2008年3月16日(日)  辨屋6号

天気・・・・晴れ     満潮・・・10:56    干潮・・・7:04   小潮

2月の辨屋釣行でポイントカード満タンになった。ポイント対象外の時に釣行することが
多かったのでなかなかたまらなかったが、ようやく10個のスタンプが並んだ。
こうなるとすぐにでも使いたくなるのが人情で、牡蠣のシーズンが終わるまでに
辨屋さんに行こうとこの日を予約した。
中学生になって釣堀には消極的だった次男は、前回の2月の釣行ですっかり釣堀愛好家が
復活してしまい、今回も行く気満々。前回「どうせおれは見学だし・・・」と拗ねていた三男も
今回は筏の内向きで釣りたいという。でも貧乏釣り師にはちょいと負担が大きい。
しょうがない、それではオイラが子供の世話をしながら外でメバル釣りでもしようっと。
ところが行く前日にばあちゃんが「孫たちのために」と、カンパしてくれることになり晴れて三人で
内向きで釣れる事になった。

いつもなら我が家だけで行くときは、午前2時過ぎに家を出て国道23号をひた走るのだが
今回はちょっと事情があって、初めてツバキ屋さんを利用する事にした。
前日夜8時半ごろ出発し、地元のフィッシング遊でシラサと青虫を購入して高速に乗る。
ツバキ屋宿泊といい、往路の高速といい、私にとっては、まさにお大尽釣行だ。(笑)

旭家でマムシ、マツモトでカツオ、活きアジ、さらにコンビニで自分達の食料も忘れずに
仕入れてツバキ屋さんに着いたのは11時頃。私達は8号室とのこと。

室内はベットが3つと小さなテーブルが
置いてあり、とても清潔に保たれていた。
そして、すでに暖房が点けてあって寒く
ないようにしてくれていた。

しばらく牧野さんと話をしたのち、子供の
仕掛けをセットして12時に就寝。興奮して
眠れないかと思ったが5時前までぐっすり
寝れた。
子供達もご覧のように朝までぐっすり。


コラー!起きろ!出陣じゃー!!(笑)

牧野さんは新エサを試しに辨屋さんに行く気でおられたのだが、注文が入って行けなくなったとの
ことで私が青物7本分(笑)のキビナゴニューバージョンを受け取り、試させてもらうことにした。
いかにも青物が食いつきそうなエサである。でも結果から言うと全くお役に立てませんでした。
牧野さん、ごめんなさい。(^^;)ゞ

辨屋さんの駐車場に着くとほぼ満杯で、すでにsasapuuさんの車も止まっていた。
車を覗き込むと誰もいないので、事務所の方にむかう。今日は2人で行くと言っておられたが
会社の方だろうかと思ったら、事務所からさちさんと一緒に出てこられてビックリ仰天(笑)
さちさんのブログでは全くその気配がなかったので、これは「やられた!」と思った。(^-^ )

今日は6号大筏とのことで、どの場所に入ろうかと相談する。
鯛は北側だろうけど石鯛は東が良さそうだし、メバルは西か南が良いらしい・・(笑)
結局私達親子は西側中央から南西角にかけて3人並び、若者二人組みを挟んで南中央に
sasapuuさん、南東角にさちさんとなった。5人並べなかったのは残念だったが、もし、さちさんが
石鯛を狙い始めたらすぐさまマムシを持って飛んでいくようにと次男に耳打ちした。(笑)

いつものように、まずさぐり釣り3.9mにウキ釣り仕掛けをセットしとりあえず次男に持たせ、
せとうち3.3mにマツモトで買った350円のドングリウキをセットして三男に持たせる。
さらに次男の小物用に海映、私の小物用に飛竜をセットし、メバル用の竿も1本出す。
ああ、忙しい。(笑)

北西角ではお父さんと一緒に来ている子供さんたちがガンガン鯛を釣り上げている。
ウチの子供達は羨ましそうにそれを見ている。するとお隣の方が「入ってるよー!」って。
ホントだ、三男のドングリウキが沈み、穂先まで突っ込んでいる。(笑)
三男がリールを巻き始めたが、お隣の若者のウキがすぐ近くにあって絡みそうだったので
私が代わって巻き上げた。大鯛だった。私に竿を取られた三男はちょっと不満顔。(^^;)ゞ

