腰部脊柱管狭窄症    大正11年生 男性

主訴

・左足首上部の痺れと痛みによる歩行障害 ・痛みによる睡眠障害

現病歴

平成15年8月半ば頃より左足首上部が痺れ始め、9月19日にひどくなり翌20日には
歩行困難となる。すぐに整形外科にてレントゲン検査、総合病院にてMRI検査を受けた
結果、腰部脊柱管狭窄症と診断され,鎮痛座薬(ボルタレン)の処方を受ける。

経過

平成15年
 9月25日(初診日) … うつ伏せの姿勢をとってもらうと左下肢がひどく痛み、じっとしていら
                れなかったので椅子に腰掛けてもらい、座位のまま腰部の病変部と
                左足首上部の痺れ痛む場所に、順次ポイントを移しながら置鍼(鍼
                を一定時間刺したままにする技法)をする。
                正分子療法をお勧めし併用される。

 9月29日(4回目)  … 来院した時、車から降りて玄関まで歩くのが、ましな感じだっとのこと。

10月8日(10回目)  … 左足首上部の痺れと痛みはあまり変化を感じないが、歩行が以前より
                楽になっているとのこと。

10月11日(12回目) … 夜がよく眠れるようになっている。ボルタレンも服用しなくて済むように
                なった。

11月 1日(20回目) … かなりの軽快感あり。

11月10日(23回目) … うつ伏せになれるようになったので、うつ伏せにて初めて治療する。

12月 4日(29回目) … 今月から治療を週1回にする。

平成16年
 1月 8日(33回目) … 仕事にぼつぼつ行き始めた。今月から治療を2週間に1回にする。

 2月 6日(35回目) … 週3〜4日、出社しているとのこと。

 3月12日(39回目) … 3月から週5日、出社している。

 5月現在        … 予防の意味で2週間に1回の治療を継続中。

コメント


この方は、今までこれといった病気もなく健康にこられていましたので、今回のことは非常にショック
な出来事で「仕事ももう無理」とあきらめて10月には会社に辞意を表していました。
しかし、治療経過とともに状態が改善し、ご本人も歩行運動にも頑張られついに会社復帰を果たされ
ました。正分子療法の効果も大きかったと思われます。

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