2012年5月1日(火) 島根 海峡(HP)
今春から次男が島根に住む事になって、GWを利用して一度行ってみようと思っていた。
もちろん、息子の部屋に泊まっての釣りが目的なんだけど・・・(笑)
当初は、5月2日に釣りをしてそのまま息子を乗せて帰ろうと思っていたのだが、どうも2日は天気が
崩れる感じだったので、遠征を止めて息子に「一人で帰って来い」と電話を入れた。
ところが「できれば迎えに来て欲しいなぁ・・」とのこと。 しゃあないなぁ・・・(^-^
)
早速、5月1日に船を予約して、4月30日朝、自宅を出発した。
高速は渋滞もなく快調に走れて、京都に入る頃から高速のすぐ横にマンションなどが建ってたりして
防音壁の向こうには「日常」があるんだなぁと、不思議な気分になる。
自宅を出て2時間後には吹田ジャンクションを通過。
「和歌山の港はここから1時間ぐらいだろうか? それほど遠くはないかもなぁ・・・」
西宮に入ると、山の斜面に沢山のマンションが建ち並んでいる。
あんな山の上、自転車通勤だったら地獄だろうなぁ・・、ってか斜面がずり落ちたらえらいこっちゃ
『中国道では、流石に「名古屋ナンバー」は見ないなあ』なんて思っていたら、後ろから凄いスピードの車が
走ってきた。追い抜いていったのは、なんと「名古屋ナンバー」だった。(爆)
そんなこんな?で、自宅を出て、丁度6時間で現地到着。 走行距離467km ふ〜っ、遠いわ〜。
先ずは息子と昼飯を食いに行く事にした。美味しいうどん屋があるらしい。
うどんを食べていると、息子が「爆弾発言」(◎-◎;)!!
なるほど、私に「迎えに来て欲しいなぁ」の真意は、こういうことだったのか・・。さてさて、難儀こっちゃ。
「まあ、結論を急がず、しっかり情報収集してから考えよう」と話して、一緒に出雲大社に出かける。
ここは島根に来たら、必ず寄って見たかった所なのだ。生憎と本殿は改修中だったが、流石に立派な神社だった。
折角なので宝物殿、県立博物館も入って、歴史を感じて来た。
翌朝、5時半に息子の部屋をでて、島根半島東部の七類港に向う。
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本日お世話になるのは、「海峡」というジギング船。 ネットで調べても山陰方面の船釣り情報は少なく、 ここはHPを持つ数少ない船宿の一つ。 5〜10月ぐらいまでは島根沖で主に根魚を狙っていて それ以外の季節は拠点を山口に替えて、ヒラマサなどの 青物中心に狙っているようだ。 釣果欄を見ると50cmぐらいのBIGカサゴや、マハタ、 キジハタ、ヒラメなんぞが釣れている。 まずは、あんなのが釣りたいのだ。(^-^ ) |
私は今までジギングを言うのをやったことがない。
「食えない物を、食えるように見せかけて魚を釣り上げる」ってのは、どうも魚に対して詐欺っぽくていけない。(爆)
また、この釣りはやたら横文字を使うのも気に入らなかった。日本にも、ちゃんと釣り用語があるのに、
この釣りの時だけわざわざ横文字を使う。「なんだかなぁ・・・カッコいいつもりなのか?」である。(笑)
でも、美味しそうな魚が釣れるのならやってみる価値はあるよね〜
さて、受付を済ませて、ジグを一つ買って、レンタル竿をお願いする。
今回、予約するときに全くの初心者であることと、道具は最近購入した船竿と昔から持っている手巻きリールが
使えるかどうかをメールで送ってあって、道具はレンタルの方が良いと連絡をいただいていた。
初心者ならこれで充分だろうと、児島玲子さんも使ったらしいレンタル竿とリールを貸してくれた。
ええっ、あの玲子がさんが使った竿?? 思わず頬擦りしたくなった。(゜O゜)☆\(^^;)
バキ!
早速いつものように用意をして船に乗り込むが、周りをみると完全に私の姿は異質である。
お客さんは15〜6人だと思うが、年齢は20代〜せいぜい40代前半までで、出で立ちはとてもラフな格好。
私一人が、漁師用の黄色いサロペットにごっついライフジャケット。
こんな格好で来てはいけなかったかったかしら?? 全く場違いな雰囲気・・・(^^;)ゞ
皆さん、竿を何本も持ち込んでジグなんかも沢山もってきている。
私は名古屋で、店員さんに勧められて買ったのが一つと、ここで買ったのが一つの二つだけ。
ちょっと心配になって、隣の方に聞いてみた。「あの〜、そんなにジグはなくなるもんなのでしょうか?」
「ほとんどなくなることはないと思いますよー」。そうですか、ちょっと安心。
すぐにリーダーと結べるようにセットしておいた名古屋で買ったジグを取り付けて、船は6時半過ぎに出港。
船長の横で、しばし釣り方のレクチャーを受ける。
「今日は潮が悪いから、食いは渋いけど今晩のおかずぐらいは釣れると思うよ。それに昨日も、さっき買って
くれたあのジグが一番良く釣れていたからね」と言いながら舳に立ててある私の竿に付いたジグを見る。
「アレッ? あのジグ、ウチのじゃないねぇ・・」 いや、そのぅ・・・、やっべー(爆)
1時間ちょっと走ってポイントに到着。島根半島の西部と隠岐との間ぐらいのところだろうか?
