2007年6月9日(土)  傳八屋 8号

天気・・・曇り時々晴れのち雷雨   満潮・・・12:24  干潮6:35  小潮


5月2日以降、しばらくは釣行しないつもりだったのだが、どうにも我慢できなくなってきた。
そんなときに、釣魚好人さんが、この日の三重釣り歩記会で欠員がでたので一緒に
どうか?と誘って下さった。
「行く、行く、行きまっせ〜!」と、喜び勇んで参加させて貰う事にした。

最近の傳八屋はブリは少なくなってきたようだが、私の大好物のヒラマサとイシガキダイが
入っている。イシガキダイは難しいにしても、何としても久しぶりにヒラマサの刺身が食べたい。
そこで、今回はがまかつの「ヒラマサ・ブリ王」という針を買ってきた。
いままで使っていた黒の伊勢尼13号でも変わらないと思うのだが、なんとなくこの名前に
私が「釣られて」しまった次第。(^^;)ゞ

今回も途中から好人号に乗せていただき、省エネ釣行。道中はしっかり雨が降っている。
雨降りでの釣行はあまり好きではないのだが、前回釣行時に新調した合羽がようやく
着られるので、今日に限ってはちょっと嬉しかったりする。(笑)

3日前の傳八屋の釣果欄に、カーク船長とぼすにゃんさんの華々しい戦果が載っていたが、
その時のアタリ餌などを教えていただいたので、それを参考に餌を購入する。
絶対に外せないのは、オキアミ、青虫、イカ、キビナゴ。逆に外したのはシラサ。
最近は作らなくなった着色甘エビも今日は作ってきた。

傳八屋に到着した頃はまだ雨が降っていたが、桟橋に立って出船を待つ頃には
すっかり雨も上がり、雲間から日が差すぐらいになってきた。
待つこと約30分、最後の船で8号筏に渡してもらう。
場所はいつものようにジャンケンで決めて、北側がたけちゃん、赤ちゃま、私、東側が
しんさんグループ、南側が滋賀の近藤さんグループとHさん、西側が釣魚好人さん
kawamuraさん、Jackyさんとなった。
私の場所は、先日行われた爆釣団のプレBBQ大会で160さんが爆釣された場所らしい。
潮もその日とあまり変わらないだろうから、ちょっと期待が持てそうだ。(^-^ )

第一投は私には珍しく、活きアジでスタートした。
というのも、青物の活性は高いと聞いていたし、今日のメンバーは傳八屋でアジを
買う方が多いので、アジが届くまでにヒラマサ君と決着をつけようと思ったから。
そのために、サニーズでアジを仕入れて来ていたのだ。
でも、アッサリとその目論見ははずれてしまった。(^^;)ゞ

餌を替えながらしばらく青物を狙ったが、埒があかないので鯛狙いに切り替える。
着色甘エビでゆっくり棚を探っていくと、底網近辺で穂先にク、クッと反応が出た。
この一瞬がたまらない。(笑)     ビシッ!!
久しぶりにゴンゴンゴンという鯛の引きを味わう。やっぱいいですな〜この引き。(^-^ )
とよろこんでいたら、プッツ〜ン・・・・・・。エッ???

「いきなりバラシかよ!!」と自分で突っ込みを入れながら(笑)、もう一度同じ場所に
甘エビを落とす。すぐに穂先がククッと入ったが、もう少し食い込ませてからビシッ!!
今度はバラさず、無事ゲット。最近の鯛はあまりいい色ではないと、どなたかが言って
いたがこれは型も色もなかなかの一匹だ。まずはホッと一息つく。

次もすぐにアタリが出て、小気味よい引き楽しんでいると綺麗な真鯛が姿を見せた。
タモに魚が入ったのを確認してから立ち上がろうとすると、掬ったはずの鯛がいない。
あれ?なんで??? よく見るとラインがタモをつきぬけ、その先で鯛が泳いでいる。
「げっ、網がやぶけとる」(爆)
左手に破れたタモ、右手に鯛のかかった竿を持ってどうしたものかと立ち尽くす私。(笑)
見るに見かねて赤ちゃまが掬ってくれた。赤ちゃまどうも有難うございました。m(__)m

どうやら私の前は鯛の宝庫となっているようで、それからも頻繁にアタリは出るのだが
バラシまくりでほとんど釣果にならず、ちょっとみなさんからヒンシュクをかう。
Jackyさんや、滋賀の近藤さんから針をもっと大きくした方がいいとアドバイスを受けて
チヌ4号を釣堀用10号に交換してみたが、再三のバラシでアタリが止まってしまった。
放流前に5枚ぐらい鯛を上げたと思うが、なんせそれと同じぐらいバラシていたから・・・。

最初の放流後、私の前はアタリがなくなったが、筏全体ではそこそこ釣れていたと思う。
ヒマなのでイシガキを狙って青虫で中層を狙ってみたが反応はなく、青物狙いでイカ、
サンマ、イワシを引っ張ってみたがこれもダメ。
しばらく経って、そろそろ散らばった鯛が戻ってくる頃だろうと、再度鯛を狙って底網近辺に
魚玉を落としてやると案の定穂先がククッと入り、今度はバレることなく小ぶりの鯛をゲット。

やっぱり「針」の差があるのだろうか。今まで食い渋り対策で針をグレ用の小さなものにする
ということはやってきたが、バラシ対策で針を大きくするという発想は全くなかった。
これはいい勉強になった。Jackyさん、近藤さん有難うございました。m(__)m

