2011年11月5日(土)   フィッシングレインボー 3号筏   天気・・・雨  長潮


子供の頃はもっぱら鮒釣りを楽しんでいたが、海釣りをするようになったのは長男が生まれてから。
息子と一緒に遊べる「なにか」が欲しくて、堤防釣りから始めた。たぶん16〜7年前のことだろう。
それから、ボートに乗ったり、船に乗ったり、釣堀に行ったり、筏に乗ったりするようになった。
たまには子供抜きで釣りに行く事もあったが、「子供達と釣りを楽しみたい」が基本。

だから特に釣果には拘りがなく、ほどほどに釣れて子供達と楽しく遊んでいれば充分だったし
たとえ釣れなくても、子供達に「世間は甘くないのよね〜」と言いながら、それも楽しんでいた。
またそういうときは、いろいろと楽しいハプニングもあるもので、そんな事をネタにした釣行記をこうして
HPにアップして、知った方達に読んでもらえるのも楽しかった。

困るのは釣れすぎたとき。、往復の運転もし、さらに魚をおろさなければならない私には憂鬱だった。(^^;
ハゼなどの小魚は、子供達もさばくの手伝ってくれるが、鯛などの大型魚はやりたがらない。
一度なんか、辨屋さんで、次男、三男、私の3人で20数匹も釣ってしまった時には、桟橋で魚を眺めながら
途方に暮れてしまった。  上手の方々の一人分の釣果なのに・・(笑)

さて、こんな風に「子供との釣り」を楽しんできたわけだが、長男と次男はとっくに親父と遊ぶ年頃が過ぎ、
最後の三男もいよいよそんな年頃になってきた。奥さんは全く釣りに行きたがらないので、計画性のない
釣行をする私は、今後一人で行く事が当然多くなる。
これから「釣り」と、どうやって向かい合っていけばいいのだろう??
はたして、毎回一人で釣りにいっても楽しいものなのだろうか??
そんなことを考えながら、この週末の釣行先をどこにするか迷っていた。

日曜日に三男と北陸の筏釣りがベストなのだが、日曜日は雨模様。2週連続で雨は嫌だなぁ。。
土曜日は、三男は部活があるので単独釣行にはなるが、まだ天気は大丈夫の様子。
そこで、ちょうど「一人釣行」の予行演習にもなるし、土曜日に釣行することにした。
ただ、この日は朝にちょっとやることがあったので、午後から釣れるところに行かなければならない。
となると、鳥羽のウタセ真鯛の午後便か、レインボーの午後の部か?
天然真鯛は魅力的だが、ビビリの私には初心者一人で知らない船に乗る勇気はなかった。(^^;)ゞ
ということで、レインボーに予約を入れた。
ゆったり釣れる午後の部は、年内では今週が最後ということらしいから、丁度いい。(^-^ )

当日の朝、、充分間に合うように出たつもりが、忘れ物で戻ったりしたので敦賀ICに着いたのが11時半。
釣り座の抽選には間に合いそうにないので、少し遅れることを連絡する。
今日は夕方遅くから雨の予報なのだが、この頃から雨がポツポツ降り始めた。
折角雨を嫌って今日の釣行にしたのに、これじゃあ意味ないじゃん!
それでなくても一人釣行でテンションが下がっているのに、雨だとさらにテンション下がるわ〜。(T_T)
まあ、テンション低い方が、殺気が出なくていいかもしれけれど・・(爆)

12時丁度に到着し、受付で3号筏6人と聞いて、空いている場所に釣り座を構えた。
とりあえず中物竿に甘エビを着けて8m前後で探ってみるがアタリはない。
沖側の方達は結構竿が曲がっているのだが、ほとんどが途中でバレている。食いが渋いのか??

