2007年7月29日(日) フィッシングレインボー 1号筏
天気・・・曇りのち晴れ 満潮・・・13:02 干潮・・・6:45 大潮
次回の釣行はお盆と決めていたのだが、先週三男と日向湖のフィッシャーマンズセンターで
小物釣りを楽しんだ際に、隣の筏にいた4人の釣客を見て、どうしても釣堀に行きたくなった。
そのモヤモヤした気持ちをsmileさんの掲示板に書き込んだら、frankさんも釣行できずに
ムズムズしていたようで、ホイホイとご一緒する話がまとまった。
ただし、今回はいつもの三重県ではなく、福井県日向湖にある「フィッシングレインボー」。
ここは、数年前に長男と小物釣りでツバスを釣らしてもらったことがあり、そのとき常連らしき
人が大きなカンパチやワラサを釣っていたのを覚えている。
HPで最近の釣果をみると、ヒラマサがよく上がっているようだ。ムフフ、ヒラマサ大好物(^o^)
今まで日向湖の釣堀は小物釣りなどで利用したことはあったが、まともな釣りはまだない。
と言うのも、いつもインターネットで紹介されている釣行記はほとんどが三重県で、こちらの
情報が極めて少ないのでよくわからなかったから。それに「レインボー」は釣り時間が5時間半
と三重県にくらべて短いので、「損」した感じもした。さらに、隣の「フィッシングランド日向」は、
釣り時間は三重と同じだけれど、竿が1本しか持ち込めないらしく、小物、青物の竿の交換が
不便そうだったこと。また、これは勝手な思い込みだが、魚影もすくないのではないかと
思っていたこともあった。
では、何故今回行く気になったのか。
それは、先週見たフィッシャーマンズセンターのお客さんや、漁港の釣堀のお客さんがあまりにも
のんびりと釣っているのを見て、過去2年半三重県という釣堀最先端の地で名人といわれる方達と
何度もご一緒して修行(笑)を積んだ自分の腕前なら、おそらく爆釣になるではと思ったからだ。
それに短くて「損」だと感じた釣り時間についても、このクソ暑い時期にはむしろ短時間のほうが
体が楽でいいじゃないかと都合よく思えるようになってきた。(笑)
そんな傲慢な思いを胸に秘め、Frankさんと名神、北陸道を使って三方五湖に向かう。
途中、若潮屋さんでシラサだけを購入する。一杯630円也。小粒ではあるが量は充分。
今日の餌なのだが、メインは「魚かし」。北陸方面ではこの餌を使う人はほとんどいないだろうから
きっと爆発的は力を発揮してくれるに違いないと、牧野さんに「エビ団子の素」、「魚かしキビナゴ」
そして「新製品エビ団子」を送ってもらった。魚達が狂喜乱舞して食いつく姿が目に浮かぶワイ(爆)
その他はサンマ、オキアミ、着色甘エビ、それにfrankさんが調達して下さったカツオのハラワタ。
活きアジはレインボーで買うことにした。
現地に着いたのは5時ちょい過ぎ。何人かのお客さんの姿はあるが、事務所はまだ閉まっている。
スカリやタモがあったので見てみると、スカリは口が開いた奴で筏に縛り付けるようになっている。
また、タモの柄は太目の竹で出来ており、2mぐらいの長さがあった。
5時半ごろお店の人が現れ、受付が始まった。大将はまだ20代後半ぐらいであろうか、私には
傳八屋や辨屋の大将のイメージがあるので、「大将」と呼ぶにはやや大人しすぎる若者に見えた。
私達は1号筏で7人(4グループ)とのこと。6時少し前にマルヨのように釣り座の抽選を行って
3番目の私等は岸寄りの1辺を使うことになった。私達の左側には常連らしき若者が一人、
対面には若者二人組み、右側には親子連れの二人組みが入った。
最初は対面の若者にツバスがかかった。引っこ抜けばいいのになにやらモタモタしている。
どうも誰かが追い食いさせるのを待っているようだ。オイオイ、貸切じゃないんだから・・(^^;)ゞ
あきらめて取り込んだの見て、『青物活性あり』とサンマの切り身を一旦底まで落とし込む。
HPでは中央部は8m、際は5mと書いてあったが、この筏は最も海側にある為か、中央底で
10m強、際は8mぐらい。ただし、コーナーの網は湾曲しており、コーナー狙いは無理っぽい。
しばらく小さく誘っていると前アタリが出て、穂先が入った。手ごたえ充分なので、「青」コール。
皆さん反応が鈍いが、こちらは道糸8号ハリス7号の青物仕掛け、少々のお祭りなら負けない。
久しぶりの青物とのやり取りを楽しんで姿を現したのは、いとしのヒラマサちゃん(^▽^)
frankさんに掬っていただいて無事ゲット! \(^ ^)/ バンザーイ
「さあ、早帰りしよか!」(゜O゜)☆\(^^;) バキ!
