第25 回 鳥類標識検討会について(平成21 年度) 議事録概要

日 時:2009 年3 月29 日(13 :30 〜16 :50 )

場 所:東京都渋谷区南平台8-14 山階鳥類研究所 東京分室

出席者:検討委員 (8 名中 6 名参加)

上田恵介・永田尚志・廣居忠量・蓮尾純子・川路則友・浜口哲一

環境省 生物多様性センター:水谷知生

野生生物課:西野雄一

山階鳥類研究所・事務局

尾崎清明・佐藤文男・米田重玄・吉安京子

議題:1 標識調査事業の成果報告

2 鳥類標識データベースの活用

3 今後の課題

@ データベースの作成

A カラーマーキングの取り扱い

B アトラスの改訂

4 その他

* 議長に上田氏を選出する

<議題1 標識調査事業の成果報告>

〔事務局〕本年度業務は無事に終了した(資料に沿って説明)

〔事務局〕放鳥・回収データの説明(資料に沿って説明)

・ ロシアのオナガガモはネチヤエフ博士が現地で積極的に集めた為多くなっている。

・ カモについてはアメリカからの回収が増加している。

・ 国内回収は328 件あった。デジタルカメラでの撮影による回収が多くなった。

・ キンクロハジロとハシブトガラスの長寿記録が更新された。

・ ワシミミズクが初回収としてあった。

〔浜口〕長寿記録は全種の一覧表があるのか?

〔事務局〕1995 年までは「鳥類アトラス」に掲げている。新記録は年毎に報告書にまとめている。

〔川路〕2009 年度は報告書は出さないのか?

〔事務局〕2009 年度のデータは2010 年度の報告書に含める。

〔川路〕諸外国の事例の収集は毎年やるのか?

〔事務局〕毎年ではない

〔永田〕ウミネコ繁殖地でのモニタリング調査からの回収は死体か?

〔事務局〕「化学物質モニタリング調査」での死体回収。蕪島のウミネコは毎年バンディングされている

ので良いデータとなっている。

〔永田〕そうしたリングを用いた論文も報告書に掲載していくと良い。

〔上田〕アメリカのオナガガモは面白い。積極的に外部に情報提供してはどうか?

<議題2 鳥類標識データベースの活用>

〔永田〕希少種情報は出さないようにすれば良い。「捕獲地点が明らかにできない」と規定するのは研究

者として困る。論文発表ができない。

〔廣居〕以前は「鳥類標識データベース」を多様性センターに置き、そこへアクセスするという形を考

えていたのではないか。

〔水谷〕生物多様性センターと山階の両方にデータベースがあると管理が難しくなる。山階で管理する。

〔永田〕一般の人が利用できるデータの範囲と手順を明らかにすればよい。

〔蓮尾〕データベースの利用制限があるということで良いのではないか?

〔上田〕利用目的として、学術研究に限らず文化的利用もあるのではないか?

〔浜口〕神奈川県のアオジのデータすべてとか、件数の多いデータを外に出すときに仕事量が大変では

ないか。

〔事務局〕仕事量の実費をとれるか検討中である。「アセス関係の利用」は判断が難しい。

〔西野〕アセスにも標識が利用されれば、社会貢献になる。

〔上田〕あまり細かくルールを作らないほうが良いのではないか?

〔蓮尾〕個別の捕獲放鳥地点の情報が明らかにならないように決めると使用しづらいのではないか?

〔上田〕「詳細情報」としたらいいのではないか?

<議題3 今後の課題・調査項目@データベースの作成>

〔事務局〕ふたつの大きな問題がある、@バンダーによるコンピュータ入力の推進をどうしたらよいか

Aデータベースの遡り(古いデータ)入力、この二件についてご意見を伺いたい。

〔上田〕どんな入力ソフトを使っているのか?

〔事務局〕山階で作成したものをバンダーに提供している。

〔永田〕エクセル入力でOK というようにすれば誰でも入れてくれるようになるのではないか?

〔事務局〕そうです。エクセル入力データの変換プログラムの開発を考えても良いのではないか。

〔事務局〕MS −DOS なので古いと思う。新しいものに移行できる人がいないということがネックで

ある。

〔上田〕お金がないからできないのか?

〔事務局〕そう、費用がかかる。

〔永田〕使いやすいシステムが必要であろう。データサーバーがあればID を取得して使用できるシス

テムが作れれば便利である。

〔事務局〕バンダーが集計などのプログラムを改良してくれる例もある。

〔上田〕データのバックアップは大丈夫か?

〔廣居〕山階のほかに多様性センターにバックアップをおくというのはどうか?リスク管理は必要だろ

う。

<議題3 Aカラーマーキングの取り扱い>

〔事務局〕国内の調整・・日本鳥類標識協会カラーマーキング調整委員会がある。しかし近年装着者が

増加して困っている。国外ではコーディネーターが不在で混乱している。

〔永田〕大きくて広く動き回る種は統一していかないといけない。小鳥のようなあまり動かない種は必

要ではないのではないか?

〔上田〕制限をかけるのは難しい。

〔西野〕学術研究許可は申請があれば出すので管理はできない。

〔上田〕すべてに対応は難しいのではないか。

〔廣居〕シギ・チドリのフラッグが混乱し始めている。

<議題3 Bアトラスの改訂>

〔事務局〕95 年までのデータで「鳥類アトラス」を出版はした。その後の15 年分を追加して2010 年ま

での改訂版を出したい。H22 年のデータを含めH23 年に出版できるように。 (了)