東日本大震災緊急アンケート調査
 2011年3月11日未曽有の東日本大震災が起き、地震と津波で1万6千人の方が亡くなられ、4700人以上の方が現在も行方不明となっています。さらには東京電力福島原子力発電所の事故により、被害は放射能汚染へと拡がり、被災地では震災から半年以上もたった今もなお、不自由な生活を強いられている方が大勢いらっしゃいます。
 1日日も早い被災地の復興を願い、福島の子どもたちがのびのびと外で遊ぶことのできる日を願っています。
 3月11日は、府中でも震度5を記録する揺れがありました。震災直後には、余震を心配する声や、計画停電の時間がわかりづらい、防災無線が聞き取りにくいなどの声があり、生活者ネットワークでは、急遽「東日本大震災アンケート」調査を行ないみなさまのご意見をうかがいました。
3月から9月までの調査結果をまとめて表にしましたので、掲載いたします。こちら
独自に放射線量を測定

府中市の放射能値を知りたい!という要望が府中・生活者ネットワークにも多く寄せられました。府中・生活者ネットワークでは、独自に簡易の放射線量測定器を購入し、8月1日午前中に市内4か所の空間放射線量を測定し、以下のように分析しました。機器によって値は違ってくることから、あくまで参考値です。また、この値は自然放射能を除外していません(市は自然放射能の値を1時間当たり0.05μシーベルトとしています)。
測定地点 府中公園、寿町公園、農業高校、ケヤキ並木の木の根元
測定機器 SH88−JP
測定方法 測定点で数値を安定させたあと、1分30秒測定。 
       その間変動する測定値を記録し、その平均値を算出

測定値はこちらです

府中公園の池

ガイガーカウンター
学習会「放射能リスクのとらえ方」
子どもたちへの影響を考える(2011.7.3)
 
  生活者ネットワークでは放射能のリスクについて、上田昌文さん(NPO市民科学研究室)を講師に招いて学習会を開催しました。
 上田さんは「原発の事故により、多かれ少なかれ、放射能で汚染されてしまっているという事実は動かせない。やるべきことは被ばく量をきちっと把握し、そのリスクを推定し、今後の健康被害などを突き止め、予防すること。特に妊娠中の方や子どもたちは、大気や食物による内部被ばくを少なくする必要があり、野田市や川口市では、年間の被ばく量1ミリシーベルトを基準にして、子どもたちにいろいろな対策を取ることを決めた。政府のやることを待って遅れるより、地域で保護者たちが声をあげ、学校を動かすことで市や都も動いていくだろう。」と私たちが行動することの大切さを話されました。
 Q&Aはこちらです
 


 学習会「空には壁がない」 (2011.1.15)
 府中市のごみを焼却している清掃工場「クリーンセンター多摩川」(稲城市)で、乾電池や蛍光管などの有害ごみを実験と称して燃やしていたことが生活者ネットワークの調査から発覚し、大きな問題となりました。さらに水銀を含む蛍光管などを日常的に破砕し焼却していたことも明らかになりました。
この問題を受け、(株)環境総合研究所の池田こみちさんを講師に、環境への影響などを考える学習会を行いました。池田さんからは、ごみの焼却は確実に周辺地域の環境を汚染していることが、データに基づき示され、さらに高温焼却や溶融などの高度技術に依存した焼却処理は多額の税金が使われていることからも市民の監視が必要との提言がありました。
 生活者ネットワークは、燃やすごみを減らすために、生産者が処理を行ない、処理費も負担する仕組みを求めています。
 
左から浅田たづ子、まえだ弘子
池田こみちさん、重田ますみ
田村ちえみ
 名古屋視察(2010.6)-愛知県名古屋市−
 <ゴジカラ村見学>
 広大な敷地の中に多世代交流自然村として知られる「ゴジカラ村」を見学しました。
 ここでは、高齢の人たちが笑っていられるようにと、そのためには人が混ざることが大切だと、特別養護老人ホームなどの高齢者施設もあれば、自然の中に入って遊ぶ「もりのようちえん」もありました。私たちが見学したときには、幼稚園のお母さんたちの自主グループによって作られた「手作りパン」が販売され、、移築によって建てられた古民家でおいしくいただききました。
 多世代交流住宅のぼちぼち長屋では1階が介護施設で2階にはOLの女性たちが一緒に暮らしていました。
 
