2006年3月19日(日) 傳八屋(春丸筏)

天気・・・曇り(強風)  満潮・・・7:18   干潮・・・13:52  中潮(大潮後)

私のHPに良く来ていただくfrankさんが、お仲間のみなさん(可茂漁業組合)と一緒に
傳八屋さんに行くという。『一度frankさんとご一緒してみたいなぁ〜』と密かに思っていたら
「一緒にどう?」とのうれしいお誘いの声。もちろん私に異存があるわけがない。
二つ返事でご一緒させていただくことにした。(笑)
また、「迎えに行くので一緒に行こう」とおっしゃって下さり、これまたありがたくお言葉に
甘えることにした。

当日、午前3時過ぎに組合長さんとfrankさんがハイエースで迎えに来て下さった。
frankさんとは初対面なのだが、いままで掲示板ではなんどもやり取りをしているので
スンナリとお話する事が出来た。また、組合長さんも優しそうな方でホッとする。
御在所サービスエリアで可茂漁組の主力部隊を乗せたマイクロバスと合流し、一路迫間浦へ向かう。
途中、旭家でマムシ、マツモトでアジを購入し、コンビ二の駐車場でちょっと休憩していると、
マナブンさん、モックンGR、そして好人さん、JackyさんGRと会う。
皆さん今日は「三重釣り歩記会」で「いむら」へ行かれるのだ。エールを交わして、
さらにサニーズでシラサを買って6時過ぎに傳八屋に到着。

数日前から天気予報では雨マークが付いていたので心配していたのだが、大丈夫そうだ。
可茂漁組の副組合長さんは稀に見る「晴男」らしく、どうやら雨雲が副組合長さんに恐れをなして
逃げだしたようだ。ただ、風は相当強い(「風男」もおられるようで・・・笑)

 総勢17人で傳八屋の12,13号筏に上がる。実はこれ、春丸の筏である。
傳八屋さんでは、満員の際に春丸の筏を使うことがあり、これが時々掲示板などで物議を
かもしているわけだが、可茂漁組の皆さんはむしろこちらを好んで使っておられるようだ。
どうやら、酷使されている傳八屋の筏に比べると魚がスレていなくて釣りやすいらしい。
なるほど、ものは考えようである。確かに本来の傳八屋さんの筏に比べれば在庫量は見劣り
するだろうが、在庫が多いからといってそれが全て釣れるわけでもなく、むしろ少なくても食い気が
あるやつがたくさんいればいいのである。

さて、frankさんと私は場所決めジャンケンに負けて南側に入る。強風をまともに正面から受けるので
とても釣り辛そう。皆さん用意ができたところで一斉にスタートとなった。
まず、最初は「シーパラさぐりつり」に特製サンマの切り身をつけて青物の様子を見る。
frankさんから春丸の筏では朝イチでよく青物が釣れると聞いていたし、昨日、kawamuraさんたちが
傳八屋で青物フィーバーされたようなので、自ずと期待は高まり、穂先を見つめる目も真剣になる 。
が、・・・・・・アレレ?(笑)

アテがはずれるのはすっかり慣れているので、淡々と鯛竿を用意する。この竿は前回まで使っていた
「偽さぐり」に、先日ある名人から頂いた穂先と、道糸を装着したもので、本日はこの竿を使いこなす事が
第一の目的なのだ。強風にあおられてとてもやりづらいが、3Bの錘をつけて、教えてもらった通りに
振り込んでみる。棚に落ち着くと錘とうまくつりあって程よく穂先がカーブを描く。
オオッ!こりゃぁイイ! 絶品ジャン!(^o^)

ヨシ!今日はこれで釣りまくるぞ!と意気込むが、そうは簡単に問屋が卸してくれない。
全然アタリがないのである。お世辞にも活性が高いという感じではないが、東側では組合長さんが鯛を
上げられ西側と北側でもポツポツと鯛があがっている。でもなぜか南側の私とfrankさんはさっぱりなのだ。

