2009年3月1日(日)  辨屋3号筏   天気・・小雨後晴れ


今回だけはどうしても辨屋さんに行きたかった。
理由はいくつかあるのだが、まず、ここの鯛が食べたかったこと、次にここの牡蠣が食べたかったこと、
それに、ここが釣堀名人から初めて貴重なアドバイスをもらった釣堀だったこと、また良く参加させてもらった
「三重釣り歩記会」もここがスタートだったこと、さらにここのお店だけが、常連でもない私の名前を覚えていて
くれたこと、などなど・・。

単独釣行のつもりで一旦は予約を入れたが、やっぱり心細いので三男を連れて行くことにした。(笑)
久しぶりに23号を走って、玉城に向かう。桑名辺り方からポツポツと降り始めた雨はだんだん本降りになってきた。
前日の天気予報では雨は6時頃には上がるとのことなので、安心して車を走らせる。

エサはほとんど用意してあるので、マツモトで小さいカツオと魚かしでニューバージョンのエサを仕入れた
だけ。辨屋さんの駐車場に着いたのは5時半過ぎだった。
まだ外は小雨が降っている。車内で最新の天気予報を見ると午前中の降水確率80%。・・ガビ〜ン
まあそれでも大した雨にはならないだろうと思っていると、コンコンと窓を叩く人が・・・。
以前、レインボーでご一緒したことのある岐阜の名人、日比さんである。
今日は3人でいらっしゃってるとのことで、「一緒の筏で釣りましょう」ということになった。
知ってる方がいるのは心強い。でも、ごっそり獲物をとられそうだが・・(笑)

桟橋で待っているときに日比さんがシラサをみせてくれた。
ご自分で飼っておられるとのことで、私が買ってきたシラサの3倍もあろうかというぐらい大きい。
結構これで青物が来るんですよと、言っておられた。やはり釣果を上げる人はそれなりの努力をされている。

さて、今日は3号の大筏に上げてもらった。総勢12名
まだリニューアルしたばかりの筏のようで、足場も広く、とても綺麗である。
北側のテント前を取りたかったが、日比さんチームが入られたので、私達は東北、東中央に釣座をとった。

先ずは支度の早いウキ仕掛けを投入し、三男の脈釣り仕掛けを作って手渡す。
そのとき、私のドングリ浮きが中途半端に沈んでいった。
最初は慎重にならなければと、ラインを張り、ややテンションを掛けて左右に誘いをかけ、穂先にしっかり
手ごたえを感じるまで待ってから「ギュン!」と合わせをいれた。
これだけ待てば大丈夫だろうと、やり取りを始めると、途中でフッと軽くなってしまった。
『ゲゲッ、やってしまった。一発目のバラシ・・・』一瞬よぎる坊主の予感・・・(爆)

三男にもアタリがでて、穂先が完全に海中に突き刺さるまで待って上げさせる。
嬉しそうにやり取りをする息子。傍らでタモを持って待っていると、私の浮きがまた中途半端に
沈み始めた。ありゃまあどうしましょう。(笑)
左手にタモ、右手に自分の竿。テンションを掛けてやるとこちらも穂先が入ったので
もう大丈夫だろうと合わせを入れて、左手で息子の鯛を掬った。
とそのとき、私の方はまたフッと軽くなってしまった。ガビ〜ン・・・
『朝から連荘のバラシ・・・・』 もう、今日は終わったと思った。(笑)

そしてこれでアタリは止まった。(泣)
朝イチは完全にこちらに鯛が集まっていたのに、自らその好機を潰してしまった。
すこし支度が遅くなっても、脈釣の飛竜を用意すべきだったと後悔するが、もう後の祭りである。

最初の放流は8時前だった。鯛、シマアジ、石鯛などで合計40匹ぐらいは入ったのではないだろうか。
飛竜で一生懸命打ち返していると、またこちらに鯛が戻ってきてくれたようだった。
先ほど連荘でバラシたので、細軸のチヌ鈎から、ゴッツイ真鯛王9号に鈎を変えている。