 
 <わっぱの会見学>
 わっぱの会は障害のある人ない人みんなが共に暮らす社会の実現にむけて、共に働く場としての「共働事業所」、共に生活する場としての「共同生活体」をつくり、障害のある人ない人が指導する側とされる側といった上下関係ではなく対等な立場で協力しながら仕事をしています。
「わっぱリサイクルセンター」「ベーカリーハウスわっぱん平安」「名古屋職業開拓校(則武家うどん)」など見学させていただきました。

 
 「災害と女性」(2009.10)-府中市−
府中市男女共同参画推進フォーラムの府中ネット企画講座で正井礼子さん(神戸ウィメンズネット代表)の講演会「災害と女性」が行われました。
阪神淡路大震災で亡くなった人の60%が女性でありその多くが単身の高齢者であったこと、震災後多くの女性が仕事を失ったことなどお話がありました。災害時には社会の一番弱いところが明らかになると言われていますが、正井さんは地域の防災対策に女性の声を反映させることの重要性を伝える活動をしています。
 
 北多摩一号水再生センター見学(2009.8)-府中市−
 1日の処理される下水の量は912000立方メートル(25mプールを3040杯分)だということです。
下水処理は次亜塩素酸ナトリウム以外は使っておらず、微生物を使って高度処理が行われている。雨量が多いときは、下水が処理されずに多摩川へ放流されてしまう合流式はどうかという質問があったが、分流式にするには費用がかかり、浸水の被害もあるなど課題があるということでした。
私たち市民が気をつけることとして、「排水に油を流さないようにしてほしい」ということが話されていました。
 
 飯田市視察(2009.7)-長野県飯田市−
<おひさま進歩エネルギー見学>

太陽光発電事業は、行政と民間とNPOのパートナーシップ型環境公益事業で、おひさま進歩エネルギー(株)が「おひさまファンド」によって保育園・公民館などに太陽光発電設備を設置しています。
「おひさまファンド」は、市民からの出資金を元に自然エネルギー事業を行い、その収益から出資者に元本と利益を還元する仕組みです。
 
  <風の学舎見学>
化石燃料ゼロハウス「風の学舎」は「自然エネルギーの利用」をメインに伝統技術や地域産の材料で建てること、廃棄物の削減などをコンセプトにした施設です。風力発電・太陽光発電・まきで炊くお風呂・囲炉裏・雨水利用などがあり、宿泊や研修施設としても利用できます。
 
 <議会が制定した自治基本条例>
地方分権一括法の制定により「地方分権の時代」と言われる中、一方で景気の後退による民間企業のリストラが続き、市民からは「議会・議員は何をしているのか」と「議会の在り方研究会」が設置され、これが始まりとなって、議会提案による自治基本条例が制定されました。、「市民主体の原則」「情報共有の原則」「参加協働の原則」の3原則に基づいており、制定後の検証も市民とともに進めていくとして、議会報告会が開催されているそうです。
 
南白糸台小学校ビオトープ見学(2009.6)-府中市− 
府中市立南白糸台小のビオトープの見学に行ってきました。風力・太陽光発電装置を使って地下水を井戸にくみ上げ、湧き出た水でわさびを栽培し、水辺では今年ホタルが育ったそうです。シイタケ栽培や水田もありました。
地域の力を生かした総合学習への取り組みが実を結んでいたようです。
 
