2007年3月18日(日)  傳八屋2号筏


天気・・・晴れ(強風)    満潮・・・5:30    干潮・・・11:22   大潮


3週間ぶりで、はたまたデンパチデーの釣行なので、待ち遠しくてしょうがなかった。
この時期なら傳八屋でも石鯛が放流されるかと期待していたのだが、値段が高騰していて
なかなか落札できないようで、今日はまだ石鯛の放流はないらしい。
さらに一度釣ってみたいと思っていたハタマスや大好物のヒラマサの放流も終わったようだ。
ということで、今日のターゲットはカンパチと、まだ釣った事のない「ブリ」、そして鍋物の
ネタにはもってこいの「ソイ」の3種。ブリの引きなんて凄いんだろうなぁ〜(笑)

ところが、桜前線も目の前に来ているというのに、前日の天気予報を見ると真冬並みの寒さで、
さらに大風が吹くとのこと。海上保安庁のHPを見ても数日前から表層水温が下がり始めている。
前日に釣行されたJackyさんの話によると、青物の放流時以外はほとんどあたりはなく
とても厳しい状況だったらしい。なにやらマイナス要因ばっかりだ。
今年は暖冬で結構暖かい日が多いのに、どうも私の釣行日にはそんな釣り日和にはならない。
おかげで、最近では「風神さん」とか「嵐を呼ぶ男」とかありがたくない称号がつき始めた。(^^;)ゞ

そんなお先真っ暗の気分の中、幼なじみのカッチャンを乗せて、釣魚好人さん宅に向かう。
今日もチャッカリと好人号に同乗させてもらうことにしたのだ。財布にやさしい釣行だ。(笑)
好人号ではこの日にふさわしく、石原裕次郎の「嵐をよぶ男」が繰り返しかかっていた。
♪〜俺等はアングラ〜やくざなアングラ〜(爆)

今回も好人さん御用達のサニーズで、ブリ、ソイ用のカツオとシラサ、青虫を購入する。
以前は「シラサはサニーズ」という感じだったが、最近はそうでもないようで、エサきちのシラサの方が
大きいらしい。ただちょっと値が張るそうだが・・。
さらに魚かしに寄って、sasapuuさんに頼まれていたキビナゴを受け取り、エビ団子の素、黄色団子
を購入し情報収集する。牧野さんは金曜日にこのキビナゴでバカ釣れしたらしい。

傳八屋に着くと流石にデンパチデーということもあって、駐車場は満杯状態。
2ヶ月前の日曜日はビックリするぐらいにガラガラだったのに・・・(笑)
桟橋に降りると、風はそれなりに強いのだが、前回辨屋さんに行ったときのように身の危険を感じる
ほどではない。このぐらいならなんとか釣りになるだろう。(笑)

今日は子供さんが2名入るので、足場の広い2号筏に上げてもらった。
釣魚好人さんとしんさんが東側、クサフグさん一家とブリげっちゅうさん親子が北側のテント前
sasapuuさんとなべちゃんが西側、私とカッチャンが南側に釣り座を取った。

まずは、飛竜にsasapuu印の「アカムシ君U」を付けて鯛のご機嫌伺いをするが、反応なし。
次に、ドングリウキ仕掛けにイケチャン印(笑)の黄ササミを付けて中央底にいるはずのソイの
ご機嫌を伺い、さらに青物竿にイワシを付けてカンパチのご機嫌も伺ってみるが、どうもよろしくない。
まあ、朝イチはこんなもんだろうと放流までは期待せずにのんびりと過ごす。

最初の放流では、デンパチデーにふさわしく、
鯛、イサキ、ソイ、シマアジがたくさん放り込
まれた。

ここからが勝負だと、飛竜に黄ササミを付け
てじっくり探っていくと、底付近で穂先が軽く
お辞儀をし、ビシッ。(^▽^)
良型のイサキが上がってきた。
さらに、同じ場所で今度はやや小ぶりの
イサキをゲット。
筏全体でも鯛やイサキが食いだしたようで、
対面のお子さん達の竿も曲がっている。

私も鯛が欲しいと足元を探るが、ピッタリとアタリが出なくなった。あれ?どうしちゃったんだろう??
隣で出遅れていたカッチャンにも鯛やシオが釣れて、そこそこスカリが賑やかになってきたので、
こちらもちょっと焦る。(^^;)

