2013年5月12日(日)   第二日昭丸 (HP)   天気・・・晴れ ベタ凪   中潮   4時半出航12時帰港

   


前週、敦賀の泰丸さんで初めて「完全ふかせ釣り」を体験して、本命の「のっこみ真鯛」は釣れなかったものの、
40cmを超える大アジが5匹も釣れて、とても楽しかったし、大アジには立派な白子が入っていて大変美味しかった。
でも、この時期狙いたいのは、あくまでも「のっこみ真鯛」で、今を逃すと、また一年待たなければならない。
釣り堀でも、この時期には抱卵真鯛や白子を持った真鯛は釣れることがあるが、今は「のっこみ天然真鯛」にこだわりたい。
HPや新聞情報では、敦賀より越前の方が釣れている感じがする。次回行くなら越前だと心に決めていた。

日昭丸さんのHPは昨年から見ていて、お世話になるならここがいいなぁと思っていた。理由は船が大きいことと、船長の笑顔(笑)。
実は、GWの中盤か後半に行きたいと、4月後半に空き状況を電話で問い合わせたが、その時はタイミング合わなかった。

毎日HPの釣果欄を覗きながら、うずうずしていたところに、12日の天気が好転することがわかって、矢も楯もたまらず電話を取った。
もう空いてないだろうとのダメ元での電話だったのが、女将さんらしき人があっさりと「空いてますよ~」って。
「え~、ホントですかー? 」 そりゃもう行っくきゃないでしょう。(*^_^*)  
4時半集合で5時出船だって。うへー超早いな~、でも行きますよ~ん。

翌日電話で、船長に仕掛けや餌について問い合わせたら、以前と違ってなんかあんまりいい感じではなかった。
寝起きか?多忙時? 船長の携帯に電話をするのは、何時ぐらいがいいのかよくわからいので、なかなか難しい。(^^ゞ
仕掛けは、ハリス5号で10m2本鉤を使うとのことで、それは買っていくことにして、餌はオキアミ1枚(3kg)1000円とのことでお任せした。

当日は興奮して眠れないかもと思ったが、かろうじて2時間ほど仮眠して、1時半頃出発。
まさか前回みたいに敦賀を通りこすことはないとは思ったが、初めてのところなので余裕を見て出発した。
のんびり走っていると 名神から北陸道への分岐点をあわや通り過ぎそうになり、ちょっと慌てる。 
またやっちまうところだった。 最近どうもおかしい・・・。

敦賀ICを3時過ぎに無事通過して(笑)、越前方面に北上する。カーナビではあと45km。
途中の釣具屋でメジャーを買いたかったのだが、売ってなかった。なんか自己記録更新する気がするのよねー。(爆)
コンビニによって港に着いたのは4時10分ぐらいだったと思う。 日昭丸を確認し、その前に車を停めた。
アネロンを飲んで着替え始めると、船宿の方だろうか、「第二か第八か」と聞かれて「わからない」と答えると、しばらくして
「この船の左舷大艫に座ってくれ」とのこと。
船は第二日昭丸、お客さんは私と常連さんらしき方の二人の様子。 第八日昭丸には3人のお客さんが乗り込んでいた。
薄暗い中エンジンがかかり、4時半出発。 5時出船と聞いていたが、揃ったら出ちゃう感じなのねー。 良かった~早めに来て・・。
お客さん二人に、船長と中乗りのおじさん。 マンツーマン指導のめっちゃ贅沢な釣りだ。
常連さんと中乗りさんの話を聞いていると、ここ数日大鯛を上げた人は、初心者ばっかりとのこと。 
私、初心者です。よろしくお願いしま~す。(^O^)

港を出てすぐのところでアンカーが入った。 えっ?こんな近くでいいの?って感じ。
早速10mの長いハリスを取り付ける。敦賀では6mだったけど、完全ふかせの場合、ハリスの長さって関係あるんかなぁ・・。
ちなみに、お隣さんは、自作の仕掛けで3本鉤だった。

「先ずは120mぐらい出してみようか」ということで、釣りスタート。結構な勢いで糸が出ていく。
 私の横にはピッタリと船長が寄り添っており、ちっぴり緊張気味な私・・(^^ゞ

「潮が速いのでサルカン1個付けて」とサルカンをもらって、今度は150mを流す。

2度目の流しで、お隣の方のリールがピピっと鳴った。アタリを知らせるセンサーだ。大合わせが入って竿がしなる。
上がって来たのは40数cmの綺麗な真鯛だった。 
「朝イチで釣れると気が楽だわ~」とお隣さん、「綺麗な鯛ですね~、うらやましい」と言いながら、顔がひきつる私。(爆)
そして、またピピっと鳴って50cm級が上がってきた。う~む、なんでお隣ばっかり??
流している距離も同じだし、サルカンの数も同じだし・・・、何が違うんだ??

