IARVニュ−ス第133号(2016,12,31)

会員の皆様には、年末のお忙しさが一段落して、ほっと一息ついておられること存じます。今年最後の[IARVニュ−ス]をお送りします。

 あっという間に慌ただしく過ぎた2016年でしたが、今年は世界各地から治安悪化による悲惨な事件が多く伝えられ、その都度心を痛めた年でした。また、英国のEU離脱、アメリカ大統領選挙でのトランプ・サプライズや、小池新都知事による東京大改革など、、、直接、間接に、当会に少なからぬ影響を与えるような出来事が続出した年でもありました。
 当会は、5月、8月の2回にわたり、萩原政幸会員をリ−ダ−に、延べ5名の会員をモ−リタニアへ派遣、サハラ砂漠地域の「緊急無線連絡網の保守・点検・補強作業」を実施いたしました。同時期、ケニアのナイロビで日本・国連共催でTICAD6(第6回東京国際アフリカ開発会議)が開催され、関係報道によれば、「最近、中国によるアフリカ支援活動が顕著に増大化してきており、金額的にも規模的にもわが国を大幅に上回っている」ことが伝えられました。このことは、私どもも、今年、モ−リタニア訪問時に同様に実感したことです。例えば、1997年に、われわれが初めてモリタニアを訪れた時には、首都、ヌアクショットに1軒しか無かった中華レストランが、現在、何と数十軒に増え、しかも、それらの店では、イスラムの方たちが「禁忌」とされている中国酒や豚肉料理が平然と提供されておりました。この事実からも、最近、支援事業に携わる中国人のモ−リタニア滞在人口がいかに急増しているのが分かり、アフリカに対する中国の戦略的植民地化支援活動の凄ましさに衝撃を受けた次第です。

 今後、われわれが支援事業を進めるに当たっては、現地住民の方々の生活環境の向上を図ることと併せて、わが国の国益擁護のため、日本政府とのより綿密な政策連携が必要だと痛感致しました。

1)JARLアイボ−ル・ミ−ティングへ参加:12月8日、赤坂の「ホテル・ルポ−ル麹町」で、日本アマチュア無線連盟のアイボ−ル・ミ−ティング(忘年会)が開かれました。東日本大震災や熊本地震などを配慮して、しばらくの間、開催を遠慮していたものですが、久しぶりの開催とあって、300名近いJARL会員や関係の方々が参加しました。当会関係では、JA7AIW/山之内俊彦、JH1UBU/根本紀正、JH1XUP/前田吉実、JK1MCJ/伊藤眞義、JA1BYJ/薄井洋一の会員各氏とJA1UT/林義雄の6名が出席しましたが、たまたま、来賓として来席されていたJA1LXG/小渕優子先生(現自民党幹事長代理・JI1KIT/小渕恵三元総理の娘さん)に、IARVのアフリカ支援活動についてお話しする機会を得ました。大変興味を持たれ、一度、議員会館でゆっくり伺いましょうとのことでした。

2)源泉徴収票等法定調書の提出:12月13日付けで品川税務署経由国税庁に対し「平成28年度分源泉徴収票等の法定調書」の提出を行いました。今年度は、当会のアフリカ支援事業に対し、外務省よりNGO連携無償資金(11,901,842円)を頂きましたので、助成金交付運用規定による公認会計士(赤須会計事務所)の外部監査を受けましたが、当該監査料として同事務所へ支払った432,000円に関わるものです。

3)来年度(平成29年度)の事業について:12月15日付けでカウンタ−パ−トのACSPT(チシット文化福祉促進協会)リマム・アハメド代表より、「サハラ砂漠地域に建設されている無線連絡網の稼働状況と11月切の交信内容の項目別集計表」が届きました。報告によれば既設の無線局約70局は、ほぼ順調に稼働しており、また、報告された交信内容を精査すると、従来、中央局にあったネットコントロールの主導権が、徐々に村落部のアクティブ数局中心に、移って来ている傾向が判ってきました。われわれもこれを受けて、来年度以降の無線局建設支援はHF主体から、過去に、ノアジブ市、ゾエラ−ト市などで経験した、近距離域内の情報伝達に有利なU/VHFも選択肢の一つにして行くべきではないかと思い、そのためには、われわれ自身もレピ−タ技術のスキルアップが必要になってきたと考えました。

来年が会員の皆様にとってより良い年となりますよう心からお祈り申し上げます
また IARVへの更なるご支援ご協力もどうぞよろしくお願い申し上げます
(追記;第3項で報告の「無線連絡網の稼働状況並びに交信内容集計表」のオリジナルコピ−をご希望の方にお送りします。理事長までお知らせ下さい。)