2013年7月21日(日)    御前崎 博栄丸(HP)   天気・・・曇り   大潮  波予測1.5m

   

東海地方で船釣りする人ならば、一度は憧れるであろう御前崎沖の金洲。 デッカイ青物とか、底物が釣れる大物釣りで有名な場所である。
最近船釣りを始めたばかりの私も、ご多分にもれず行ってみたいと思っていた。
ただ、春ののっこみ真鯛は15m以上の超ロングハリスを使うし、大物呑ませ釣りなどは特別なタックルがいるしで、
船釣り初心者の私にはとても敷居が高かった。
それと人気があって、土日は随分前から予約しないと乗れないので、直前まで波の予測をみてからじゃないと予約できない私には
さらに敷居が高くなる釣り場だった。だって、もろ外海だもんねぇ、もし荒れたら半端じゃないでしょ。(^^ゞ

ところが、春の真鯛が終わったからか、最近は高級オキアミ五目釣りをやっているようで、暑い時期でもあり土日でも直前予約で
いけそうな感じになってきた。仕掛けも6mぐらいの長さらしいので、これなら私にも出来そうだ。
ちょうど、フォースマスター3000を買ったので、そのデビュー戦にと波予測をみてから、思い切って予約の電話をとった。
応対してくれたのは、たぶん先代船長で、「船方(ご自分のこと)が乗るので、素人でも大丈夫だから」と言ってくれた。
なんか忙しそうだったので、詳しいことは前日にでも船長に電話して聞くことにして、予約だけして電話を切った。
『おいおいマジで金洲に予約いれっちゃったぞー、あの金洲だぞー、ホントにええんかー?』(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

翌日船長に電話して、餌、天秤や竿の長さ、などについて教えてもらった。
実は、錘や仕掛けの長さ、カゴの大きさなどは予約する2週間ぐらい前に船長に聞いていた。(笑)
話をまとめてみるとこんな感じ。
船代金には氷代は含まれているが、餌、仕掛けは別。 (実際に、氷は乗船時と下船時に好きなだけもらえた。)
コマセ代金は1000円で、やや小さいオキアミなので付けエサは取れないとのこと。コマセは自分で持ってきてもOKとのこと。(私は船宿のを買った。)
付けエサは、ほとんど自分で持ってくるようだが、私はあえて船宿のオキアミを買った。サイズはLぐらいかな600円で1kgあったのでは?(^^ゞ
仕掛けは、6号ハリス6mで鈎は2~3本で、皆さん自分で作ってくるらしかったが、これも私は船宿仕掛けを頼んだ。
錘は100号統一、カゴはサニーカゴとのことで、私は1600円位でサニーカゴのLを買っていったが、私の両隣の人は二人とも錘と一体型の
3000円近くする高価なサニーカゴを使っていた。ちなみに私の右隣りの方は高切れして天秤もカゴもロストされていた。お気の毒に・・。
天秤は、できるだけ長い方が良いと言われた。船長から40cmがあるならそれでも使えなくもないと言われたけれど、K型60cmのを買っていった。
道糸は、PE6号なら十分とのことだった。聞いたときはフォースマター3000購入前だったので、いま使ってる4号ではどうかと聞いたら
「なければそれでも良い」とは言っていた。でも、3000を買ったので当日はPE6号で行った。
竿の長さは3mと2mぐらいのとではどちらが良いかと聞いてみたら、「置き竿の3mで釣るより2mぐらいで誘いを入れた方がたくさん釣れる」
とのことだったので、モデラート225を使うことにした。予備に舳60-300は持って行ったが・・。
まあ、事前の情報はこんなところかなぁ・・。
あとは、御前崎の他船のHPとか、金洲に行かれたかたのブログなどを読んで、予備知識を入れた。
それにしても、知らない世界に飛び込むのはドキドキです。(笑) まあ、考えようによっては、これも楽しみの一つかもしれないけど・・。

