2006.2.9. 出るわ出るわ
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次から次へと
いきなり、標識調査のとんでもない部分を目の当たりにしてしまいましたが、頭を冷やして、ネット上を調べてみることにしました。いくらなんでもカワセミをぶら下げて「はい、チーズ」なんていうのはあの事例だけだろうと。
ところがそうではありませんでした。次から次へと、とても「調査」とは思えない写真、文章が。上は、日本野鳥の会大分支部のホームページの7月の表紙の画面です。
いつものようにバンディング調査に向かったところ、張っている2枚の霞網のうち、1枚は盗まれもう1枚は使用不能なほど破損していることに気がついた。至急警察に通報、駆けつけた刑事の現場検証の最中、破損網の僅かに残った棚にひっかったという嘘のような本当の話。喜んでいいやら、悲しんでいいやら・・・・・。
キマユホオジロは日本では大変珍しい野鳥です。だからなのでしょうか。自慢げに、調査を様子が書かれています。写真をよく見ると、かすみ網を張って調査する場所とは思えない背景です。捕らえたキマユホオジロを連れ回して写真を撮影したのでしょうか?これはれっきとした鳥獣保護法違反ではないのでしょうか?かすみ網を盗まれるのもあってはならないことです。かすみ網は、使用するどころか所持するだけでも違法なのです。調査という目的に限って例外的に、バンダーに所持と使用が許されているのです。
他にもたくさんみつかりました。
・雨天でも調査を「決行」しています。「参加者全員が網場に入ってはずしにかかる」ことをしています(バンダー資格を持たない人間が鳥に触れる時点で法令違反ではないですか?さらに網から外すなんて大問題では?)。
・夜の間にかすみ網を張って放置しています。弱り切っているのに写真撮影を繰り返しています。
・あるいは、このように、コノハズクとアオバズクでふざけています。
インターネット上を少し探しただけで、このような問題行為がたくさん見つかりました。おそらくこれは氷山の一角であり、実際にはもっと多く、もっとひどい行為がいたるところで行われているのではないでしょうか。
大きな疑問が
マニュアルをきちんと読んで「調査」に従事しているバンダーはどれほどいるのでしょうか。細かいことを言っているのではありません。科学的な学術調査なのです。マニュアル通りに「調査」を行わないことは、そのままデータの信頼性を落とすということなのです。また、鳥を殺してしまうことになるのです。それを防ぐために分厚いマニュアルが作られているのです。こういう疑問がわいてきたのです。
---この疑問は2005年8月のことでした。