特定非営利活動法人国際アマチュア無線ボランティアズ(IARV)
平成27年度事業報告
平成28年4月9日

[海外事業]
  2015年2月1日、IS(イスラミック・ステイツ/イスラム国)は彼らの広報メ−ルで、「今後はあらゆる日本人をテロの標的とする」と宣言しましたが、当会は、これを受けて、同日「今後は国際治安状況を慎重に確認しつつ、派遣会員の身の安全を最優先に配慮して海外支援事業を進める方針」との理事長声明を発表いたしました。最近、パリ、カイロなどの各地でテロ事件が続発し、また、シリア難民問題なども加わって、わが国NGOにとっては厳しい国際環境が続いております。
  これらの現状を考慮して、本年度は海外に会員を派遣することなく、2014年にモ−リタニアで実施した「ラジオドクタ−ネットの構築支援事業」で得られた問題点と現地側から提案された要望などを検討して、「既設の無線網の保守、強化を目的とした保守用機材の供与とメンテナンス技術の現地研修会開催」について、外務省に助成金交付の申請実務を続けてまいりました。幸い年度末に申請が受理され、平成28年3月23日付けで助成金、11,901,842円が当会口座に振り込まれましたので、平成28年度当初から、国際治安状況を慎重に確認しつつ、「モ−リタニアの既設無線連絡網の補強事業と保守に関する技術研修会開催」を内容とした支援事業を実施することになりました。

[国内事業]
1)外務省主催「グロ−バルフェスタJAPAN・2015」の報告:
国内最大級の国際協力イベントといわれる「グロ−バルフェスタJAPAN・2015」が、平成27年10月3日(土)、4日(日)の2日間、東京お台場センタ−プロムナ−ド公園で開催されました。同フェスタを訪問した 中西洋夫理事 の報告によれば、「例年通り、外務省、JICA、国連はじめメジャ−な国際NGO団体や開発途上各国大使館が出展しており、会場では、特に若い人たちの参加が目立ちました。また、当会の友好団体 「BHNテレコム支援協議会」のブ−スでは、 JA1PBV、伊藤寧夫会員 (BHN参与)が、ソ−ラ−電池と電子部品を使ってメロディを流す回路のワ−クショップを開いており、子供たちに大人気でした」とのことです。
2)JARL「ハムフェア2015」に当会関係者が13ヵ所のブ−スで協力:
  平成27年8月22日(土)〜23日(日)、東京ビッグサイトで開催された「JARLハムフェア2015」に、純粋展示8ヵ所、一般展示1ヵ所、商用展示1ヵ所、JARL関係3ヵ所のブ−スで、当会会員が参加協力いたしました。今年は同会場で「JARL創立90周年記念式典」も併せて開催され、フェアを訪れた会員同士、互いに、NGO情報や近況報告などを交換しあって友好を深めました。

[広報関係]
1)6月1日(電波の日)にIARVが総務省関東総合通信局より表彰:
  当会の活動が、「電波を有効に活用し、国際親善に貢献した」として、平成27年6月1日(電波の日)に総務省関東総合通信局より表彰を受けました。これは過去18年間にわたる会員全員の努力と協力が評価されたもので、また、当会に対し永年ご支援、ご指導を頂いた先輩諸氏、政府並びに民間諸団体の方々のご厚情の賜物と心から感謝申し上げる次第です。表彰式は東京九段下のホテル・グランドパレスで開かれ、林理事長が代表して表彰状を受取り、石塚副理事長、関監事、萩原会員が同席いたしました。
2)アラブ・ウイ−ク・レセプションに林理事長が出席:
  在京アラブ外交団主催の「アラブ・ウイ−ク2015」のレセプションが、平成27年4月6日(月)、ホテル・マンダリンオリエンタル東京で開かれ,当会の林理事長が招待され出席しました。会場には主管国のパレスチナ自治区、ワリ−ド大使をはじめ、モ−リタニア・イスラム共和国のンガノ駐日大使、イエメン共和国サミル駐日臨時大使代理などアラブ・アフリカ20ヵ国の各大使が出席され、日本側からは安倍総理など数名の閣僚や各党の先生方及び日本アラブ協会関係各社の来賓など、200名余りが出席し盛況でした。
3)清水孝氏(当会理事)の国際ホ−ムステイ交換事業が信濃新聞に掲載:
 JA0CGJ、清水孝 さんが、地元長野県県庁から委託を受け行っている、台湾の子供たちを日本に招いてのホ−ムステイ交換親善事業が、9月29日付け信濃新聞のコラム欄、「人探訪」で紹介されました。 清水孝氏(当会理事) は「長年、IARVの支援事業へ協力、参加して学んだノウハウを活用して大きな成果をあげることが出来た」と話しておられます。
4)日本ODA発足60周年記念局運用:
日本のODAの発足60周年を記念してJARL記念局が武蔵野クラブ (会長JH1XUP、前田吉実氏:当会会員) により、 8J60ODA のコ−ルで平成26年12月から27年3月までの4ヵ月間運用されました。なお、当記念局の管理運用責任者を務められたJARL関東地方本部長の 前田吉実氏 は、27年4月18日新宿御苑で開かれた安倍総理主催の「桜を見る会」に夫妻で招待されました。