すぐに放流となり、鯛ばかりで20匹ぐらい入った。相変わらず結構な量を放流してくれる。(^-^ )
甘エビを着けて8.5〜8mぐらいで誘っていたら穂先が入った。
元気のいい綺麗で良型の鯛だ。先ずは坊主脱出でホッとする。(^-^ )

しかしその後は全く続かない。
沖側は相変わらず好調で、バラシながらも枚数を上げている。
隣のおじさんは釣堀が初めてのようで、お連れのおじさんから、「ウキが沈んどる」「合わせを入れろ」
「竿たててリール巻いて」と言われて、半分ぐらいバラシながらも着実に積み上げている。
毎度の事ながら一人取り残された私・・・。まあ坊主じゃないからいいけどねー(笑)

どうも鯛はこちらでは釣れそうにない。となると青物狙いにするしかしょうがないか・・・
でも、万が一青物がかかったら、自分でタモ入れできるだろうか??
実は、釣堀に一人で行けないのは青物が自分で掬えないことも大きな要因になっている。
でも、滅多に青物なんて釣れないから、本当はそんな心配する必要ないんだけど・・・(^^;

そんなことを思いながら小物竿で探っていると、2回目の放流となった。
巻き上げて竿を持ち替えようとしたら、なにやら穂先がもたれた感じがした。
青物が居食いをしているのか? 
テンションをかけながら穂先の反応をみるが、食い込みもしない。
なんだろう??と、穂先やラインの動きを注視している間に放流は終わってしまった。
結局、「なんじゃい底網かよー!!」と、あわててラインを切って青物竿に持ち替えた。(爆)

『しょうもないことで出遅れちまった』とキビナゴQを投入。 幸いまだ誰からも「青コール」はない。
最近キビナゴQの調子がいいと皆さんがブログやSNSで書かれていたので、私も真似をした。
と、読みが見事にあたって、私の穂先が舞い込んだ。「青で〜す!」(^-^ )
ちょっと軽いなと思ったら、すぐに赤いのが見えて、「失礼しました〜」(^^;)ゞ  
40cmの真鯛ちゃん。 一発でキビナゴ食ってきたなぁ・・(◎-◎;)!!

どなたかが青物をかけて、それに他の青物が追いかけるようになった。
そこで、やや浅めにキビナゴQ&サンマを放り込むと、すぐに穂先が刺さった。
これまた読み通り。こんどこそ間違いなく「青でーす!」(^-^ )

さて、ここで困ったことになった。そう、どうやってタモ入れするかなのである。(爆)
いつも青物は狙うけど、滅多に釣れることはないので、今日も釣れないだろうと思っていた。(笑)
まさかこんな時に食ってくるとはねぇ・・。見れば良型のワラサである。
とりあえずいつもより走らせて、相手を疲れさせてからタモいれしようと、走らせていると
筏を3周回ったぐらいで鈎が外れてしまった。(T_T)
食いが浅かったか、はたまた走らせすぎて、鈎の刺さった穴が大きくなったか、う〜む残念。

でもまだ青物は浮いていたので、イワシを極浅いところへ放り込んだ。
また、ワラサが近づいてきて食いつくのが見えた。やりぃ〜、読みどおりだわ(^▽^)
今度はしっかり呑ませてやろうと、いつもよりゆっくりとあわせたら「スカッ!!」
エサだけとられてしまった。ビエ〜(T_T)

その後、青物が沈んでしまったので、鯛狙いに変えてみるもアタリはない。
対面ではまた鯛が上がり出した。う〜む、困ったちゃんである。
しばらくすると、対面の鯛も静かになった。
定石でいくと、この場面は活きアジでカンパチ狙いだよなぁ・・・。

先ほどのやり取りで針先が鈍っていたので、鈎を替え、元気な活きアジを9mへ。
すかさず穂先が揺れて一気に竿が舞い込んだ。「青で〜す!!」
読みどおりカンパチである。(^▽^)

先ほどワラサを走らせすぎてバラしてしまったので、今度はいつものようにドラグをきつ目にしている。
ハリスは8号にしてあるので、仕掛けに自信をもって取り込んでやろうと、竿でためていると
左側のおじさんの前に立派なカンパチが浮いて来た。
『おじさん掬ってくれんかなぁ・・』と横を見ると、おじさんは自分の竿を持ってあとずさり・・(笑)
やっぱり自分で掬うしかないよねぇ・・・。
タモを差し出し、アップアップのカンパチの頭に持っていく。ハリスに引っ張られて魚体が縦になっているので
なかなかタモに頭が入らない。ようやく頭だけが入ったのでラインを緩めてやると、カンパチ君はゆっくりと
向こう側に反転し、さらに頭がタモからはずれ、ついでに鈎まで外れてユラユラと生簀の底にお帰りになった。

