IARVニュ−ス第129号(2015,12,31)

 月日の経つのは早いもので、今年もあっという間に年の瀬になりました。
会員の皆さま、お元気でアマチュア無線をお楽しみのことと存じます。久しぶりのP5(北朝鮮)はいかがでしたか。本年最後のIARVニュ−スをお届けいたします。

1)今年一年を振り返りますと、2月1日に「今後あらゆる日本人をテロの標的とする」との、IS(イスラム国)の過激な宣言がインタ−ネット上で流され、これに対し当会は同日付けで「ISILの広報メ−ルに対応して国際協力活動への会員派遣についての基本方針」を理事長声明の形で公表いたしました。[IARV情報(2015、2、1)記載]
その後もパリ同時多発テロに端を発したオランド大統領の「既に戦争状態だ」との発言や、シリア難民問題、トルコとロシアの対立、カイロでの火炎瓶投げ込み事件など、次々とテロ絡みの事件が続発し、何とも不穏な1年でありました。当会の海外支援活動も、このような治安環境を配慮して、会員の身の安全を最優先に考えて活動の軸足を徐々に海外から、日本国内に移して行くような方針転換が必要ではないかと考えています。

2)一方、私たちの開発途上国に対する通信インフラ支援事業が、総務省より「電波を有効に活用し国際親善に貢献した」とのご評価を頂き、6月1日(電波の日)に団体表彰を受けました。これは日頃、当会をご支援頂いている国内外の関係者の皆さまや、カウンタ−パ−ト、ACSPTのリマム代表とそのスタッフたちの協力の賜物と心から感謝しております。また、世界の助けを必要とする人たちに対し、奉仕活動を積み重ねてきたIARV会員各位の努力が実ったものであり、この表彰を会員一同で心から慶び合いたいと思っております。ホテル・グランドパレスで開かれえた表彰式典では、林理事長が代表して表彰状を受取り、石塚副理事長、関監事、萩原会員が同席いたしました。

3)JR0CGJ、清水孝さん(当会理事)の長野県での国際ホ−ムステイ交換事業が、9月29日の信濃新聞のコラム欄で紹介されました。紙面のコピ−はIARV情報(2015、10、7)に掲載いたしましたが、IARVでの経験を通じて体得されたNGO活動のノウハウをを活用して、同県庁から国際友好事業の委託を受け、台湾の中高生の農業研修ホ−ムステイの責任者として活躍しておられます。長野県では当活動を中国にも広げて行こうと計画し、今月末、清水さんは阿部長野県知事に同行して打合せ会議のため北京を訪問いたしました。

4)、2005年に当会が実施した8J1ODA(日本ODA発足50周年記念JARL記念局)と同様の企画が、JARL武蔵野クラブの主催で、昨年の12月から今年の3月まで (ODA発足60周年記念JARL記念局)として運用されました。当記念局の管理責任者務められたJH1XUP、前田実美氏(当会会員)ご夫妻は、この件で4月18日、新宿御苑で開かれた安倍総理主催の「桜を見る会」に招待されました。

5)2016年の援助事業については、現在、萩原会員、赤堀会員、逢坂会員3氏の提案による「既設のサハラ砂漠地域の緊急無線連絡網の保守、点検のための研修会開催と補修用機材の供与事業」について外務省国際協力局民間援助連携室に助成金を申請中です。若し、交付が決まれば、平成28年度の事業として実施する計画です。なお、IARV情報(2015、7、21)でお知らせした、外務省以外で助成金提供のお申し出を頂いた「日本国際協力システム(JICS)」及び「アフリカ支援基金」に対しては、会員のどなたからも事業のアイディアの提供がなかったので、今年度は助成金の申請を見送りました。また、ゆうちょ財団の平成28年度国際ボランティア貯金制度の助成金募集は来年の2月頃に行われる予定です。

6)10月1日から広報業務が、7M2GCW、三浦俊成さんからJA5QGO、逢坂勝さんに代わりました。三浦俊成さんは、1997年の当会発足当時から永年にわたり当会のホ−ムペ−ジ、IARVニュ−ス、IARV情報などの作成にご尽力頂きましたが、今後もIT技術全般にわたってご教示を頂けるとのことです。長い間の献身的なご協力に心から感謝申し上げます。

7)今年の入会のお知らせ:JA1SJS/KE7PDM、鈴木源晟(もとあき)さんが入会されました。
また、今年は以下の3名の方がS.K.になられました。当会顧問としてご指導を頂いていたG3NOM/HS0のレイ・ゲラ−ドさんが、5月20日にバンコックで亡くなりました。レイさんは、British TELECOMアジア地域駐在を経て、タイ・アマチュア無線連盟副会長を務められ、XU1,S21XY1などのDXペディションでも現地政府との運用許可取得に当会会員を支援して下さいました。また、当会参与のJA1TY坂田佳昌さんが11月16日に、会員の7N4PHM、岩間孝文さんが7月17日に、それぞれSilent−Keyになられました。併せて心からご冥福をお祈り申し上げます。上記の方々の会員番号は、先に亡くなられたJA3UB、三好二郎監事と同じく永久欠番といたします。

S21U運用中のレイさん  XU1DKの運用されたポルポト派根拠地、プノンマライで(モービルハム提供)
                      文責:理事長 JA1UT 林義雄