2008年4月5日(土)   光栄丸

天気・・・・晴れ   満潮・・・・5:07   干潮・・・11:14   大潮

前回の辨屋釣行でスッカリ釣堀依存症候群に罹ってしまった次男と三男。
次男なんぞはここ数日、はぼ毎日「釣堀に行きて〜」と言う始末。
私も釣堀に行きたいのはやまやまなのだが、行くにしても最近の自分の釣果が
悲惨なので、できれば今度は子供抜きで行きたいと思っていた。
でも、とてもそんなことが言えだせそうな雰囲気ではない。(笑)

子供を連れて行くのなら、できれば知った人達と一緒の方がいいなぁと思ったが、
この日行われたマルヨでの「三重釣り歩記会」はすでに定員オーバー気味で、さらに
これ以上増えると迷惑をかけてしまう。

傳八屋や辨屋はすでに満員なので、どうせなら「中学生料金5000円」のところがいいなぁと、
探してみると、光栄丸、三海丸、大和丸、拓正丸(ここは3000円)などが中学生でも安い事がわかった。
それぞれ一長一短でどこにしようか迷ったが、光栄丸なら以前に「三重釣り歩記会」で行った事があるので、
ある程度雰囲気がわかっているし、釣時間も長い事からここに予約する事にした。

ところで、人気釣堀は女性には割安料金を設定しているのに、なぜか中学生は通常の大人料金。
どうしてなんだろう・・? 私は何人か女性の釣師を存じ上げてるが、どう考えてみても我が家の
中学生の次男が、その方達よりたくさん釣ると思えないんだけど・・・・。(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

ツバキ屋さんはすでに満員とのことで、やむなく午前2時半出発。
今回も高速を使って玉城まで向かい、旭家、マツモト、サニーズ、魚かしと寄る。
コンビニではマルヨに行かれる好人さんやJackyさん達と、傳八屋に行かれる
カーク船長ご夫妻、さらに辨屋さんに行かれるカトキチさんにもお目にかかった。
久しぶりに懐かしい皆さんにお会いできてとても嬉しかった。
光栄丸の常連さんであるカトキチさんには、石鯛情報もちょっと聞いておいた。(笑)

光栄丸には5時15分ごろ到着し、店の真ん前に車を止める。程なくして若大将が見えて
支払いを済ませる。「子供連れなのでよろしく」とちょっとお願いしておいた。
ここは2本竿OKのところなので、子供がもたついて他のお客さんとお祭りすると申し訳ないので
やさしい方達とご一緒させていだければいいなぁとの思いであった。

荷物を桟橋に運ぶとすぐに出発。5人組みのオジサン達と一緒で8人で一筏だ。
これなら1辺あたり2人なので2本竿でもそれほど苦にはならないだろう。
私と三男はいつものように1本竿で行くつもりだが、次男は2本出したいらしい。
まあここでは2本はルール違反ではないから、放流時と活性の高い時以外なら2本にしても
いいよと、条件付で許す事にした。

念のため、船上で同乗の皆さんに「子連れで迷惑かけますけどよろしくお願いします」と声をかけておいた。
すると、ちょっと怖そうな顔をした(笑)リーダー格のおじさんが「どうぞテント前に入ってください」と
いってくれて、ここまでは良い雰囲気で出来そうだと思っていた。

6時前には一番南側の筏に上げてもらい、私達は南側一列を陣取った。人数割りでいくと東側の半分も
取っていいわけだが、潮は前半は下げ、後半上げになるので、東西の両角が使えれば南側1辺があれば
充分だと思った。きっと石鯛さんもどちらかの角にはいらっしゃるだろうし・・・(笑)
私を真ん中にして東に次男、西に三男が竿を出す。次男は今回から自分で仕掛けをセットするそうな。

西側に入ったおじさんは中央に青物竿を1本出し、西南角で小物用のさぐり釣りを持って立っている。
東側に入ったおじさんも中央に青物竿を1本出したと思ったら、東南角と南東角の真ん中に筏竿を1本置いた。
何も真ん中に置かなくてもいいのに・・・(^^;)ゞ

私と三男の浮き仕掛けを投入してしばらくすると、三男のウキがゆっくり沈んだ。
いつものごとく「スーッ」合わせでスカ。前回身に付けた「必殺向こう合わせ」を忘れてしまったようだ。(爆)
エサを聞くと「キビナゴ」というので私もキビナゴを付けてみるとスーッとドングリウキが入った。
「必殺向こうあわせ」に近い感じで(笑)「ギュン!」と合わせると真鯛が上がってきた。
お隣の辨屋さんほど大きくはないが、普通サイズのとても綺麗な真鯛だ。

