20024 3
         カンボジャ出張報告書
                                       BHN会員 石塚忠信

出張目的:カンボジャ南部KAMPOT地区における緊急医療用無線網の建設
期  間:2002年3月25日〜31日 6日間
者:林 義雄参与、石塚忠信会員(CE)、福井秦一郎会員、斎藤幸男会員 計4名

成 果(まとめ)
1.KAMPOT地区 3病院 4クリニック 2アンバランスにVHF帯の無線機を設置、相互通信が
 出来ることを確認した。 併せて残りの1病院
7クリニックについては、車でのアクセス不可能 の為、無線機や全ての機材を引き渡し、現地サイドで出来る様にした。
2.現地で3名の技術者に技術ノウハウの指導育成を行ったので、残りの地区の建設は可能である
3.ドネーションセレモニーには、保健省次官が出席され、カンボジャTV局の取材もあり、多数の 参加者が集い盛大に行われた。
4.電話がほとんど無く、無線の便利さが理解され、今後とも援助の期待が大きいと思われる。
5.設置地区、未設置地区一覧(また、ハンデイトランシーバーは全て充電し、Kampotに預ける)

R-H  

H-C

設置 未設置 特記事項

Kampot

設置 無線機取替え アンテナは既設の物を使用

Kos Touch

設置 

Kampong Kreng

設置

Koun Sat

設置

Ambulance

設置

Chouk

設置 無線機取替え アンテナ既設同軸ケーブル交換

Chres

未設置 機材はChoukに引き渡す

Ang Romeas

設置

VatPratheatransey

未設置 機材はChoukに引き渡す

AngKorChey

未設置 機材はKampot病院に預ける

AngPhnom Touch

未設置    同 上

VatAng

未設置    同 上

Kampongtrach

設置

Sre Chea

未設置 機材はKampot病院に預ける

Sdeach Kong

未設置    同 上

Tnot ChongSrang

未設置    同 上

Ambulance

設置 (Kampotにて取り付け)































          セレモニー模様

 

報告書詳細
3/25 10:30成田を発ち、心配していたExcess Chageも個人の荷物を極力少なくし、
又キャリーを多くした為、払うことなく無事出国、バンコク経由で19:00
プノンペン到着。
空港では現地政府職員が手違いで立ち会ってくれず、時間がかかったが林参与の粘り強い交渉とチームワークで、大量の無線機にもかかわらず無事通関、出迎えの車2台でダイアモンドホテルに
向かう。
チェックイン後翌日からのスケジュール打ち合わせ
 

3/26
 PhnomPenh市内にてバッテリー(100AHドライタイプ)10個購入。店にはMF
タイプもかなり並んでいたが、据え置きの場合、コスト高で充電を考えると
ドライタイプが有利。   
   バッテリー店          液を注入          端子も購入
その後バッテリーをピックアップトラックに積み、マイクロバスと2台で140Km南下Kampotに向かう。 道路は舗装されてはいるが、至る所に穴がありハードドライブ。
15:30頃Kampot病院に到着。 LIM KAING Directorに挨拶後、贈呈式準備と必要材料調達組に別れて準備開始。 贈呈式には保健省の次官がPhnom Penhより5時に来られるとのこと病院内に緊張が走っている。 
  
   セレモニー準備       ステーワイヤ購入       パイプ購入
5時よりセレモニースタート。カンボジャTV局からの取材があり、各地から、また
病院内のスタッフが多数参加、保健省次官の挨拶から始まり、厳粛整然と進められた。
我々も一人一人紹介され、盛大な拍手を頂いた。
 
   保健省次官挨拶         林参与から贈呈品説明
   
            各クリニックの責任者一人一人に機器を贈呈
セレモニー終了後、水上レストランで全員参加の大パーティが催され、全員招待された。
3/27 Kampot所属の救急車(新車)に無線機取り付けテスト

終了後Kampotから一番近いクリニックKampong Krengに向かう。道路が極めて悪く5Kmの距離を
1時間以上費やし11時現地着。早速現地の技術者を指導しながら作業開始。指導は英語で行い、同行した
Dr.Bunに通訳してもらいながら行った。
  
        アンテナ設置             通信テスト
昼食後、次の目的地クリニックKoun Satに向かう。通信テスト全てOK 6時終了
  
現地技術者が自主的に   バッテリー配線指導      通信テスト
3/28 Kampot に Kampongtrach所属の救急車が来ており、早速その車(ボンネットタイプ)に無線機を取り付け。 Kampongtrachの病院には既に無線機が設置されており、取り付け後病院と
通信テスト。
 
Loud & Clear で運転手は大満足。

その後Kampot地区残りの1クリニックKos Touchに向かう。約25Kmの地点で高地でもあり
6mパイプ1本でアンテナを設置。ハンデイでも
Kampotと何とか交信できるので問題なし。
テストの結果全く問題なく交信が出来た。
   
 アンテナ設置状況       通信テスト        Kos Touch前にて
昼食後Chouk病院に向かう。(約50Km) この病院には、既に無線局が設置されていたが、
全く動作してなく、その原因を調べた結果アンテナ(このアンテナは米国製?のスリーブ付3段コーリニアタイプ)に起因しており、アンテナを倒して調べる。 その結果、ケーブルが両コネクター共半田付けしてなく、完全なアースがされてないことが判明、同軸ケーブルを交換、併せて無線機本体も交換しテスト、

約50Km離れたKampotと交信が出来OK.

