2006年6月25日(日)     はっかい        同行者:三男

天気・・・曇り時々雨    満潮・・・4:44  干潮・・・11:42   中潮(大潮前)

今月の釣行は1回だけと決めていたのだが、どうも石鯛が気になってしょうがない。
来月初めに傳八屋さんへ行く予定があるが、最近の釣果欄を見ていると石鯛は期待薄。
今、最も石鯛の在庫が多そうな辨屋さんには行けても8月だから、ちょっと遅すぎる。
そんなことで、もう今年は無理かも知れないなぁ〜とあきらめかけていたのだが、
三男の「お父さ〜ん、明日釣り堀に行きた〜い!」の一言で、「今月は1回の」決心が
揺らぎ「ヨ〜シ、石鯛釣りに行くぞー!!」と、いともたやすく方針転換となった。(^^;
ひょっとして私の前世の名前は「意志薄弱」?(笑)

軍資金不足と小2の三男のお守というハンディを背負って石鯛を釣るにはどこが適当かと
最近の釣果情報を調べていると、「はっかい」がよさそうだ。早速、大将に電話をしてみた。
「石鯛は昨日までで全て放流し終わったが、各生簀にはまだ在庫が残っているよ」とのこと。
また、予約は少なく空いているとのことで各筏を探り歩けそうだ。
4時間コースなら2人で1万円と財布にやさしい(?)し、子供も退屈しなくて済むだろう。
ヨッシャー、「はっかい」に決定!!(^▽^)  

鳥羽のエサキチでマムシ、青虫、魚かしエビ団子の素を買う。家からは前回の残りの団子と
着色甘エビ、イワシを持ってきた。4時間コースだし、石鯛が本命なので、いつもよりも量も
種類も減らしてみた。

7時に筏に上がる。今日は二つの筏を使うとのことで、私達はトイレ横に入る。
今日の潮でいくと、午前中はこちらが潮上になるからだ。
常連さんらしき5人組は陸側の筏に入られた。家族連れの4人組が少し遅れて来るとのこと。

まず、息子の鯛竿に団子を付けて投入し、続いて私のシーパラにイワシを付けて投入する。
息子がすぐ底網を釣りあげてしまったので引っ張ると、ハリスではなくPEが高切れしてしまった。
いくらPEとはいえ、十年ほど前に使ったきりの糸ではさすがに弱いようだ。(^^;)ゞ

仕掛けを交換して棚を取り直していると、私のシーパラの穂先がぐっと入る。
あわてて竿に手をかけるが時すでに遅く、穂先が跳ね上がってきた。
手持ちにしてたら何とかなったのに・・・と息子をうらめしげに見るが、本人は???(笑)
その後は鯛竿も出してみたが、アタリもなく放流待ちとなった。

8時前に、遅れてきた4人家族が同じ筏に入り、待ちに待った放流である。
ヨシ、これで釣れるぞ!と息子を見ると、うずくまっている。
「どうした?」
「う〜ん、おなかが痛いー」。
「え〜? とりあえずトイレへ行ってごらん」
「でも、このトイレは怖いもん・・・」
ということで、已む無く私もつきそってトイレに入る。
外では景気よく魚の放流される音がしている。早くしないと他の人に釣られちゃうジャン。(T_T)
あ〜ぁ、まさかこんな肝心なときに息子のお尻を眺めていようとは・・・・(笑)

この頃から雨がポツポツ降り始めた。
まだ腹の痛みが治まらないようなので、中央の屋根の下でしばらく横になるように言って、
とりあえず私は鯛竿を持つ。
子供の状況次第ではすぐにでも帰らなければならないが、このままでは何しに来たのか分からない。
せめて1匹は釣らないと・・・・。

息子の様子を案じながらも、団子で円月殺法を繰り返していたら、ようやく穂先がお辞儀して、
本日1匹目をゲット。ヨシ!! さらに続けて2匹を追加する。
Jackyさんの釣行記に「はっかい独特の間合い」と書かれていたがまさにその通りで、
放流後少し経ってから食いが立つようだ。

私が順調に釣っているのを見て、息子が走って戻ってきた。
「ボクも釣りた〜い!」
「ん? おなかは痛くないのか?」
「うん、もう治った。」
ケロッとしてやがる。なんちゅう、ゲンキンなやっちゃ(笑)

息子の竿も同じ棚に入れてみるが、ジアイは終わってしまったのかアタリがない。
またおなかが痛くなっては困るので何とかしたいのだが・・・(^^;)ゞ

手前がダメなら真ん中にいるかも知れないと、息子の竿をさぐり釣りに替えて竿受けに置く。
わたしは石鯛狙いでマムシを付けてコーナー付近をさぐってみるが反応はない。
しばらく経つと、ゆっくりさぐり釣りの穂先が入った。やっぱり真ん中だった。(^-^ )
息子がワンテンポ遅れて竿を立てるがスカッ!(T_T)
やはり手持ちでないと合わせのタイミングが遅れてしまう。でも息子には3.9mはちょっと長い。
しょうがなく私が左手で持ってあわせのタイミングを計る。右手には石鯛狙いの海映。
これぞ正真正銘の2本竿。二天一流宮本武蔵じゃぁ〜(゜O゜)☆\(^^;) バキ!

