2008年4月30日(水) 天海
天気・・・晴れ 満潮・・・;12:58 干潮・・・7:57 長潮
GWは5日に子供達を連れて傳八屋に行く予定をしているので、あえてこの日に釣行する
必要はないのだが、年に1回平日釣行できるチャンスでもあるし、子供抜きでのんびり
かつ真剣に釣りがしたいと思って、出かけることにした。
といっても、人気釣堀はすでに満員なので、どこにしようか迷ったのだが、折角の連休だし、
ちょっと足を伸ばしてみてもいいかと、以前から気になっていた尾鷲の天海さんに
お邪魔することにした。
予約を入れるときに、「当日は混みますよね?」と聞くと「ウチはいつも空いてますよ」って。
混んでないのはうれしいが、在庫は大丈夫なのかちょっと心配・・・(^^;)ゞ
天海さんは毎日HPで釣果をチェックしていたが、大物は釣れるものの、数はそんなに釣れない
ような印象だ。実際、私が良く存知上げてる達人お二人も見事にここで轟沈している。(笑)
まあ、5日の傳八屋もあるので、今回はそんなに数は必要ないし、ここは天然ブリか
50cmぐらいのシマアジとか、何か大物が1本つれたら大成功という事にしよう。(爆)
今回は完全な単独釣行になりそうであったが、天海常連のジェッターさんも偶然予約されている
のがわかり、さらに「悪魔のささやき」でsasapuuさんを釣りあげることができた。(^-^
)
これで何の不安もなく釣行できるワイ。
午前3時半にsasapuuさんと合流し、「SASAPUU EXPRESS」で快調に尾鷲に向かう。
途中の釣りエサ市場で足りないエサを仕入れる。活きアジは現地で5匹500円で買えるので
現地調達することにした。それにしても凄い人で、レジは長蛇の列だった。
ここでちょっと時間をとられたが、その後は順調で天海に付いたのは6時前。
「ふ〜ん、SASAPUU EXPRESSで来ると尾鷲って意外に近いんだ・・」(爆)
天海の事務所はJR九鬼駅ホームの真ん前にあり、ホームの向こうは山、事務所の前にある空き地の
向こうは港という、まさに山と海に囲まれた風光明媚なところにある。
山の方を見上げると「ホー、ホケキョッ」と鶯のきれいな鳴き声がそこかしこから聞こえてくる。
朝食のパンをかじりながら、のどかな雰囲気をたっぷり味わう。
軽トラの荷台にはスカリとタモが置いてあったのでちょいと下調べ。スカリは傳八屋で使うような柄の
付いた口が開いたヤツで網は傳八屋に比べるとちょっと細い感じだ。タモはアルミ製の軽いものであった。
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程なくして、大将と奥さん、そしてジェッターさん 夫妻がみえてご挨拶をさせていただく。 受付を済ませ、場所取りの順番を決めるくじを 引く。今日は4組9人で私達は3番。 ジェッターさんは1番のようだ。 荷物を軽トラに積み込み、すぐ目の前の桟橋で 出船までしばしジェッターさんご夫妻とお話をさせ ていただく。 ジェッターさんは月に一度はここに来ておられる ようで、それ以外にもいろいろと出かけている とのこと。相当な釣堀好きだ。(^-^ ) |
また、奥様の話によると、ここの鯛は特別に 美味しいらしいく、ご近所に配っても一番評判 がいいそうだ 。 これは何が何でも、鯛を釣って帰らなければ! でも、ジェッターさんが気になる発言を・・。 「ここは、結構ボーズの人がいるんですよ」って。 「尾鷲くんだりまで来て、ボーズだけは勘弁して |
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7時出船で筏にはものの数分で到着。 ここは13×22mの大筏1基と、通常の小筏2基があり、今日は大筏を使うようだ。 今までマルヨや正徳丸では大筏で悲しい思いを したことがあり、今回はそれ以上の大筏なので、 場所ムラに悩まされそうだとは思ったが、最近は 浮き釣りもそれなりに使えるようになってきたし、 ジェッターさんが前日の実績から薦めてくれた テント側の最も湾口寄りに場所を取ることが できたので、それほど心配は要らないだろうと 思っていた。 |
大将曰く「最初だけ場所は決めますが、後は釣れるところで釣って下さい」って。(笑)
この大筏で9人だから空いているってこともあるが、なんともおおらかなだ。
きっとここに来るお客さんもギスギスした感じの方はいないのであろう。
水は澄んでおり、5mぐらいまでは視認でき、さすが尾鷲だと思ったが、網が海草だらけで目詰まり
しているのがちょっと気になった。長潮だし、潮通しがちょっとわるいかな?