アンテナを倒してケーブル交換
3/29 Chouk地区のクリニックAng Romeasに向かう。ここもロケーションが良くChoukから15Kmの地点でもあり、パイプ1本でアンテナを建て通信テスト。問題なし、このクリニックの隣には、味の素労組が寄贈した学校があり、学生が多数出入りしていた.
  
現地技術者でアンテナ設置  Ang Romeas にて     味の素労組看板
その後再びChouk病院に行き、確認テスト。Chouk地区の残り2クリニックは、車が入れない
所らしく、今回は設置を断念し2ヶ所分の機材(パイプも含め)を
Chouk病院に預ける。
 
Ang Romeas 通信テスト  Choukに残り2台分を預ける
次の地点Kampongtrach病院に向かう。ここは、カンボジャ南端に位置しベトナムとの国境に面し、海岸線を持ち、重要な地点であると思われる。道路は全く舗装してなく、道路脇に20m置きに土が積んであり、その地区の住民が道普請をしていた。時速5Km位で交差も難しく3時間以上かけて到着。雨季になったら道は無くなると思われる。
既に無線局は設置されていたが、バッテリー電圧が下がると不具合となる為、無線機本体を交換し問題ないことを確認。アンテナは前述の3段コーリニアタイプ 但しSWRが2.2とあまり
良くないが、使える範囲と判断した。

 
Kampotで取り付けた救急車     通信テスト
Kampongtrach3クリニックについては、車でのアクセスが難しい所と、今回時間が無く設置できないため、パイプ、ステー線を預け、無線機器はKampot病院に預ける旨約しKampotへの帰路につく。帰りは、海岸線を走り19:30到着。この道はポルポトの残党が未だおり危険地域とのこと、夜間は移動出来ないということである。
3/30  Kampot病院にて残りの機材を確認し、未設置地区毎に分け、併せて現地技術者に工具消耗部品(テープや結束バンド等)を分け与え、別れを惜しみながらPhnom Penhへの帰途に着く。
養成した現地技術者(KAMPOT在住)
  Mov Chawtha (英語が話せるダンディな男)
      Chrun Ang (一番勉強熱心でこれから期待できる)
      Ang Chin  (黙々と仕事を進める人)
3/31 Phnom penh 今回の反省会と市内観光をし 林参与を除いて18:50
 Phnom Penh発のフライトで帰国の途へ4/1 8時成田着 解散
・林参与は 一人残り、翌日在カンボジャ日本大使館へ
特記事項(今後カンボジャ援助活動の参考に)  このページの写真は斎藤氏提供
1.カンボジャの政局は2月地方選挙が終わったばかりで、不安定である

          2002年3月22日 読売
2.Phnom Penh市内はバイクが多く横断歩道を渡るにも一苦労(タクシーバイクが多い)
3.今の時期、日中は40度の猛暑で蒸し暑く、ミネラルウォータは手放せない。 また
  一寸市外に出ると砂埃と汗にまみれ、連日きびしい状況が続き、体力消耗がはげしい。
4.道路は、舗装でも穴ぼこだらけ、特に未舗装の道路は車に乗っていても、十分注意が必要。現に車の天井に頭を打ちつけ失神しそうになった人もいる
  

6.食べ物は、中華風レストランが各所にあり日本人好みの味付け、また各地でご馳になった
マンゴーと、椰子の実をストローで飲むのが非常においしい。(林参与は
駄目らしいが)。
タイガービールもおすすめ
(アンコールビールよりおいしい)。
  

7.(省略しました、ご意見があればご連絡ください)
8.現地人に作業を指導する場合、日本から持って行った便利な工具や消耗品を使ず、
現地で手に入る物を使ったほうが良い(例えば、半田付けしないでペンチでカシめる。
結束バンドを使わずワイヤを使うとか。今回結束バンドを大量に使用したため一寸反省させ  られた)
9.定期的な(3年毎)メンテナンスが必要。4年前の物が壊れており使用不能になっていた。
10.現地でパイプ等の加工を頼む場合、必ず図面にして頼むこと(念を押しても間違っていた)
11.言葉はクメール語で、地方では英語は通じない。ガイドブック等に載っていた、カタカナの
クメール語は、発音とイントネーションが違う為ほとんど通じなかった。    以上


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