今度は次男の竿が曲がった。すっかり海映に慣れたのか中々の竿捌きだ。
これはレギュラーサイズの鯛だったが、結構大きいし、色も綺麗だった。

青物用の竿もセットしてようやく一息入れたら放流船がやってきた。『えっ?もうそんな時間?』
子供達を連れてくると本当に時間が経つのが早い。(笑)

放流後も北側のお子様達は絶好調で大喜び。反対にウチの子供達は露骨に機嫌が悪くなる。
子供は正直だ。(笑) 私が「鯛は北側だろうと思ってたよ」というと「じゃあなんで行かんかったの?」
と攻めるような目をする。「だってメバルは西側がいいって・・・・」(^^;)ゞ

南側のお二人さんは内側には見向きもせず
一心にメバル釣りに励んでおられる。
特にsasapuuさんは2連、3連と良型交じりで
絶好調。同乗のみなさんもうらやましそうに
見ておられた。

「お二人さん、ここは釣堀でっせ〜!」(笑)

次男も遠征して立派なメバルを釣り上げてきた。
メバルは合わせちゃダメらしく、私はプルプルと
穂先がなるとつい合わせたくなるので、メバルに
嫌われてしまった。

少し落ち着いたところで、私の飛竜にもようやくアタリが来て鯛が釣れた。棚は底スレスレ。
そこで、三男のウキ下をしっかり測り直してやったら立て続けに鯛が2匹釣れて来た。
今度は自分で上げたので満足そうだ。ようやく”向こう合わせ”のコツを会得したらしい。(笑)
しかしそれも続かずまた静かになる。私も中央底から鯛を一匹釣り上げたがその後はなんともならない。

角を挟んだお隣の若者二人組みは全くアタリがないようで、時おりふてくされ気味にミックをウキの
周りに一粒、二粒と投げ入れている。これは撒き餌になるので本来はいけないのだが、私は
ほくそ笑んで見ていた。なぜなら、そのウキのすぐ横には次男の穂先が出ているのだ。(笑)
仮にこのミックに魚が寄ってきたとしたら、次男にも充分にチャンスがある。(^^;)ゞ
しばらくすると、案の定、海映の穂先がわずかに入った。
虎視眈々と狙っていた次男がこれを見逃すわけはなく、見事に大鯛を釣り上げたのだった。(笑)
お兄ちゃん、どうもありがとう。(爆)

2度目の放流は随分遅く11時頃だった。ここで青ラッシュを期待したが誰からも「青コール」は出ない。
その後もブリやワラサが水族館状態で、時おりヒラをうつやる気のありそうな奴もいるのだがどうにも
上手く食わせられない。

次男が巻き上げたメバル竿に立派なのが2匹着いていたので、記念写真を撮ろうとしたら、
「お父さん、僕の竿って当たってるんじゃない?」
見ると次男のシーパラ4−400の糸が横走りして今にも穂先が入りそうになっている。
あわてて、メバルもカメラも放り出し「青コール」(笑)
ブリではなかったが、立派なワラサが私の差し出すタモに収まった。
「腕がパンパンになっちゃた〜」と次男は何年かぶりの青物の感触に嬉しそうだった。
後で話を聞くと、見えている青物は食い気がないと判断して、そのすぐ下に潜む食い気のありそうな
青物を狙って活きアジを仕掛けていたらしい。まさにセオリー通り、ムムッ、恐るべし!(笑)

これを見た三男が自分の鯛竿に「活きアジを付けたい」と言ってきたが、これはお引取り頂いた。(爆)

終盤になって北東角で鯛が入れ食い状態になった。
南側の皆さんは全員○ーズ状態だったので、東側の方が見るに見かねて「こちらで釣ったらどうですか?」
と声をかけられた。南側の方々が北東角で釣果を上げられるのをみて、子供達もムズムズ・・・。(笑)
ということで、子供達だけお邪魔させていただいて、5〜6匹鯛を釣らせていただいた。

