冬休みの自由研究

題 「お父さんの魚釣り」   3年2組 イケチャン子


ボクのお父さんは「海上釣堀」に行くのが大好きです。
でも、いつもお魚は他の人から貰ってくるばっかりで、自分ではあまり釣ってないみたい。
そこで、お父さんが本当はどれだけ釣っているのかを調べてみました。

表ー1はお父さんが釣堀に行き始めてからの3年間の釣果をまとめたものです。
今年は回数がとっても減ってるけど、これはちょっと理由があるみたいです。
ハッキリとはいいませんが、ひょっとするとお小遣いが減らされたのかもしれません。(笑)

(表ー1) 釣行 釣果 平均 真鯛 イサキ シマアジ 青物3種 その他
平成17年 23回 103 4.5 70(3.0) 5(0.2) 12(0.5) 13(0.6) 3
平成18年 21回 145 6.9 87(4.1) 22(1.0) 15(0.7) 15(0.7) 8
平成19年 12回 89 7.4 43(3.6) 8(0.7) 4(0.04) 15(1.3) 19

(単位は匹、青物3種はワラサ、カンパチ、ヒラマサ、カッコ内は1釣行当たりの平均匹数)

お父さんは下手くそだと思ってたんだけど、これを見ると少しずつ上手になっています。
今年は最低3匹、最高14匹で平均7.4匹。十匹以上(これを「ツ抜け」というらしく、
これをした日は上機嫌で帰って来ます。)は3回ありました。
聞くところによると、釣堀では一人当たり7匹ぐらいの魚を放流するらしいので、7.4匹なら
だいたい人並みぐらいには釣れるようになったということらしいです。
でも、お父さんのお友達にはもっと沢山釣る人は一杯いるみたいです。

「その他」の19匹の約半分はソイでしたが、この中には石鯛が3匹含まれてます。
石鯛は今年になって初めて釣ったらしく、とてもよろこんでいました。
「どうだ、これは狙って釣ったんだぞ!」と、とても自慢げでしたが、ちょっとこれは眉唾で、
きっと血迷った石鯛が偶然食いついてくれたんだと思います。

この表を見ると、今年は青物が一回当たり1.3匹釣れて、昨年一昨年よりほぼ倍増している
のがわかります。お父さんはこの理由について「ハッハッハ、上手になったんじゃ〜」と無邪気に
言ってますが、ボクがインターネットで他の人のHPを調べたら、これはお父さんだけの傾向では
ないようです。難しい話はよくわかりませんが、どうも魚の値段が上がったので鯛の放流が減り
青物の放流が増えたのではないかとも言われているみたいです。
今年になってお父さんの鯛の釣果が減っているのをみると、確かにその可能性はありそうで
お父さんが「上手になった」と思っているのは思い過ごしかもしれません。
でも、そう言ってしまうとみもふたもないので、お父さんにはこのことは内緒にしておきます。

ところで、お父さんはもっと沢山釣れればいいなぁと言っているので、お父さんが青物を釣った
タイミングを調べてみました。ひょっとして無駄な時間に青物を狙っているのではないかと
思ったからです。
下の表ー2にこの3年間で釣れた青物を時間別に集計しました。(スレは除きました。)

表ー2 朝イチ 中休み@ 小物放流時 中休みA 青物放流時 中休みB 終盤 合計
釣った数(匹) 3 3 0 1 13 15 7 42
割合(%) 7 7 0 2 31 36 17 100
割合(%) 16 84 100

(「中休み」は朝イチや放流時の活性が落ち着いた後の時間帯のつもりで書きました)

釣り場によって放流回数、方法、小物青物の順番が違うので、それが良く似ている傳八屋さんと
辨屋さんに限ってみると表ー3のようになりました。

表ー3 朝イチ 中休み@ 小物放流時 中休みA 青物放流時 中休みB 終盤 合計
釣った数(匹) 2 1 0 1 7 12 6 29
割合(%) 7 3.5 0 3.5 24 41 21 100
割合(%) 14 86 100

お父さんの釣り方は朝イチ青物狙いで始まり、活性がなければ鯛狙いに切り替え、その後は
時々青物の活性を確かめながら鯛を狙うという釣り方らしいです。
もちろん、小物の放流時は小物を狙い、青物放流時は青物を狙っているそうです。

でもこの表をからすると、青物の8割以上が青物放流時以降で釣れていて、もっと言うと、
表-3の中休み@、Aで釣れている青物2匹はいずれも鯛狙いにきたものなので、
実質は90%以上が青物放流時以降で釣れていることになります。

ということは、朝からず〜と小物狙いで行って、青物は青物放流以降に狙った方が
もっと沢山釣れるのではないかと思いました。

お父さんにこの結果を話したら、ここまで釣れる時間帯が偏っているとは思ってなかった
みたいでちょっと驚いていましたが、「前半全く青物を狙わないというのはちょっとなぁ〜」と、
ボクからのアドバイスは聞き入れてもらえそうにありません。
どうやらお父さんは、他の人が朝イチや放流前でもそれなりに釣っているのが気になるようで
これからも前半から青物を狙っていくようです。
前半はまぐれでしか釣れてないことは、データがしっかり示しているのにね。
このぶんだと、来年もさして変わらない釣果になるかもしれません。
ボクのアドバイスを聞けばもっと上手になるのになぁと思いました。

(以上、自由研究終わり)