2008年2月10日(日)  辨屋 4号筏  同行者 次男、三男

天気・・・晴れ  満潮・・・・7:45   干潮・・・13:43  中潮

午前2時、いつものことだが目覚ましが鳴る30分前に目が覚めてしまった。
窓の外を眺めると、雪はもう降っていない。
パソコンで交通情報を見ると、東名阪は通行止め、伊勢道も松阪以南は通行止めになっている。
でも国道23号は順調に走っているようだ。
ふと、携帯を見ると、留守電が入っている。昨日辨屋に行かれたマナブンさんからだ。
「お魚は少し分けて上げるから、明日は行かない方がいいよ〜。」って。
昨日から東名阪は止まっているので、おそらく相当苦労をして帰られたのであろう。
昨晩寝る前までは、高速が止まっていたらやめようと思ってはいたが、さて、どうするか・・・。

実は諸々の事情で、3ヶ月半ほど釣堀から遠ざかっていた。
数日前から無性に辨屋さんの鯛と牡蠣が食べたくなって、昨日辨屋さんに予約を入れてみたのだが、
すでに満員とのことで、やむなく某釣堀に予約を入れたのだった。
この道路状況からすると多数のキャンセルが出るだろうから、飛び込みでも十分辨屋さんに入れるはず。
出来れば高速で行きたかったが、ここ数日は体調もいいので、23号線で行ってもきっと大丈夫だろう。
行ってしまえばゆったりと釣りはできるし、帰りには高速も通れるようになっているだろう・・。

「ピンチはチャンスとも言うし・・・。よし、今から出かけよう!!」(笑)

市内の裏道はまだチェーンが必要なところもあったが、23号は順調だった。
ところが、松坂を過ぎて国道を離れると今までの景色が一変した。周りの田圃は一面銀世界。
玉城IC近くでは、ちょっとノーマルタイヤでは怖いくらいの路面になっていた。

魚かしの牧野さんに電話をすると、ほとんど車は通らないとのことで、これは相当キャンセルが
ありそうだ。牧野さんは今日辨屋さんに行かれるとのことだったので、私も辨屋さんに行くつもり
だからとエサを持って行ってもらうことにした。(牧野さん有難うございました。)
辨屋さんに電話を入れると、予想通り空いており、やや遅れることを伝える。
もちろん、予約を入れた某釣堀には丁重にキャンセルの電話をさせていただいた。
「あの〜、すいませ〜ん、高速が通行止めになっているようなので・・・・」(爆)

ここからはチェーンを装着する。サニーロードは私の予想を上回る状況で、立ち往生した車が
道の真ん中や路肩に乗り捨てられていた。途中、サニーズが休みでマツモトに戻ったり
チェーンの取り外しに手間取ったりして、辨屋さんに着いたときはもう7時を過ぎていた。

事務所に行くとKさんが見えて、「このじんゆうさんの隣に場所を確保してあるから」と。
まさかこんな日に知ってる方が来ていようとは思わなかったので、ビックリしてしまった。
世の中には物好きな人もいるもんだ。(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

そのまま船に乗り込み、4号筏に渡してもらう。三男は操舵席に座らせてもらってちょっと嬉しそう。
放流側に入れていただき、私と次男の竿を準備する。三男は見学にして、外でメバルやカサゴを
狙わせることにする。先日Kさんたちがメバルを沢山釣ったと聞いて三男はやる気満々。(笑)

とりあえず、今回リールシートの位置を変えたさぐり釣り3.9mにドングリウキをセットし三男に持たせ、
次男には久しぶりに海映を取り出し仕掛けをつけて渡す。
エサは特性オキアミ。甘エビを買う暇がなかったので、代用品として数ヶ月から冷凍庫に眠っていた
オキアミを次男に漬け込んでもらった。随分ベタつくがいったい何に漬け込んだのだろう。(笑)

二人分の青物竿をセットしていると、三男のドングリウキがゆっくりと沈んでいった。
あわてて三男が『スーッ』と竿を立てるが、これでは合わせにならずスカ。
もう一度特製オキアミを中央付近に放り込み、今度はしっかりと3.9mの竿を脇に抱えさせる。
すると今度も先ほど同じようにウキが入って行く。

