主訴 |
特発性側弯症・腰椎ヘルニア |
現病歴 |
特発性側弯症:12歳の時、学校で側湾症を指摘されるが、その時は治療の機会を得ず。
成人後、カイロプラクティックなどの治療を受けるが、改善せず。
腰椎ヘルニア :24歳の時、ギックリ腰を発症。MRI
検査にて腰椎5番と仙骨の椎間板 ヘルニア と 診断を受ける。その時は運動療法(ウォーキング・水泳など)により改善。
H16年5月に出産。
6月中頃から赤ちゃんの世話で腰が痛み出し、そのうえ、アトピー性皮膚炎が悪化
した為、皮膚科を受診し漢方薬の処方を受け服用して いましたが、徐々に食欲が 低下し、気分も滅入り出し赤ちゃんの世話が困難となる。 |
所見 |
特発性側弯症:背中の上半分は右側に、下半分は左側に、うねるようなひどい弯曲があり、筋肉も
背中の弯曲した側がそれぞれ膨隆しており、それに従い肋骨の変位もあり思わず
息を呑む状態。
腰椎ヘルニア
:痛みはヘルニアのある部位に一致しており、左坐骨神経の経路に沿って足の甲まで
痺れ感あり。 |
治療 |
平成16年8月9日〜平成16年11月2日。 特発性側弯症:日曜日を除く毎日、首〜腰まで背骨沿いの両側の筋肉のしこりの部分に、
繰り返し 鍼治療を行う。治療回数は合計70回。
腰椎ヘルニア
:腰〜左臀部〜坐骨神経経路に鍼治療。 |
結果 |
特発性側弯症:90%改善。ご本人も「寝てても背中が真っ直ぐな感じで、乳房の大きさが左右同じ
になった」とのこと(肋骨の変位が治った為)。
身体の感じも楽になり、赤ちゃんの
世話も楽になる。ご主人やご両親も「背中が真っ直ぐになった」との談。
下の2枚の写真は治療終盤に撮ったもの。初診の頃は気分が非常に滅入っている
様子で、ご本人が写真を見てショックを受ける可能性があった為、あえて摂りません
でした、が後になって私もご本人も残念に思っています。
9月29日
10月22日
10月27日 
腰椎ヘルニア
:左足の坐骨神経の痺れはほとんど消失。仙骨部の痛みが少し残存。
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コメント |
この方の現住所は東京で、治療のため帰郷されていましたが、治療期間も3ヶ月に及んだため、 全快までは至ってなかったのですが、一旦治療を終えることにしました。
しかし、ご本人も治りたい一心であったことは確かですが、3ヶ月に70回もの治療をよく耐えて 頑張られたと、敬服しています。 |