先ずはいつものように鯛狙いで浮き釣りからスタートする。
するとすぐに対面の方から青コール。立派なカンパチが上がった。
テント前でもジェッターさんご夫妻の竿が曲がっている。隣のsasapuuさんの穂先も突っ込み、良型の
シマアジが釣れた。朝イチの活性は良さそうだ。
そのうち私のドングリもジワッと水を被りそこで止まったので、思いっきり合わせてやる。
「スカッ!!」 (^^;)ゞ
あれ?? 針を見るとオキアミの中身が半分吸い取られたようになっている。
先ほど足元を20数cmのカワハギが元気良く泳いでいったのを見ると、犯人はあいつかも知れない。
その後はアタリが出ないので、飛竜で足元を見えなくなる5mぐらいから底まで探ることにした。
ここは際で8m、正面真ん中付近で9mぐらいだ。
エビ団子の素に新魚かしを付けて打ち返していると、何度目かに穂先に反応が出た。
団子エサなのでやや早合わせをすると一旦は掛かったものの、2度目の締め込みでバレてしまった。
食いが浅かったのと、ドラグ調整を忘れて完全に締めていたのも原因かもしれない。
これで私の前の朝の活性は終わってしまった。というか、これが本日最後のアタリとなった。(T_T)
ここからはひたすら忍耐の時間であった。
エサを変えながら何度も足元を探るが全く反応がない。ウキで正面の中央を狙ってもダメ。
いつもなら「困ったときは真ん中の底」と、中央部をウキで攻めるのだが、このような長方形の筏では
どこを攻めたらいいのかさっぱりわからない。まさか対角線の中心にウキを飛ばすわけにもいかんし・・。
お隣のsasapuuさんも朝イチのシマアジ以降は全くあたりが無くて困っておられる。
普段は「動かざること山の如し」でほとんど場所を移動しないsasapuuさんであるが、さすがに耐え切れなく
なったのか、よく釣れているジェッターさんご夫妻の横に入れて貰って鯛を1匹釣り上げてきた。
それを見て私も耐え切れなくなって、隣で一緒に竿を出させていただいたのだが、途端にアタリが出なくなった。
「イケチャン、オーラを出しすぎじゃないの?」とsasapuuさん。(^^;)ゞ
だってまだ坊主なのは私だけなんだから、どうしたって殺気が出ちゃいますよ〜だ。(笑)
結局10分程竿を出させていただいたが、あきらめて自分の釣り座に戻って青物狙いに変えてみる。
すると筏竿を持った方が私と角をはさんだ反対側やってきた。青物を誘いながらその筏竿の穂先を眺めていると
キューッと綺麗に入って、立派な鯛が上がって来た。
『なんてこった、さっきあれほど探った時はダメだったのに、超ムカツクー!!』
と思いながらも、すかさず鯛竿に手が伸びる。(笑)
しかし、アタリはそれっきりでない。得てしてダメなときはこういうもん。攻め方がちぐはぐになる。
3.9mの浮き釣り用の竿を不注意で穂先を折ってしまったので、穂先を替えてズボ釣り用にする。
これでもう真ん中にウキを入れることはできない。よ〜し、こうなったら意地でもここで釣っちゃる!(笑)
2.7−3.3mのズームと3.9mでとことん竿下を探ってやるからな!