当日は4時集合ということで、12時半ぐらいに自宅を出発。3時間あれば充分とは思ったけど初めてのところなので余裕をみて。
静岡方面に釣りに行くのは15年ぶりぐらいだろうか? 浜名湖新居堤でボーズを食らって以来かな?
今日は富士山が見えるかな・・、懐かしいなぁ、富士山。 富士山は、若き日の甘酸っぱい思い出がいっぱいなのよね~。
などと、ちょっぴり胸キュンで東名を上った。(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

相良牧之原ICを下りて御前崎方面へ。新しい道なのかカーナビは山の中。(笑)
そういえば、昔は牧之原にICはなかったよな~ SAはあったけど。っていつごろの話だっちゅうの。(爆)

御前崎港に着いたのは3時ちょっと前。だいたい自宅から2時間半。めっちゃ早く着いたしぃ・・・。
お店の人に言われた通りに、海上保安庁の船が停泊している近くに車を停めた。
ちょうど、すぐ近くに人がいたので、「博栄丸はここですか」と聞いたら、この辺りに船が着くから大丈夫だって。(^^)v

よし、じゃあ安心してひと眠りしよう! って、興奮して寝られるわけないしぃ・・・(爆)
ってなことで、、地元の釣具屋さんに入ってみた。ここなら地元ならではの仕掛けを売っているかもしれない。
ご主人に「博栄丸で五目釣りをする」と言うと、よく見かける真鯛用の6mふかせ仕掛けを勧められて、折角なので二つ購入。
な~んだこれで良かったのか。じゃあ作ってきたのもそれほど的外れじゃあなさそうだ。
実は、船宿仕掛けを使うといいながら、自作仕掛けも持ってきている。(^^ゞ
結構お祭りが多いような印象なので、仕掛けもたくさんあった方がいいだろうと思ったわけ。

港に戻ると、3時半過ぎに1台の軽トラがやってきて、船が接岸した。茂吉丸と書いてあった。この船も御前崎では有名な船だ。
その後、もう一台軽トラがやってきて、今度は博栄丸が接岸した。
軽トラに積んである氷を自分のクーラーに好きなだけ入れてから、釣り座の抽選があり、私はドべ。(T_T)
泳がせ釣りをやる人は舳らしい。 私は空いてる右舷の操縦席横になった。 まあ、ここなら教えてもらえるし、ちょうどいいでしょ。

ドタバタ支度をしていたら船はすぐに岸払いして、いざ金洲へ。1時間以上はかかるらしい。
この船には操縦席の下に4人ぐらいに寝られるスペースがあって、折角なので、使わせてもらった。zzzz

   船のエンジンがスローになって目が覚めた。
 6時15分前ぐらい前だった。どうやら着いたようですねー。
 「6時竿入れですんで、準備して下さい」とのアナウンス。

 ここが、金洲かぁ・・・、って、眺めてみると普通の海なんですけど・・(^^ゞ

赤道には赤い線が入ってないらしいが、ここにも金洲って書いてない。(笑)

先代船長から頼んでおいた船仕掛けを受け取る。
へ~、これが船宿仕掛けなのねー。
6号ハリス6mで3本針。上2本はスキンとフラッシャー?がついていて、先針は空針。
随分小さい鈎でちょっとビックリ。これはグレ針かな?
あの釣具屋のご主人が勧めてくれたものとは大違いだ。

ちなみに、皆さんは自分で仕掛けを持ってきていた。

6時になり一斉スタート。「棚は40m。50mまで落として、コマセを撒きながら40mまで巻くように」と指示が出た。
さあ、フォースマスター3000の出番です。100号錘で仕掛けを落としていくんだけど、なぜかリールからモーター音が・・??
巻き上げのレバーも倒れてないし、どういうこと? 自然落下じゃなくて、モーターで糸を出しているのか?
まあ、仕掛けはちゃんと落ちて行ってるからいいんだけど、この音、なんか気になるなぁ・・、普通にならないのか?
う~ん、 説明書を読んでおけば良かった。(^^ゞ

