チョコボの不思議なダンジョン2 ツメ・クラのバグについて


§ ツメクラデータ管理

ツメ・クラには通常のアイテムデータとは別に、ツメ・クラ専用の能力データ領域が存在し、
通常のアイテムデータから参照している。
能力データには、耐久度、元気度、頑丈さ、限界レベル、ミス率/回避率、クリティカル率/特殊防御、
攻撃範囲/状態異常耐性、属性、特殊能力、耐久度減少カウンタ、ハネ発生レベルが含まれている。
(ただし限界レベルはデータとして存在するだけで、実際の限界レベルは種類固有)
能力データ領域は床、持ち物、倉庫の3つに分かれている。
容量はそれぞれ、床:64個分 持ち物:66個分 倉庫:100個分
となっている。
持ち物領域にはチョコボがやられた時の装備品、盗まれ中の装備品も含まれている。

耐久度が0のデータは空きとみなされる。
各領域にツメ・クラが増えると領域の最初の空き(=耐久度0のデータ)にデータが書きこまれる。
ツメ・クラが消失すると、そのデータを消す(=耐久度を0にする)
ツメ・クラを拾ったり、置いたり、倉庫から出し入れしたりすると、
移動先の領域に加え、元居た領域のデータを消す。
床領域は、フロア移動で全てデータを消す(=耐久度を0にする)。
盗まれたツメ・クラや、気絶した時のツメ・クラの能力データは持ち物領域にそのまま残る。
盗まれたツメ・クラは盗んだ敵を倒せば床領域に移動する。
気絶した時のツメ・クラについては該当フロアに行き、そこに落ちている状態でも持ち物領域のまま。
宝箱等からツメ・クラが出現した場合は一旦床に追加された後、持ち物に移動する。
ハムホイッスルで床に出現したツメ・クラは拾わない限り倉庫領域のまま。


§ 不完全消失

ツメやクラが無くなったときは、通常は参照先の能力データも消すが、
能力データの消去が行われない、不完全な消失が存在する。

ツメ・クラが不完全な消失をするケースを確認できたのは以下のケース。
・リサイクルボックスに投入
・蹴って消す(敵に当てる、空中に捨てる、スーパーシュート)
・爆破、床消滅レバー、アイテム消滅レバー
・チョコボがやられたときの装備を拾わないまま消失
・シーフ等に盗まれたあと、そのシーフを倒さない
・変化カードで変化
・足元の分裂カードをツメ・クラに使用する(生成されずに消える)


対してツメ・クラが正常に消失するのは以下の通り。
・合成する
・売る
・気絶時に装備してなかったもの
・復活ダンジョン突入時に消えたもの

消されなかった能力データ領域は二度と使用できないため、
実質的に容量が減少することになる。
床領域データはフロア移動で強制消去なので、
落ちてるツメ・クラを消しても基本的に問題ない。
(ただし、フロア内で床領域を全て使用した場合は問題が発生する)。


§ データ容量が不足したときに起こる現象

手もちや床の能力データ領域の空き容量がなくなった場合、
ツメやクラを拾うなどしてもデータ領域が移動しなくなってしまう。

例えば、持ち物領域の空きが無くなった場合にツメを床から拾うと、
そのツメの能力データは床領域に存在するままになる。
このままフロア移動をすると、床領域のデータ消去により、耐久度が0になる。
そして次のフロアに落ちているツメ・クラの能力データに置き換わることがある。
さらに、床領域データはセーブされないため、ロード後に耐久度以外のデータも含め全て0になる。

また、持ち物領域が一杯のときにリサイクルボックスや分裂カード等で直接加わる場合や、
床領域が一杯のときに宝箱等から入手した場合、
倉庫領域が一杯の時に倉庫に預けた場合(テレポボックス含む)、
領域が確保できずに、参照先がおかしいツメ・クラになる。
このツメ・クラの能力は別のデータを反映しているので、通常ありえない能力を持つ。
そのため、能力が表示されるとフリーズする。
加えて、メインにして合成すると参照先のデータが変更されてフリーズすることがある。
さらに、分裂によって生成した場合などで、耐久度の都合が悪い場合(条件不明)、フロア移動時にフリーズする。
また、生成時に、気絶時装備データを書き換えるため、気絶時に落としたクラがおかしくなり、
首輪は消滅したり、別のアイテムに変わったりする。

