FF5の戦闘におけるハマリについて

FF5では戦闘において敵が同じ行動を繰り返すという、いわゆるハマリが度々報告されている。 ここでは乱数解析の立場からその原因と、どうすればハマルのかを考察してみた。

ハマリになる原因

ハマリとは乱数的に見れば同じ乱数状態、ATB状態が繰り返されることである。 なぜそういう状態が起こるのかいくつかの要因を挙げていく。

無計画な手動操作をしない

人の手による乱数の流れに乱れを起こさなければ、乱数条件はゲーム上に限定される。 人の手が入っても計画的である場合(例えば敵の行動にあわせてあらかじめ決めたコマンドを入力するなど) は乱数の流れは乱されない。

乱数の周期

乱数の周期は512と比較的短い。 短いとそれだけ取りうる乱数状態が減ってループしやすくなる。

ターン辺りの消費乱数

FF5では敵が攻撃してから再び攻撃するまでにかなりの乱数を消費する。 例えば消費乱数が丁度64ならわずか8ターンでループすることになる。

味方が少ない

FF5では対象がいない場合は対象が選ばれるまで乱数を消費する。 これによってちょっとした乱数のずれは修正されてループしやすくなる。 味方が一人の場合は平均して乱数4つ分の整流効果 (乱数位置が4程度違っていても同じ乱数状態に持っていく効果)になる。 消費乱数を増やす効果もある。 また、味方が入り乱れて行動するといった乱数の流れを乱す要因もなくなる。

敵が敵単体を対象に補助魔法を使う

ボスの場合は大抵一体なので平均して乱数8つ分の整流効果になる。 消費乱数を増やす効果もある。

リフレクで反射する

敵一体しかいないときに反射する場合は平均して乱数8つ分の整流効果になる。 消費乱数を増やす効果もある。

まとめ

このように 大きな消費乱数+様々な整流効果によって、 戦闘はループしやすくなる。 味方一人にリフレクトリングをして放置すれば、魔法を多用するボスならば かなりの短い周期でループすることが予想される。 また、ループしやすい状態では手動によるちょっとした行動をはさんでも、 乱数のクッションによって吸収されてしまうことも予想できる。