保証人制度が就学の機会を奪う

      技術専門校入校差別問題



この度、保証人代行業被害の防止に向け3年間取り組んできた私、鈴木俊志が
保証人代行問題被害者の会、会長を務めさせて頂くことになりました。
たかが少額詐欺被害でどうしてそこまで入れ込むのか。と、この問題を知らない多くの方が
疑問に思うと思います。

この問題の根底は、保証人が紹介されない一部の悪質業者ではなく、保証人紹介業者を
頼らざるを得ないまでに陥った、日本の格差増大、安定神話の崩壊、無縁社会にある。

保証人がいなくて困ったことのない方は気づかないものの、実際に保証人がいなくて生活に
苦しみ、相談の声を寄せて頂いた方なら、そう身をもって体験していることと思います。


しかし、私はこの問題はさらにその先、本人がいかに努力し、才覚があり、勤勉であろうと
それらは全く評価されず、親の年収、地位のより、子が決して覆せない出来レースを走らされ、
努力し基準を満たしたものには等しく教育を受ける機会を与えなければならないはずの、
国の税金で運営されている教育機関が、保証人を拡大要求し就学する機会を奪う。
日本の歪んだ教育制度こそが、教育による貧困の連鎖であり、問題の根底だと思っています。


就職困難者に教育を施し自立への手助けをする国の税金で運営されている、技術訓練校
条例施行規則を見てみましょう。

そこには、7つも8つも うんざりするほど「保証人」という単語が連呼されています。


例:第2号様式(6条関係)


誓約

 貴校に入校中は、諸規程をかたく守り、修業に励みます。

       年  月  日

  ○○県立高等技術専門校長 殿

                                   
         
                              

                   氏
名         印
 

 上記の者が、貴校に入校中は諸規程を守らせ、本人の身上に関しては、一切保証人が引き受け貴校にご迷惑をかけません。

        年  月  日

  ○○県立高等技術専門校長 殿
                                   住 所

                              保証人

                              本人との続き柄

                               氏 名         印



学問を学ぶのに重要なのは、本来、本人の就学の意志だけであるべきで
なぜ保証人が必要なのかまったく理解できません。

では学校が、保証人をことさらに要求してくるのか、別紙ではより具体的に書かれています。


(様式第2)


                   誓約


  
わたくしは、このたび○○専門校に入校を許可されましたが、訓練期間中は規則及び次の条項を守ることを誓約します。もし約束を守らないときは、専門校の決定事項に無条件で従います。

  また責任事項を本人が履行しないときは保証人が代って責任を負います。

                         記

   1 ○○専門校の指示事項を遵守し、専門校に一切迷惑をかけません。

   2 授業中は許可なく勝手な行動はとりません。

   3 教材、器工具類をこわしません。もし破損した場合は損害を弁償します。
     誰がこわしたか不明のときはクラスまたは訓練生全員で弁償します。



と 税金であてがわれている学校の備品であるにもかかわらず、生徒と保証人に損害賠償責任
転嫁しています。


技術訓練校は、毎年国から莫大な補助金をもらい運営しています。
技術専門校の校長の勤務を取材したところによると、

週2日出勤4時間の勤務で、月収80万円をもらっていました。

教育機関はこれだけの利権に浸かりながら、貧困から抜け出そうと教育を求めるものには
執拗に
保証人を要求しているのです。



私は5年間連続、各地の技術専門校の入校試験を受けていますがすべて不合格とされてきました。
私よりも他が試験の成績が良かったのでは?との説明に不服を覚え、定員割れを
起こしている学科なども全て不合格とされていることから、個人で情報開示裁判を行いました。

情報の公開は選考に重大な支障が生じると、最初は黒塗りのまるで読めない開示でしたが
試験の順位などはランク付けなどの文書は存在しないとあくまでも隠蔽を計る技術専門校側の
嘘を暴き、個人情報審査会で、私の面接評価に、面接官の主観的な表現が見受けられたとして、
一部点数開示となりました。


そこで明かされたのが、私の驚きの入試試験結果です。

鈴木俊志 年齢30歳 Dランク 非自発的離職者(雇い止め)で
失業保険受給中の方 マル保(雇用保険対象者の保の字の丸印の隠語)
OOOO高等職業技術校 OOOO科 OOOO年OO月OO日受験
国語86点 数学88点  学科 1位 不合格
受験者OO名 定員30名

なんと入試成績1位であったにもかかわらず、私だけが不合格にされていました。


ただし不合格理由については、選考方法を開示しては試験が混乱するとの常套文句で、この
ありえない入校差別は闇に葬られてしまいました。


高校の選考試験では、試験結果の全県統一的基準で上から順位通り合格させなければいけない
(学校の独自性が入る余地がない)というガラス張りの取り決めがなされ、従来のような思想的、
出身、家柄による表面上の差別選考は無くなったように見えますが、

