2006年4月9日(日)  傳八屋 8号?筏   同行者:長男

天気…晴   満潮…15:51  干潮…10:19  若潮

世間はお花見シーズン真只中。私も前日の土曜日に釣行して、今日はその釣果を肴に
花見で一杯やりたかったのだが、生憎8日は都合がつきそうにない。
これでは「釣りに行きたい病」が治まりそうにないので本日の傳八屋を2名で予約した。

入学祝いに長男か次男を連れていくつもりだったのだが、釣り堀嫌いの長男は
気乗りしない様子で、次男も名古屋ドームにD−G戦を観に行くとかでダメ。
コリャ困ったと、友人に声をかけてみたがこちらもダメ。う〜ん、こうなりゃ
単独釣行しかないかと思っていると、長男が「鯛が釣れるなら行ってもいいけど…」との事。
これ幸いと「釣れる、釣れる。もうやめて〜というぐらい釣れるから」とうそぶいて
なんとか付いてきてもらえることになった。
最近はどっちが遊んでもらっているのか良く分からない…。(笑)

今日のテーマは「いかに手返し良く釣るか」という事。傳八屋では一昨日がパワフルデー、
昨日はデンパチデーであるから条件としては非常に良い。したがって手返しがよければ
二桁釣果は望めるはずだ。そんな事を考えながら今回はマジで「ツ抜け」を狙っていた。(笑)
それと「シーパラダイス磯4-400」を中古で手に入れたので、これでヒラマサを釣り上げる事が
できればなおさら言うことなしだ。

今回の釣行で真剣に「ツ抜け」狙ったのにはワケがあった。
実は、先日「暴走機関車」のH名人から手返し良く釣る方法をアドバイいただいたのだ。
今回はそれを参考にして仕掛けを変更し、また釣り方も真似してみる事にした。
仕掛けは鯛、青物にかかわらず全てハリスを60cm程度に短くしてスナップ付
サルカンを施しハリス交換の時間短縮をはかった。
また、もっとも手返しが悪かった筏竿にも道糸にサルカンをつけ、30cmのハリスを
スナップ付サルカンで接続するようにした。筏竿は道糸ハリス通しが常識らしいので、
この仕掛けは邪道なのかもしれないが、これにより現場で針を結ぶ手間が省ける。
これならイケルかもしれない・・・・。
また、ハリスを短くしたので太さを3号から3.5号に(鯛用)アップし、青物用は
ハリスへの負担を軽減するために道糸をPEからナイロン8号に変更した。

今日の傳八屋は満員で凄い人。桟橋で延々1時間待って7時15分過ぎに最後の便で渡船。
8号筏?(もっとも南東にある筏)に14人で乗ることになった。
今日の潮からすると、午前は南西角が有利と考え、場所取りに神経を研ぎ澄ます。
幸いにも船を降りてから皆さんゆっくりしているので、両手にスカリを抱え、スタコラサッサと
南西角に2人分の釣り座を確保。ヨシ!これで第一関門突破じゃ。(笑)

まず、シーパラ4-400で特製イワシのぶつ切りを投入して鯛竿をセットする。
長男は不思議な事に青物より鯛釣りのほうが良いらしく、終日鯛を狙うようだ。
先手は長男だった。1投目のアタリをかけそびれ、2投目で鯛をゲットした。
朝イチからアタリがあるとはうれしいかぎり。やはりこの場所で正解のようだ。
このまま「もうやめて〜」と言うぐらい釣れるといいのだが・・・。(笑)
とりあえず潮が止まる10時ぐらいまでにどれだけ稼げるかが今日の勝負どころだ。

私も早速鯛狙いに切り替え、着色甘エビを8mに投入するとすぐに気持ちのいいアタリで
まず1匹の鯛をゲット。暖かくなったためか、今日はアタリがはっきり出て分かりやすい。
針を呑み込まれていたので、魚をタモに入れたままスナップを外してハリス交換し、
すぐに次を投入。その後タモの中のハリスを、ある程度の長さで切って魚をスカリに入れる。

