2014年1月25日(土)     海栄丸       天気・・・曇り時々晴れ    波予測1.5m   長潮   6時半出船11時半沖上がり

 

もう何年も前から、一度フグ釣りに行ってみたいと思っていた。 というのも、船釣りをされる方達のブログなどで、たいそう美味しいと紹介されていたから。
トラフグは、若い頃に2回食べさせてもらったことはあるんだけれど、いずれも2~30年前のことで味なんか覚えてやしない。(笑)
シロサバフグは数年前に若狭のボート釣りで釣れたので、ボート屋の女将さんにさばき方を教えてもらって、確か鍋にして食べたと思う。
その時は、なんとなく水っぽい印象だったが、その後シロサバフグは唐揚げが一番旨いと聞いて、それ以来ずっと悔やんでいた。(爆)

船で釣れるフグは、ショウサイフグ、コモンフグ、ヒガンフグで、どれもシロサバフグよりも旨いらしく、特にヒガンフグは、垂涎ものとか・・。
ただ、知多の船の釣果を見ていると、ボーズとか1~2匹なんてのは当たり前のようで、なかなか素人には難しい釣りのようだ。
家族みんなでそれなりに食べようと思うと、数十匹は釣らないといけないので、とても私の手には負えない釣りだと、半ば諦めていた。

ところが、最近の国崎の船ではそれなりに釣れていて、『自分でも可能性があるかも・・』と、ちょっと光明が見え始めていた。
『わざわざ国崎までフグを釣りに行くのもどうなんだろう??』って気持ちもないわけではなかったが・・。
そんな時、お気に入りの海栄丸がフグ釣りを始めて、いきなり50~80匹の釣果を出したもんだから、一気に心が動かされた。
そして、珍しく土曜日のこの日が「フグ釣り 空き多数」となっていたので、もうはやる気持ちを止められなかった。(^O^)

知多の船ではカットウ釣りがメインのようだが、船長の話によると食わせ釣りの方が数が釣れるとのこと。
もっとも、船長もまだフグ釣りは経験が浅いらしく、自分でも「カットウ釣りは、島を2回釣っただけ(根掛かり)」と笑っていた。
釣り方や仕掛けなど、船長に教えてもらい、さらに先日国崎でフグ釣りデビューされた弟子2号さんからもアドバイスをもらって仕掛けなどを揃えた。
道糸はPE1.5を100m。食わせ用の仕掛けは幹糸4号 ハリス3号の胴つき3本鈎(流線型)で、枝の間隔は30cm、ハリスは8cm。
カットウ用は、フィッシング遊おすすめの「銀ちゃんボール30号」と替え針9本セットを用意した。
リールと竿は、昔ボートでカワハギを釣りに行っていた時のものを使うことにした。

エサは「エビが良い」とのことだったので、先日釣り堀でほとんど使わなかった魚かしの生エビとオキアミ2パックを家から持って行って、
さらに鳥羽のエサキチで、甘えび1パックとカットウ用のアオヤギを2パック買った。
初めての釣りなので、どのぐらいのエサが必要なのかよくわからない。このぐらいあればなんとかなるかなぁ・・(^^ゞ

今日は、万年さんも一緒だ。岸壁に着くと、すでに万年さんの車が止っていた。
フグ釣りのために(?)新調された竿を見せてもらうと、穂先は硬そうなのだが、触ってみると先端はしなやかである。
なるほど、こういう竿を使うのか・・。今日は、竿をボート竿を2本持ってきたのだが、とりあえず食わせを中心にする予定なので柔らかい
方から先に使うことにしよう。

フグ釣りは人気があるし、今日は天気も穏やかなので、てっきり満員御礼かと思ったら、たったの4人。(^^ゞ
この辺りではあまり人気ないのか? まあ、こちらとしては左舷を二人で独占できて、超快適ですが・・・(笑)

船は菅島の南側でスローダウン。錘は30号で初めてくださいとアナウンスがはいったので、てっきりスタートとした思い
仕掛けを投入すると、また船が動き出した。びっくらこいて巻き上げると、リールのクラッチが戻らず、ハンドルが空回り。
ギョエー!!、いきなりリール壊れたー仕掛けが巻き取れないよー(T_T)  ゴチャゴチャ触っていたら何とか復活して仕掛け回収。
あぶねーあぶねー、このリールちょっとヤバそう・・。

水深17mのアナウンスで、今度こそ本当にスタート。餌は魚かしの「生エビ」。 これで釣れたら牧野さん、喜ぶかなぁ・・。(^O^)
釣り方については、大塚プロの本とか、週刊釣りニュースとか、雑誌イレグイで、ある程度イメージは作ってきた。

とりあえず底立ちをとってから、ラインを張りすぎず、弛め過ぎず・・・・、ってどういうことよ?(笑)
30cmぐらい誘って、ダメなら1mぐらい上からゆっくり落としていって・・・、まあこんな感じの繰り替えしでしょうか・・。