最近は朝イチに浮きつりで真鯛狙いにするのだが、結構これが「一番乗り」になったりする。
その後三男のウキも再び沈んで、これまたビミョーな合わせで真鯛をゲット。
次男は南東角を攻めているが全く気配なし。「オ〜イ、坊主はお前だけだよ〜ん」(笑)

しばらくすると西側のおじさんが、われらが陣地(笑)の南側に回りこんで来て、三男のすぐ横で
なにやらゴソゴソし始めた。なんだろう・・?? 
ゲゲッ、南西角に竿受けを取り付けて筏竿をセットしてるではないか!なんだ〜? 3本竿か???

このおじさん、三男がそれほど角近くに寄ってなかったのをいいことに、見事南西角を両側から制圧し、
3本の竿を眺めながらどっかと角っこに腰をすえてしまった。う〜ん、見事な陣取り(爆)
南側1辺を取れば充分と思っていたが、南西角は占領され、東南角も遠慮のない筏竿が出ている。
のんびり釣っていたらすっかり我が陣地は狭くなっていた。(笑)

筏を見回して見ると北側中央のリーダー格のおじさんは2本だったが、トイレ前のおじさんや
東北角のおじさん、そして筏竿を角の真ん中においた東側のおじさんもみんな3本竿になっていた。
それも良く見ると、みなさんご丁寧に足場にネジ(傳八屋などでスカリを止める奴)をねじ込んで
竿尻をその穴に突っ込み、さらに尻手ロープをつけると言う念のいれよう。
ここまで用意周到ということは相当年季の入った「3本竿軍団」に違いない。(笑)
いやはや、これはすごい方達と一緒になってしまった。(^^;)ゞ

8時ごろ最初の放流となった。放流量に不満はない
私達は朝イチの後は全くアタリがなく、ここから何とか釣果を伸ばしたいが、一生懸命足元や
真ん中を探ってみるも悲しいかな結果がでない。
お茶を飲みながらのんびりと3本の穂先を眺めている西側のおじさんは鯛やシマアジ、
さらにカンパチまでも釣り上げている。 北側でも筏竿が曲がり時々鯛が釣れている。
3本竿のオジサンたちは特に何をするでもなく、ときおり思い出したようにエサを付け替えて
竿先をボンヤリ眺めているだけなのに・・・。

今まで諸先輩から「複数の竿を出すより、
1本の竿で釣った方が効率が良い」と
教えられてきたが私の腕では「3本竿」に
勝てないのか。

悔しい、なんとか「1本竿」で結果を出したい。
そうじゃないと「釣れないときは一生懸命
エサを変えたり、棚を変えたりして工夫
するんだよ」と子供達に今まで言ってきた
のに「何本も竿を出せば釣れちゃうジャン」
と思われてしまう。

これでは全く示しがつかないではないか。


でも、かろうじてもう一枚鯛を釣り上げただけで、なんともお手上げ状態だ。クッソー!!
頼みの次男も、一生懸命見釣りでグレを1匹かけものの、それ以外は全く音沙汰なし。
三男は、・・・コイツに期待するのはいくらなんでもまだ無理だわな〜(笑)

そんなとき青物の放流となった。
皆さんは朝からずーと青物竿に活きイワシや活きアジをつけたままなので、のんびり構えている。
私はここでなんとか結果をだしたいと、祈るような気持ちで、カツオのハラワタを付けて投入。
6mぐらいでしばらく待っていたが、反応がないので8mまで棚を落とす。
すると、穂先に変化が!

「カツ、カツ、ズ、 ズボーッ 」    来たー、!! \(^ ^)/
「青でーす!!」

結構重いが竿のしなりで耐えられる範囲でドラグがなるほどのことでもない。今日はお祭り防止のため
ドラグをいつもより少しきつめに設定してあるが、7号ハリスを信用して少々強引に巻き取ってくると
カンパチの姿が見えた。それほど走られなかったので、ほとんど絡まる事無く、次男のタモに収まった。
ヨッシャー!! カンパチゲットー!!

