側弯症について
      側弯症の原因には「先天性」〔背骨が癒着している(癒合椎)、くさび型である(楔状椎)、肋骨が
      癒合している〕や、あるいは「脳性・脊髄性小児麻痺」、その他いろいろありますが、治療対象
      になるのは、圧倒的に多い原因不明の「特発性側弯症」です。
      原因不明といってもちゃんと原因はあります。骨盤のアンバランスと足の長さの違いです。
      足の長さが違う原因としては「変形性股関節症」、「半月板損傷とその手術」、「かかとの骨折」、
      「足首の捻挫による関節の位置異常」、「骨盤の骨・関節(仙腸関節)のアンバランス」などです。
      このうち「変形性股関節症」「半月板損傷、とその手術」「かかとの骨折」などは物理的に長さ
      が違っているので、そろえることは困難です。(でも改善することは可能)
      しかし、「足首の捻挫による骨の位置異常」、「骨盤の骨・関節(仙腸関節)のアンバランス」は
      その関節を正しい位置に矯正することにより、そろえることができます。
      そもそも側弯症は意味もなく発症するものではありません。
      背骨は骨盤のベースラインからスタートして上に伸びています。そのベースラインが足の長さ
      の違いにより傾斜しておれば当然、背骨も傾斜します。傾斜してスタートした背骨はある程度
      のところで補正作用で反対側に傾斜をはじめます。
      補正作用が1回だけなら「単純性」、2回なら「S字状」になります。
      つまり必然的に発症しているわけです。これが側弯症の成立工程です。
      当院では、足の長さをそろえることにより骨盤のベースラインを正し、側弯発生の必然性を
      排除するとともに、側弯を助長している背骨沿いの筋肉の緊張を緩和させて側弯症を限り
      なくまっすぐにする治療を行っています。
      症例 : 31歳 女性   治療期間 : 平成16年8月9日〜10月27日 
                    

                                          

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