左隣りの方は気さくな感じで、この船は初めてらしいが、探検丸をつけてるし、なかなかのベテランみたい。 先日クエをばらしたと言っていた。
実は、私もかつて辨屋さんでクエをバラシたことがあり、「私も同じです」と言いたかったが、次元が違うような気がしてやめておいた。(笑)
今日も、大物泳がせのタックルは持って来ていると言われたので、「是非釣ったってください」と激励したが、そのタックルは最後まで出てこなかった。

右舷では、その方の竿が最初に曲がった。まあまあのイサキだった。

  棚を聞くと、船長の指示通りの40m とのこと。
私は一旦40mで止めて、その後ゆっくりと上まで探っていた。
船長に「上の方を探っても釣れませんかねぇ・・?」と聞いたら、船長と先代船長の二人から
「そんなことしらたら絶対いかん!」ときつく怒られた。(^^ゞ
棚は40mできっちり守らないとダメみたい。

今までのイサキ釣りでは指示棚に幅があったので、ちょっと上まで探るのが当たり前と思っていたが、
ここでは違うんだ~。

そこで、言われた通りに50mまで落としてしゃくって40mで止めていたら、ムロアジが釣れた。(^O^)
お隣の方がわざわざタモ入れしてくださった。 ありがとうございます。

これは嬉しい獲物ちゃん!脂ノリノリのムロアジは食べたかったのよね~。

その後、手のひらサイズのシマアジ、熱帯魚みたいな赤イサキ、さらにムロアジが釣れた。
シマアジはリリースしても良かったんだけど、息子から天然シマアジを釣って来いと厳命が下っていたので(笑)、証拠としてキープ。(^^ゞ
でも、ここは釣れるんだよね~、3kgクラスのシマアジが・・。 釣りたいなぁ・・、でも6月ぐらいがいいそうだ。

結局、8時ぐらいまでここで釣って、その後は深場へ移動した。
後で、船長に聞いたのだが、この浅場が色々な魚種が釣れて面白い場所らしく、もっとここでやりたかったのだが、
サメが頻繁にでてきたので、やむなく場所替えしたとのことだった。
言われてみれば、私も一瞬でハリスが切られたし、左隣りの人は電動で一生懸命巻き上げてるんだけど、なせか糸はどんどん出て行って困っておられた。
あれらはサメの仕業だったのかもしれない。

次の場所は80mの指示が出た。
最初の仕掛けが切れたので、この頃は船頭手作り仕掛けに変えていたと思う。今度は、針も大きくて、なにもついてない2本鈎だった。
これにオキアミを付けて投入。また巻き上げて怒れられはいけないので、棚を守りながらも竿を上下しながら誘っていたら、アタリがでた。
それほど重たくないから、またムロアジかな?と思ったらサバだった。
すると、先代船長がやってきて、メダイの餌にちょうどいいと、さばいて切り身にしてくれた。
それと、魚の血は外に流さないようにっていわれた。サメが寄ってくるんだって。

先針にサバの切り身、枝針にはオキアミをつけて投入して、少し誘ってやるとゴゴンッと穂先が入った。
明らかに今までのアタリとは違うし、引きも強い。先代船長が、私の竿のしなりをみてタモを持って立ってくれた。
船中第一号(たぶん)の50cmぐらいのメダイだった。 これがメダイか~、この魚も釣ってみたかったのよね~(^O^)

このときお祭りで仕掛けがくしゃくしゃになったので、メダイ用に作ってきた8号ハリス6m1本針(ヒラマサ12号)に仕掛けを変えた。
なぜかよくわからないが、今日は私も含めて船中でやたらお祭りしている。仕掛けが長いからか、潮のせいなのか、腕のせいなのか??
1本針なら少しはましになるだろか??

