腰椎ヘルニア・花粉症・姿勢  昭和14年生 女性

主訴

・腰〜左臀部〜左下肢後側の痛みとしびれ感 ・一年中鼻炎がある ・姿勢が気になる。

現病歴

お仕事が美容師で立ち仕事のため、腰痛があり下肢が疲れやすかった。
平成14年12月、MRI検査をうけた結果、ヘルニアと診断される。

花粉症は毎週、お店の花を花屋から交換に来てもらっているが花粉に反応して
いつも鼻がぐずぐずして、ユリ・フリージア・キンモクセイなどは特にひどい。

経過

平成11年7月28日(初診)〜平成14年9月まで
              … 疲れやこむら返り、腰痛、五十肩などで時々来院。

平成14年
12月28日(1回目) … 腰痛・左臀部から左下肢の後側の痛みで整形外科受診。
                                   MRI検査で腰椎ヘルニアと言われたとのことで来院。

12月30日(2回目) … 前回の治療でかなり改善しているとのこと。

平成15年
 1月 4日(3回目) … 腰の感じは良いが左下肢後側が張る。

 3月 8日(10回目)… 痛みとしびれが左下肢後側の上部に限局している。

 7月 7日(23回目)… 一年中グスグスしていた花粉症がいつの間にか無くなっている。
                                  (花粉症があったことを、この時初めて聞く)

 9月20日(30回目)… 左下肢の症状はほとんど感じなくなった。

12月 9日(36回目)… 気温がさがり一時的に鼻炎と左下肢の症状が出現する。

平成16年
 3月26日(43回目)… 健康管理のため治療を継続。姿勢が気になるとのことで脊柱起立筋群
                 に鍼治療開始。

 4月22日(46回目)… 知人から「あなた何かスッとしてるけどどうしたの」と言われ無意識の
                うちに背すじが伸びていることに気づく。

 4月30日(47回目)… 自分でもまっすぐ立っている感じがする。   

コメント


腰椎ヘルニアは、腰の筋肉の状態が慢性的な緊張状態で鍼治療にてその改善を計り、状態の
改善とともに症状の改善が成されていきました。左臀部と左下肢の後ろ側の坐骨神経領域にも
刺鍼しました。

花粉症は、花粉症としては治療していませんでしたが、首の1番目と2番目の骨のバランスが崩
れており、それが習慣性になっていましたので治療ごとに矯正を加えバランスを整えましたので、
結果的に消失しました。消失した時期はこれよりもっと早い時期ということになります。

姿勢は背中の筋群のやはり慢性緊張があり、その改善をめざしています。
背中の筋は「脊柱起立筋」とよばれ背骨を起立させる役目がありますので、この筋肉が硬くなって
おりますと起立させる力が弱くなり前に曲がってしまいます。

目次にもどる