2013年6月30日(日)     第二日昭丸      天気・・・晴れ    中潮

 

次週、好人さん達とイサキ釣りに行くので、今週の釣りものに迷っていた。
ダメもとで三男を誘うと「行ってもいいよ」いう嬉しい返事をしてくれたので、船酔いせず電動リールが借りられる所を考えた。

といっても、私が知ってる船宿は限られているので、選択肢は越前の日昭丸さんか鳥羽の海栄丸さんしかない。(大笑)
波予測をみると、鳥羽沖1.5m 越前沖0.5mだったので、越前沖の方が良さそうである。
これで船酔いさせたら、おそらく2度とついてこないだろうからね~。(^^ゞ  
それに、日昭丸なら電動リールも借りられるし人数も少ないし・・。 ということで前日朝に予約の電話を入れてみた。

実は、このとき予約の仕方をちょっと失敗をして、これが後々船長の不興をかうことになる。
船長の携帯に直接予約の電話しようと思ったのだが、玄達出船で忙しいかもとか、イカ釣りが終わって寝ているのではないか
と思って、自宅の方に電話をいれた。 ここは根魚・五目釣りなら2人から出船してくれるので、「根魚希望」と奥さんに伝えた。
船長に連絡を取ってもらって、奥さんから「6時出船ならOK」との返事をいただいた。 ラッキー(^O^)

ところで、こちらの方ではどのように釣るのかわからない。以前、ここのスタッフが胴突き仕掛けと言っていたような・・。
奥さんに仕掛けや錘や餌について聞いてみるが、よくわかないみたい。
船で仕掛けもすべて買うことが出来るというので、それでお願いすることにした。

ただ、もし当日船頭さんに話が通ってないといけないので、普通のカサゴ五目仕掛け(胴突き2本バリ)と、鳥羽沖で使った
天秤吹き流しの自作仕掛けの残りを持って行った。また、餌もサバの切り身(塩サバしかなった)とオキアミを用意した。
これらはあくまで予備のつもりで、基本は船宿仕掛けでやるつもりだった。 どんな釣り方をするんだろう・・??

当日は2時半に出発して、途中、お腹の調子がおかしくなったこともあって、少し時間がかかって5時半ちょうどに港に着いた。
船長も来ていて早速船に乗り込む。やっぱり私たち2人の貸切状態。『どうも無理言ってすみませんねぇ・・』(^^ゞ
荷物を積んで、大艫に二人並んで座る。

ところで、目の前には完全ふかせのようにオキアミコマセ用のバケツが用意されている。 うん?コマセを撒くのか? 
船長曰く、「食ってくるのは1発目だけで、あとはコマセを撒いて寄せて釣る」のだそうだ。 ってことは、かかり釣りなの?
今まで、根魚釣りっていうのは流し釣りで、漁礁の上を行ったり来たりするものだと思っていたのだが、ここでは違うみたい。

仕掛けはあるかと聞かれたので、「こんなのを持ってきたんですけど、使えますか?」と胴突き2本バリの仕掛けを見せると、それでいいとのこと。
ならば、先にこれを使って、なくなったら船宿仕掛けを買うことにした。しかし、これが「ボタンの掛け違い」となる。
オキアミコマセのカゴは持って来てないので、船で借りることにした。

船長に中乗りのおじさんと私たち親子、今回も超ゆったり大名釣りで出船。息子もワクワク顔(^O^)
いつもふかせ釣りに行く方向とは違う方に走って、10分ぐらい走ったところで錨が入った。やっぱりかかり釣りなんだ。
80号の錘がまっすぐ前に出ていく。結構潮が速いようだ。

中乗りのおじさんに教えてもらったのだが、ここでは昔から京都方面から流れてくるのが下り潮といい、その逆が上り潮というのだそうだなんだ。
かつての都を基準にそんな呼び方をしているのが、とっても意外で、なんかいい感じだった。
ちなみに、ここでは1年のうち300日以上が下り潮なんだそうだ。 言われてみれば過去2回とも潮の流れは同じ方向だった。

コマセを撒きながらなんども入れ返すが、当たりがない。船で用意してくれたホタルイカやサバを付けてみるが、さっぱり・・・。
水深は70mぐらい。船は何度か小移動をしてくれるものアタリはない。どうも潮が速いのが原因らしい。
そこでふと思った。胴突き仕掛けより天秤吹き流しの方がコマセと同調していいのではないかって。
船長に天秤にしてもよいかと聞いたら、鯛が釣れるかもしれんなぁ・・と

