2008年12月6日(土)     傳八屋11号筏   天気・・・晴れ(風やや強し)  小潮


今回は久しぶりに「三重釣り歩記会」に参加させてもらった。
ちょうどお歳暮用にお魚が10匹ほど欲しいと思っていて、サビキのアジさえも全く釣れない私には、
釣堀で10匹も釣るなんてことは考えられないので、事前に好人さんに「お土産」を予約しておいた。
これでもう安心。こういうときは、上手な人達とご一緒するのが一番である。(笑)

さて、釣堀は9月の中旬に行ったきりで2ヶ月半ぶり。傳八屋さんにいたっては約半年ぶりである。
はたしてどうなることやら・・・(^^;)ゞ

ところで、最近はsasapuu印のアカムシ君にはじまり、ロードスペシャルとか万年団子、TAKEちゃん団子など
プライベートブランドの餌が結構活躍している。
私はいままで、ニンニク+蜂蜜+味の素+黄色粉というごくシンプルな着色アマエビは作っていたが、自作餌に
それほどこだわってはいなかった。
というのも、「魚かし」を始め、市販されているものは充分研究されているはずなので、素人が思いつきで
作っても釣れやせんだろうと思っていたから。

ただ、ひとつ不思議に思っていたのは、着色甘エビを作る際に匂いでひきつけるためニンニクをいれるのだが、
なぜニンニクなんだろう?ということ。かつて一世を風靡した「かぼちゃ団子」にも、たしかニンニクが使われていた。
確かに人間にとっては臭いのだが、はたして魚もその強烈な臭さで寄ってくるのだろうか・・・。

もし、強烈な臭さというだけというなら「うん○」もありなのだろうか・・(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

そんなことを考えてたら、「海のはくぶつかん」というHPに「魚はアミノ酸を鋭く嗅ぎ分けることができる」ということが
書いてあった。それによるとその感度は人間の1万〜1000万倍で、ごく微量なアミノ酸でも嗅ぎ分けることが
出来て、その味を感じることができるそうなのである。
鮭は必ず生まれた川に帰ってくるといわれているが、この鮭の母川回帰行動は各河川のアミノ酸組成のわずかな
違いを鮭が嗅ぎ分けているからだと書かれてあった。  なるほどこれだ!!(^-^ )

いままで、「アミノ酸が良いらしい」ということで、着色甘エビに味の素や、スポーツドリンク用のアミノ酸を
混ぜたことはあるし、また市販の漬け餌にも「アミノ酸入り」と書いてあるのを買ったこともある。
でも、匂いなんかしないのに不思議だなぁと思っていたが、なんと魚はキッチリ嗅ぎ分けていたんだ。
ただ、残念なことに、これにはどのアミノ酸に索餌行動を起こすのかは書かれてなかった。
アミノ酸なら、なんでもいいのだろうか?
たしか、グルタミン酸やアリシンがいいと聞いた事があるような、ないような・・・(^^;)ゞ

なにかヒントになるものはないかと釣具屋に出かけると、「アミノ酸エキス」という商品が置いてあった。
釣り餌メーカーが出しているものだから、きっと魚が興奮するアミノ酸だけを取り入れているに違いない。(笑)
ニンニクを使わずにこれで、甘エビを漬けてためしてみようと,、まずは思った。

そして今度は団子餌。
以前から気になっていたのだが、サナギはどうなんだろう・・。
子供の頃、ヘラブナ釣りの集魚剤にはサナギ粉は欠かせなかった。
ここ2ヶ月、筏五目を経験してクロダイの餌にもサナギを使うことを知った。ひょっとしたら釣堀でも・・・・
「サナギのミンチ」というのがあって、いかにも魚が寄ってきそうで買いたくなったが、量が沢山なのでとても
使い切れそうにない。すると「アミノ酸エキス」に隠れて「サナギエキス」を見つけた。コリャ〜丁度いい。(^-^ )

すぐ横に「アミエキス」というのも置いてある。フムフムこれも面白そうだ。
おや?イワシ粉もある。お〜っ、これも面白そうだ・・。たしか養殖ペレットはイワシがメインのはず・・。
おっと、ネリックスもあるなぁ・・。ヘラ釣りの「おかゆ」みたいで面白そう。これも食い渋りで試したかった奴だ。
ということで、アミノ酸を買いに行ったつもりが色々買ってしまった。(笑)