しかし青物の活性はここまでで、あきらめてさっさと鯛狙いに変える。
竿下やウキ釣りでいろいろ探ったり、円月殺法で魚を寄せようとやってみたが全く反応無し。
困り果てて、ためしに魚探をセットして見ると7〜8m付近に反応はある。
ひょっとして青物が回っているのかもしれない。

そこでサンマを引っ張って青物の活性を上げてみようと試みた。しかし、底から素早く巻き上げたり、
ちょっとアクションをつけたりして何度かやってみても付いてくる気配はない。やっぱりダメなのかなぁ・・。
オジサンたちは「コイツなにしてんの?」って感じ・・・(^^;)ゞ

そこで、こんどはちょっとゆっくり巻き上げて見たら、スーッと1匹デカいワラサが下から浮いて来た。 
『オオッ、付いてきた!』(^-^ )
もう一度同じスピードで巻き上げるとやっぱり付いてきて、今度はサンマの周りをグルッとまわった。
『うわ!コイツ、やる気ありそう。』 もうワクワクドキドキだ。(笑)

丸ごとのサンマでは大きすぎるので、すぐにイワシを踏み潰して一旦一番底まで放り込む。
一瞬底網に引っ掛かったかと思った。いや違う!これは食ってる最中だ!(^-^ )
そのままゆっくり付いていくと一気に穂先が突っ込んだ!

「青です!」

先ほどのカンパチの時は放流直後と言うこともあって、皆さん素早く竿を上げてくれたが、
今度は反応が悪く何人かとお祭りになる。
もうボチボチ取り込めそうだとおもったら、西側のオジサンの竿が思いっきり入った。
このオジサン、お祭りが解けた後、エサをそのままにして追い食いをさせやがった。

コラ、オッサン!何するんじゃ、このボケ!!(ちなみに声には出してません。(笑))

また北側では筏竿をそのままにしていたようで、私のワラサはそのエサも呑み込んで口から
もう1本ラインが出ている。三男がタモに入れをしようとするのだが、その北側のオジサンがラインを
引っ張るので、それが邪魔で不慣れな三男ではなかなか頭がタモに入らない。しょうがないので
三男からタモを取り上げ、自分でタモ入れした。   あれ?、自分で出来ちゃった(笑)

タモ入れしてすぐ、「切りますよ」と一声かけて向こうの筏竿のラインを切ってやった。
相手はすぐに切られたのが気に入らなかったのか「錘は?・・・」などと言ってきたが、
「付いてませんでした!」(怒)

私がよくご一緒する方達は、このような緊迫した場面ではモタモタとお祭りを取るのを最も嫌う。
なぜならジアイを逃さないために、仕掛けを切ってでも新しい仕掛けを一刻も早く投入したいからだ。

ワラサをスカリに投入して海面を見ていると、視認できるギリギリところでやや小型の青物の集団がいた。
今度はそのやや下にカツオの切り身を投じてみるとすぐに穂先が入った。
思い切り合わせると、ベールを閉じるの忘れていて見事なスカ。(T_T)
ぐわ〜超カッコ悪ー。(爆)

今ので沈んでしまったようで、集団は完全に見えなくなった。でもまだ活性はあるはず。
すぐにサンマの半身をつけてゆっくりと底から誘い上げると、今度はデカイのが付いてきた。
見えるところで動きを止めるとサンマを吸い込むのが見えた。
「食ったー!! 」  もう心臓バクバクである。(笑)
でも浅場では焦ってあわせてはいけない。ジックリ付いていって思いっきり穂先が入ったところで
「青です!」(^-^ )

浅いところでかけたのと、ちょっと大き目のワラサなので今度は良く走る。
モタモタしていると言うか、もう仕掛けを上げる気もなさそうな西側と対面のオジサン二人と絡んで
しまって、今度は簡単には取れそうにない。穂先近くで絡んだままになっていたが、タックルを信じて
強引に浮かせてなんとか取り込めそうだと思った矢先、あろうことか対面のオヤジが竿を思いっきり
あおってお祭りをはずしにかかった。その一撃で私の8号ナイロンラインは無残にも高切れ。
私は呆然。 向こうは知らん顔。 次第にムラムラと怒りがこみ上げてくる。

たーけか!おみゃ〜! 何考えとるんじゃ!!(ちなみにこれも声には出してません(笑))

このバラシで折角の青物の活性も終ってしまった。(泣)
ここからまたしばらく全くアタリのない時間となった。

しばらく経って、またハマチクラスの青物が浮いて来た。
そこで今度は息子のシーパラでサンマと引いてみた。そしたらまたまた一匹付いてきた。
これは面白そうなので、カツオのハラワタで勝負してみようと、左手で竿を持って誘いながら
カツオの腹を右手で捌く。
今日は旭家で2本400円の小さめのカツオを買ってきているのだが、2匹目はハラワタが
ほとんど入ってない。しょうがないので小さなハラワタと切り身を抱きあせて投入する。
そしてすぐさま穂先が入った。