足元がダメなら真ん中だと、ドングリウキで狙って見るが、イマイチ反応がない。
今日はラインを4号から3.5号に変えてみたのだが、今までより幾分仕掛けの落ち方が良くなった
ような気がする。ていうか、ドングリウキはゆっくりと仕掛けが落ちるものだと思うようにしたので、
そう感じるだけかも知れないが・・・(^^;) また、今日は小筏なので、3.9mの竿下でほぼ中央付近になり
風や潮に流されてもコントロールし易いこともあるかもしれない。

しばらくこのウキ釣りで粘ったが、結局2回目の放流まで何も釣れなかった。(T_T)
2回目の放流はワラサ、カンパチ、ブリなどが入った。やっぱり傳八屋の放流量は凄い。
ブリが釣りたい私は、スルメイカのハラワタを付けて放り込むが反応なし。

それならばと、真打のカツオのハラワタを半分に切って放り込んだ。さあ、ブリよ来い!!
すると棚に落ち着くや否や、穂先が「ガツガツ」と揺れ出し、そしてズボ〜と入っていった。
「青!!」(^o^)
ついにブリが来たかと一瞬喜んだが、それほど強い引きでもないようだ。
8号ハリスなので余裕でやり取りをして、70cm弱の立派なワラサをゲットした。(^▽^)

さらに残りの半分を付けて放り込むと、今度もコツコツと穂先が揺れだした。
食い込みを待っていると、好人さんから「青で〜す」と声がかかってしまったので
見切り発車でオリャ〜!と合わせると「ガツン!」と手ごたえあり(^o^)
こっちも「青で〜す」ムフフ
ところがゴンゴンゴンと3段引き。あら??(^^;)ゞ  ちょっと大きめの真鯛だった。
ああ、貴重なブリの餌が・・・(ToT)

この間、何本か青物のバラシがあったので活性が下がらないかヒヤヒヤしていたが、その心配も無く
sasapuuさんや好人さんもキッチリ青物をゲットしていた。さっすが〜(^-^ )

カツオのハラワタがなくなったので、今度は活きアジを放り込んでみた。
上下左右に誘っていると、スーッと穂先が入って行った。また来たぞ〜 「青!!」(^o^)
ところが、あれッ?やけに軽いぞ??(^^;)
するとスルスルッと、とぼけた顔してソイが上がってきた。まさか活きアジでソイとは・・・
確かに大きな口はしているが、『お前さん、それほどアジと大きさは変わらないぞ。』(笑)

どうやら青物の活性が落ち着いたようなので、今度はソイ狙いに切り替える。
活きアジに食いつくぐらいだから、やる気はありそうだ。
今日は3.5号のラインの他にもう一つ是非試してみたいものがあった。それは「へら浮き」(笑)
以前、smileさんの釣行記で、名人「吉野のはまちゃん」(偶然、隣の1号筏にいらっしゃった)
が小さなウキを使って、次々と魚を釣上げているくだりを読んで、「へら浮き」は使えないだろうか
と思ったのだ。家のお風呂でためしてみたら、5Bの錘で丁度いいので、こりゃいいと持ってきた。
海上釣堀でへらぶなの「ツン」当たりが出たら面白いだろうなぁ〜(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

早速カツオの切り身を小さく付けてためして見る。同じ5B錘でもドングリウキより仕掛けが速く落ちて行く。
仕掛けが落ち着いたところで、何度も小さく誘いを入れていると、ウキがスーッっと入っていった。
一呼吸待って、ギュンと合わせると、目論見どおりソイが釣れて来た。大成功(^o^)

それからはカツオの切り身やキビナゴをチャポンと入れてヒョイヒョイ誘うと、スーッとウキが入って
ギュンとあわせるという作業を続けて、ホイホイとソイばかり4匹追加した。
またまた浮きが入ったので今度もソイかな?と今までと同じようにギュンと合わせるとちょっと違う感じ。
あれ?こんどは重たいゾ・・・とりあえず「青かもしれません」と声をかける。
細仕掛けなので慎重にやり取りをするが、それほど苦労することなくワラサが浮いてきた。
ところが、あとちょっとの所でへら浮きが穂先に絡んでしまって巻けなくなってしまった。
ハリスは50cmぐらいなので、何でウキが穂先に絡んで巻けなくなるのか訳がわからなかったが、
なべちゃんが上手に掬ってくれて、ワラサ君は無事タモの中へ。ホッ(^-^ )

ところが針をはずそうと、ワラサの口元を見ると針から見慣れない黒のハリスが???
おや?これはオイラの針じゃないぞ・・。するとなべちゃんが「あっ、俺のハリスだ」(笑)
なんとこのワラサ君、なべちゃんが先ほど他の方と絡まってバラシた奴だったのだ。
その時切れた仕掛けに私の針がかかっていたのだ。なるほど、それで巻けなくなったのね〜。
以前にもハマチがこんな風に釣れたことがあったが、なんという偶然なんだろう。
それにしてもついさっき折角逃げ切ることが出来たのに、なんとも運の悪いワラサ君だこと。(^^;)ゞ
ということで、このワラサはなべちゃんのスカリに入ってもらうことにした。
私には、もうワラサが1本あるからね〜。よ・ゆ・う(^-^ )