今日はこの手順が今までと違うのである。これまではハリスを切って魚をスカリに入れてから、
新しくハリス交換して餌を投入していたのだが、H名人のアドバイスで手順を変えたのである。
これにより手返しも速くなり、名人曰くの「常に餌を生簀に入れた状態」になるのだ。

スカリに魚を入れ終わると、ちょうど仕掛けがなじんで、すぐに穂先がお辞儀する。
2匹目ゲットだ。今度は呑まれておらず、針をはずしてすぐに次を投入する。
H名人の場合はここで別の竿を投入しておいて、仕掛けがなじむ間に針を外して
魚をスカリ入れるそうだが、わたしはドタバタでまだ筏竿がセットできてない。(^^;)ゞ
漸く筏竿がセットできたところで3匹目をゲットした。
しかし、ここでアタリは小休止となり放流後に期待する。
長男もこの間3匹釣っており、まずは仲良く3匹ずつと好調な滑り出しとなった。

1回目の放流は、シマアジと鯛が半々ぐらいで結構な数が入れられた。
ひょっとして青物の活性が上がるのではと、シーパラでイワシのぶつ切りを投入してみる。
いつも青物竿は竿受けにかけてしまうのだが、今日は名人の真似をして手持ちにしている。
誘いながら待っていると穂先がモゾモゾし始めた。少し送り込んで待っていると穂先が入ったので、
あわせて、「青!」と叫ぶ。・・・が、とても軽い。(^^;)ゞ
慌てて訂正して、かわいらしい真鯛を釣り上げる。これで4匹目。

前回もそうだったが、どうも「青」と叫ぶのがちょっと早いようで訂正ばかり。
からむのが嫌なので早めに言うようにしているのだが、イワシやサンマの切り身が
エサの時はもう少し様子を見てからの方がよさそうだなぁ。あ〜カッコわる〜。(^^;)ゞ

しばらく青を狙ってみたがダメそうなので再び鯛狙いに切り替えることにした。
海映に甘エビをつけて6mから下げていくと8m付近で穂先が入り、5匹目の真鯛をゲット。
すぐに鯛竿を投入して6匹目、さらに2匹追加して合計8匹。まさに入れ食いだ。
それにしても話には聞いていたがこの釣り方はホントに忙しい。
食いが立っているときは全く息つく暇がない。

ちょっとアタリが遠のいたので、スカリを覗き込み、ちゃんと8匹いるか確認する。
うん、間違いない、あと2匹だ。(^-^ )

目先を変えようと、シラサをつけて底網ぎりぎりに落としていくと、気持ちよく穂先が入った。
今度は随分元気がいい。少々手こずったが美味しそうなシマアジを無事タモに入れた。
これで9匹。いつもならここで弱気のムシが出てくるのだが、不思議と今日はそれがない。
というかそんな事を考える暇がないのだ。まさに一心不乱(笑)。

シマアジの針をはずしていると、2回目の放流が始まった。え?もうそんな時間?
船が来たのは知っていたが、まさか放流とは思わなかった。
時計を見ると9時半過ぎ。渡船は随分遅かったけど、放流はやたら早いなぁ・・(笑)

もう少しこのまま続けたかったが、青物がドボン、ドボンと入るので、あわててシーパラを手にして
今度もイワシのぶつ切りを投入する。記念すべき10匹目がBIG青物なら望むところだ。
来てくれ〜ヒラマサ様〜!!
すると願いが通じたのか、道糸がゆっくりと横に走る。しばらく穂先で付いていくとズンッと
しっかり穂先が入った。ここぞとあわせ「青!」と叫ぶ。今度はまあまあの手ごたえだ。
ところがすぐにゴンゴンゴンと引き込んだ。ん?・・・浮かしてくると赤い魚体がチラリ。
ゲゲッ!鯛だ(^^;)ゞ  またまたやってしまった。チョーカッコわるー。
またしても皆さんにゴメンナサイをして、良型の真鯛を慎重にタモ入れする。

