「さして釣果も得られないヤツが、穂先の作り方を紹介するとは言語道断だ!」と、
多くの方からお叱りの声が聞こえてきそうではありますが、極めて少数の方から、
「どうやって穂先を作ってるの?」と問い合わせをいただいたこともあり、そのような
奇特(笑)な方々の少しでもお役に立てばと思い、紹介させてもらう事にしました。

ただし、私の穂先は本格的なものではなく、ソリッドにガイドを付けただけの代物で、
真面目に作っておられ方からみると、全くのデタラメな穂先です。
ですからそれを承知で読んでくださいね。決して怒らないで、寛大な心で笑って
やり過ごしてください。(笑)

釣り堀に通い始めた頃、上手な方々が穂先を替えて釣っておられるのを知り、自分も穂先を
替えてみたいと思うようになりました。でも、どうやって替えるのかさっぱり分かりません。
その後調べていくと、ダイワの「シーパラダイスさぐり釣りSP」の穂先をつけたり、グラスソリッドを
買って自分で作ったりしている事がわかりました。

そこで「先径0.8mm、元径5mm、長さ90cm」のグラスソリッドを買ってきて、普通のスプレー缶で
塗装してから、釣具屋でガイドを合わせてもらいました。これが最初のmy穂先です。
そのうち、もっと鋭敏な穂先が欲しいと思うようになり、筏竿の穂先に目をつけましたが、それを
自分の3mぐらいの竿に取り付けるのは、不器用な私にはとても無理だとあきらめていました。

ところが某釣り会で出会った方が、まさに私が欲しかった「筏竿の穂先を持った3mぐらいの振り
出し竿」を使っていたのです。「おお、あれがいい!」(笑)
それから半年後、有難い事にその方が私にその穂先を1本分けてくださったのです。
私の竿につけてみるとピッタリです。それ以来、すっかりこの穂先が気に入ってしまって、
その後、頂いた穂先をお手本にして自分でも作るようになりました。
といってもこの穂先はまだ3本しか作った事はありませんが・・・。(笑)
今回、飛竜3−3.3に取り付けるため、4本目と5本目を作りましたのでそれを紹介します。

ということで、名づけて「なんちゃって穂先」の作り方で〜す。


グラスソリッドはチヌ別跳の元径5mm長さ90cm
先端の径は0.5mm。フィッシング遊にて515円で
購入

ガイドはfujiのゴールドミニクロガイド1.5(8個入)
たしか、これは420円だったかな?

ダンボールはガイドを付ける際に台紙として使い
ます。これにはガイドの位置が分かるように赤い
線が引いてあります。

あとは木工用ボンド、瞬間接着剤、補修糸とエポ
キシ樹脂。それにマニキュアタイプの塗料です。

既存の穂先は、ライターでトップガイドを熱して
やれば簡単に取れます。以前、私はこの取り方
を知らず、穂先を折ってました。(笑)

グラスソリッドを逆さまにして、取り付ける竿の2番
(穂先のすぐ下の部分)に突っ込みます。
止まった所に印を付けて、その数cm後ろをカット
します。

ソリッドを選ぶ際に気をつけていることは、8番目
のガイド(一番下)が付くところの直径です。
太すぎるとガイドを付けた際に、穂先が2番に仕
舞い込めなくなります。私はこの部分の径が2.2
mmまでのものを購入してます。
今回はスプレー缶であらかじめ白く塗装してみま
した。もちろん、むらむらです。(笑)

ソリッドををダンボールの台紙にセロテープで固定
してガイドを木工用ボンドで仮止めします。
ガイドが小さく、接着時にズレ易いので最初から
瞬間接着剤は使わないようにしています。

この作業が一番神経を使います。
乾燥後、瞬間接着剤でさらに固定します。

ガイドの間隔は上から2.2−3.1−4.0−5.4−
6.4−8.8−11cmとなってます。
ガイドが固定できたら、補修糸でガイドをグルグル
巻いていきます。

今までは赤の「極細」を使っていましたが、今日
は以前間違えて買って、捨てようと思っていた黒
の「極太」を使ってみました。
何の問題もないみたいです。

巻き始めと巻き終わりを瞬間接着剤で止めます。

なんとも不器用な手つきですね。(笑)
やっとの事で2本全部巻き上がりました。
遠目でみると、何とか形にはなってますが、とても
アップには耐えられません。(笑)

念のため、糸の上に瞬間接着剤を塗っておきます。
黒と赤の溶液を混ぜてエポキシ樹脂を作り、巻い
た糸に筆で塗っていきます。
あまりたくさん塗ると液ダレするので要注意です。

この後1〜3日乾燥させます。
乾燥後、もう一度塗ると仕上がりが綺麗になるそ
うですが、気にしない私は1回のみで終了。

このままでも良いのですが、私は先端部分だけ
マニキュアタイプの塗料で赤く塗ります。

塗料が乾燥したら出来上がりです。
これが出来上がりの写真です。
これ以上のアップには耐えられません。(笑)
使用時は近くでマジマジと見る訳ではないので
自分で使うだけならこれで充分です。

作製日数は、白の塗装と乾燥で1日、ガイドを取り
付け後、エポキシの乾燥待ちで1日、先端の塗装
乾燥待ちで1日の3日間でした。

ご覧いただいたように随分いい加減に作ってありますが、それなりにアタリが取れて
私は結構喜んでます。 なんと言っても、既製品でないってのがいいですね。
釣れないのはこの穂先のせいではなく、腕が悪いから。(笑)

こんな作り方でもよろしければ参考にしてみて下さい。m(__)m  

最後に、 私が頂いた穂先は、今回紹介しましたズボラな作り方ではなく、材料も入念に吟味され、
また、ちゃんと自分で研磨されて、使い勝手を考えて作っておられることを申し上げておきます。