2012年11月29日(木)   海栄丸(HP)   天気・・晴れ   大潮  波高1.5m予想


この日は、一年で唯一平日釣行が出来る日で 、数ヶ月前からとても楽しみにしていた。
昨年は知多の大進丸さんで良型真鯛を釣り上げたし、一昨年は篠島の雅一丸さんで
初めて天然真鯛を釣りあげたのだった。
いずれもお客さんが2〜3人と、気兼ねなく釣りが出来て、とても楽しい思いをした。
土日の満員御礼の船には、ど素人が一人で乗るのはちょっと気が引けるののよねー。

そんなことで、今年もこの日はどうしても船に乗りたいと、ひたすら穏やかな天候になることを願っていた。
前日の天気予報で「波高1.5m」を確認して、早速お気に入りの海栄丸さんに電話を入れた。
「明日は真鯛で出ます」とのことで、一瞬「えっ?」って感じになったが、そのまま予約した。

「えっ?」の理由は、頭の中がヒラメ釣りになっていたから。
というのも、好人甥さんが掲示板にヒラメ釣りのことを書き込んでくれて、この日もご一緒できるかもと
最近買った本で、ヒラメの釣り方勉強しながら楽しみにしていたのだ。
でも、この日は「釣り物」よりも海栄丸に乗りたい気持ちが勝っていた。

予約を入れた時は「9時出船、4時半帰港」と言われたが、今日の釣れ具合によって時間変更あるかも
とのことで、夕方確認すると午前の方が食いが良かったようで、8時出船となった。

現地には7時過ぎについて、支度を始めるのだが、いつも迷うのはクーラーの大きさ。(笑)
知多の船で真鯛釣りに出ると、よく見かけるのがシマノの24Lクーラーで、35Lの人はあまり見ない。
鳥羽や日本海で、たて釣りをやったときは35L以上のクーラーがほとんどだった。
今日は、27Lと35Lの両方を持ってきているのだが、どっちにしよう?
先に来ていた方が35Lを持っていたので、私も35Lを出す事にした。

そろそろ船が来る頃かと待っていると、一台の車がやってきて、なんと好人甥さんが現れた。
今日は同じ岸壁で9時出船のヒラメ釣りに出かけられるのだが、わざわざ顔をだしてくれたようだ。
嬉しいですネェ・・、船が来るまで竿の話で盛り上がっていた。
好人甥さんは、今日は魚が持ち帰れないらしいので、釣れたらヒラメをいただくことにした。

予定通り8時に岸払いし、20分ぐらい走っただろうか? 何回か碇を入れなおして釣り開始。
前は60号で、後ろは40号の錘を使ってね〜とのこと。私は運良く左舷大艫。

船宿の仕掛け(伊勢尼11号、幹糸6号、ハリス5号1.5m 3本鈎)に40号を付けて投入。
今日は船長に言われて、フロロ6号を200m巻いて来ているのだが、潮が速いせいか
あれよあれよと、糸が出て行き、リールの表示は90mを超えてやっと底が取れて止まった。
今まで鯛釣りでは、せいぜい40m〜50mぐらいしか糸を出したことがないのでビックリ仰天(◎-◎;)!!

ここからさらに竿を煽りながら糸ふけをだして行くのだが、こんなに船から離れて大丈夫なの??
お隣の右舷のかたは早々にマダカを釣り上げ、さらに本命の真鯛もゲットされている。
釣り方を見ていると、私のように竿を煽って糸ふけをだしたり、竿を起てたりも戻したりして誘っている
雰囲気はない。むしろ竿を煽って糸ふけを出してる私に驚いてる感じ・・(笑)
先日の篠島の釣り方と、鳥羽の釣り方は違うんだろうか??