最初は甘エビ、団子でそれぞれ入れるもの変えて何種類も作って試してみるつもりだったが、当日は急激に
冷え込むらしく、低活性で比較のしようもないかもしれないと甘エビ2種類、団子1種類に決めた。
甘エビは、サナギエキス、アミノ酸エキス、アミエキスに乾燥アカムシを入れて、赤と黄色に着色した。

次に、出来上がった団子がこれ→(爆)
ちょっと形をいたずらしたら「うん○」にそっくりになってしまった。
この写真を面白半分に掲示板に載せたところ、「本物」と間違えて
「あんまりに釣れないので、ついに行くとこまでいってしまったか」と
ドン引きされた方も何人かいらっしゃたようである。(笑)

これは、ヘラブナ用グルテンマッシュにサナギエキス、アミエキス
アミノ酸エキス、イワシ粉、イカのハラワタを混ぜたものである。
それにしてもこの色、艶、良く似ているなぁ(^^;)ゞ

当日はモックンと一緒に出かけ、6時ちょっと前に傳八屋さんに到着し、お久しぶりの皆さんと雑談。
話題は先日辨屋さんで行われたビッグフィッシング杯の参加賞のこと。
ビックリするような大きな伊勢海老だったらしい。参加したかったよ〜(笑)

今日は14人で11号大筏とのことで、くじ引きで私の場所は南東角となった。
この角は好人さんやJackyさんたちが先月爆釣したところらしく、皆さんから羨望の眼差しを受ける。
それでは、私もご相伴にあずかって、見事本日の竿頭となってみせましょう。(^-^ )

最近の私は「下手くそ釣師」のレッテルがすっかり板について困っているのだが、なにを隠そう、これは
『世間を欺く仮の姿であって、本当は「とんでもない名人」なのであ〜る』、という事をそろそろ天下に
知らしめなければならない。(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

好人さんの合図で一斉スタートとなる。
私はドングリウキ仕掛けに新作甘エビ(黄)を付けて棚8.5mに入れる。
今朝の急激な冷え込みで活性は低いだろうと思っていたが、予想外に活性は高く、あっちゃこっちゃから
「青コール」が起きるが、結構バラシもあった。やはり食いが渋いのかな?

そうこうしているうちに、私のドングリウキもゆっくりと沈み始めた。ラインを張って穂先に感じるぐらい十分待って
「ギュンッ」と合わせを入れる。久しぶりに味わう魚の引きだ。やっぱええモンですな〜、この引き(笑)
上がってきたのは良型真鯛だった。これなら立派な歳暮用の干物が出来るワイ。
ニンニクなしの甘エビでもちゃ〜んと釣れるじゃん(^-^ )

さらに甘エビを同じ棚に入れると、ジビジビと浮きに反応がでるが食い込まない。
少し左右に誘って食い込みを期待したが、逆にあたりが止まってしまった。(^^;)ゞ
先ほどの鯛もアレだけ充分待ってあわせた割には鈎は呑まれてなかったので、やはり渋そうだ・・。

さて、ここで「必殺うん○団子」の出番である。
竿を飛竜に持ち替えて、団子を投入。今日の飛竜は強風を想定して穂先はやや硬めにしてある。
というと聞こえがいいが、これは単に穂先が2節折れた物を使っているだけ。(笑)
それでも今日の状況ならこのぐらいが丁度いい感じだ。

棚を探りながら二、三度か打ち返していると底網にかかったような感覚があった。
「底か? 居食いか?」しばらく聞き上げながら待っていると、穂先がわずかに入った。「おりゃ!!」
居食いだった。今度はさっきより小ぶりの鯛が上がってきた。なんとか干物にはなりそうだ。(笑)

モックンもここで鯛を2〜3枚上げていたと思うが、それっきりアタリはなくなってしまった。
しばらくすると、近くにツバスが浮いてきて、お隣のF澤さんやその向こうの好人さんがツバスを掛けて
遊んでおられた。私はツバスには興味がないので、ひたすら鯛狙いなのだが全く応答なし。
やっぱりツバスに遊んでもらったほうが良かったかなぁ・・・(^^;)ゞ