たぶん、船長の考えてた天秤釣りは、なが~い仕掛けの真鯛用の天秤ふかせ。
で、私が取り出した仕掛けが、鳥羽沖のカサゴ釣りで使った自作の1mの超短い仕掛け・・。ここでも「ボタンの掛け違い」(笑)

結局この仕掛けで、10時まで釣って沖メバル2匹とチダイ1匹とベラ1匹。 息子は胴突きのままで、金魚みたいなのが1匹のみ。
何度も船の場所を入れ替えてくれるのだけれど、なかなか思うようには釣れません。(T_T)

そのうち船長の口調が少し荒くなってきた。「根魚にこだわってるから、なかなか釣れんのだ。」って。
今日は潮が速いから根魚の顔前に餌が届くように船を停めるのは難しいのだそうだ。
さらに「こだわらなかったらすぐにでも釣れる場所に釣れてってやるのに、サビキは持って来てないのか」って。

私としては、根魚は釣りたいけど特にこだわっているわけではなく、釣れないのなら他の魚でも一向に構わない。
ただ、根魚釣りと思っていたので、サビキ仕掛けを持っているわけはなく・・・(T_T)

船が大きく移動した。中乗りのおじさんに「船長の機嫌が悪い?」って聞いたら「眠たいだけだろう」って。
深夜のイカ釣りから帰ってきて、そのまま乗っているようなので、さもありなん。 でもやっぱ怒ってるよなぁ・・(^^ゞ

錨が入って、仕掛けをこれに替えろとサバ皮6本バリのサビキ仕掛けを渡された。
下二つにホタルイカかサバを付けて、あとはオキアミを付けろとのこと。
水深は90mちょっと。上潮は流れているが、仕掛けが戻ってくるところをみると、底潮はそれほどでもないようだ。
底に錘が着いたのを確認して大きくあおって少し仕掛けを上げると、すぐにアタリが出た。(@_@;)
沖メバルである。 息子も同様に入れた瞬間に当たりがあってウマズラハギが上がってきた。

ここからは、もうウマズラ、沖メバル、チダイの入れ食いである。 いったい今までの低調ぶりはなんだったんだって感じ。(^O^)
船長曰く、ここでは太平洋のような流し釣りではないので、私たちがやってた釣り方では餌が魚の目の前に行かない限り釣れない。
でも、こうやってサビキ仕掛けでいろいろな魚を寄せていれば、それに根魚も寄ってきて釣れるようになるんだそうだ。
HPに出ていたソイとかキジハタもこの釣り方で釣ったとのこと。 ふ~む、まさかサビキで根魚を釣りに行くとは思わなんだわ~。 
それにしても、場所と仕掛けがピッタリ合うと入れ食いになってしまうのねぇ・・、「流石、船長!!」って感じ。(@_@;)

中乗りのおじさんも、「もっと早くサビキ釣りにしてたら、今頃はクーラー満タンだったのに」って。
『そんならそうと教えてくれれば良かったのに』、とも思ったのだが、これも予約時にしっかり釣り方を確認しなかった自分が悪い。
また、お任せするなら何もかも船長に任せれば良かった。 中途半端に仕掛けなんぞを持って行ったのが行けなかった。
仕掛けあるか?と聞かれたときに、「船宿仕掛けを買います」と言っていれば、こんなことにはならなかった。
残っている仕掛けを消化できれば・・・、な~んてケチな考えが災いをもたらしてしまった。

まあ、それでも我が家で消化するにはちょうどいいぐらいの釣果で、息子も楽しかったと言ってくれたし、
沖メバルの刺身も「美味しい美味しい」と喜んで食べていたので、このぐらいで良かったのかも。(^O^)
最初からあんな調子で釣れていたら、間違いなく途中でヘバッていた。(笑)

それにしても、素人が勝手な思い込みをしていくと、とんでもないことになりますね~。
まさかサビキで根魚釣りとはなぁ・・、全く考えもしなかった。
次回ここで根魚を釣るときは、しっかりサビキを持って行くことにしよう!(^^)v

そうそう、今日はちょっと嬉しかったことが・・。
息子の胴突き仕掛けのエダスが切れたんで、最近覚えたエダスの結び方で付け直してやったら
息子が「すげーっ」って目で見ていた。ちょっといい気分だったわ~(*^_^*)

船長に中乗りのおじさん、お世話になりました。

   



本日の釣果 
 ウマズラ  30cm頭13匹
 沖メバル 25cm位8匹、 
 チダイ 4匹

←ハヤブサの6本鈎
 コイツで釣れました。(^^)v

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