2008年10月18日(土)     幸俊丸(筏釣り)

天気・・・晴れ   満潮・・・8:13    干潮・・・・13:44    中潮

この日は私の誕生日が近いこともあって、数ヶ月前から絶対に釣りに行くと決めていた。
ここ2年程は傳八屋さんの小筏を予約してメンバーを募ったりしていたのだが、今回は
デンパチデーと重なってしまったので、早々に満員となり予約に乗り遅れてしまった。
当初は、おそらく知ってる方も予約されてるだろうから、それに乗っかろうと思っていたのだが、
この時期は「天然の小物」も活発なので、子供達を連れて手漕ぎボートで美味しい「季節のお魚」を
釣りに行くのも楽しかろうと考えていた。
ところがちょっと前から五十肩を患ってしまい、手漕ぎボートどころではなくなってしまった。
いまさら傳八屋さんのお仲間に入れていただくわけにもいかず、思い切って筏釣りに挑戦してみることにした。

筏は敦賀の名子のファミリー筏に乗ったことはあるが、本格的なのは初めてなので何処がいいのか
サッパリ分からない。とりあえず、あまり揺れなくて、カワハギやアジが釣れて、さらに他の人と乗り合いに
ならず、そして筏にトイレがついていることを条件に探した。

筏の釣果はチヌが中心で、「外道」のカワハギは釣果欄に載る事はあまりない。困ったなぁ〜と思っていたら、
週刊釣りニュースで、方座浦の幸俊丸さんの釣果欄に「○○さん、カワハギ54匹外」を見つけた。 
HPで確認するとトイレも付いているし、電話してみると、乗り合いにならないとのこと。
方座浦ならそれほど揺れないだろうし、ということでお世話になる事にした。

5時20分までには来てくださいとのことだったので、ちょっと早めに出発する。
エサはシラサ、石ゴカイ、アミエビ、アサリ、オキアミと冷凍庫に入っていた釣堀用のエサも持って来ている。
筏は場所移動ができないので団子で魚を寄せるしかない。そこで、今日は初めて「団子釣り」に挑戦なのだ。
どれがいいのか分からないので、団子は幸俊丸さんの特性団子(15kg1000円)を予約しておいた。
また、アケミ貝を潰して撒くとカワハギの寄りが良いと聞いたことがあるので、釣りエサ市場でアケミ貝1kgと
貝を潰す道具も購入した。ついでに活きアジを5匹だけ買った。朝イチ、ツバスが回ってくるらしい。
でも買った活きアジはブリぐらいしか食いそうにないほどの大きさである。
まあ、ツバスがダメならアオリ烏賊を狙ってみてもいいし・・・。
ということで、本日は「ハゼからブリ」まで、何が来ても対応できるようにエサも仕掛けも用意した。(爆)

5時前に方座浦到着。事務所があるのかとおもったら、船の前に看板があるだけで、とりあえずその前に
車を止める。しばらくすると船頭さんが現れた。私達が活きアジを持ってるのを見て「アオリ狙い?」と聞いて
きたので、「アオリは片手間でして、本命はカワハギ、アジが釣りたいのでよろしくお願いします。」というと
ちょっと困った顔をされた。

あれ?ひょっとしてカワハギ、アジは釣れないのかな・・・?(^^;)ゞ
まあ、ダメでもへダイは沢山釣れるようだから、それなりに楽しめるだろう。(^-^ )


とりあえず、船に荷物を積み込む。4人分で尚且つ「ハゼからブリまで」なので荷物が多い。
今日は私達と、もう一組(2人)は筏で、後の一組(4人)は船でアオリ狙いのようだ。
この船は私達を筏に降ろしたら、そのままアオリ狙いで沖に出るので、早上がりはこの船が
沖上がりして帰ってくる午後1時まで出来ないらしい。
私達は半日釣れば十分なので、とりあえず船頭さんに午後1時に上がる予定と話しておいた。

まず、最初にやや大きめの筏に一組(2人)降ろして、しばらく走って次は私達。
8畳ぐらいの大きさだろうか、先ほどの2人組の筏より小さく、思ったより揺れる。
まあ、酔うほどではないが・・。

まずは、団子を撒いて魚を寄せようと、船頭さんにもらった団子の袋を桶にあける。
すると、ドバッと砂交じりのさらさらの粉が出てきた。あれ?団子じゃないの?(^^;)ゞ
「なるほど、これに水を入れて練ればいいわけだな」と水を入れて見るが粘りがでない。
私は団子というのは「練りエサ」のイメージだったのだが、筏で使う団子は全く違うようだ。(笑)

とりあえず何個か放り込み、まずは釣堀用青物竿に活きアジ付けて、朝イチの「ツバス狙い」。
その間に、釣堀用小物竿にチヌバリ2号をつけた「へダイなど狙い」やカワハギ仕掛けなどを
順番に作っていく。今日は4人で8〜10本ぐらいの竿を使う予定なので準備だけで大変だ。

先ずは長男の竿が曲がった。「おっ?ヘダイか?」と思ったら手の平ぐらいのグレ。
今日の長男は密かにクロダイを狙っている。
私は「クロダイなんてそんな簡単に釣れるもんじゃないよー!」と長男にいいながら
筏竿を取り出して、小型両軸リールをセットする。
長男にはああ言ったが、実は、一昨日1.7号の糸を買って来てこのリールに巻いておいた。
私も「あわよくば・・・」なのである。(爆)

