FF3(FC) アイテムドロップと盗むの仕様


§0 はじめに

FC版FF3では、必ずアイテムを落とすドラゴン系以外は
低確率のアイテムを落とさないことが知られている。
その原因の詳細を乱数テーブルとともに解説する。


§1 戦闘中の乱数テーブル

戦闘中の乱数を用いた判定には以下の2種類乱数テーブルのどちらかが使われる。
どちらのテーブルを使うかは恐らくランダムで、戦闘中にテーブルが変化することはない。

テーブルA
  0  1  4 13 40 121 147 69 208 113 171  2  7 22 67 202
 95 225 164 18 55 166 12 37 112 174 11 34 103 201 92 234
 191 62 187 50 151 57 172  5 16 49 148 66 199 86 252 245
 224 161 27 82 247 230 179 26 79 238 203 98 216 137 99 213
 128 126 132 114 168  6 19 58 175 14 43 130 120 150 60 181
 32 97 219 146 72 217 140 90 240 209 116 162 24 73 220 149
 63 190 59 178 23 70 211 122 144 78 235 194 71 214 131 117
 159 33 100 210 119 153 51 154 48 145 75 226 167  9 28 85
 255 254 251 242 215 134 108 186 47 142 84 253 248 233 188 53
 160 30 91 237 200 89 243 218 143 81 244 221 152 54 163 21
 64 193 68 205 104 198 83 250 239 206 107 189 56 169  3 10
 31 94 228 173  8 25 76 229 176 17 52 157 39 118 156 42
 127 129 123 141 87 249 236 197 80 241 212 125 135 105 195 74
 223 158 36 109 183 38 115 165 15 46 139 93 231 182 35 106
 192 65 196 77 232 185 44 133 111 177 20 61 184 41 124 138
 96 222 155 45 136 102 204 101 207 110 180 29 88 246 227 170

テーブルB
  0  2 12 62 199 26 132 150 240 178 131 145 215 53 244 198
 31 157 236 158 231 133 155 246 208 18 92 49 247 213 43 217
 63 194 51 254 248 218 68 169 176 141 195 46 232 138 180 121
 95 34 172 161 216 58 219 73 144 210 28 142 200 21 107 25
 127 125 115 65 184 101  4 22 112 50 252 238 168 181 116 70
 159 226 108 30 152 250 228 118 80 109 35 177 136 170 171 166
 191 66 179 126 120 90 59 214 48 242 188 81 104 10 52 249
 223 93 44 222 88 69 164 201 16 82 99 14 72 149 235 153
 255 253 243 193 56 229 123 105 15 77 124 110 40 202 11 57
 224 98 19 97 24 122 100  9 47 237 163 206  8 42 212 38
 192 61 204  1  7 37 187 86 79 114 60 209 23 117 75 134
 160 221 83 94 39 197 36 182 111 45 227 113 55 234 148 230
 128 130 140 190 71 154 251 233 143 205  3 17 87 74 139 185
 96 29 147 225 103  5 27 137 175 146 220 78 119 85 84 89
 64 189 76 129 135 165 196 41 207 13 67 174 151 245 203  6
 32 162 211 33 167 186 91 54 239 173 156 241 183 106 20 102

テーブルAでは乱数値を3倍して1を足したものが次の乱数値となり、
テーブルBでは乱数値を5倍して2を足したものが次の乱数値となってる。

ちなみにFC版のFF2の戦闘用乱数も同じのものを使っている。


§2 アイテムドロップの判定

倒した敵について、まず落とすかどうかの判定をする。
ドラゴン系以外のアイテムを落とす敵は、乱数を取得して、

  乱数<21

を満たせばアイテムを落とす。
ドラゴン系は確実に落とし、落とさない敵は確実に落とさないが、
判定自体は行う。

続いて、アイテムの種類を決めるため、再び乱数を取得する。
乱数値の値によって落とすアイテムが以下のように決まる。
 0- 47 アイテム1
 48- 95 アイテム2
 96-143 アイテム3
144-191 アイテム4
192-215 アイテム5
216-239 アイテム6
240-251 アイテム7
252-255 アイテム8

しかし、乱数テーブルを見ればわかるように、
20以下の乱数の後には最大でも102の値しか出ない。
つまり、ドラゴン系以外のドロップでは、
アイテム4以降のアイテムを落とすことはない。

普通にアイテムを持っている敵を一体倒した時、
アイテムを落とす確率は以下のようになる。

     テーブルA テーブルB
アイテム1  16/256  10/256
アイテム2   5/256   9/256
アイテム3   0/256   2/256

テーブルAが選ばれた場合はアイテム3を落とすことさえもない。

複数体を倒した場合は、連続して乱数を取得することになるので状況が若干異なる。
極端な例として240体程度倒した場合(乱数テーブル一周分)
以下の数ぐらいが期待される。

     テーブルA テーブルB
アイテム1  13個    8個
アイテム2   3個    7個
アイテム3   0個    2個


§3 盗み判定

盗み判定においても、アイテムドロップ同様に、
成功判定のあとに種類の判定がある。

成功判定:乱数<レベル+熟練度-2

種類の判定:
 0- 47 アイテム1
 48- 95 アイテム2
 96-143 アイテム3
144-255 アイテム4

成功判定の右辺は256でオーバーフローするのでバグ利用時は注意。

ドロップの時と同様に、熟練度やレベルが低いうちは、
盗めるアイテムの種類は限られる。

例えば、熟練度+レベルが23の時はドロップと同じ確率分布になる。

アイテム2を盗むには熟練度+レベルが最低でも13必要。
アイテム3を盗むには熟練度+レベルが最低でも22必要。
アイテム4を盗むには熟練度+レベルが最低でも32必要。

逆に、熟練度とレベルが十分高ければ、アイテム4を盗む確率が他より高くなる。

ちなみに、アイテムをドロップしない敵からでも盗むことはできる(ほとんどポーション)。