最初の放流後も私は完全な蚊帳の外。北側はとても賑やかであるが・・・。
モックンはさっさとこの場所を諦めて、出稼ぎに行ってしまった。お達者で〜(⌒0⌒)/~~~
私は、竿頭になるべく、「爆釣場所」であるはずのここでアタリを待つ。(笑)

2回目の放流後、ちょっとした青物フィーバーとなった。
私はカツオのハラワタ、イカのハラワタと、キビナゴQなどで臨むが、他から青コールのラシュで
なかなかまともに竿を入れられない。今日ご一緒してる方達は、「世間に知られている名人」ばかりなので
しょうがないのかもしれないが、しまいには「オイラにも竿を入れさせてくれ〜」叫んでしまった。(笑)

カツオの切り身を放りこんで8mぐらいで誘いながら待ってると、今度は好人さんが「青です」って。
『またかよ〜』と渋々仕掛けを巻き上げてくると、シーパラの穂先が突っ込んだ。
てっきり好人さんと祭ってしまった思って、ラインを張った状態で様子を見ていると、好人さんの魚とは
反対方向にラインが走り出した。「こりゃ別モンじゃん!!」 と、大あわせを入れて「青コール」(^-^ )

ドラグがやや緩めだったので糸が少し出たのだが、K村さんが「イケチャンのはツバスやで〜」と
言うのでガックリして、ドラグを締めて強引に巻き上げにかかる。でも、ツバスにしては元気があり過ぎる。
ツバスではなさそうな・・と思っていたら、上がってきたのは、やや小ぶりのカンパチ君だった。

『またかよ〜』と思った好人さんの青コールのおかげで、カンパチが食ってくれた。ラッキー!(^-^ )

お昼近くになり、牡蠣が焼けるいい匂いがし始めた。今日はこれを楽しみに来ている。
やはり冬の釣堀には焼き牡蠣、夏の釣堀にはサザエのつぼ焼きである。(笑)
残念ながら、今日はお一人様2個までというので、1個はビッグサイズを食べてやった。(爆)
ロードさんご自慢の「かしわ」も歯ごたえがあって美味しかった。
それと、かずこは〜んには柿を食べさせていただき、有難うございました。これも美味しかった。

さて、釣りの方は、この後全くあたりもなく、期待した後半も全くアテが外れてしまった。
外でヒラメでも釣れないかと、ヒラメ仕掛けも持ってきたがこれも不発。そんな上手くは行かんわなぁ・・(^^;)ゞ
北側の皆さんの奮闘振りを羨ましく眺めながら、納竿となった。

本日の釣果
 鯛×2 カンパチ×1

当たった餌
 新作着色甘エビ(黄) うん○団子、カツオの切り身


爆釣場所に入れたはずだったのだが、たった3匹。
やっぱり私は「とんでもない名人」のようだ。(笑)


帰りの船を待ちながらJackyさんと話をしていて、ふと思った。
確かに今日は北側が好調で南側はさっぱりだったので、単純には「場所ムラ」にやられたとなるのだが、
ひょっとすると「寄せ負け」したのではないかと。
朝イチでは南東角でも鯛が釣れたし、通常放流した魚は一旦放流口から反対側のこちらに走る。
もし朝イチから放流時にかけて、必至に打ち返して魚をひきつけていれば、「北側ばかり」という状況は
変わっていたかも知れない。
今日は、場所的には「当たり」ではなかったかもしれないが、Jackyさんの言うように「寄せること」と「食わせること」を
もっと真面目にやっていれば、もう少し釣果を積み上げることが出来たのではないかと、納竿してから思った。

ちなみに、これを世間では 
                「後の後悔、先にたたず」 
                                 という。(笑)

それにしても、今日は久しぶりに達人の皆さんとご一緒させていただいて、改めてその凄さを実感した。
本当に「とんでもないおじさん達」である。私に釣果があっただけでもありがたいと思わねば・・。(笑)
今回必要なお魚は、好人さん、Jackyさん、ロードさんから分けていただき、何とか目的を果たすことができた。
毎度お世話になり、有難うござんす。m(__)m

また、本日ご一緒いただきました皆さん、有難うございました。