「青!」(^-^ )


隣のオヤジはもうほとんど竿を上げる気なんか
なさそうなぐらい動きが緩慢だ。(笑)
でも、今度はそれほど大きくないのであまり
走られることもなく、なんとかお祭りも避けられた。

次男が僕の竿だから代わってくれというので
途中で竿を持たせて青物の引きを楽しませて
やった。

なんと言っても彼は今まで粘っても、まだ
グレ1匹なのだから。(笑)
この後しばらくして「3本竿軍団」は早上がりされて、
それから1時間弱親子3人で筏を独占させて貰った。
でも北側で鯛が2匹釣れただけで時間となった。

本日の釣果
私:カンパチ×1、ワラサ×2 鯛×3
次男: グレ×1
三男: 鯛×2

あたった餌
カツオ、サンマ、イワシ、キビナゴ、エビ団子の素
着色オキアミ

さて、今回の光栄丸。予約のときに「2本竿ですよね?」と念を押したら「混んでるとき以外なら・・・」
と電話口で話してはいたが、こういう場合は実質皆さん2本竿を出すだろうと覚悟はしていた(笑)。
ただ、10人ぐらい乗せられて2本竿だといやだなぁと思っていたので、前日に混み具合を問い合わせ
たら一筏で8人程度と聞いてちょっと安心していた。そのぐらいならなんとかなるかと・・。

でも、一緒になった5人組は一人を除いて「3本竿」。それもごく当たり前のように堂々とやっていて、
放流時にお店の人もそれを黙認していたところをみると、ここにはこのような釣り方をするお客さんが
少なからずいらっしゃる釣堀なのかもしれない。

私は「貸切」で同じ考え方の人が集まって楽しむのなら、別に何本竿を出しても構わないと思う。
今日のグループでも、貸切なら3本なんてケチなことをやらずに10本でも20本でも、もう筏に
隙間がないくらい竿を並べて、のんびり穂先を眺めて一日を過ごせばいい。(爆)

しかし、一人でも他の人が入って「乗り合い」になったら話は別で、光栄丸なら2本竿がルールだ。
私は通常「1本竿」の釣堀に行く事が多いので、1本竿が当たり前になっている。
でも、今日は一緒になった方達が全員2本竿で、それで仮にお祭りとなって獲物を取り逃がしたとしても
それはしょうがないし、当然そのリスクをわかって釣行したわけだから腹を立てる筋合いではない。
しかし、そのルールを超えて起こった現象については極めて不快感が伴う。

また場所取りに関しても、筏に上がった人数からして自分に与えられたテリトリーがどの程度かは
いい年をした大人なら分かるはずであって、それを子供がのんびりと釣っているからといって
何の断りもなくちょっと空いていたのをいいことに他人のテリトリーに入り込み、ルール外の竿を
固定してしまうのは断じてやってはいけないことだと思った。
実際息子が南西角で糸をたれていたら「近づきすぎ」と注意してきたらしい。
その後私が思いっきり近づいたときは何も言わなかったが・・(笑)
このオジサンにもきっとかわいい子供や孫がいるだろう。もし逆の立場だったらと考えて欲しいものである。

以前にも書いたが、釣堀は皆が楽しむものであって、不愉快な思いをしに行くところではない。
そのためには「乗り合い」では、最低限のルールを守って欲しいし、相手を思いやるマナーを持っていたい。
高いお金を払うのだから「1匹でも多く釣りたい。」というその気持ちはだれでも同じ。
また他人より1本でも多く竿を出せば有利になるのではないかという気持ちも分からないではない。
でもやっぱり自分達だけの場所ではない事をしっかり心に刻まなければならないと思う。

光栄丸さんは放流量も申し分ないし、魚も綺麗だし、釣った後の魚の処理も丁寧だし、釣り時間も他所より
長いし、若大将や女将さんもとても感じがよかったし、さらに中学生も5000円と安いし(笑)と、
いいことばかりだったので、とても残念でならなかった。

今日は見釣りでかけたグレ1匹だけと全く良いところが無かった次男が、途中こんなことを言っていた。
「釣れないときに頑張っていろいろ工夫して、それで釣ったらとってもうれしいね。」って
ボーッと穂先を眺め偶然「釣れた魚」と、一生懸命がんばって「釣った魚」。同じ釣り上げた魚でもその喜びは
格段に違うはず。息子よ、お前もなかなかいいこというじゃないか。成長したなぁ〜。(嬉泣)

あれ? ところでお前、確か今日は2本竿だった・・・よな?(爆)