技術専門校には100%訓練校による裁量が任され、無法地帯と化しているのが現状です。


技術専門校入校試験の際、親の同席を求められ、「その様な人はいない。遠い親戚
ではだめかですか?」とお願いした志願者は、90点という優秀な成績を収めているにも
かかわらず2度も不合格
にされました。


技術専門校教師の不真面目な態度を厚生労働省に報告したところ、「あり得ない事の地位的な
名誉毀損」という理由で突然退学
させられ、緊急人材育成基金として通常支給されるはずの
月額10万を支給停止にされた。なんとかしたいが、入校時に訓練校の決定に異議を申し立てない
保証人誓約書を提出させられてしまっている。


教員のしつこいセクハラと辞められるものなら辞めてみろという態度に助けを求めたくとも、
技術専門校には教育委員会のような監査機関が無くやりたい放題でノイローゼになってしまった。
と言う声も寄せられました。


技術専門校には監査機関がなく、国が相手なので問題が表面化することはなく、
すぐに報道も消えてしまいます。


生徒数水増し報告による国の補助金の不正受給が明るみとなった県理容美容訓練協会、
岩手県理容美容高等職業訓練校では 平日、土日は朝から晩までに学生を、研修と称して
校長の持つ美容室で働かせる。給料はバナナ一本。逃げ出そうとする訓練生に、これまでの
研修費として30万円請求。親や保証人に迷惑がかかるため告発することも出来ません

(2005年6月27、28、29日岩手日報夕刊「消えた公費 県理美容訓練協会の不正受給」)

これを本来罰しなければいけないはずの県の対応ですが、
岩手県理容美容高等職業訓練校を 美容業界は特に若者の定着率が悪い。雇用対策として
必要な施設などとして、技術専門校を全面擁護。これにより施設は現在も存続。報道は
消され、訓練校を統括する県への対応の期待など全くの無意味であることが
分かります。



私は、保証人代行問題、保証人がいないと就職できない、進学できないと言う問題を、
保証人さえいれば、どんな違法行為を行っても告発できないだろうという抑圧、
そして、保証人がいない人間であれば、どんなに優秀、勤勉であろうと学校、職場という
社会の入り口から排除して構わない。という保証人主義との闘い
だと思っています。


技術専門校の 入校選考差別、入校してからの問題についても
保証人代行、紹介業問題と同じ、監査機関がなく、相談出来る場所も、取り組まれている
団体もなく、皆個人での闘いを強いられ泣き寝入りせざるを得ない状況です。
技術専門校の問題を明らかにするためには、皆が被害の声を持ち寄り、まとめる第一歩が
必要です。是非、皆様の被害の声をお寄せください



  技術専門校入校差別問題

     鈴木俊志 
tuneki_kazuo@yahoo.co.jp


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              合理的な理由がない差別による選考を禁止した画期的判例


入校選考差別を、仕方がない。とあきらめてしまってはいけません。等しく教育を受ける機会は、全ての努力した人に平等に与えられるべきです。

以前、医大の選考試験で合格点に達していたにも関わらず、年齢により不合格になったという裁判がありました。

東京高裁平成19年 3月29日

被控訴人医学部医学科の入学試験における合格、不合格の判定は、医師としての資質、特に医師としてふさわしい人格と倫理性、コミュニケーション能力、人間に対する豊かな感受性と奉仕精神をもち、ゆとりをもって医学教育内容を十分理解するために必要な総合的基礎学力を備えているかの判断を内容とする行為であるから、その性質上、試験実施機関の最終判断に委ねられるべきものであり、その判断の当否を裁判所が審査し、具体的に法令を適用して、その紛争を解決できるものとはいえない。したがって、本件入試における控訴人に対する合格・不合格の判定の当否については本来的には裁判所の審判権が及ばないというべきである。

ここまでは、学校が不合格者に言い渡す理由とさほど代わりがありません、しかし、この高裁判決が画期的である理由には続きがあります。


入学試験における合否の判定にあたり、憲法及び法令に反する判定基準、例えば、合理的な理由なく、年齢、性別、社会的身分等によって差別が行なわれたことが明白である場合には、それは本件入試の目的である前記のような医師としての資質、学力の有無とは直接関係のない事柄によって合否の判定が左右されたことが明らかであるということになり(いわゆる他事考慮)、原則として、国立大学に与えられた裁量権を逸脱、濫用したものと判断するのが相当


と、合理的な理由がない差別による選考を禁止しているのです。

不当に入校選考差別を受け、ありえない不合格に泣き寝入りしている皆様。
これを見ましたら、是非、入校選考試験成績1位にも関わらず、不当選考差別により不合格とされた私の所まで、是非、被害の声を寄せて下さい。

学校の不正をただし、平等に就学する機会を得られる世の中を作りましょう。