2007年2月24日(土)  マルヨ2号


天気・・・晴れ(強風)    満潮・・・ 9:01   干潮・・・16:08   小潮

前回の釣行で、すっかり石鯛さんに嫌われてしまったので、リベンジしなければと思っていたところ、
タイミングよくsasapuuさんからお誘いがあり、再び石鯛さん目当てに辨屋さんに行く事になった。

釣行二日前から辨屋さんの活性が上がってきて期待をしていたのだが、週間予報では当日は冷え
込むとのこと。さらに前日のyahooの天気予報では風速「4」と、かなりの強風を示している。、
前回同様、今回もなんともツキがないことだと、モックンとボヤキながら、経済走行で礫浦を目指す。

旭家で石鯛用にマムシ、アオムシを各1杯ずつ、サニーズではヒラマサ用にシラサと活きアジを買って、
魚かしに向かう。牧野さんは、近々売り出すサビキ用の餌に掛かりっきりで、最近はほとんど釣り堀には
行ってないらしい。来週もこの餌を持って奄美に遠征されるとのことで、相変わらず忙しそうである。
使い易そうな餌なので、私も今年の夏にサビキ釣りに行くときに使ってみよう。
それにしても強い風だ。魚かしの事務所の中にいても凄い風の音が聞こえてくる。
ああ、流石にテンションが下がってきたなぁ〜。(^^;)ゞ

強風は覚悟して来たものの、辨屋さんの駐車場に
着いてみると、予想をはるかに超えるすさまじい風が
吹き荒れており、身の危険さえ感じるほどだ。

それでも受付を済ませ、覚悟を決めて桟橋へ向かう。
しかし、あまりの揺れのひどさに誰も桟橋に乗ろうと
せず、皆さん風が運んでくる海からの飛沫を浴びな
がら堤防で待機している。

この分だとテント前以外は全く釣りにならんだろうし
ライフジャケットも持ってきてないのでちょっとヤバイ
なあと思いながら出船を待っていると、おじいさんが
安全を考えて今日は「臨時休業」にすると伝えに来た。

正直なところ命拾いしたという感じ。皆さんもホッとして事務所で払い戻しを受けていた。(笑)

お客さんたちが三々五々帰られる中、我等3人の誰からも「帰ろう」と言う声が出ない。(^^;)ゞ
sasapuuさんがマルヨに問い合わせたら、まだ空きありとのことで、ここなら石鯛もいるはずと即決。
辨屋さんから流れたお客さんが他にも9人行くそうで、合計12人で一筏を使わせてくれるようだ。
釣り座は来た順とのことらしいので、慌てて車に乗り込み急げ、急げと一路マルヨに向かう。
それにしても、こんな強風の中、我等以外に他へ転進してまで釣りをしようという輩がいるとは・・・
全くもって気が知れんワイ・・。(笑)

辨屋ではあれほど強烈だった風も、マルヨに到着すると、それほど強風と感じなかった。
やはり湾の奥にあるので、ある程度緩和されるのであろう。
空いている2号筏を使用するとの事で、私とsasapuuさんが車を駐車場に入れに行く間に、
モックンが一番乗りして、3人分の釣り座を特等席の南西角に確保してくれた。
風はまともに受けるが、ここに入れば釣果は約束されたも同然だ。(^-^ )

私が南西角、sasapuuさんが南中央、モックンは西南角で、8時頃各自竿を出す。
実際、正面から風が来て釣りづらくはあるが、この程度なら一日なんとかなりそうだ。

鯛竿を用意して釣り始めると、すぐに放流船がやってきたので、慌てて青物竿を用意する。
ここは、辨屋や傳八屋と違って、青物の放流が最初にあるのだ。どのくらい放流されるか
見たかったが、ちょっと大き目のワラサが入ったのをチラッと見たぐらいで、その他は全く
見る余裕がなかった。

とりあえずサンマをブツ切りにして放り込む。ここはヒラマサがいないのでカンパチ狙いだ。
すると、すぐに隣のモックンから「青でーす」と声がかかった。良型のカンパチだ。
タモ入れをお手伝いして、これに続けとすぐさま先程のサンマのブツギリを投入する。
ところが・・・シ〜ン・・・。

ふと周りを見渡すと、活きアジを使っている方はいないようだ。それならばと、すぐさま巻き上げて
今度は活きアジを放り込む。一瞬で答えは出た。(smileさん風 (^-^ ) )
棚に落ち着くまでもなく、そのまま穂先が突っ込んでいったのだ。 

     「青!!」(^▽^)