私の穂先もククッと入った。ヨッシャーと左手に持っていた竿を反射的にあわせると激痛が走る。
忘れていた・・・、「五十肩」だった。(笑)

ところで、この「団子釣り」というのはとても難しい。
事前知識として「団子が着底したらすぐに割れて、刺し餌が出たところで魚が食いつく」ということは
勉強?してきたのだが、団子が底で割れる硬さに握るのがとても難しいのだ。
放り投げた瞬間、団子だけ落ちたり、途中で団子が外れて軽くなったりで、なかなか思うように行かない。
それに団子を握った手で竿を持つものだから、竿もリールも団子の砂だらけになる。
リールが砂をかむんじゃないかと心配になる。

子供達も好きなように釣っているが、釣れて来るのはせいぜい手の平ぐらいまでのコッパグレばかり。
クロダイどころかヘダイもカワハギも全く釣れない。いったいどうなってんの?

私はここらで急に睡魔に襲われて、しばらくお休みタイム。ZZZZ・・・・。

子供達の「カワハギ」という声が夢の中で聞こえる・・・。ウン?夢じゃない(笑)
目が覚めると三男がカワハギを釣り上げたところだった。
私が寝ている間に5〜6匹カワハギが釣れたとのこと。
主に次男が釣り上げたようだが、仕掛けを見てビックリ。なんと青物竿にカサゴ用の大きな鈎の付いた
胴付仕掛け。これに石ゴカイを1匹ごと付けて置竿にしている。これで穂先が入るそうだ。

こんなんで釣れるなら、カワハギ仕掛けにすればもっと釣れるだろう、とすぐに新しくカワハギ仕掛けを
取り出して参戦するが、全くアタリがない。あれ?? ジアイは終わってしまったみたい。(爆)
その後はまたグレやカゴカキダイが時々相手をしてくれる程度。

子供達の方も、サビキはスズメダイと超コッパグレばかりでアジは全く気配がない。
チョイ投げではエソや見たことがないような小魚が釣れ、胴付きにはイラと思われるような魚や
30cmぐらいのフグも釣れた。このフグ、無毒のシロサバフグのような気もして持って帰ろうかと思ったが
ちょと自信がなかったので海にお帰りいただいた。

そんなこんなで、釣れないよ〜と、今度は子供たちがお休みタイム。(笑)

私はアオリイカでも釣れないかなぁと、活きアジを付けて放り込む。
仕掛けは、数年前に今は亡き敦賀の若潮屋の店主に薦められた船用のアオリ仕掛け。
「ボートでアオリを狙うならこれが一番」と言われて購入して、今まで何度か試したことはあるが
一度も成果を上げたことはない。(笑)

どうせ今日もダメだろうなぁと思いながら、横でサビキをしていると(これも若潮屋の店主に言われた事で、
「アオリを釣ろうとおもったら小魚を集めろ」って)、活きアジを付けた竿の穂先がゆっくりと入って行くのが
見えた。明らかにアジの動きではない。
すかさず竿を立てるとズッシリと重い。ひょっとしてアオリイカ?(^-^ )
子供達にタモを用意させて巻き上げてくると、予想通りアオリイカが茶色や黒い墨を吐きながら上がってきた。
タモいれ寸前で潜られて一瞬ヒヤッとしたが、ドラグを緩めて上手くいなして無事ゲット。\(^ ^)/ バンザーイ
生まれて初めてアオリイカを釣っちゃいました。いや〜うれぴー。

この後も活きアジを放り込んでいたのだが、アタリもないので、諦めて反対側でコッパグレに遊んでもらっていた。
しばらく経って竿を上げてみたら見事に頭だけ残してアジが食われていた。
しまった!・・・・グレと遊んでいる場合ではなかった。(^^;)ゞ

午後1時で早上がりの予定だったが、コマセや団子も余っているし、釣果もイマイチなのでもう少しやることにした。
潮が変われば終盤ひょっとして状況が変わるかもしれないから・・・。
結局最終まで粘ってみたのだが、状況は変わらず、ヘダイもアジも回って来ず、筏竿にはコッパグレ
サビキにはスズメダイと冴えないままで終わってしまった。

お持ち帰りは、手の平サイズのグレ6匹、23cmのキュウセン1匹、15cm前後のカワハギ7匹
アオリイカ1杯となった。それ以外は海にお帰りいただいた。

今回は生まれて初めての団子釣りで少々面食らった事もあったが、上手く団子が底で割れて穂先に
アタリが出た時は嬉しかった。釣れたのはグレばっかりだったが・・・(笑)
予想外のアオリイカを除けば、今回も予想外の貧果で釣りとしてはちょっと残念だったが、筏の上で
のんびりと一日過ごせたのはよかった。
また、筏の対面の崖に猿の喧嘩する姿が見えたり、行く道中で立派な牡鹿と出会ったりで、子供達と
そんな時間を共有できたことも楽しかった。

しかし、次男が一言。「久々子湖のハゼ以来、パッとしないよねぇ・・・」
確かにその通り。次はパッとできるところに行かなくては・・。(笑)