東京医療センターの偽装請負、雇い止めと闘う、首都圏なかまユニオンの鈴木俊志です

鈴木さんは派遣労働者。ビルの施設警備が彼の仕事です。彼は独立行政法人、東京医療センターに勤めながら、給与の支払いは派遣会社。その契約先が毎年変わるという不安定な形態の元で働いていました。形だけの派遣契約書は作られているもののいい加減で、エンピツ書きであったことなどから、給与は約束以下、賞与も支払われず、労働監督基準署に相談したその一週間後、突然解雇されたのです。
しかし、この時は相手が派遣元であったため、組合に相談、派遣会社と交渉した結果、雇い止め撤回と、不足分賃金、賞与の全額支払いを勝ち得ることができました。

その彼に突然、派遣先である医療センター職員から執拗な退職勧奨が起こり始めたのです。
1.「組合に入るなんて気味が悪い。みんなお前に辞めてもらいたがってる」と呼び出され、仕事のミスをしたと言いがかりをつけられ、院内に出入りする下請け業者への移動を執拗に迫られる。

2.「組合に入ったからっていい気になるな。今期は契約があるからお前をクビにできないが、来期は絶対にやめさせてやる」と連日、派遣先室長より、説教部屋と呼ばれる個室で数時間にわたり「お前はウソツキだ!ドロボウだ!どうだ、これでもまだやめる気にならないか!」と人権侵害を受ける。

3.派遣先職員が全員が帰宅した後も、鈴木さん一人は居残り掃除を命じられる。そのような仕打ちを受けても、家族を守るため必死に耐え抜き一人掃除をするまじめな鈴木さんに対し、翌日出社した派遣先職員は開口一番「お前は掃除をしなかった、命令を無視したのでクビだ」と言い放つ。

このような行為に対し、東京都労働委員会は、派遣先である東京医療センターに対して斡旋を呼びかけました。しかし、医療センターは斡旋を断ったばかりか、斡旋を申し出た翌日には、鈴木さんら派遣社員が使用していた宿直設備である洗濯機、シャワーなどの取り壊し工事を行うといった権力を使った大規模な嫌がらせに出たのです。
動物の死骸かたづけ、カラスのフン掃除などさせられ、シャワー室を撤去された体を洗うこともできない鈴木さんに対し、医療センター職員は、「この部屋はクサイクサイ」と言ってすべての窓を開けさせ、鈴木さんに容赦なく芳香スプレーを吹き付けます。

それでも諦めずに同じような悩みを抱える派遣社員たちとともに派遣労働者の地位向上運動に参加する鈴木さんの姿はやがて、新聞、赤旗の目にとまるところとなり、その勇姿は一面に大きく掲載されました。しかし、東京医療センターは、「このような新聞に載る者を辞めさせろ」と派遣元に対して鈴木さんの解雇を迫り、派遣会社はそれに従うほかありませんでした。

最後は、呼吸するだけのボロ雑巾のようでした。鈴木さんをよく知る人はいいます。
「家族がばらばらになってしまった。はやく元の職場に戻らなきゃいけない」
雇い止めを告知され、起き上がることさえ困難な鈴木さんは、もはやかつての生気はなく、力ない声でそう呟くのがやっとでした。

このような酷い有様、きちんと然るべき所に相談すれば助かるはずだ。そう思うかもしれません。しかし、
東京労働局に申請したところ、「あなたが派遣されていた職場は、あなたが解雇された年に請負契約に変更されているので契約上の問題はありません」と言われてしまいます。これが、今派遣労働者の間で広がっている「偽装請負」です。この法の目を潜る仕組みにより、派遣社員は、内部告発も不満を言うことも許されず、人間として扱われず、何物にも守られないまま一方的に解雇されてしまうのです。

現在、鈴木さんは共産党議員と一緒に、大手組合に要請行動を働きかけるなど活動しています。派遣先とたたかう鈴木さんの行動を通じて、同じ悩みを抱える多くのハケン社員が立ち上がってくれることを願っています。皆様、鈴木さんが元の職場に復帰できるよう、署名ご協力のほど、よろしくお願いします。

 