[総会・理事会報告]
1)第39回理事会報告:
  平成27年4月11日、文書により開催され、平成26年度事業報告と活動計算書(収支決算書)並びに当議題を第12回総会に提議する件について審議され、参加理事全員から異議なく承認されました。
2)第12回通常総会報告:
  第12回通常総会は平成27年5月24日、14:00〜17:00、新宿区市谷本村町のJICA「地球ひろば」セミナ−ル−ム602で開催されました。出席会員数は36名、内、書状により表決権及び議決権行使書を頂いた方27名で、定款第27条の規定する総会の定足数を満たしたとして、司会の中西洋夫理事により総会の成立が報告され、開会が宣言されました。定款26条により議長は林義雄理事長が務め、議事録署名人に木場義勝理事鳥井達夫会員が選出され、議事に入りました。審議は、以下の2議案につき行われ、賛成多数で全て承認されました。書記は萩原政幸会員が務められました。
第1号議案: 平成26年度事業報告並びに活動決算報告( 石塚忠信副理事長 が説明)、併せて、鈴木稔監事により平成27年4月10日に実施された業務並びに会計の監査結果の報告があり、特段の指摘事項はありませんでした。
第2号議案: 平成27年度事業計画並びに収支予算案(林義雄理事長が説明) 総会終了後、昨年度に行われた「サハラ砂漠地域僻地無医村への無線連絡網(ラジオ・ドクタ−・システム)の構築事業」と「緊急無線連絡網に携わる医療関係者に対する研修会」について、事業に参加された逢坂勝会員制作の画像を使って、プロジェクト・リ−ダ−の萩原政幸会員からプレゼンテ−ションがありました。

[その他]
入会:JA1SJS/KE7PDM、鈴木源晟 (もとあき)さんが入会されました。
サイレント・キイ: 当会発足以来、顧問としてご指導頂いていた G3NOM/HS0のレイ・ゲラ−ド さんが5月20日、バンコクで亡くなりました。レイさんは、英国テレコムのアジア地域駐在を経て、タイ・アマチュア無線連盟副会長を務められ、XU1,S21,XY1などのDXペディションでも現地政府と交渉して運用許可を取得するなど当会会員を支援してくれました。また、長年当会の参与を務められたJA1TY、坂田佳昌参与が11月16日に、サイレント・キイになられました。併せて心からご冥福をお祈り申し上げます。上記2名の方の会員番号は、先に亡くなられたJA3UB三好二郎監事と同じく永久欠番といたします。

[寄付金]
平成27年度は下記の方々から業務支援、寄付金、機材の寄贈などを頂きました。ここにお名前を掲載して心から御礼申し上げます。
(順不同・敬称略) 外務省国際協力局民間援助連携室、独立行政法人国際協力機構(JICA)、駐日モ-リタニア・イスラム共和国大使館、駐日パプアニュ-ギニア大使館、 財団法人ゆうちょ財団、公益信託アフリカ支援基金、(財)日本国際協力システム、サガ電子工業株式会社(小柳謙治社長)、ハムランド(斉藤幸男社長)、ニュ-デリバリ-ジャパン(須賀聡代表)、(特)BHNテレコム支援協議会(藤田聰理事長)、(特)日本カンボジア友好協会(北村哲男理事長)、村田吉隆(元衆議院議員・日本体育大理事)稲葉全彦(JA1AI)、関義則(JR1GDR)、安田晃央(JL1HHN)、多田芳夫(JS1QHO)、小森田克比呂(JA1ANF)、岩井仲一(JH1EMT)、 赤堀雅美(JA2KYC)中田 仁(JA0HC)、川合信三郎(JA1FUY)、中西洋夫(JA1CQT)、佐藤篤(JF2IHL)、石塚忠信(JA1CPS)、 岡本辰正(JF2SCY)、田代陽一(JG1KGX)