期待の青物ではなかったものの、なんといっても待ちに待った記念すべき10匹目だ。
再放流をしないようにしっかりと掴んでスカリへ投入し、念のためもう一度数を数える。
1、2、3、・・・・8、9、10。うん、やっぱり間違いない。(^o^)
ついに念願の「ツ抜け」達成だ。\(^ ^)/ バンザーイ
ここで、いつぞやのsmileさんのように「必殺スカリ落とし」に会ってはかなわないので、
念のためスカリを留めるネジをしっかり締めなおした。(笑)

それにしてもここまでの道のりは長かった。何回か通っただけでアッサリと二桁釣る人もいる
というのに、20数回通っても未だ「ツ抜け」出来ない自分に、最近はいい加減ウンザリしていた。
これでやっと「9匹の呪縛」から解放され、これからはもっと楽しく釣りが出来そうだ。
しかし、今まであれほどがんばっても9匹しか釣れなかったのに、今日はまだ10時前である。
釣り始めたのはほとんど7時半頃だったから実質2時間ちょっと。
釣れるときはこういうもんなのかなぁ〜と、ちょっと複雑な気分になる。

さて長男もここまでシマアジ交じりで6匹釣っており、二人合わせればお持ち帰りの数は十分。
そこで私はもう少し青物狙いを続けることにした。しかし活アジ、イワシ、イカ、団子で
いろいろやってみるがさっぱり反応がない。北西角付近では時々青物があがっている
ので全く食い気がないわけでもなかろうが・・・。
しばらくやってみたが、あきらめてまた鯛狙いにした。

しかし、潮どまりのためかこちらも全くアタリがない。長男も全くアタリが出ないようで
ついに穂先ではなく頭がコックリコックリし始めた。(笑)
その後、潮が動き出しても私たちの前は釣れない状態が続き、結局なすすべもなく
午後1時となってしまった。

ふと足元を見ると3mぐらいのところにグレが群れている。先程から東側で釣れていたが
やっとこっちにも回ってきた。海映をグレ針に換えて、オキアミをつけそっと投入する。
なかなか食いついてくれなかったが、何度かやっていると、誘い上げた瞬間に食いついてきた。
約3時間ぶりに味わう魚の引き。やっとかめだなも〜。
しかし、これも続かずこのまま納竿を迎えてしまった。

それにしても10時までとそれ以降で、手のひらを返したような状況変化には少々面食らった。
最初から後半は苦戦するだろうとは思っていたが、まさかこれほど極端に変わるとは。
今日はH名人のアドバイス通り、手返しを強く意識したおかげで何とかツ抜けできたが、
もし今まで通りだったらまたしても8〜9匹止まりだったであろう。
いや、長男と同じ6匹だったかもしれない。
「釣れる時間は限られているので、そのときにたくさん釣っておかないとツ抜けは難しいよ」と
以前言われたことがあったが、今日はまさにその通りの展開だった。
意識して二桁釣るのがいかに大変なことなのかを思い知らされた。
よくご一緒させていただく皆さんや、ネットでお世話になっている皆さんはいとも簡単に
二桁釣ってしまう人たちばかりだが、あらためてその人たちの凄さを認識する一日となった。

当日の筏全体を振り返ってみると、10時までは私達の西南、南西が独壇場。
西北、北西は入れ食いと言う感じではなかったが、終日コンスタントに釣れていた。
東南角と東北角は終盤にアタリがでていた。本日唯一の石垣鯛は東南角だった。
青物はカンパチ中心に4〜5本上がったがすべて西北、北西だった。

最後に・・・
今日は釣行のタイミング、入った場所にも恵まれ、ようやく念願のツ抜けを達成できました。
これも、道具、仕掛け、釣り方、心構えなど多くの皆さんに様々なことを教えて頂いたからこそ
出来た事です。このボンクラ生徒にあたたかいアドバイスをくださり、本当に有難うございました。
今後とも変わらずお付き合い下さいますよう、よろしくお願いいたします。m(__)m

本日の釣果
 私: 鯛×9、シマアジ×1、グレ×1
 長男: 鯛×4、シマアジ×1、イサキ×1
 アタリ餌:着色甘エビ、オキアミ、シラサ、イワシ、マムシ、生ミック

私の釣果 長男の釣果
(もうやめて〜と言うぐらいのはずが・・・・)