なら)ケンカがあってもいいと思っているので、このKAT-TUNの関係はすごく良いこと(語弊があるかもしれませんが他に良い言葉が思い浮かばない)だと思うのです。段階を踏んで解り合ってきてるというか自分の意見を戦わせることで成長していく姿はある意味清々しいものさえ感じました。ホントいいもの見せてもらったと思います(^^。
ラスト曲は滝沢さんが作詞作曲をした「My Angel Your Angel」という曲を。今回KAT-TUNが先輩からもらった曲はどれも良くて、先輩からの愛も感じました(笑)。この曲はJr.も勢揃いでみんな同じフリをしていて、頭上で手を合わせる時に「パチン」て生音がしたのが印象的。そしてここで突如亮太がベース持って登場。・・・まさか遅刻(^^;? 兎にも角にもFIVEはここから3人に。アンコールは「瞳をとじて」。ここで見掛けない私服の人が舞台袖から現れたと思ったらやっぱ光一くんが来てました。KAT-TUNはポップジャムの放送に伴い結成されたメンバーだから光一くんはKAT-TUNのパパだというような話をMCでしていて(ちなみにママはいない)。KAT-TUNから「パパー」と言われてるのが可笑しかったです。ダブルアンコールは「ダイナマイト」。初めKAT-TUNだけだったんですけど、「Jr.も出ておいで」の呼びかけにみんな出てきました。Jr.紹介もしてそして最後の最後に亀くんが「これが言いたかったこれが言いたかった(^^」と嬉しそうに6人を並べて「オレ達がKAT-TUN!!」と言った時にもこれまたちょっともらい泣き。なんか可愛かったんです(笑)。
実は始まる前はもっと仁亀に比率が傾くんじゃないかと懸念していたところがあるんですが、終わってみると平等だったと思います。KAT-TUN コンサートだった。本人達は滝つばのデビューを喜んでいたりkinkiのメッセージでまたコンサートの時はバックに付いてね、とか言われていたり、まだまだJr.という枠からは飛び出せない微妙な立場なんだけど、それさえも前向きに捉えてこれからも前進しようとする姿が見られました。ケンカもするしまだまだバラバラだけど、とみんな言ってましたが、結成当時に比べたら全然まとまってきてるとその頃から見ている私は思います。本当に良いファーストコンサートでした。これからもその調子でみんな頑張ってね!

このページの一番上へ戻る

◆無断リンク・無断転載 厳禁◆
©ichiko2002