★一般家庭のピアノ★
ピアノは消耗品。使わないままでも色々な部分が劣化や経年変化を起こします。
以下のような状態になる前にメンテナンスしましょう。メンテナンスは自動車でいう車検や定期点検に当たり、頻度を多くすることで、結果的にローコストで永いあいだ安定した品質でピアノが使えることになります。

グランドピアノの弦は1本80〜90kgの張力で張られています。この弦が合計で約230本ありトータルでの張力は約20tになります。この弦が打点位置や使用頻度によっては断線することがあります。また永年使用しないでいることで弦自体が錆びで劣化して断線することもあります。

弦を叩いて音を出す部分がハンマーです。そのハンマーが直接弦に触れる部分は柔らかいフェルトでできているため、ここが劣化消耗します。フェルト表面に弦の跡がつき凹んでくると、鍵盤を叩いてから音が出るまでのレスポンスが鈍く感じられるようにもなります。

C3の白鍵表面はニューアイボリー、G3はアクリペットという材質ですが、いずれもその土台となる部分は木製で、鍵盤奥の支点となるフレンジという部品を通じてハンマー本体に連動しています。そしてこれら一連の部品は全て木製であるため、温度や湿度による微妙な変形や表面の劣化が起こり、時にはカビが生えたりもします。

左写真は30年前のG3の白鍵です。G3のアクリペットという材質は高硬度な熱可塑性アクリル樹脂であるため、置かれた環境によっては土台の木材との収縮率の差異により、このように表面にヒビ割れが発生することがあります。C3のニューアイボリーは、基本的にこのようなヒビ割れは起こりません。
※対応地域は基本的に、埼玉県、東京都全域(島嶼を除く)になります。


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