ジェッターさんの話によると、昨日この場所は午後から実績があったとのことなので、今からひたすら打ち返して
いればいずれは何とかなるだろう。
今までの経験上、攻め方が後手に回ったときは下手に動くとろくなことにはならないので、昨日の実績を信じて
今日はこのままジアイがくるまで腹を決めてここで粘ってやろう。
竿を変えながら上から下まで何度もさぐり、さらに円月殺法で何とか魚を寄せてやろうと頻繁に打ち込むが
昼をすぎても全く当たる気配はない。
今までの経験では、一箇所でこのぐらい打ち込んでやれば大概何がしかのアタリが一度は出るのだが・・・・。
いったいどうなっているんだろう??。
どうやら天海の筏では私の「馬鹿の一つ覚え釣法」は全く歯が立たないようだ。参ったな〜。(T_T)
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青物もしつこく誘ったが一度も追っかけてくる 事もなく、ジェッターさんの青コールを何度も 羨ましく聞いているだけに終わってしまった。 前回光栄丸で上手く青物を誘うことが出来たの で、ちょっと自信が付いてきたのだが、あれが 偶然だったことを思い知らされて、もうガックり。 それにしても「尾鷲くんだり」(笑)まで来て坊主 を喰らうとは、なんとも辛い一日だった。 もし今日sasapuuさんと一緒じゃなかったら、悲し みのあまり帰れなかったかも知れない。(笑) |
さて、天海は釣り筏の横にある生け簀(写真に右 側の小生簀)から、タモで掬ってそっと放流する。 最初が鯛で2回目が青物。 放流量は、今日の人数で鯛が一人当り2匹程度。 青物は全部で3〜4本だったと思う。 それに特大天然ヒラメも1匹放流された。 どのくらいの在庫量なのかは良く分からないが、 とりあえず視認できたのは、青物が10数本、 グレが数匹とそれに交じってシマアジ、石鯛 コショウダイが2〜3枚、あとはマダカとカワハギ が1匹浮いて来ていた。 |
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釣った魚は船上で大将が〆て血抜きをし、カンコ に入れられて桟橋に戻る。 〆るのは大将が一人でやっているので、人数が 多いときは順番を待っていなくてはいけない。 今日も何人か方が甲板に置いたまま待っていた が、これからの時期、魚が痛んでしまうので寸前 まで筏の中に入れておいたほうがいいだろう。 桟橋からもお店の人が事務所まで運んでくれる ので、スカリを持つことはない。 坊主の私はなおさら持つ必要がない。(爆) |
荷物を全部車に積み込んで帰ろうとすると、大将が向こうでスカリの中の魚を指差し私を呼んでいる。
私は坊主なので「私のではありませんよ〜」と言うと、これを持って帰れという。
どうやら坊主の方には鯛2匹のお土産が付くらしい。いや〜ありがたいことです。(笑)
若くて元気の良い奥さんからも「これに懲りずにまた来てくださいね」と声をかけていただいた。
お忙しいところ気を使っていただいて、なんとも申し訳ない(^^;)ゞ
さて、今日はジェッターさんご夫妻とご一緒させていただいて、こういう釣堀の楽しみ方もあるのだなと
勉強になった。ジェッターさんは、私のようにムキになって釣果を追い求める様子も無く、大将や他の
お客さんたちとのんびり会話を楽しみながら、それでいて的確な判断でブッチギリの釣果を得ていた。
まさに釣堀天海を知り尽くした常連さんならではの楽しみ方だと思った。
私は「常連」と呼ばれるほど通いこんだ釣堀はまだない。将来自分にも「常連」と言える場所が
出来て、そこでのんびり釣りを楽しみしながら、それなりの釣果が得られるようになれればいいなぁ
と感じた。
ちなみにここは大将が一日筏の上にいますので、2本竿を出したりするような輩はいませんでいた。
朝、大将が言われたように最初だけ釣り座を決めていたが、その後は皆さん移動して空いてるところで
竿をだしておられた。お昼近くからは隣の小筏も開放され、そちらで釣果を上げている方も見えた。
私も当然行きましたが、もちろんダメでした。(笑)
帰りの船上で、ある若いお客さんが「今日は大シマアジとブリとで3匹は釣りたかったなぁ〜」と言っていた。
坊主は私一人のはずなので、この方も何がしかは釣っておられたのだが、なるほど、ここはそういう風に
考えて来る釣堀なんだと気がついた。
私のように何でもいいから1匹でも多く釣ろうと(結果は坊主なのだが・・笑)カリカリするのではなく、
綺麗な景色を眺めながらのんびりと釣りをして、そして狙った獲物が掛かれば、それで満足。
そんなおおらかな考え方で来るお客さんが多いのかもしれないと思った。
ひょっとすると、今日の釣り客の中でイライラしながらムキになって竿を振り回して、ここでの釣りを
全く楽しんでなかったのは私だけだったのかもしれない。
天海では坊主でも鯛2匹がもらえることが分かったので(笑)、次回来るときはもっとのんびりとした気分で
釣りをすることにしよう。でもこれからの時期は相当小魚に邪魔されそうだが・・・。
sasapuuさん、ジェッターさんご一緒していただき有難うございました。
また、天海の大将、奥さんにもお世話になり有難うございました。
さらに、sasapuuさんには往復の運転をしていただき助かりました。とってもスリリングなドライブでした。(爆)
今回の釣果 sasapuuさん×1
アタリエサ 悪魔のささやき