餌を変えながら棚を6mぐらいから底一杯まで私の前を扇状に探ってみるのだが、ウンともスンとも
言わない。諦めずに何度か繰り返していると、右45度、棚8mで穂先が一気に持っていかれた。
ウワッ!と、あわてて竿を立てる。強風で前アタリを見落としたようだ。それでもうれしい一匹目。
良い型の真鯛だ。ゆっくり引き寄せてタモを差し出すと、入る寸前で針ハズレ。ウッソー!!(T_T)
無意識に糸を緩めてしまったのだろうか?あぁ、1匹目なのに大失敗ジャ〜。(T_T)
すぐに同じ場所に餌を入れてみるが、もうアタリは出ない。う〜ん、通りすがりの一匹だったか?
まさか今日はこれで終わりって事はないよね? ちょっと不安になる。(笑)

1回目の放流は鯛、シマアジ、やや小ぶりのカンパチ、と石鯛が入った。12月、1月と
デンパチデーに来ていたので今日の放流量にちょっと物足りない感じだが、考えて見れば
これが当たり前。他の店ならきっと大放流の量だ。

まずはカンパチを狙おうと、「さぐり釣り」でサンマの切り身を抱き合わせて中央の底ギリギリに
放り込む。上下に誘いながらしばらく待っていると、穂先がわずかにお辞儀をし始めた。
でもそこからスンナリとは食い込まない。穂先を下げて送り込んだり、軽く持ち上げてテンションを
かけたりして何とか食い込ませようとするのだが、なかなか穂先がしっかり入らない。
はやる気持ちを抑えながら、何とかこのカンパチ(完全にそう思い込んでいる)を釣り上げようと
辛抱して駆け引きを繰り返していると、ようやく穂先が10cmぐらい入った。
ヨシ、ここだ!とばかりにあわせを入れ、『青デース』と叫ぶ。この瞬間がたまらない。(笑)
手応えからするとさほど大物ではないようだ。おそらく先程放流されたの小ぶりのカンパチ
だろうと勝手に確信して、ゆっくり巻き上げて来るとチラッと赤い魚体が…・。アレレ・・?(笑)
皆さんに「ゴメンナサイ」をして今度は慎重にタモに入れ、本日1匹目の真鯛ゲット。
エサがちょっと大きめのサンマの切り身だったので、てっきり青物と思っていたのだが・・・
いや〜お騒がせしました。(^^;)ゞ

この時点で、ボーズはfrankさんだけとなり皆さんから盛んに冷やかされていたが、
そこは百戦錬磨のこのお方。すぐさま鯛をゲットされて汚名返上。さっすが〜。
しかしその後は続かず、またまた私とfrankさんには静かな時間が流れる。

2回目の放流では鯛、青物が入り、最後にビッグヒラマサが放流された。
今度は先程よりさらに大き目のサンマの切り身をつけ勝負をかける。緊張の一瞬。
さあ来い、ビッグヒラマサ!!
上下に誘いながら待っていると、穂先がわずかに入る。少し送り込んだらアッサリと穂先が
グッとお辞儀した。ヤッター!とばかりに大きくあわせを入れて「青デース」と叫ぶ!
でもそれほど重くなく、引き方もゴンゴンという感じ。アレレ?コリャ鯛だ。(^^;) 
またしても「ゴメンナサイ」をして立派な鯛をタモに収める。
一度ならず二度までも、なんともお恥ずかしい・・。(笑)

しばらくして、西側で釣っていた副組合長の
お孫さんから、「青!」の声がかかった。
このお孫さんは中1なのだが、鯛竿で10kgを超えるブリも釣った事があるという凄腕らしい。
竿は満月になり、何度も糸が出され、獲物は
なかなか姿を現さない。
相当な大物だろうと思っていたら、 なんと
ビッグヒラマサがスレでかかっていた。
何度もタモ入れに失敗したがやっとのことでfrankさんが掬い上げ無事ゲット。
タモから半分はみ出るような大きさだった。
うらやましい〜。


狙っていたヒラマサが釣り上げられてしまったので、さてどうしたものか思ったが、
本日私が釣れたのは中央での鯛だけだ。ならば、きっと真ん中にはまだ鯛がいるだろうと
「さぐりつり」で鯛を狙うことにした。ただ、青物にも未練たっぷりだったので針を10号、
ハリスを5号の「青、赤兼用」の仕掛けにし、エサも先程釣れたサンマの切り身にした。
すると思惑が見事に的中し、すぐに先程と同じようなアタリが出て鯛をゲットする。
これでサンマがなくなったので、今度はイワシのぶつ切りを入れるともう1匹追加。
さらにその次はこのイワシのぶつ切りにイサキが食いついてきた。
それにしても、まさかイワシでイサキが釣れるとは思わなんだ。
連荘にちょっとルンルン気分になってきたが、残念ながらここで打ち止めとなる。