さらに続けと、サンマを底から誘い上げてきたら穂先がグンッ!と入り再び「青」!!
『やっぱり、三重で鍛えた腕は伊達じゃない』と傲慢ピノキオ君のお鼻は天にも届く勢い。(笑)
が、「プッツ〜ン」・・・・。 ゲッ!
『シ、シマッタ、浅瀬で食わしたときはもっと穂先で着いて行くんだったんだ・・・・。』
お鼻が少し短くなった。(爆)
青物の活性を下げてしまったので、鯛竿に持ち替える。
まずは着色アマエビでさぐってみたが、反応はない。そこでいよいよ「魚かし」の出番。
狂ったように魚が寄ってきたらどうしよう(笑)
ゆらゆらと黄色い煙幕を張りながらゆっくりとエビ団子の素が落ちていく。
さりげなくカーブを描いた穂先がちょうど棚に届いたことを知らせる。
『さあ、来るぞ!』 待つことしばし・・・・・・・・・あれっ??
これは何かの間違いだと、今度は新製品エビ団子を放り込む。 今度こそ・・・・・・あれ?
まあ、いくら「魚かし」とはいえ、そんなに簡単にいくわけはないわな〜。(笑)
食いがとっても渋いので、針を「短グレ8号」にする。これは短軸半スレなので、すんなりと
呑みこんで刺さりも良いはず。すると、予定通り穂先がお辞儀して、ビシッ!
ほぼ同時に私の右横の中学生の竿も曲がっており、ひょっとして絡んだのかと思ったが、
上がってきた鯛は両方の針に食いついていた。 まあ、私にはすでにヒラマサがあるし、
相手は中学生なので、「大きな心」でこの鯛は貰っていただくことにした。(笑)
その後、一度鯛をバラしてしまったので、「バレた時は針を大きく」の教えを守り、先日購入した
「真鯛王9号」に換えてみた。コイツも刺さりが良い半スレだ。
今度は早めの合わせであったが、シッカリ上唇に針掛かりしていた。ムムッ、恐るべし先人の教え。
ところで、「食いが渋いときは針を小さくする。」「バレる時は針を大きくする。」と学んだが、
今日みたいに食いが渋くて、バレる場合はどうしたらいいのだろうとちょっと頭が混乱したりする。(笑)
7時頃、そろそろ放流かな?と思い、デジカメを車に忘れてきたので、駐車場まで取りに行く。
陸続きはこんな芸当ができるからいい。
さて、カメラを持って戻ってきたらすでに放流は終わっていた。frankさんによると鯛が15匹ぐらい
とのことで、一人当たり2匹程度だからやや物足りない感じ。 まあ、2回目の放流に期待しよう。
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放流後は少し活性が出てきたようで、対面のハイパー初心者君(今日が初めての釣りらしく、隣の
友人がそう呼んでいた)に鯛が入れ食いになる。それに引き換え、私の足元はどうにもアタリがない。
さぐり釣り3.9mで中央付近を狙っているとようやくアタリが出て、本日2匹目の真鯛が上がった。
それにして食いが渋い。まるで真冬のようなアタリだ。
frankさんも苦戦の様子だが、餌をローテーションしながらそれなりに数を積みあげ、マルマルと太った
カンパチもゲットされた。さすが百戦錬磨のおじさんだ。(笑)
私の方はどうも上手くいかず、2度目の放流前にシラサでもう1匹鯛を追加するのがやっとだった。
2回目の放流は9時半過ぎ。ブリのような大きな魚はいないが70cmクラスの青物数本と、ツバスが
バラバラと入った。数量的には大小あわせて20匹程度だろうとfrankさんが言っていた。
皆さん活きアジを投入されているので、私は目先をかえてサンマやカツオのハラワタで臨んでみた。
しかし、食いつくのは活きアジばかりで、死に餌に拘った私はこの地合を完全に逃してしまった。
この時、筏全体ではツバス数本とワラサが1本上がったように思う。
青物フィバーが落ち着いた後も、私の竿下は相変わらずアタリがない。
対面のハイパー初心者君が相変わらず好調に真鯛を釣っているので、あの鯛をこちらに寄せて
やろうとエビ団子で何度も円月殺法を試みるが全くアタリがでない。
そのうち隣の中学生にアタリが出始め、ポンポンと真鯛を上げだした。あれ?隣に寄っちゃった?