しばらくして、「もう1個サルカン付けようか」と船長が付けてくれた。
釣り始めて1時間ぐらい、私にはなんのアタリもない。今日こそ、「シャー」とラインが出るアタリに出会いたいんだけど・・。
潮が速いので「シャー」と勢いよくラインがでるんだけど(笑)、船長の話では「もっと凄い勢いで出るからわかるよ」って。
餌は取られているし、ラインが速く出ていくので底潮には入ってるはずだし、1枚釣りたいよー。
船長も「今日は良い潮だわー、」と言ってるし・・。

ここで、ちょいといたずらを思いついた。うまく誘いにならないかな~って、回収するときにゆっくりと巻いてみたのだ。
ほら、釣り堀でも巻き上げるときに食いついて来ることあるでしょ?。
完全ふかせではこれは邪道かもしれないけど、先週、敦賀でこれをやったら、アジとかチダイが釣れたし・・・。

ということで、150m流してからゆっくりと数m巻き取ってみた。 すると「ゴゴゴン!」と、いきなり穂先が揺れた。キター(@_@;)

すかさず渾身の「オリャー!!」

舳60S-300がしなった。ゴリ巻きしてからゆっくりと電動で巻き上げ開始。鯛独特の3段引きを竿が何度も吸収する。
竿の曲がりを見て船長たちが、「こりゃ大きいんじゃないか? 間違いなく記録更新だわ」と、はやし立てる。
実は、まだ40cm台の鯛しか釣ったことがなくって、今日はそれより大きい鯛を釣りたいと、船長達に言っていたのだ。

「どうだ? この竿の曲がり方だと70cmの手ごたえじゃないのか? どんな感じだ?」と聞かれるんだけれど
「この竿で釣ったのは、先週の真鯛30cmとチダイのW、大アジ40cmのWぐらいなんで、、全く見当が付かないっす」(笑)

残り30mぐらいになって、手巻きに切り替えて慎重に寄せてくる。だって、いつも「朝イチのバラしなんて」全く洒落にならんもん。
まさに一期一会。 近づいて来るにしたがって、竿から伝わる手ごたえは今まで経験したことのない大物であることを物語っている。
ついに念願の60cmクラスの真鯛に会えるかな?(*^_^*)

リールのカウンターでは、もういい加減にサルカンが見えても良いぐらい巻いているのだけれど、なかなか見えてこない。
カウンターが狂ったのかと思ったら、大物の引きで、ラインが数m伸ばされるらしい。 そしていよいよサルカン見えた。
船長がハリスを持って引き寄せてくる。「おおっ、デカいぞー」、すかさず中乗りさんのタモが入った。

ジャーン!! 80cmの大鯛!!(@_@;)

   

もうみっともないぐらいに、大はしゃぎ(笑)  すんげー、こんなのがいるんだぁ・・・。
魚は鉤も外してくれて、〆て、血抜きもしてくれて、クーラーに入れてくれた。もう至れりつくせりである。
ただ、私の35Lのクーラーでは、小さすぎて尾鰭がはみ出ている・・(^^ゞ

ところで、こんな大鯛は当然初めて釣ったわけだが、大鯛というのはあまり美味しくないと聞いている。
で、船長に聞いてみると「大きな鯛は甘くて美味しいよ。 ブリなんかでも大きいのは美味しいだろ?」
「それに80cmの天然真鯛なんて、世の中では食べたことない人ばかりなんだから」って。
なるほど、それはその通り。今日は是非刺身で食べてみようと思った。
ただ、船長が「潮氷でキンキンに冷やして持って帰る」と言っていたので、不思議なことを言うなぁと思った。
青物系統はキンキンに冷やして持って帰るのがいいと思うけど、真鯛は冷やしすぎて過去失敗をしたことがある。
まあ、あとで船長の言葉をなるほどを思ったわけでして・・・、このときは冷やし過ぎない方がいいでしょって感じだった。

さて、もうこんなのを釣ったらあとは、どうでもいい気もするんだけれど、実はまだ完全ふかせの「シャー」を経験してない。
なんとしても完全ふかせの醍醐味であるこれを経験したい。

少しづつ当たるポイントが近づいているようである。ふかせ釣りというのは撒き餌が効き始めると、ポイントが近くなるそうだ。
お隣のリールはフォースマスター3000で、アタリがあると「ピピっ」とアラームがなる。
でも私のフォースマスター1000は鳴らない。 お隣さんは、「同じシリーズだから鳴るはずだけどなぁ」って。
勝手に鳴るもんだと思っていたが、なにか特別な設定が必要なのかな??