切り身にした餌のサバにもサバが食ってきて、ちょっとビックリ。サバって大きな餌にもアタックしてくるのねぇ・・。
ポイントはちょくちょく変わっていて、ここでの指示棚は95m。とりあえず100mまで落として、95mで待つ。
サバのアタリなのか、メダイの前あたりなのかよくわからないアタリを何度かすかしたり、聞き合わせしたりして楽しんでいたら
ドーンと重みが乗った。こりゃ本命だわ。(*^_^*)  手でリールを巻こうと思ったら、相手の力が強くて巻けない・・(^^ゞ
竿は満月を通り越して、U字になっおり、さっきのメダイとは全く大きさが違うみたい。なんかすげー。(@_@;)

なんとか電動でポンピングしながら巻き上げてくると、もう少しというところで、ラインが船底に入って上がらなくなってしまった。
どうやら数人とお祭りをしているようで、船長と先代船長がいろいろと交通整理してくれて、PEラインにグルグル巻きになった
メダイがようやくタモに入った。 良く引いただけあって、70cmの良型だった。

その後少しだれた時間帯もあったが、サバの切り身を作ったり、メダイの掃除をしたりして、それなりに忙しかった。
終盤、メダイ以外の魚が釣りたいとエサをオキアミ+イカ短にしてみたら大きな赤い魚が釣れた。
ハチビキという名前らしい。見るのも聞くのも初めての魚だった。それなりに引きは楽しんだが、メダイほどではなかった。


 
 

このハチビキが釣れたところで、ちょうど沖上がりの13時となり納竿。
初めての金洲だったけど、それなりに釣れて面白かった。 ただ、いつもより船に乗ってる時間が長かったのでちょいと疲れたが・・(^^ゞ

今回、モデラート225を一日手持ちでやっていたのだけれど、右舷の他の方を見る限り、手持ちは私だけで、皆さん3m位の竿で
沖竿でやっておられた。釣果はそれほど変わらなかった感じだけど・・。
手持ちで乗せられないアタリが何度かあって、あれは、置き竿にしておくと、あのアタリが向こう合わせで取れるのかなぁ・・・???

今回はフォースマスター3000にPE6号300を巻いて、先糸にフロロ10号で10mほど付けていったのだが、先代船長から
ナイロン巻いてきているのか?と怪訝な顔をされた。なんでだろうと、両隣やその向こうの人を見てみると誰も先糸なんてつけてなかった。(^^ゞ
穂先の絡み防止用にと付けてきたんだけど、いらないのかなぁ~??  イマイチ先糸の意味がよくわかりませんねぇ・・。

帰りは1時間ぐらいで、港に到着。思ったより早くついた。
下船後、船長と少しお話したのだが、船上とはちがって、とても穏やかな話し方だった。
まあ船上はみんな必死だから、少しは口調もきつくなるよね。(笑)
ここでは大物釣りの道具も貸してくれるらしいので、あと何回か通って、いずれは10kg越えの青物や底物に挑戦できたらいいなぁと思う。
ただ、イカを釣って大物釣りに行くパターンが多いようなので、先ずはイカ釣りから勉強しなくてはいけないけど・・・(^^ゞ

博栄丸の船長さん、先代船長さん、お世話になりありがとうございました。<m(__)m>
また、左隣りの方には気さくに話しかけていただいて、お陰様で寂しくなく釣りが出来ました。(^O^)

   本日の釣果
メダイ×2、ハチビキ×1、ムロアジ×2、赤イサキ×1
ちびシマアジ×1 サバ数匹


餌 

メダイはサバの切り身。ハチビキはオキアミ&イカ短
  その他はオキアミ

ハチビキは真っ赤な身でちょっとビックリしたけど、船長おススメの漬け丼で食べたら美味しかった。

メダイの西京味噌漬けは、真鯛の時のようなパサつき感もなく良かった。ただし、もう少し味付けを研究する必要ありだな。

ムロアジの刺身はビックリするぐらい脂が乗っていて旨かった。1匹は干物にしたが、あれなら酢で〆たほうがよかったなぁ・・。

金洲・・・、ちょっと体力的にきついけど、やみつきになりそうな釣り場である。

そうそう、帰りは渋滞を覚悟したんだけど、2時半に現地を出発して、なんとか巻き込まれずに帰ることができた。(^^)v

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