しばらく待っていると左手のさぐり釣りの穂先が軽くお辞儀を始める。
そのまま食い込ませてから合わせをいれ、息子にバトンタッチ。
息子は股の間に竿をはさんで一生懸命巻きあげるが、この鯛もなかなかの引きで
あっちゃこっちゃと引っ張りまわされ、ようやく私の差し出すタモに収まった。
私が針をはずしてスカリに入れてやると
「いや〜よかった、これでボーズは免れた」って。オイオイ・・・・(^^;)ゞ

さらにもう1匹同じようにして釣らせたが、その後は静かになってしまった。
私としてはもう鯛は十分なので、石鯛狙いで海側の筏に遠征する。先程から探っておられた方
によると3匹は見えたそうだ。これは期待できるぞと、しばらくさぐって見たが、反応はない。
このまま置き竿にしておいて、元の筏でもマムシ+青虫で石鯛をさぐるがやはりダメ。
おぬしもなかなか手強いのぉ〜、石鯛屋。

海側筏の置き竿に目をやると息子が触って遊んでいる。このままほかって置くと糸が
グチャグチャにされそなので、取り上げて片付けることにした。あたりもなさそうだし・・・。
しばらくすると海側筏から「石鯛だ!」との声が聞こえてきた。私と同じように置き竿にしていた
常連さんに立派な石鯛がかかったのだ。
そんなぁ・・・、あのままにしておけば、ひょっとしたらウチの竿にきたかも・・・・。
グヤジイ〜〜 (T_T)

10時過ぎに2回目の放流があり、ワラサ2本とシマアジ、鯛が入った。
石鯛はなんともならないので、せめてワラサでもと、イワシで誘ってみるが反応ナシ。
大将も「今日は食わんなぁ・・・・」って。

「ねえねえお父さん、ここはタモで掬って取ってもいいの?」
先程放流したシマアジが浮いているようだ。
息子は以前ハルキチ屋でカンパチを掬ったことがあり、タモ技には自信を持っている。(笑)
他の人の迷惑がかからないようにと言い聞かせてやらせてみた。
最初は一人でそーっと追いかけていたが、そのうち家族連れの2人の子供たちも
一緒になって「アッチだ、こんどはコッチだ」と3人で追い回し始めた。(^^;)ゞ
迷惑この上なくなってきたのだが、私たちと家族連れだけなので、まあいいか。(笑)
私の目の前にも来たので、有終の美を願ってエビ団子を落としてみたが、
さすがに警戒しているのか食わなかった。

結局ここで11時となり時間切れ。1時間の延長も考えたが、大将が潮どまりだから
1時間延長しても意味無いよというので、それもそうだ終了とした。

なんとか石鯛初ゲットを願っての釣行だったが、やっぱり石鯛は難しい。
大将の話によると、石鯛は春先に大敷網にかかるの見越して、漁師さんに前もって
予約して置くそうで、それ故どこの釣り堀でも同時期に放流するのだそうだ。
すると、もう今年は無理だろうから、来年は4月ぐらいから石鯛狙いでがんばるべ〜。

本日の釣果  鯛×5 ・・・・ 私が3匹、息子が2匹だそうです。(笑) 
アタリ餌  魚玉、魚かしエビ団子、魚かし黄団子





今回は急に思い立ったので、前回折った鯛竿の代替がないままでの釣行となった。
さて、石鯛はどの竿で釣ろうかと悩んでいたが、以前(有)近藤水産さんが「海映の手元の
ガイドを取っ払ってスピニングリールをつけると使い易い」と言っておられたのを思い出し、
今回はそれを試してみる事にした。ただし、ガイドはそのままにして・・・。(^^;)ゞ

実際やってみると、糸送り、巻き上げも今までの両軸リールより速く、実に調子がいい。
魚とのやり取りの際も、リールごと竿を握らなくていいのでグリップがしっかりして
いつもより竿が扱いやすくなった。手元のガイドがあっても特に気にならないので、
これからはこれを主力に使って、しばらく眠っていた筏竿の飛竜先鋭をサブで使って
みようと思う。海映が2.4m、飛竜が2.1mと、ちょっと短い気もするが、円月殺法を
多用すれば、竿の短さもおそらくカバーできるだろう。
それにしても、筏竿にスピニングリール、おまけに20cmのハリスをサルカンで結んで
いるのだから、まじめに筏竿で釣っている方からすれば「怒髪天」ものだろう。

ところで、今日は大将から面白い話を聞くことができた。
あまり活性があがらないので、家族連れのお父さんが
「釣れんように餌をやってるんじゃない?」
と冗談っぽく大将に言った時のことだ。
すると大将は
「魚を運搬する際は、魚が餌を吐き出して水が濁ると全滅してしまうので、出荷の
4〜5日前からエサはやらん。またここでは、入荷してからせいぜい1〜2週間で
全て放流してしまうので、餌をやらなくても生きているの。だから餌をやる必要が
ないんだよ。自前で養殖をしているところは直前まで餌をやっているところもあるようだが、
むしろ餌をやった方が魚の食いは良くなるんだよ。」って。

以前某人気釣堀の掲示板で、心無い客が「餌をやっているから釣れない」という”言いがかり”を
つけたことがあったが、そのとき良識ある元釣堀従業員の方が「実情」を説明されていた。
今日の大将の説明は、まさにその「実情」通りであった。やっぱりねぇ〜。

帰りがけに「最近カンパチや鯛の値段があがっているんですか?」と水を向けると、
カンパチもさることながら、鯛の値段も上がる一方で、どうやって放流しようかと頭を痛めているとの事。
ちなみに本日入荷した60cmもある大鯛はカンパチより高かったそうだ。
大鯛好きな人はぜひお出かけ下さい。(^-^ )

追記
「はっかい」の駐車場には大人しい犬がいる。息子が気に入って遊んでいたのだが、
なんと名前はジャッキーという。てっきり常連のJackyさんと何か関係があるのかと思ったら、
単なる偶然なんですと。Jackyさんがあんまり釣り過ぎると、大将がジャッキーに向かって
「コラ!Jacky!!」なんていうのかな。(笑)