   鈴木俊志    070-5553-4890

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   保証人代行問題との関わり


私は以前、東京都の救急指定病院にて病院職員の面接を受け、警備員として偽装派遣されていました。夜間、医師に代わって患者の症状を聞き、診療を受けつけるか何の研修も受けていない素人が判断しなければならず、症状が重く直接来院した患者を、かかりつけでないことを理由に追い返したりと心の痛む勤務でした。病院職員は全員、C型肝炎を予防するための抗体を注射しているのですが、同じ病院内で働く派遣社員にはその様な予防接種は一切なく、血の詰まった配管の洗浄や、伝染病隔離室の部屋掃除など、何が危険かも知らされず、道具だけ渡されます。
病院で働いているにもかかわらず職員と同じ健康診断は受けられず、派遣先に提出する健康診断は、自分で病院を探し実費で受けなければなりません。また、そこでは職員の作業ミスを請負に押しつけることが当たり前に行われ、職員のバルブ閉め忘れによる百万円の損害を、仕事を受注するのに必死な請負に肩代わりさせるといったことが日常的で、私自身も病院職員より、何年も前から壊れて動かない設備を壊されたと言いがかりをつけられ、新品の設備と交換されたその年、私だけ派遣元より理由不明のまま賞与支払いがありませんでした。
その事を労働基準監督署に告発した1週間後 私は派遣元より突然解雇され、保証人として名前を借りてしまった心の弱い親の元に、派遣会社より何十回も執拗に電話が鳴らされ続けました。

入社時の提出書類には、会社に決して異を唱えないなどの誓約書の他に、三親等以内の保証人の名前や、保証人の印鑑証明を添えて提出など求められます。就職の保証人にはこのように、就労時の使用者責任を認めず労働者に責任転嫁する目的の他にも、こうした内部告発を防止する人質の意味もあります。就職の際、保証人を二人求められます。

私は仕事を辞める際、次のビル清掃の派遣の仕事が決まっていたのですが、このような業種は、正社員の頃と違い、働く現場は同じにも関わらず、仕事を受注する派遣元だけが毎年代わり、契約は1年更新で、その度に毎年保証人を二名要求されます。私は親に迷惑をかけられないのと、毎年二名の保証人を用意することが困難なため、私のような境遇の方を対象にした、就職の保証人を代行してくれる制度はないか、インターネットで保証人・代行と検索したところトップにくる、国内保証援助会を見つけました。公的機関と見紛うようなホームページで、あなたも誰かの保証人になる代わりに、3万円で就職の保証人を代行するという相互保証のシステムは、お互い保証人がなくて仕事に就けず困っている人同士が助け合えるすばらしい仕組みだと思いました。次の仕事日が迫っていたので、求められたときは誰かの保証人になりますという書類にサインし、急いで入金しました。しかし今すぐ入金すれば3日後に保証人を紹介すると言っていたにも関わらず、保証人が紹介されず、入金直後から一切連絡が取れなくなり、それでもしつこく問い合わせたところ、今度は預かり金30万円を支払えば保証人を紹介すると言われました。規約のどこを探してもその様なことは載っていなかったのですが、預かり金は入社後5年間問題が発生しなければ必ず返却すると言われ、もうすでに3万円払ってしまっていることと、いよいよ仕事日前日であったこともあり、仕事日までに急いで30万円用意しないといけない。とそれだけしか考えられなくなり、なんとか30万円集めようとしたのですが、その様な大金をすぐに用意できるはずもなく、結局、仕事開始日に入金が間に合わず、保証人は紹介されず、決まっていた仕事も無くなりました。そこで始めて冷静になり、消費生活センターを通し、保証人が紹介されないのだから最初に振り込んだ3万円を返すよう求めたのですが、国内保証援助会は消費生活センターの職員が電話に出ると電話を切ってしまうという状態が続きました。その後、インターネットの掲示板で、お金を払ったのに保証人が紹介されない、預かり金を請求され支払ったが返してくれないといったこの業者の被害の声が日本全国で溢れているのを知り、被害者の手本になればと簡易裁判を起こし勝訴、口座差し押さえなどの手続きを経て被害金額を取り戻した後も、こうして保証人紹介業被害の声を集め、その被害の実態を伝え、危険な保証人紹介業者に頼る必要のない、保証人不要の社会を目指すため活動しています。

両親が既に他界、または核家族化が進み、親戚がおらず二人も保証人が見つけられない。等が保証人紹介業を利用する最も多い理由で、また、それらを利用しなければならない人たちは、必ずしも会社で保証人を付けなければならないような、重責のある役職に就いているわけではなく、寧ろ私のような、ビル清掃や警備、介護やタクシー運転手、スーパーの販売員などのフリーターといった、職業給与別ランキングで年収300万以下の低所得者層に分類される、本来保証人など必要とされないはずの業態で、執拗に保証人を要求されている実態が多くありました。

民主党マニフェスト、雇用、経済対策で
自殺の大きな要因ともなっている連帯保証人制度について、廃止を含め、あり方を検討する。
とあります。私は、この保証代行問題を通じて、そもそもこんな連帯保証制度自体が必要なのか、と疑問を投げかけ、提言していきたいと思っています。