「まだ上げちゃダメだぞ。少し穂先を上げて糸を張って〜。 そうそう、その調子。
もうすぐ穂先がググッとなるから、そしたら思いっきり『ガツン』と竿を立てるんだぞ!いいな!」

「うん、わかった!」

『ググッ』 

「よし、今だ!!」

『スーッ』(笑)

それでもしっかりエサを飲み込んでくれたようで、バレずに私が差し出すタモに良型鯛が収まった。
よ〜し、これで今晩は鯛しゃぶができる。(笑)

半ば強引に三男にお外用の竿を持たせ、今度は私が3.9mの竿を持って次のアタリに備える。
リールシートの位置を変えたのでその具合を味わいたいのだ。
でも・・・・シ〜ン・・・・。あれ?、なんで??(笑)

どうやら活性はとっても低そうだ。後で聞いたのだが、先ほどの鯛がこのじんゆうさんについで
この筏での2匹目の魚だったらしい。
その後は足元も、中央も全くアタリがなく、最初の放流を迎えた。

放流後も活性が上がらず、筏中がシ〜ンとしている。
ここで、牧野さんに持って来てもらった「のりだんご」を使って見ることにした。
実はこのエサにはちょっと興味があり、はやく使ってみたいと思っていた。
というのも、子供の頃近所でよくヘラブナ釣りをしていたのだが、このときうどん粉を緩くねって
注射器のようなもので針に巻きつけるエサをよく使った。当時、「おかゆ」と呼んでいたように思うのだが、
柔らかいので魚が吸い込みやすく、よく釣れたように記憶している。今回この「のりだんご」が
それを彷彿させ、是非使って見たいと思っていたのだった。
実際につかってみると、絞り口が大きくて、針に巻きつける訳にはいかなかったが、魚が吸い込み
やすそうなえさだった。今回は上手く使えなかったが次回もう少し工夫して使ってみようと思う。

ふと、活きアジを車に置き忘れたことに気がつき、事務所に電話を入れると、Kさんが迎えに
来てくれた。「アジがあっても青物は釣れないよ〜」って言いながら・・・(笑)

その後も全く釣れないまま2回目の放流を迎えた。
先ずはカツオのハラワタで勝負をかけるが、最初は対面で青コールがかかった。
しかしすぐにバレてしまった。次に竿が曲がったのが次男。
イワシで誘って浅いところを回遊してる青物を見釣りで食わせたようで、一気に穂先が突っ込んだ。
ちょっと合わせが早すぎるような・・と思った矢先、プッツ〜ン・・・・。

やっぱり早すぎたか、と思い息子の仕掛けをみるとPEラインが高切れしている。
『ありゃまあ、やっぱりこのラインはダメだったか・・・。』
実は次男も急遽一緒に行くと言い出したので青物用ナイロンラインを用意する暇がなく、
しょうがないのですっかり強度が弱くなった古いPEラインを巻いて来ていたのだった。
しかし本当のことを言おうもんなら、「なんちゅう親父だ!」とののしられそうだったので、
「やぁ、残念だったねぇ、もっとドラグを緩めなきゃ〜、」とごまかしておいた。(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

この後、このじんゆうさんのお友達ホビットさんにカンパチが来たぐらいで、青物は終了。
再び足元や中央で鯛を狙うが全くアタリがない。
そんな時コーナーを狙っていた次男に鯛が来た。エサは特性オキアミで棚は底。
アタリは極めて小さく、海映の穂先がチョンチョンとしたぐらいであわせたとのこと。
次男が特性オキアミで続けてもう一枚上げたので、私もそのオキアミを着けてすぐ隣に投入。

「カツッ・・・」
今日始めて感じる魚信。でも金縛りにあったように動けない(笑)
さらにアタリを待ってると、隣の息子が「バシッ!!」(^-^ ) 、つられて私が「スカッ!」(^^;)ゞ
シ、シマッタ!!(笑)

特性オキアミをあきらめてシラサを2匹付けてゆっくり落としていく。
するとイキナリ穂先がひったくられた。ちょうど穂先を下げて糸を送り込んでいたところなので、
竿が立てれず伸されそうになり、そのまま海中に竿を突っ込んでかろうじて魚との角度を保つ。
3ヶ月半ぶりの引きなのでよく分からないが、普通の鯛ではなさそうだ。
「青かもしれません」
ライン4号、ハリス2.5号、グレ針6号の小物用仕掛けなので、ズームの竿を伸ばし、さらにドラグを
緩めにして慎重にやりとりをする。思ったほどの抵抗もなく上がって来たのは丸々とした
ワラサだった。このじんゆうさんがすぐに横に来て掬ってくれた。お世話になりました。
水温が低いせいか青物もちょっと元気がない。