皆さん早々にスタートしているところで、私はさっき買ったお店のジグと交換。(笑)
スタート早々、ポンポンとヒラメやデッカイカサゴが上がってくる。もちろん他の人だけど・・
水深は約80m。下まで落として、教えてもらった通り、10mぐらいゆっくり竿を上下しながら巻き上げる。
私の釣り座は左舷の舳先の上。で、船長曰く「一番先にポイントに入る場所」とのことなのだが、
何故か私を通り越して、隣の方達から釣れている。
でも右舷の舳先の方は当たっているようで、若夫婦2組で並んで釣っておられるのだが、皆さんボンボン
釣っておられた。
船長はなんとか私に釣らしてやろうと色々教えてくれるのだが、自分で言うのもなんだけれど
この私に釣らそうなんてのは並大抵のことではない。そんじょそこらのへタッピとは訳がちがう。
長年釣堀で培った「筋金入りのへタッピ」なのだ。(笑)
どうやら船中で坊主なのは私だけのようだ。そんなとき私の竿が大きく曲がった。根係りだった。(爆)
あわてて船長が飛んできて、一生懸命はずしてくれようとするが、ロープかなんかにひっかっかているようで
残念ながら高切れ。
船長が、リーダーを巻いている暇がないというので、「大丈夫ですよ自分でやりますから」というと、
「電車結びかなんかでやられちゃたまらん」と後ろの方の常連さんにリーダーを結んでもらうよう
頼みにいった。 なんで私が電車結びをしようとしていたのがわかったのだろう??(爆)
しばらくして船長がルアーまで付けて持って来てくれた。
たぶん「インチク」とよばれているタイプものだと思うが、「私が子供でも釣れるように開発したもんだ」と言って
貸してくれた。
で、コイツでやっと10時15分に30cm超のカサゴが釣れた。よかった、ボーズじゃなくなった。
実は、この時点でもダメかも知れないと思っていたのだった。もちろん船長には深々と頭を下げた。(笑)
その後すぐに同じようなサイズのカサゴが釣れた。 これは今から快進撃??(笑)
ところで、ちょっと不思議に思っていたことがあった。皆さんカサゴやマハタが釣れても全く締めたり血抜きを
する事無くポンポンとクーラーに放り込んでいる。
30cm超のカサゴといえば、私の中では良型なので、締めたい気もするのだが・・・。
ちょっと恥ずかしいので、周りの人に見られないようにクーラーのなかでコッソリ締めた。(笑)
この後でわかったのだが、ここでは30cm程度のカサゴは、せいぜい煮付けにするくらいなので締める必要も
ないようだ。実際、50cm近いカサゴや40cmぐらいのキジハタが釣れたときは、締めていた。
私の方はこの後、11時ぐらいに1匹、1時過ぎにもう1匹追加して合計4匹で終了。
皆さん、いろいろジグを替えたりして工夫をされていた。
私も店員さんが自信を持ってすすめてくれたジグを使いたかったが、船長の真ん前でやっている手前、
船長自慢のジグを取り替えるわけにもいかず、最後まで「子供でも釣れる」ジグを使った。
この日の竿頭は右舷の舳先から並んで釣り座を取っていた30代2組の夫婦。
特に奥様達ががんばっておられ、大きなカサゴやマハタ、キジハタなど、垂涎ものだった。
見ていたら最初はルアーでやっておられたが、途中からワームに替えていて、これが大当たりしていた。
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本日の釣果 カサゴ 25〜34cm 4匹 森田船長のインチク? |
それにしても、約7時間ほぼ休む事無く誘い続けるってのも、疲れるものである。
最後の方は左手首がしびれてきた。(笑) やはり若い人向けの釣りなのかな??
なんとなく「場違いなところに来てしまったかなぁ」って感じがした。
そもそも、全くの素人が単身で行く事自体、相手にとっては迷惑な話だよな〜。
かわいいお嬢さんさんならまだしも、坊主頭のデブ親父だかんなぁ・・(爆)
それと、船長の言われるようにレンタル竿にしておいて本当によかった。あの格好で、さらに道具まで
自前の船用でやっていたら、場違いというより「頭のおかしいオジサン」に思われるところであった。(^^;)ゞ
ところで、今回の釣りで一つ収穫があった。80mぐらいなら電動じゃなくても釣りが出来るってこと。
今まで「深さ80m」と聞くと、「電動持ってないからな〜」と尻込みしていたが、これならどうってこと
なさそうである。(笑)
帰りに、少し足を伸ばして美保神社に立ち寄って、お守りをいただいてきた。
ここは、ゑびす様の神社で、漁業や農業の神様らしいのだが、えびす様が釣り好きだったと言う事で
釣り人もよく立ち寄るらしい。ちなみに、釣り人に人気のお守りはこれ↓だそうです。
どうかご利益がありますように。(^-^ )
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