え〜〜〜!!(T_T)

青物を釣っても自分では取り込めない。その現実を目いっぱい突きつけられてしまった。
最初のワラサもこのカンパチも見事に狙い通りだった。
でも、それは、一人では青物を取り込めないことを再確認させられただけだった。
対面のおじさんの苦笑いが、やけに印象に残った。

もうこれ以上青物を狙う気にはとてもなれなかった。
それにしても、いつもはどれだけ狙っても青物なんか釣れないのに、今日に限って2回も・・。
いや、チャンスでいえば3回も!! だ。
まるで釣り上げられないことがわかっていて、青物達が食ってきてくれてるようだった。
オイラが自分で掬えんこと知っとんのかなぁ・・。怖いわ〜コイツ等・・(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

しばらく放心状態で何もやる気がなくなってしまったが、気を持ち直してシマアジを狙うことにした。
対面に鯛がいるとすれば、こちらにシマアジが回っていても不思議でない。
棚を7mと決め打ちして、しばらく魚かし「しまあじ」を打ち込んでいると、穂先がピクピクし始めた。
シマアジ君が寄って来たようだ。ビビンというアタリにすかさず反応するとバッチリかかった。

シマアジ君がヒラを打つのが見えた。見事狙い通りである。(^▽^)
これでちょっとは先ほどの溜飲が下げられるわい、と思ったら、フッと軽くなった。

はぁ・・・(T_T)

これが実力なのよねぇ・・・。 ワラサ、カンパチに続きシマアジ君。 お達者でねぇ(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

しばらくして、また気を取り直してシマアジ狙いをし始めた。やはり鯛が釣れない以上、これしかない。
今度はバラサないように、鈎をシマアジ用に替えた。
祈るように「しまあじ」を打ち込んでいると、ビビンと反応がでて、ガツン!!(^▽^)
やったー狙い通りじゃ! 今度はバラさへんぞー!! 

竿でためながらリールを巻こうとすると、ハンドルが動かない。 エッ何? どうしたの??
なんとリールの回転部分にラインが食い込み、さらにそれがねじれてハンドルに巻きついているではないか。
なんでこんな時に・・・、もうマジで泣きたくなってきた。
なんとか解けないかと試みるも、魚の引きでラインが緩まないので、絡みは解けない。
もうやけくそで、竿ごと生簀に投げつけてやりたい衝動にかられたが、かろうじてこらえる。(爆)

シマアジだから糸を手繰って寄せてもバレてしまうだろう。このままバレるのを待つしかないか??
しょうがないので、「バレもと」でスプールを明けて思いっきりラインを出してやった。
するとラインが緩んで、食い込みもハンドルのカラミも一気にはずれた。
すかさずリールを巻いてラインのふけを取ると、穂先が曲がった。おおっ、まだついてるじゃん(^▽^)
一旦はあきらめたもシマアジ君であったが、今度はバレないで無事タモにお入りいただいた。
タモの中のシマアジちゃんの鈎は、はずれていた。 間一髪、ようこそマイスカリへ!(^-^ )

その後鯛を2枚追加して、予定していた5匹になったし、外も暗くなってきたので、5時で早上がりした。

帰りがけに、対面のおじさんたちが「今日は活性が悪かったねぇ、青物もあまり上がらんかったし」と
話しているのが聞こえた。 えっ?これで活性が悪いの?
少なくとも私の見ている限りでは、対面の鯛の活性はすこぶる良かったように思うのだが・・・??
また、青物にしても私を含めて放流時に何本もバラしていた。
もしあの時バラさなければ、少なくともあと5〜6本は筏で上がっていたと思う。
自称「低活性男」としては、これぐらいで活性が悪いとは言ってほしくないなぁ・・(゜O゜)☆\(^^;) バキ!


それにしても、今日は釣ってる間、ず〜っと雨が降っていた。 マジで雨男になったかも(T_T)

本日の釣果
 鯛×4 シマアジ×1



当たったエサ
魚かし「しまあじ」&「きびなごQ」 
甘エビ