相変わらず風が強いので短い竿の方が打ち返すのもやり易いだろうと思い、筏竿の
「海映」をとりだし、団子でしつこく攻めてみるが、やはり私の目の前では全くあたりが出せない。
そこで、さっきから気になっていた西南角にちょっとお邪魔して打ち返してみる。
すると、何投目かで誘いをかけたときにわずかに重みを感じた。底網にかかったかな?
とも思ったのだが、試しにあわせてみたら食っていた。(^^;) これで鯛をゲット。
もう一丁とがんばるが、ここもこれでおしまい。う〜ん、こいつも通りすがりの鯛か?

それならばと、今度は誰もいない東南角で打ち返してみる。するとエサを替えようと
巻き上げて来ると、途中で穂先がコツンと反応した。オッ、今のは魚信に違いない。(^-^ )
俄然やる気になって、オキアミをつけて3mぐらいから徐々に棚を下げていく。
すると5mぐらいのところで小さなアタリが出る。少し送り込んで静かに穂先が入ったところで
ビシッとあわせると、元気のいいイサキが上がってきた。

おや〜?ひょっとするとここはイサキマンションかな〜?(笑)

予想通りで立て続けにイサキを2枚追加。さらにちょうど私が針を結んでいる間に、
隣で釣っていた方もここでイサキを1枚ゲット。また、frankさんにも棚を教えてあげたら、
ここで見事にヒット。こちらはなんとシマアジだ。オオッ、オイラもそっちの方がいい!

しかし、それからは不思議なことに全くあたりが無くなり、棚を変えてもエサを変えてもまるで反応なし。
どうもあまり出来のいいマンションではなかったようだ。耐震偽造か?(笑)
それにしてもなんで急にあたりがなくなるかなぁ・・・
しばらく打ち返してみたり、場所を変えてみたりしたが、結局その後はなんともならず、
このまま終了時間を迎えてしまった。

道具を片付けた後、7〜8匹は釣れたかな?と数えてみたら鯛5匹、イサキ4匹の合計9匹。
いつも9匹目を釣るとその後にピタッとあたりがなくなるのだが、今日はあのイサキが9匹目だったのね。
な〜るほど、それであの後全くアタリがなくなったんだぁ(笑)

と言うことで、今回もお決まりのようにツ抜けはお預けとなりました。

それにしてもこれで5回目の9匹。いったいいつまで続くの?この一桁釣果(爆)
もういい加減に卒業したいんだけど・・・・。
それに最近は青物さんもすっかりお見限り。あ〜ぁ、ヒラマサ食べたかったなぁ〜。

 本日の釣果: 鯛×5、イサキ×4
あたり餌: サンマの切り身、イワシのぶつ切り、オキアミ、生ミック


さて、今回新しい穂先に変えた鯛竿でバンバン釣りたかったのだが、強風でうまく使いこなせず
ちょっと残念だった。でもとってもいい感じの穂先なので、もう少し練習して次回は何とか使いこなしたい。
そこで、この鯛竿を穂先を下さった某名人の名をとって、「Kスペシャル」と名づけることにした。(笑)
また、今日は「Kスペシャル」以外にも試してみたいことがあったのだが、この強風ではままならず、
次回の釣行までお預けとなった。早くも次回が楽しみだ。
最近厳しい天候での釣行が続いているので、今度はポカポカ陽気で釣りたいなぁ〜。

最後に、今日はfrankさんたちのおかげで、往復の運転もせずに随分楽チンな釣行をさせてもらった。
いつもなら睡眠不足でフラフラになりながら帰宅するのだが、今日はまだ帰宅しても余力があった。
運転しないのがこんなに楽だとは思わなかった。(笑)
frankさんと組合長さんには遠回りになるにもかかわらず、往き帰りともお世話になり本当に
ありがとうございました。
また、可茂漁業組合のみなさんには快く迎え入れていただき、本当にありがとうございました。
おかげさまで楽しい一日を過ごすことができました。
ご迷惑でなければまた是非ご一緒させてください。