鯛は子供達に任せて、私は青物の活性がきっと上がるに違いないと後半は青物狙いに終始。
次男の不注意で残りの活きアジが全滅してしまったので、カツオ、サンマ、イワシ、魚かし新製品
エビ団子+のりだんご、カツオ+のりだんご、サンマ+のりだんご、サンマ+エビ団子+のりだんご
と思いつくままやってみたが全く反応が得られない。もはや万策尽きたと、最後にカツオの心臓と
サンマの切り身をつけて放り込んだら、突然糸が走りシーパラ4−450の穂先が突っ込んだ。
喜び勇んで「青でーす」(^-^ ) ずっしりと重みを感じるのでひょひょっとしてブリかな?
な〜んて思ったら姿を見せたのは普通サイズのワラサ君。よく見るとお腹に針が刺さってる。(^^;)ゞ
まあそれでも、シーパラ4−450とCy3500のコンビが初めて日の目を見ることができたので良としよう。

本日の釣果

 私   鯛×2 ワラサ(スレ)×1
 次男  鯛×4 ワラサ×1 メバル×3
 三男  鯛×6 メバル×1


あたった餌
 着色甘エビ、着色オキアミ、オキアミ シラサ、
  マムシ、活きアジ


ところで、ちょっと前の辨屋さんの掲示板では場所取りとか2本竿件とかマナーやルールを守らない
人達の事で書き込みが白熱していた。そんなこともあって、今回はsasapuuさんたちと一緒とはいえ、
二人の子供を連れていくのでちょっと不安はあった。でも今日は場所取りでもめることもなかったし、
二本竿の方も一人も見えず、心配は杞憂に終わった。
それどころか、釣れている場所を『皆さんが釣れるように』と譲ってくださる方がみえて、終盤は
「貸切だったっけ?」と錯覚するほどの和気藹々のムードとなり楽しく一日を過ごす事ができた。

釣堀には場所ムラは付き物である。でもだからと言って「釣堀は場所だ!」と言いきってしまうのも
自らの努力を否定されたようでちょっとくやしい。なぜなら、どこの場所に入っても魚を釣ってしまう
まるで集魚剤のようなおじさん(笑)を知っているし、ホームグランドではない釣堀で行われた
釣り大会で優勝や準優勝かっさらっていく凄腕の方も知っているからだ。
このお二入以外にも毎回羨ましい釣果を上げる人を私は何人も知っている。
だから「場所のハンディを凌駕するような腕前」は実際に存在するのだと思う。

でもそういう方達はごく一部で、大半は私のように「場所」に依存した釣りをしてるのが現実だろう。
仲間内の貸切なら「ちょっと入れてね〜」と釣れてる場所に割り込むのは簡単だが、乗り合いで
そんなことをしようものなら血の雨が降るかもしれない。(笑)
でも今日は、釣れてる場所の人が「一緒にどうですか?」と言ってくれたおかげで筏の雰囲気は
一変して明るいものになった。

考えてみれば、私は、乗り合いで今まで「一緒にどうですか?」と場所を譲ったことはないと思う。
めったに釣れたことがないというのが理由でもあるのだが、それでも時にそんな場所に巡りあっても
「どうじゃ!よく釣れるだろう!」と一人で優越感に浸っていたのではないかと思う。
沢山釣ったって、所詮、自家で新鮮なうちに食べれる量はたかがしれている。
ならば、「今日の人」のように「ここ釣れますけど一緒にどうですか?」と声をかけ、皆で楽しめる
ような、そんな人になれればいいなぁと思った。

場所取り合戦も2本竿も、「なんとか釣りたい」、「1万円の元を取りたい」と思いから出てくること
だろうから、皆が「一緒にどうですか?」と言える様になれば、そんなギスギスしたことはなくなり
いずれはマナーよく皆で楽しく釣りを楽しむことができるようになるのかもしれない。
夢のような話かもしれないが、今日はそんなことを考えさせられた一日だった。
折角お金を出すんだから、誰しも悔しい思いをして帰るより、少しでも楽しみたいですものね。



 「じゃあ、お前はこれから釣れる場所を快く皆に譲るんだな?」

 「う〜ん、でも釣堀は○○だからなぁ・・・・」  (゜O゜)☆\(^^;) バキ!