それにしてもアタリが渋い。軽くくわえているのは穂先を通じて分かるのだが、それからが大変。
テンションかけたり、フッと緩めたり、右に左にと、いろいろやってると、ようやく穂先が押さえ込まれて
やっと1匹目の真鯛を釣り上げることができた。エサはエビ団子だった。

2匹目のエサは着色甘エビだった。
その前に牡蠣で勝負したのだが、駆け引きして見事柔らかいところだけ吸い取られてしまったので、
何とか敵をとりたかった。これも散々誘いまくって苦労した1匹だった。

しかしアタリもここまで。
今日はひたすらエサをローテンションしながら打ちかえす事を目的としていたので、錘を換えたり、棚を
変えたりしながら中央から手前まで頻繁に打ち込んだが、結局最後までアタリが出せなかった。

三男も朝イチの1匹のみ。
途中で日比さんがメバルを釣り始めたので、三男も棚を教えてもらい2匹獲得。
三男を誘い出すのに「メバルが釣れるよ」と言う文句を使ったので、なんとか釣れてよかった。
息子が釣ったのもそれなりに大きかったが、日比さんは20cm越えの立派なメバルを釣っていた。

2回目の放流後、何とか青物をと、イカやサンマでしつこく誘ってみたが、2度ゆっくり着いてきただけで、
とても食わすまでに至らなかった。

全体的に活性が低いなか、北西角のトイレ前は比較的釣れていた。
私達は帰りの渋滞を嫌って午後1時に早上がりしたが、上がる直前に一度だけ西南角に竿を入れさせて貰った。
すぐに魚かしニューバージョンに、穂先を押さえ込むアタリが出たのだが、あまりに久しぶりのあたりだったので
ビックリして、素鈎をひいてしまった。(笑)
とりあえず、私達がいた間は青物は1匹も上がらなかったが、その後はどうだったんだろうか?
辨屋さんの当日の釣果欄は「ごめんなさい」だったからダメだったかもしれないなぁ・・。
辨屋お姉さんによると、本日の水温は11度とのことで、これは厳しいと言っておられた。

さて、折角の少ない獲物なので、今回は特別に気を使って持って帰ってきた。
まずしっかり血抜きをした鯛を1匹ずつ新聞紙2枚で包み、これを厚手のビニールに入れる。
このとき魚を横にせず、泳いでるときと同じ状態に立てておく。
26リットルのクーラーに氷を半杯敷いて、魚を入れたビニールをその上に置いて持って帰ってきた。

高速は順調で、途中でクーラーの水抜きの為にSAに寄ったが、午後4時前には自宅に帰っていた。
いつもなら最後までいると渋滞に巻き込まれて6時半ぐらいの帰宅になるのだが、今回は楽チンだった。

帰ってからは、クーラーの水栓は空けて水を垂れ流し状態で外に出しておいた。
6時頃から魚を捌き始めたが、魚を手に取ると全く冷たくなく、また硬直もしておらず、素晴らしい状態だった。
包丁を入れると弾けるように身が骨から離れ、薄く削ぎ切りにした刺身をポン酢でいただくと、まさにこれが
いままで追い求めていた鯛の刺身というぐらい絶品だった。
また辨屋さんで買った牡蠣も、身がぎっしり詰まったプリプリのもので、以前他の釣堀で買った見掛け倒しの
ものとは違って、これだけでも行った甲斐があるというものだった。

釣果の少なさは、朝イチのジアイを潰してしまった自分のせいなのでしょうがないし、その後も、
自分の数少ない「引き出し」を使い果たして釣れなかったのだから、まあ納得はしている。

そんなことより、今日はやっと納得のいく「辨屋の鯛」を味わうことができたので、それだけでも大収穫であった。

本日の釣果
 私   鯛×2
 三男 鯛×1 メバル×2(お外)


当たったエサ
 エビ団子の素、着色甘エビ、メバルはシラサ

さて、ここ数年あまりの楽しさにドップリ浸かってしまった海上釣堀であるが、私には「お手軽な釣り」とは
言いがたいところもあり、これからはちょっと距離を置こうかと考えている。

ただ、私の「堪え性のない性格」では、どこまで我慢できるか全く自信はないのだが・・・(^^;)ゞ