ところで、以前から青物がかかったら、竿さばきで一度試して見たいことがあった。
何かの本で読んだのだが、磯釣り師などは大物がかかった時、左右に竿を振って魚を走らせないように
するらしいのだ。昨年ある釣り会で偶然釣り座が隣あわせになった方が、磯釣りでは有名な方らしく、
その方が青物がかかった時に竿を左右に振って、ほとんど走られることなく上げていたのを目撃している。

ということで、丁度足元に来たときに、試しに進行方向側へ右、左と竿を振ってみたら本当に
一瞬動きが止まった。(^▽^)  こりゃ凄い!と喜んで今度は反対に左、右と振ってやると、なんとなく
魚の方もどうしていいやら困っている様子。(笑)

結局、それからまた潜られてしまったので、元の木阿弥になってしまったが、それでもさほど横に走られる
ことなくモックンの差し出すタモに収まった。5kgクラスの立派なワラサだった。
それにしても華麗なる竿さばきは、なかなか難しいなぁ〜。(^^;)ゞ

今度こそカンパチをと、再度活きアジをつけるが
そう簡単にはいかず、対面の人にワラサが来て
その後モックンに来たワラサがバレたところで、
青物フィーバーは終了してしまった。

青物の活性が止まってしばらくすると、今度は2回
目の放流となり、鯛とイサキがバラバラと入れられた。
ここは1回目と2回目の放流をほとんど間を空けず
に行うのだ。

足元の中層にグレとイサキが数匹群れているのを
みつけたので、青虫を小さく切って入れてやる。
イサキが食いついたのが見えて、ビシッ!
なかなか良型だ。

続けてまた青虫を落としてやると、今度はくわえながら斜め上へ上がって来るのが見えたので
糸を張って、ビシッ! 今度はちょっと小ぶりのイサキだった。
さらにもう一枚追加してスカリの中は合計4匹となる。 実は4匹はマルヨでの自己タイ記録なのである。(笑)

隣のsasapuuさんはイサキには目もくれず、地道
に鯛狙いをされており、ポツポツと上げている。
しかし、すぐ横で同じように棚を底にしても私の
穂先は全く動く気配がない。なんでかな〜・・。

すると、sasapuuさんが自作餌の「アカムシ君」に
アタリがあるとのことで、勧めてくれた。
もう一つの緑色した「イモムシ君」は朝イチに一つ
使ってみたが、「アカムシ君」はまだだった。

というのも、摘むのもはばかられるような赤い
ドロドロとした液体に入っているからだ。(笑)


「ウへ〜ッ」(^^;)と一つ頂いて、同じ場所に落としてやると、棚に落ち着くや否やアタリが出た。
そして45cmはあろうかという立派な鯛が上がってきた。ムムッ おそるべし!アカムシ君(笑)
これで合計5匹となり、めでたくマルヨの自己記録更新となった。(爆)

その後はアタリもないので、竿をとっかえひっかえしながら魚の居所を探してみる。
ウキ釣りは、「深棚でも仕掛けがスムーズ入る」と書いてあった0.5のドングリウキを今回買って
きたのだが、期待したほど仕掛けが速く落ちるわけでもなく、いつものように餌が底にたどり着く前に
風や潮の流れでウキが流されてしまいイライラしてしまう。
もしかすると、ドングリウキはゆっくり仕掛けを落とすための物では・・・・。
いままで、ず〜と、大きな勘違いをしていたのではなかろうか・・。(^^;)ゞ

マルヨのおばちゃんによると、石鯛はまだ数匹入っているようで、狙いは後半戦とのこと。
先ほどの45cmの鯛以降、自分の周りを上から下まで散々さぐって来たが全く反応がない。
ほとんど12時になったので、残りの2時間、腹を据えて石鯛一本に絞ることにした。
狙うは西南角。前回のように、あっちゃこっちゃと移動せず、この角で最後までやりきろう。
ここはこの筏の中で最も釣れる場所(のはず)なので、ここでダメならあきらめもつく。

実は石鯛が視認できなかったときのことを考えて、今日はある作戦を考えてきている。
というのは、先日、約10年前の釣り雑誌に堤防での石鯛の釣り方が書いてあったことを思い出し、
それを読み返してみたのだ。それによると、石鯛という魚は他の魚より嗅覚が発達しており、
撒き餌の効果は絶大だというのである。そこで今日はエビ団子の素を2パック分用意した。
これで石鯛を寄せておいて、マムシか青虫で一気に仕留めようという壮大な作戦なのだ。(爆)