この後は真ん中のアタリが止まってしまったので、今度は足元を探ってみることにした。
黄ササミで5mぐらいから徐々に下げていくと、8mぐらいのところでアタリが出て、ビシッ!
よく走るのでシマアジかな?と期待したが、シオだった。

このシオを釣り上げた際、カッチャンと絡んで穂先を折ってしまい、その後、浮き仕掛けも底網を
引っ掛けて切ってしまったので、やむなく青物竿にカツオの切り身をつけて放り込んでおいた。
小物用の仕掛けを作りながら、ふとシーパラの穂先をみるとゴンゴンと思いっきり揺れている。
コリャ大変だと、あわてて竿を持ち、大きく合わせを入れて、「青!!」超ラッキー!(^▽^)

今度はなかなか浮いてこない。ひょっとして念願のブリかな?と期待してると、好人さんが
「これはカンパチだね」と一言。なるほどそう言われてみればゴンゴンと潜って行く。
しばらくすると頭の八の字が見えてきた。引きが強いので大きなカンパチかと期待したが
レギュラーサイズのカンパチ君だ。なべちゃんがタモを持って私の左側で待機してくれていたが、
丁度右側に浮いてきたので、思い切って自分でタモを入れたら見事に入った。ヤッター!!
初めて青物を自分でタモ入れしちゃったよ〜。(^▽^)

その後はドングリウキ仕掛けで再び中央を付近を狙う。
「ジビ、ジビ」とウキが水を被るが、なかなかその後が続かない。好人さんも先程から素針ばかり
引いていて、一体何の仕業だろうと頭を悩ましていた。
何度も小さな誘いを入れていると、ようやく「ジビ、ジビ」からしっかりウキが入りヒット。犯人は真鯛だった。
さらにソイも1匹追加したが、その後はアタリが止まってしまった。

マナブンさんからの電話で、シマアジは中央の棚6m付近にいるはずとの情報を得たので
終盤に狙ってみたがこれは残念ながら不発。結局、シマアジの顔が見れないまま納竿となった。

本日の釣果
 ワラサ×2、カンパチ×1、シオ×1
 真鯛×2、ソイ×6、イサキ×2
 合計14匹で自己新記録(^-^ )

当たった餌
 カツオの切り身&ハラワタ、サンマの切り身
 黄ササミ、活きアジ、キビナゴ半プレス?

今日は物凄い強風が一日中吹き荒れるだろうと覚悟してきたのだが、実際に筏に上がってみると
立っているのが怖いくらいの突風はそれほど無く、普通の強風(笑)だったので助かった。
ただ、風で筏が動いて横網が張り出したり、潮の流れがコロコロ変わるので、ウキやラインがあらぬ
方向に流されて底網や横網にひっかることが多く、ちょっと難儀だった。
それでもそこそこの活性はあり、皆さんそれなりに釣果を上げられていたようだった。
特に、先日のニコニコでまさかの出家をされた好人さんは、見事に「Wつ抜け」され早くも還俗された。(笑)

さて、今回初めて「へら浮き」を使ってみたが、意外に戦力になりそうだと思った。ただ、お祭りしたときに
複雑に絡んでしまうのが難点だ。その点ではドングリ浮きの方がまだトラブルに遭いにくいかもしれない。
また、3.5号の道糸も使えそうなことが分かったので今日は収穫の多い一日だった。
ちょっと残念だったのは、へら浮きで「ツン」アタリが出なかったことぐらいか・・(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

今回は自己新記録となったわけだが、本日の14匹のうち、9匹が浮き釣りでの釣果。
以前から、数を釣ろうと思ったら浮き釣りの方が有利かもしれないと思っていたのだが、
偶然にも今日の結果はそれを示してしまった。

とはいうものの、私は細い穂先がククッと入り込んでいくあの瞬間がたまらなく好きなので
ズボ釣りを辞めるつもりは毛頭ないし、これからも基本的にはズボ釣り主体だ。
ただ、竿が届かない「生簀の中央」を狙うときだけは浮き釣りで行こうと思う。
今まで自分なりにいろいろ試して来たが、ようやく自分の釣りのスタイルが出来つつあるようだ。
・・・ってほどのことでもないか(笑)

本日ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。