こうなると恥も外聞もなく、中学生の棚や餌を密かにチェック。「フムフム、棚6.5m 団子餌」だな。(笑)
さりげなく彼のウキ近くに投入するが、なぜか当たるのは中学生ばかり。あ〜、なんでやネン!
「ベキッ!・・・。」ちょっと短くなりかけていた傲慢ピノキオ君の鼻が、二人の初心者に根元から
へし折られる音が聞こえた。(T_T)
残り時間もあと40分ぐらい。ほとほとアタリがなくて困っていたのだが、「困ったときは真ん中の底」という
これまた先人の教えを思い出し、さぐり釣り3.9mに持ち替える。
魚かしを数回打ち込んだ後、シラサに替えて様子を見ているとちょうど6mぐらいに薄っすらとツバス
らしき魚影が見えた。
『よし、このツバスを釣ってsmileさんにおすそわけをしよう!』(爆)
下からゆっくり誘いながら巻き上げてくるとイキナリ「ガツン!」と穂先が入った。
あのツバスが食ったかと思ったが、そんな半端な重さではない。すかさず「青でーす」。(^▽^)
「鯛仕掛けなので」と皆さんに断って、仕掛けを上げてもらう。
3号ハリスなれど、この仕掛けで70cmくらいのものなら何度も上げているので余裕のヨッちゃん。
「ワラサかな? ワラサでも気前良くsmileさん行きにしよう」
な〜んて軽口を叩いていると、ドラグ音とともに突然リールのハンドルが逆回転し始めた。なんじゃー?
最初はてっきりストッパーがフリーになっていたのかと思ったが、どうやらストッパーが壊れていて
一定の付加がかかると逆回転するようだ。こりゃえらい事になってしまった。(^^;)ゞ
相手に走られるとドラグはジージー、ハンドルはグルグルで、もう気が気ではない。
それでも竿の弾力を生かしてやっとのことで浮かせてくると、朝よりやや大きめヒラマサが姿を現した。
慎重に、慎重にとfrankさんの差し出すタモに無事収まった。 ホッ (^-^ )
よしっ! これでヒラマサ2本じゃ!!\(^ ^)/ バンザーイ
ところで、smileさん行きはどうしよう・・・ (笑)
結局これが最後の獲物となり、終了時間の11時半を迎え納竿となった。
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本日の釣果 真鯛×3 ヒラマサ×2 当たった餌 エビ団子の素、シラサ、サンマ 自信満々で出かけた北陸釣行であったが、竿頭の ハイパー初心者君には、ほとんどWスコアにされ 「大きな心」で鯛をあげた中学生にも後半逆転されて しまった。 今回、釣りには「純真な心」がいかに大切かを 思い知らされた。(笑) |
フィッシングレインボーには7基の筏があり、当日は貸切で4基、一般で2基を使用していた。
貸切は6人からOKなので窮屈な想いはしなくても済むし、一般でも7〜8人程度だから余裕があった。
釣り客は「いかにも玄人」という感じの人は見かけられず、皆さん和気藹々と楽しんでおられた。
同じ筏になった人は慣れてない人が多かったが、それでもマナーが気になると言う人はいなかった。
放流数は一人当たり4匹程度だろうと思う。決して多いとはいえないが青物はjカンパチ、ヒラマサ、
ワラサと良型であったし、鯛も綺麗で型も良かった。上層にはグレが十数匹群れで泳いでいたし、
ツバスらしき魚影が何度か見てとれたので、在庫はそれなりに入っているのではないだろうか。
釣った魚はスカリごと自分で事務所に持って行き、大将に締めてもらう。少し水に浸けて
から写真のようにカゴに入れてくれるので、鮮度落ちせずにクーラーに入れることができる。
ただ、ちょっとビックリしたのは青物のしめ方。青物の場合、どこの釣堀でもスカリから出した後
棒などで魚の頭を叩いて気絶させてから刃物をいれるが、ここはスカリに入ったままで頭を叩く。
他の魚も入っているので上手く当たらないこともあり、何度も殴りつけていた。
どのみち絶命させるのだから同じなのかもしれないが、何か違和感を感じてしまった。
帰りにfrankさんとうなぎを食べて帰ろうということになり、先週とは違う某有名店に行った。
先週は子供と二人だったので普通のうなぎ丼だったが、今週は奮発して「上うなぎ丼」にしてみた。
どんなのが出てくるのか楽しみだったが、うなぎの量も質も明らかに先週の店のほうがよかった。
期待してたのに、ガックリだよ〜ん。(T_T)
ゆっくり昼食もとって帰宅したのは3時過ぎ。随分早いので魚を捌くのも体力的に随分楽だった。
夏場や少人数での貸切なら北陸釣行もいいかもしれない。
frankさん、お付き合いいただきありがとうございました。