瞬間的な強引に耐えれるよう飛竜を3.3mに伸ばし、仕掛けは「伊勢尼12号、グランドMAXFXの3.5号」
の石鯛仕様(?)に交換する。
まず、エビ団子の素をピンポン玉ぐらいの大きさに付けて、5mぐらいから底までゆっくりと上下しながら
煙幕を張るように1mずつ下げていく。どこにいるのかわからないので幅広くやらなければならない。
次に、マムシを5mぐらいから底まで、石鯛を脅かさないようなゆっくりとした誘いを入れながら1mずつ
下げて行く。さらに青虫でも全く同様に下まで探っていく。これを馬鹿の一つ覚えで繰り返すのだ。
このような頭を使わない単純作業は、私の最も得意とするところだ。(笑)

さて、始めてから30分以上は経っただろうか、青虫の2匹がけをしたときに途中で仕掛けが止まり、
おかしいと思って糸を張って少し誘ってやると、穂先がグンッっと入っていった。
あわててあわせると穂先が大きく弧を描く。

来た!!石鯛だ!!

心臓が口から飛び出しそうになった。(笑)
しかし喜んだのもつかの間、すぐにプツ〜ンとはずれてしまった。 ガビ〜〜ン(T_T)

針を見ると青虫が途中でちぎられている。ひょっとするとイサキが尻尾だけ食ったのだろうか、
それにしては一瞬だけ味わったあの引きはイサキのそれとは思えないのだが・・・。

気を取り直して再び単調な作業を繰り返す。
そのうちに底一杯ぐらいのところで細かいアタリが出るようになってきた。
早合わせはせずに、穂先が完全に入るまで待つつもりなので、あわてず何度も穂先を下げてやるが、
なかなか食くいこまない。針が大きすぎて食い込まないのだろうか・・・・。
そのうち青虫2匹がけのときに、ようやく重さを感じるぐらい穂先が入っていったのでバシッ!と合わせる。
今度こそ石鯛か!と期待したが、それほど強烈な引きではない。案の定、良型の真鯛であった。

先ほどからチョコチョコあたっていたのはコイツだったのかとちょっとガッカリするが、
それでも久しぶりの獲物なので、悪い気はしない。しかし、私の狙いは石鯛だ。(笑)

さらにローテーションを続けていくと今度も青虫2匹がけの時に、徐々に穂先が入り始めた。
充分入ったところであわせると、先ほどと同じ様な引き具合で強烈な締め込みはない。
なんだ、これも良型の鯛だな、とやり取りをしていると、深みから割って出てきた魚体に白と黒の
縞模様がはっきりと見えた。

出たー!! 石鯛!!

こんどは完全に口から心臓が飛び出した。(爆)
筏中に聞こえるような声で大騒ぎをしながら、はしゃぎ回って無事タモ入れ完了。
記念の写真を撮って慎重にスカリに入れる。
「午後1時20分、石鯛確保!」\(^ ^)/ バンザーイ


かれこれ1時間半ぐらいエビ団子の素を投入してきたたので、魚が寄ってきたのか、この後、
またアタリがあり、鯛をもう一枚追加した。
出稼ぎに行っていたモックンも、ここでアタリが出始めたので戻ってきて鯛を釣上げ、さらに
南東角にいたご夫婦の奥さんが「私も入れていただけませんか?」とやって来られた。
餌と棚を教えてあげて、3人で糸を垂れていると、この奥さんの穂先も綺麗に入って見事に鯛をゲット。
「ありがとう」と、とても嬉しそうに戻って行かれた。
なにも言わずに入ってこられるとムッと来るが、こういう礼儀をわきまえた人の割り込みは気持ちがいい。(^-^ )

折角アタリが出始めたところでもっと楽しみたかったが、終了時間が来てしまったのでこれにて納竿となった。

本日の釣果 
  鯛×3 石鯛×1 イサキ×3 ワラサ×1

当たった餌 
  青虫、 sasapuu印の「アカムシ君」、活きアジ

この日マルヨで釣れた石鯛はこの1匹だけ。
なんという幸運(^-^ )

でも折角撮ったアップの記念写真は大失敗(T_T)

今日は強風のため辨屋さんがお休みになるという予想外のハプニングがあったが、終わってみれば
何とか一日釣りが出来て、さらにず〜とあこがれていた石鯛ちゃんにもめぐり合うことができて、
とても楽しい一日だった。私の青虫君に食いついてくれた石鯛ちゃんに大感謝である。

本日ご一緒いただいたsasapuuさん、モックン、どうもありがとうございました。m(__)m
出来れば、次回は高活性の釣り日和の日にご一緒したいですね。(^-^ )