レクイエム、アリオスとのEDラストってこんなかんじ・・?
OVAにもシリーズ3作目(トロワ)にも登場するらしいし、この続きは時間の問題ですね。


「・・アリ・・オ・・…ス…」
 
 …今日もまた、静かに夜が明ける。
旅から帰ってきてしばらく経つが、生命は未だ誕生していなかった。

毎日が静かに始まり、静かに終わる・・。

けして寂しくはない、レイチェルがいるし、生命だっていつかきっと生まれてくる・・そう信じている・・。
なのにどうしてだろう・・意識が薄れていくなか、喉の奥が熱くなる・・目が覚めると何故か苦しくて泣いてたりする。

・・特に今日は・・

「おっはよう!アンジェ!」
レイチェルがいつになく元気に挨拶をしてきた。
「おはよう、レイチェル・・」
アンジェはにこりと挨拶を返した。

「・・ねぇ、貴方ちゃんとご飯食べてる?元気?」
レイチェルがアンジェの顔を覗き込むように聞く。
「え、うん、大丈夫、とっても元気よ!」
アンジェは腕を振り上げて言った。
「そう・・やっぱり今日は特別なのかな。」
「え、なにが??」
「うふふ・・やったよ!アンジェ!ついに生命が誕生したの!」
「ええ!それ本当!」
「本当よ!しかもすっごく神秘的な男の子なの、目の色が違うのよ。金と緑、素敵じゃない?」

「……・・え…・・。」

アンジェがぴたりと止まった。
「え、どうしたのアンジェ?・・やだ、泣いてるの?」
「・・う、うん・・なんでかな・・」
アンジェは驚いた表情を隠せずに涙を流していた。
「やっぱり?実はあたしも感動しちゃってさぁ、もう、やっと…。いいえ、これからなのね、アンジェリーク。」
「・・そうね・・」
アンジェはゆっくりと宇宙を仰いだ・・

・・これは運命のいたずらなの・・?もしそうならば、運命の女神さま・・

私の望みはただ1つ――、どうか彼に永久の幸せを・・・

                    どうか彼の魂に永久の安らぎを・・・