学習会「衛生研について考える」(2008.11.8)-府中市−
バイオ施設と安全協定を結んだ川本幸立さん(バイオハザード予防市民センター、千葉県議会議員)にお話をうかがいました。
病原体等が漏れでても、目に見えず臭いもなく、すぐには検知できないバイオハザードの問題や、現行法ではこうした施設が住宅地の中に建てられることに対して立地規制がないことなど問題点が明らかになりました。
市は「住民の安全が保障されない以上、移転は認められない」との議会答弁がありましたが、私たち市民もしっかりとこの問題を見守っていく必要があります。
  
 
 「環境モデル都市」水俣視察(2008.4)-熊本県水俣市−
<ほっとはうす見学>
玄関にある2本の立柱はこの「ほっとはうす」のシンボルとして、みんなの力を支えるかのように立っていました。
 「ほっとはうす」は、1998年11月、胎児・小児性患者を中心に、水俣病患者・障がいを持つ様々な市民が、いつでも自然に交流できる場、喫茶もある働く場として共同作業所「ほっとはうす」が設立されました。子どもたちが気軽に立ち寄れる絵本図書のコーナーもあり、押し花やポプリの製造販売も行われています。
 患者さんたちは、「水俣病の語り部」としても、地域に出て行き、学校や施設で「出前講座」を行っています。

 

 
 
<村まるごと生活博物館見学>
水俣病によって人々は命や健康を失い、地域のコミュニティーも壊されてしまいました。
壊れた人と人とのつながりをつくりなおすためには、「もやいなおし」を続けて地域の再生を目指すことが必要となり、「ないものねだり」ではなく、「あるものさがし」で地域を再生しようと、水俣にある豊かな自然と人々の暮らしをもとに「村まるごと生活博物館」が作られました。
博物館には「竹細工」「つけものづくり」「山菜とり」「いのしし狩り」「わら細工」などがあり、それぞれ生活職人に認定されている人たちが案内をしてくれます。

※もやいなおし:人と人との絆をつなぐこと


 
 <エコタウン見学>
水俣市は環境モデル都市として、1992年にごみの19分別を始めました。「環境破壊は廃棄物=ごみから始まった」という水俣病の反省から、徹底的にごみをリサイクルしようと覚悟したということです。
1997年には国の「循環型社会づくりのモデル事業」となるエコタウン補助事業を導入しました。
エコタウンには市の焼却処理施設、田中商店のほかに、廃家電リサイクル、プラスチックリサイクル、廃機械油リサイクル、近隣のし尿の肥料リサイクル工場などがあります。

 
クリーンセンター多摩川(2008.1.18)-東京都稲城市−

 
 府中、狛江、国立、稲城の4市から集められたごみは、巨大なクレーンでかくはんされ、燃えやすくしたあと、焼却炉に入れられます。自治体によって、燃えるごみの基準が違っているため、私たちが考える「プラスチック」も、かなり混入していました。
 府中市のリサイクルプラザでリサイクルできなかった「汚れたプラスチック」も実は搬入され、燃やされていたことがわかりました。中央処理制御室では、常に緊張した状態で焼却プラントの運転、操作など施設全体の監視が行われています(写真2)。この施設では、ごみ焼却の余熱を利用し、発電して施設内で利用したり、高温水を1.2KM離れた稲城市立病院へ、パイプラインを通して送っていますが、これも熱回収という「リサイクル」です。燃え残りの「焼却灰」は、施設内にある灰溶融炉で1300℃で溶かされ、水槽で冷却して小粒子になります。これがスラグやメタルです。灰溶融炉は火災も多く、爆発事故の危険も抱えていて、いったん事故がおきると危険な有害物質がばら撒かれることになると指摘されています。 焼却で発生する排ガス中の粉塵を、バグフィルターで捉えられたものが「飛灰」です。飛灰は最終的に日の出町のエコセメント工場で、加工されています。
 府中市の燃えるごみのうち、この「クリーンセンター多摩川」で焼却できない分は、寄居町のガス化溶融炉まで運ばれています。わたしたちはごみ処理施設を見学して、あらためてこのような焼却を減らしていかなければならないと実感しました。


(写真1)

(写真2)

(写真3)
 活 動