次男のところはアタリが止まってしまったようだ。
「お父さんが青物でかき回すから・・・・」って。(^^;)ゞ イヤー
三男は期待を込めてお外で竿を振っていたが、なんのアタリもないので段々手持ち無沙汰に
なってきた。私と次男の間にきて暇つぶしに冗談を言っているのだが、二人ともそれを聞く余裕がない。
そのうち「あ〜あ、誰もツッコンでくれない・・・。どーせ、俺は見学だし・・・」と拗ねてしまった。(笑)

まったく鯛があたらなくなったので、活きアジで青物を狙って見ようと二人でやりはじめたが、
底網がふけるのか、はたまた棚取りがまずかったのか、二人で4匹を底網の外に逃がしてしまった。
ちょうど、餌屋さんが売りにきたので、思い切って活きイワシ(8匹 1000円)を買ってわずかな望みを
つないでみたが結局青物は釣れなかった。

残り時間が少なくなってきたところで、次男のコーナーにふたたび鯛が戻ってきた。
次男はエビ団子と特性オキアミで各1匹づつ鯛を追加する。すっかり海映の穂先が気に入ったようだ。
わたしも何とか鯛の引きを味わいたいとすぐ横でねばったが、わずかに棚が違うのか、全くアタリが出せず
結局このまま納竿となってしまった。

本日の釣果
 私 ワラサ×1
 次男  鯛×5
 三男  鯛×1

あたった餌   特性オキアミ(鯛5匹)、エビ団子(鯛1匹)、シラサ(ワラサ)


今日は新しい青物竿、改造したウキつり用竿、魚かしの新しいエサなど試したいことが沢山あったのだが
まったくどれも結果を得ることはできなかた。
約3ヶ月半ぶりの釣行で、さらに前日からの冷え込みで低活性は予想していたので、それほど釣果は
望んでなかったが、せめてもう2〜3匹感触を味わいたかった。
それでも、筏の上は風もそれほどではなく、晴天だったのでとても気持ちよく過ごす事ができた。

ところで、今日は筏の上でちょっと面白いことを発見した。それは「2本竿は伝染する」と言う事。(笑)
本日一緒の筏になった人は特にマナーの悪い方達ではないようにおもったのだが、後半あまりに
釣れないので、一人の方がさりげなく青物竿を出しながら筏竿を横に出すようになった。
するとその横の方も(連れではない様子)同じようにさりげなく2本竿になった。
そしたら今度は反対側の隣の人が2本竿になり、最後にはその横の人も2本竿になった。
みんな2本竿はダメだとわかってはいるものの、釣れなくなるとやっぱり出したくなるらしい。
だから誰か一人がやりだすと安心して自分もやってしまうのであろう。
次男が、「あの人達、み〜んな2本竿になっちゃったね」と笑っていた。
もちろん、このじんゆうさんとホビットさん、私達は最後まで1本竿でした。念のため(笑)

帰りに玉城ICの勘兵衛茶屋で初めて魚を捌いてもらったのだが、3枚おろしでワラサは1匹550円
(重さにより金額が変わるらしい)鯛は1匹350円だった。ちなみに頭も割ると1匹200円の追加になる。
綺麗にトレイに並べてラップで包んでくれた。
お店の人の話によると、土、日は夜の予約で忙しいので出来ない場合もあるとらしい。

本日のもう一つの大きな楽しみであった辨屋さんの牡蠣は、とっても大粒で大変美味しかった。
これだけでも苦労して行った甲斐があったというものだ。

今回、飛び入り、大幅遅刻でも受け入れてくれた辨屋さんと、私達のために余分に2度まで桟橋と筏を
往復してくださったKさん、どうもお世話になりありがとうございました。
そしてこのじんゆうさんとホビットさん、ご一緒できて楽しかったです。コーヒーご馳走様。

やっぱり海上釣堀はよろしいなぁ〜(笑)