2回目の放流後は青物の活性が一気に上がって、「青」コールが次々に掛かり、取り残された
私はなかなか落ち着いて竿を入れることが出来ない。
ようやく私のイワシにも穂先がコツコツ来て、穂先が入って行くのであわせて「青!」
一瞬手ごたえがあったが、すぐにはずれてしまった。ありゃりゃ、ここでもバラしかよ!(T_T)
イワシがボロボロになっているところを見ると、鯛がかじっていたのかもしれない。
結局この青物フィーバーには乗れずに終わってしまった。

青物の活性が一段落すると、好人さんが陣取る南西角で頻繁にアタリが出るようになり皆さんが
集結する。お隣の赤ちゃまも遠征に出かけ、見事にイシガキダイをゲットして帰ってきた。(^-^ )

私は自分の前にもイシガキがいるような気がして、何度も青虫で様子を伺ったが、これに食い
ついたのは通りがかりのシオだけ。
何か来ないかなぁと鯛竿にキビナゴをつけて底から巻き上げてやると、ドン!と何か乗った。
一瞬重たかったのと餌がキビナゴだったので、「青かも?」と叫んだら、そのまま抵抗する事なく
立派なソイが上がって来た。(爆)
この後さらにソイとしばらく経って鯛を1匹ずつ追加したものの、あたりは止まった様子。
にわかに雲行きがおかしくなり、雨も降り出し雷もなり始めたので、そそくさと片付け始めた。

鯛竿の飛竜とオキアミだけ残し、全て片付けてからテントに入れてもらう。
先程まで私がいた付近で赤ちゃまの竿が何度か曲がっているが、その度に「雷落ちるぞー!」と
脅かして遊んでいた。そういう冗談?が出るくらいゴロゴロ鳴って、ちょっと竿を立てるのが怖い。

ちょうどJackyさんが全て片付けられたので、その場所でイサキを釣ろうとオキアミを放り込んだ。
イサキならそれほど竿を立てなくても、スンナリ上がるだろうから。
すると穂先が小さくお辞儀したので、すかさずビシッ!! 狙い通りじゃ(^▽^)
ところがちょっと重そう。鯛かな? あれれ?シオ? シマアジ?・・・? いや、こりゃ青だ!
釣っているのはあと4〜5人ぐらいであったが、とりあえず青コールをする。

3号ハリス、チヌ針4号の鯛仕掛けではあるが、この飛竜では何度か青物を上げているので、
特に無理をしなければ上がるだろうと思っていた。そして、ヒラマサだといいなぁ〜、って。(笑)
こうなると雷のことなどすっかり忘れ、ひたすらやり取りを楽しむ。
ただ、迎えの船が来るまでのロスタイム中でもあり、そんなに余裕はない。
『はやく上がって来てね〜。』

しかし、いくら時間が経ってもなかなか底が切れない。こんなはずではないのだが・・・・(^^;)ゞ
それほどドラグを緩めているわけではないのだが、一生懸命巻いてもリールは水煙を上げながら
逆回転し、いとも簡単に糸が出て行く。これは今までの青物とちょっと違うぞ・・・・・。
だれかが「こりゃぁブリだぞ〜」って。滋賀の近藤さんも「こりゃ30分はかかるだろう」って・・・。
どうやらとんでもないバケモノをかけちゃったようだ。

恥ずかしながら私は未だかつてブリと格闘したことがない。一度はブリの引きを経験したい
ものだと以前から思ってはいたが、まさか、イサキを狙っているときに食いついてくるとは・・・。
自作の繊細な穂先は先端が10cmほど折れラインに絡んでおり、更に他の人の仕掛けも
巻き込みながら15分ぐらい、いやひょっとするともっとやり取りをしていたかも知れない。
私の腕もパンパンになってきた頃、ようやく姿を現した。
『デ、デカイ・・・。』
あの青物師kawamuraさんをして、「まだこんな大きい奴がおったんか〜」と言わしめたほどの大物。

ようやくタモが届きそうな深さまで浮いてきたが、ここからスンナリ上がってくるとも思えない。
隣でタモをもっていたHさんが「こんな大きいのよう掬わん」って言ってるし・・。(笑)
案の定、足元で慎重に2度ほど横に振って、そろそろ弱ってきたかと思った瞬間、奴が反転した。

プッツ〜ン・・・・・・。

「あ〜あ」

全身の力が抜けたまま、帰りの船に乗り込む。不思議と悔しいという感情は湧いてこない。
しばらくの間、ただただ「すごかったなぁ〜」と、その手ごたえの余韻に浸っていた。

本日の釣果
鯛×7、ソイ×2、シオ×1

当たった餌
着色甘エビ、着色ササミ、魚玉、キビナゴ
オキアミ(バラシたブリ)

写真のワラサとシオはkawamuraさんからの
預かり物。


世の中には初めて釣堀に行ってすんなりブリを釣ったり、簡単に二桁釣果を上げる人がいる。
翻って、私は二桁釣るのに1年以上かかったし、石鯛が初めて釣れたのもつい最近。
ブリと格闘できたのは過去50数回釣堀に通って、今日が初めてのこと。
そのあまりのスローさに、自分の腕と運を情けなく思うこともあるが、それはそれでしょうがない事。
今回のブリにしても楽しみが先に伸びたと思えばいい。 
 
・・・・・と負け惜しみを言っておこう。(^-^ )

でも・・・・・やっぱり、ブリ釣りたかったよ〜(爆)


本日ご一緒いただきましたみなさん、有難うございました。
また、貴重な情報を下さったカーク船長とさちさん、有難うございました。

釣魚好人さんにはお誘いいただいた上に、好人号にも同乗させていただき、最後にヒラマサまで
ご馳走になりまして、大変有難うございました。