3投目ぐらいで、ようやくコモンフグを1匹ゲット。
投げ釣りやボートなどで、外道でフグがかかるときは、なんかはっきりしないアタリだったような印象があるのだれど、
意外にビビンッとはっきりわかるアタリだった。それからは順調に釣れていった。
フグの歯でハリスが切られたり、針が折れたりして、ハリスを消耗するので、替えハリスが足りなくなるのでは?と心配に
なって、途中から2本鈎にしたんけど、終わってみればハリスがまだ残っていたので、こんなことなら、3本針で最後まで
やった方がもっと数が伸びたのではないかと、ちょっと後悔。(^^ゞ

餌は、生エビ、甘えびが良く、オキアミSはベラの餌食になった。
10時過ぎでこんな感じ↓。フグはバケツで氷締め。メバルやカサゴやアジ、キスと、本来なら本命のはずの外道さん達もにぎわしてくれた。

   

何度かやってるうちに、「張りすぎず弛めすぎず」というのが、なんとなくわかってきた。
たぶん、穂先が錘の重さで曲がらず、かといってラインが緩まずにピンとしている状態のことではないだろか。
カワハギでゼロテンションとか言われる釣り方は、ひょっとしてこのことなんだろうか? 
確かに、この状態の時に出るアタリは、はっきりしていて分かり易かった。

万年さんは、カットウ釣りに変更していて、根掛かりに難儀されていた。
エサが尽きかけてきたので、私もいよいよカットウをしようかと思ったら、船長が冷凍ウタセをくれたので、もう少し食わせを続けた。
一荷で釣れたりして喜んでいたら、そのうちアタリが遠くなってきた。
そういえば、釣具屋の店員さんに「周りでアオヤギを使われたら、エビ餌では魚が寄ってこない」と言われてたっけ。
そんなときはカワハギ用のこの集奇を使うといいと、買い物かごに入れてくれたっけなぁ・・。試しにつけてみるか?
カットウにするかこのまま続けるか迷っていると、万年さんの竿が大きく曲がった。

 

重い重いと言いながら上がって来たのは、BIGなヒガンフグ。すんげ~(@_@;)  よし、カットウに変更だ!!(^O^)

全く要領がわからないので、釣りニュースに書いてあった通りにやってみる。
底まで落としたら、すぐに30cm位上げて、そこからハリス分竿をスッとしゃくる。その後1mぐらい上げて、ゆっくりと底まで落としていく。
これの繰り返しである。でも、全然かからない。

そのうちラインが心なしか緩んできたので、食い上げか?と糸を巻いて行くと重みがかかった。
カットウ釣りでの初獲物、コモンフグだった。でも、なんか納得できんなぁ・・・(^^ゞ
その後、なんとなく4匹釣れたところで、根掛かり&高切れ・・(T_T)  終了時間も押し迫っていたので、これにて納竿とした。

   

船は菅島の港に停まって、ここでフグをさばいて綺麗に洗ってくれた。
さばくのを見ていると、白子が結構入っていて、とても美味しそうだったが、コモンフグの白子は猛毒だからね~。

お持ち帰り  コモンフグ32匹、ショウサイフグ1匹、中アジ3匹、カサゴ、メバル各1匹
リリース    ちびフグ数匹、チャリコ、キス、小アジ、ベラ

今日の竿頭は、右舷艫の方で、カットウ釣り一本で67匹のお持ち帰りだった。リリースを入れると80匹近い?
竿はメタリアカットウという専用竿を使っておられた。
下船後に少し教えていただいたのだが、カットウ釣りでも餌のアオヤギを食いに来ているアタリは、はっきりとわかるとのことだった。
私も万年さんも、『う~む、そうなんか~』って感じ。(笑) 腕の差はもちろんなのだが、竿のポテンシャルの差もあるんだろうか・・?
竿頭の方に言わせると、カットウ釣りの方が大きいフグが釣れるらしく、食わせ釣りでは大型のフグはハリスを噛み切ってしまうとのことだった。
私はカットウ釣りの場合、フグが膨れた状態で上がってくるのでそう感じるだけかと思っていたが、万年さんのヒガンフグはカットウに来たし、
竿頭の方のフグも良型が結構入っていたので、やはりそうなのかもしれない。今度はカットウ釣りをメインでやってみるかなぁ?

さて、フグは当日、お刺身と唐揚げ、翌日お刺身と鍋にしたが、まー、その旨いこと旨いこと。(*^_^*)
独特の歯ごたえと旨みが、なんとも言えずよろしゅうございました。
いつも辛口の長男も、「こりゃ旨い、もっと沢山釣って来ないかんわ~」って。三男はビビって及び腰でしたが・・・(大笑)

白子を抱いていたところをみると、そろそろ産卵なのだろうか? 産卵期は食いが悪いって聞くし、フグはもう終盤なんだろうか?
出来ればもう1回行きたいなぁー。

万年さん、ご一緒いただき有難うございました。 船長にもお世話になりありがとうございました。お陰様で楽しい一日でした。(*^_^*)

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