そんなとき、リールから「シャー」と糸が出た。これだ!!(^O^) 
すぐにクラッチオンして、穂先に重みがかかったところで「オリャ、オリャ、オリャー」とあわせを食らわした。
今回もなかなかの手ごたえだ。 ゆっくり電動で巻き上げてくると 途中でフッと軽くなった。エーン、 バレちゃった~(T_T)

船長が「かかりが浅かったかなぁ・・、糸が出たらスプールを押さえながら少し走らせた方が食い込みいいよ」と教えてくれた。
それと、「今のは、糸が出たのがわかっただろ」って。(*^_^*)

それからは、「シャー」のアタリがわかるようなった。
っていうか、塩焼きサイズの鯛でも、誰が見てもはっきりわかるアタリなんだけど・・・(笑)

100mぐらい流したところで、今までより勢いよくラインが飛び出した。スプールを押さえてクラッチオン!!
穂先に重みが伝わったところで思いっきりあわせを入れると、竿がグンッとしなった。コイツもちょっと大きそう。(*^_^*)
電動で、ゆっくりゆっくり巻いて来る。船長は気が気じゃないらしく「あと何m?」と何度も聞かれてくれる。(笑)
先ほどの80cmに比べるとやや軽い感じだけれど、なかなかの3段引きをしてくれて、ワクワクのひと時。
タモに入ったのは64cmの真鯛だった。
お隣さんから、「今日のワンツーフィニッシュだな~」と言われて、悪い気はしない。(笑)
先ほどの80cmとこの64cmで、35Lのクーラーは満タンになった。初めてじゃないのか? クーラー満タンなんて・・。(^^)v


潮が緩くなって来た感じで、「サルカン1個取ろうか」と指示がでる。ちょっとアタリが遠のいてきた。
そのうち、30cmぐらいのカレイが釣れたので、抜いてやろうと思ったら船べりで落ちちゃった。もう、「余裕」といいますか・・(^^ゞ
『カレイが釣れたということは、仕掛けが底に着いてるってことだよな~』って、ことでサルカンを1個、今度は「自己判断」(笑)で外した。
すると結果はすぐ出て、70mでシャーと糸が出た。釣れたのは40cm弱だったけれど、「読み」が当たって嬉しかった。
もうクーラーに入りませんよ~(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

この後はアタリもなくなり、まったりと時間が過ぎて、11時半で沖上がりとなった。

   

本日の釣果  80cm×1 64cm×1  40cm以下5匹

それにしてもラッキーだった。天気も良く、凪の絶好の釣り日和で、さらに潮も完全ふかせには良い潮だったらしい。
初めての船で最初は緊張したが、日昭丸の船長も中乗りさんも気さくでサービス満点だった。
これから完全ふかせをするときは、この船に決めた。
ここは後払いで、餌も使った分を清算する。今日は4枚使ったとのことで、餌代は4000円、船代は15000円なので、合計19000円也
ちょっと高いけど、こんないい思いをさせてもらったので、全く気にならなかった。(笑)
日昭丸の船長さん、中乗りさん、奥さん、お世話になり有難うございました。獲れたてのワカメもご馳走様でした。<m(__)m>

さて、帰って80cmの大鯛をさばいてみました。まあ、タラコの倍以上ありそうな真子が、ドカッと出てきてビックリです。
身は真っ白で、天然真鯛特有の歯ごたえは全くなし。船長の言われた甘味も??? 
冷やし過ぎないようにと釣り堀の魚と同じような持ち帰りかたをしたのだが、大鯛は船長の言うとおり潮氷でキンキンに冷やして持って
帰った方が身が締まってよかったのだろうか? とにかく大鯛の刺身の評価は、家族全員期待外れだった。(T_T)
なかなか天然真鯛を美味しくいただくのは難しいね~。(^^ゞ
今度は、50cmぐらいの食べごろサイズを数釣りしたいなぁ・・・、って贅沢か(笑)

帰りの車中、ふと記念に魚拓を取ろうと思い立った。こんな大物との出会いなんて、きっとそうあるもんでもないだろう。
そのままフィッシング遊に寄って聞いてみると、カラー魚拓ならやっているとのことで、写真を撮ってもらった。
完成までに1~2か月かかるらしいが、魚拓なんて飾っちゃたら、いっぱしの釣り師みたいでかっこいいじゃんね~(*^_^*)