IARV情報(2016,12,1)

 あっと言う間に今年も師走になってしまいました。会員の皆様、元気でお忙しい年の瀬の毎日を過ごされておられることと存じます。一部の地方では、鳥インフルエンザも発生したとか、健康管理には十分お気をつけ下さい。IARV情報(2016、12、1)をお届けいたします。

第10回母子手帳国際会議の報告
IARV情報(2016,11、21)で既報のとおり「第10回母子手帳国際会議」が12月23〜25日、32ヵ国の関係者を含め、200名の方々が参集して開かれました。当会からは山上淑子会員が出席され、会議の内容についてご報告を頂きましたので皆様へお伝えいたします。
 「母子健康手帳のシステム」は68年前、わが国で独自に企画、開発され、「日本のお母さんや赤ちゃんの健康維持のため」日本全国に施行されて来たものですが、当会議では、この制度を世界の新興国に紹介し、世界の「母親と乳児の健康環境改善のため」に役立てようと、実施のお手伝いをする目的で開かれたものです。
 第1日目は東京青山の国連大学、ウ・タント国際会議場で秋篠宮妃殿下をお迎えして開催され、冒頭、塩崎恭久厚労大臣、ウガンダ共和国アセン・ヤン・ル−ス保健相、外務省国際協力局、森美樹夫審議官、北岡伸一(JICA)理事長、武見敬三参議院議員などのご挨拶があり、終日、母子手帳の実施施策などについて、各国の専門家による中身の濃いシンポジウムが行われました。
 2日目以降は、会場を市谷のJICA「地球ひろば」に移し、国別、項目別のグル−プに分かれて分科会が行われました。山上会員はAfricaグル−プ(カメル−ン、ウガンダ,ブルンジ、アンゴラ、ケニア、セネガル、ガ−ナ)に出席しましたが、このうちガ−ナを除く6ヵ国はすでに相応の成果を上げており、ガ−ナは実施を準備中とのことでした。
 母子手帳の内容はそれぞれの国の保健規定に合せて編集され、言語も英語、仏語に限らずインドネシア語、タガログ語、中国語、アラビア語、などそれぞれの現地語が使われており、また、その国の識字率も考慮して、出来るだけイラストを多く取り入れて作られておりました。
 当会議の主催は、国際母子手帳委員会(大阪大学大学院人間科学研究科)、共催はJICA、UNICEF、国連人口基金(UNFPA)、認定NPO法人HANDSの4団体でした。モ−タニアの隣国、セネガルではすでに母子手帳のシステムが稼働しておますが、実施活動の中心となって動いておられる清水利恭博士(セネガル政府顧問)と名刺交換をいたしましたが、「モ−リタニアへも、このシステムを導入したいと思っているがモ政府との折衝がなかなか難しく、何処か良い交渉ル−トは無いものか」とのご相談を受けました。下の写真は清水ドクタ−、はじめアフリカ分科会の皆さんと撮ったものです。JICA制作のDVD「世界に広がる日本の母子健康手帳」(日本語/英語)も頂いてきましたので、ご覧になりたい方は理事長までご連絡ください。

理事長 JA1UT 林義雄