船長は「10mぐらい上まで探ってね〜」と言っている。じゃあ、捨て糸を追加してやろうと5m足して
8mにしたがまったく釣れない。なんでだろう??
お隣の右舷の方に「どのくらい流してます?」と聞いてみたが、「そんなに流してないよ」とそっけない。
私のリールでは普通に投入しただけで、80m近くになるのだが、どのくらい糸が出ているのか
聞きたかったのだが、しつこく聞くのもはばかられたので、「はあ、そうですかぁ・・」(^^;)ゞ

今日は6人なのだが、素人は私と右舷の艫の方の二人のようだ。
船長から二人に餌の付け方のチェックが入る。私は結構ウタセの付け方は練習してきたつもりだったが
「だいたい良いんだけど、もうちょっと前に針先を抜いた方がエビが元気に泳ぐよ」と教えられた。
ウタセ真鯛は餌の付け方で釣果が変わると言われていて、ちゃんと付けるのは実に難しい。

概ね皆さんに鯛が釣れて、あと釣れてないのは素人二人。(笑)
まあ、私は素人と言っても去年40cm級を5枚も釣った経歴があり、さらに篠島でも鯛を釣ったことが
あるわけで、まあ負けるわけはないと思っていた。

が、ついに右舷の素人の方にも真鯛が来て、船中で坊主は私一人になってしまった。
焦って誘いまくる私、でもアタリは置き竿にしてパンをかじっていたときに出た1度だけ。
もちろん、合わせを入れるまでもなく、終わってしまった。(T_T)

左舷胴の間に入ってる方は、もう既に4枚ぐらい真鯛を上げている。
釣り方を見ていると、全く誘っている気配がない。っていうか、置き竿にさえしていて、それで穂先が入る。

一生懸命誘っている私にはアタリがなくて、置き竿で当たって来るなんて、なんか不条理だ。(爆)
潮が変わってミヨシに向って流れるようになってきた。 
ちょっと糸を出すと前の方達とすぐお祭りになってしまって、「どうもすみません」の連続(^^;)ゞ
船長がそのたびに解いてくれて、本当にお世話になります。
さらに、私の前後で盛んにエビを撒いてくれている。
なんとか釣らしてやりたいという気持ちが伝わってきて、私もなんとか釣りたいと思うのだが、
やっぱりアタリは出ない。なんでだろう??  時間はもう午後1時になっていた。
段々アホらしくなってきて、ついに置き竿にしてほかっておいた。もういいや坊主で!(T_T)

そんなとき、穂先が大きく曲がった。(^▽^)
70m弱から慎重に手で巻き上げる。重たい感じはあるのだが、生体反応をあまり感じない。
なんだろう?? と思っていると、綺麗な4年生真鯛だった。
船長がタモ入れしてくれて、「良かったね〜」って。船長も私だけ坊主だったので気を揉んでいたらしい。
それにしても不思議なもんである。先日の篠島の30cm級の真鯛では、しっかり3段引きが感じられたのに
40cm級ではほとんど何も感じなかった。
まあ、篠島は15号錘で水深20数m、ここは70号錘で水深70mだから単純には比較できないが・・・。

それにしても美しい。釣堀の鯛も「綺麗」だとは思うが、これは「美しい」の表現がピッタリ来る。

いままで散々誘って釣れなかったのに、置き竿で釣れたのがなんとなく気に入らないのだが、
さらに置き竿で1匹釣れた。これは先ほどよりひと回り大きかった。
どうも、私は今までここに合ってない釣り方をしてようだ。
ここでは水深があるので「縦の釣り」となり、誘いはゆっくり巻き上げて来るぐらいでいいそうだ。
「太刀魚やったことある? あんな誘い方でいいんだけどなぁ・・」と船長。
また「餌の付け方が上手になって来たから食って来たんだろう」と教えてくれた。

沖上がりとなり、左舷胴の間で本日竿頭になった方に「どうやって釣ってたんですか?」と聞いてみた。
「今日は誘い上げでは食って来なかったので、餌取りの状況を見ながら棚を探して釣っていた。」と。
餌取りの状況によってどのように棚が変わるかも聞きたかったが、船が走り出して潮を被るようになったので
聞けなかった。 最後に「何度来ても鯛釣りは難しいですね〜。」と言っておられた。

海栄丸では、船長が空気抜きもやってくれて、最後に魚を〆てくれたので、良い状態で持って帰ることが出来た。
初日の霜皮造り、翌朝の鯛茶漬け、さらに夜のお刺身、潮汁と、大変美味しゅうございました。
船長さん、お世話になり有難うございました。m(__)m また行きますねー! って、見てないよねー。(笑)

ちなみに別船でヒラメ釣りに出かけた好人甥さんは、何とか本命を釣り上げ、さらにハマチ、ワラサも釣っておられた。
私の帰りのクーラーは思わぬ「満タン」となった。どうもご馳走様でした。(^▽^)