不完全な消失を一切しなくても、気絶時未回収+手持ち+盗まれ中ツメ・クラが66になると容量不足になる。
足元と手持ちのツメ・クラを交換する場合は、内部的には拾ってから置くことになるので注意。


§ 耐久度0によるデータ共有

耐久度が0のツメ・クラは上記バグの他に、耐久度1のツメ・クラに分裂カードを使用したときも生成される。
耐久度0は空きデータとみなされるので、それより前に空きデータが無い場合、
その領域に追加・移動されたツメ・クラのデータで書き換わる。
このとき、同じ能力データを複数のツメ・クラで共有することになる。

共有状態は、一方を別の領域に移動すれば解除できる。
このとき、移動時の消去処理により、他方の耐久度が0になる。
これを利用して、能力の移動やコピーが可能になる。

同種のツメ・クラで共有している場合、
選択したものではなく共有している同種ツメ・クラの一番手前のものが合成される。
同種でなくても、合成時にメインにしたツメ・クラが共有している場合、
合成後の「○○○になった」の表示が共有しているツメ・クラの一番手前のものになる。
また、共有している同士を合成した場合は、耐久度が0になる。


§ 落し物変化

バグったツメ・クラが生成されたときに、
生成されたツメ・クラの元の能力に応じて、
気絶時に落とした、クラ、首輪のアイテムデータがおかしくなる。

   元の能力:落し物
    元気度:クラの参照先
    頑丈さ:クラの種別(0〜5:本〜魔石、6:ツメ、7:クラ、8:首輪、9:その他)
  追加効果1:首輪の種類
  追加効果2:首輪の参照先
   攻撃範囲:首輪の個数/レベル
    耐久度:首輪の種別
 クリ率、特防:首輪の状態(02:装備中、04:呪い、08:売り物)

クラの能力データ参照先が変わることで、
能力データ領域に使用不能領域が増えたり、データ共有が起きたりする。
逆に、使用不能領域に参照先を変えれば、その領域を使用可能に戻すことも一応可能。

クラの種別が変わることで、アイテム欄での並び順が変わり、
合成や装備効果が変わる。
クラをツメとして装備することも出来るが、攻撃するとフリーズする。

首輪のほうは完全にデータを書き換えられる。
種類はバグ生成されたツメクラが、各種追加効果、ダメージ、魔法ダメージ等の基礎能力を持つ場合は
対応する薬等のアイテムに変化する。
その場合、元々落としていなくても、落としたことになる。
それらの能力を持たない場合は落としていないことになる。
種別や装備状態を変えることで、アイテムを武具として装備できるようになる。
その際の基本攻撃/防御力は以下の通り。

   追加効果 対応アイテム 基礎性能
    スロウ ドレインの本  30
      毒 小難しい本   30
     眠り 難しい本    30
  小さくする 超難しい本   30
    トード ポーション   30
     混乱 ハイポーション 100
   魔法封じ エリクサー   127
     ギル 万能薬     30
    いやし 爆発薬     30
     吸血 透明薬     30
  ギャンブル ダメージ薬   30
   ダメージ ナッツ     30
 魔法ダメージ ラサンの実   100

また、種別の値を変えたクラを装備して気絶することで、
一緒に落としたツメの能力のデータが書き換わることがある。
書き換えの対象は、種別10,11なら能力1番目、種別12なら2番目、
種別13なら2,3番目…といった風に対応する。



§ 多方向結合

本来正面しか攻撃できないツメに
消去合成や、能力移動によって攻撃方向を付加すると、
能力欄にそのツメの説明が表示される。
この状態ツメ同士、あるいは、この状態のツメと普通の多方向ツメを結合合成すると、
攻撃範囲がおかしなツメが出来る。
基本的には、合成するツメの種類に依存するが、同種ツメ同士の合成場合は違うこともある。
場合によっては攻撃方向が消えることもある。


§ 参考サイト

海沿い倉庫チョコボの不思議なダンジョン2セーブデータ解析