ワラサの引きを楽しむ長男

2005年11月5日(土)  いむら  同行者:長男

天気・・・晴れ   満潮・・・8:15  干潮・・・13:45  中潮(大潮後)

 10月は毎週釣りに行ったし、また、来週は(有)近藤水産さんの大爆笑会なので、
今週はおとなしくしておこう思っていたのだが、下の坊主2人と家内が一緒に
友達のところへ出かけるとのことなので、これ幸いと、長男を釣れて2人で
釣りに行くことにした。天気も良さそうだ!(^-^ )

長男は釣堀嫌いなので、三方五湖方面にハゼ釣りに行こうかと思ったのだが、
オイラはやっぱり釣堀がいい!(笑)
場所選びに悩んだが、マナブンさんたちやJackyさんたちがそれぞれ爆釣した
新釣堀「いむら」に予約を入れてみた。先月電話したときは満員で断られたが、
今回は予約が取れた。ここは新規オープンで現在大量放流をしているとのこと。
柳の下にまだドジョウはいるかな?

 迫浦漁協の市場の中にある「いむら」の看板に着いたのは6時20分頃。まだ、誰もいない。
6時半まで待っても誰も来ないので、場所が違うのかな?と不安になり大将に電話をすると
「そこでいいよ」とのこと。  ん?ということは今日はうちらだけか?  数分後に大将が
軽トラで現れた。やはり、釣り客は私達だけとのこと。ラッキー!親子で貸切だ(^▽^)
まだ、オープンして2ヶ月なので、土日でもこんなときがたまにあるのだそうだ。

 いむらの筏は傳八屋のすぐ北西に位置し、屋根つき休憩所をはさんで東西に1基ずつある。
大将がどちらの筏で釣るかと聞いてきた。公平を期すために客に選ばせるんだって。
今日は下げ潮なので、潮上になる西側筏を選択した。先日Jackyさんと好人さんが
釣行した際、上げ潮時は北側から潮が入り込んでいたらしいので、その反対になる南側に
並んで竿を出す事にした。

 まず、シーパラダイスさぐり釣りにエビ団子の素を付けて第一投目を入れる。
実は今朝、魚かしで牧野さんにエビ団子の素のつけ方と釣り方をレクチャーしてもらったのだ。
いままで丸く握ってつけるものだと思っていたが、そうではなく海中でバラけるように、指先で
押さえつけるようにして針につけ、投入したら2m〜3mゆっくり誘いあげるのだそうだ。
「みんなどうやってつけてるんだろう?」と牧野さんは心配していた。

 さて、期待のエビ団子ではあったがアタリはなく、イワシに変えてみてもあたりなし。
こりゃダメだと、すぐに鯛竿に切り替えて4つの角をさぐりまわることにした。
なんせ筏に乗っているのは私達だけなんだから。(^-^ )

それぞれの角を探っていくがなかなかあたりが出ない。どっかに当たる箇所があるはずだが、
と思っていると、ようやく西北角で反応があった。1回目はアタリがあったうれしさで、思わず
素針を引いてしまったが、2回目はきっちりかけてやっと本日一匹目の鯛をゲット。
次はほんの少し押さえ込むようなアタリであわせると、こんどはなかなか良い引きをする。
40cm弱のシマアジだった。ウレシイ〜、シマアジを釣ったのはいつ以来だろう・・・。
これを見ていた大将に「ヘェ〜あんな微かなアタリであわせるんか」と言われ、ちょっといい気分(^-^ )

大将曰く、「シマアジはたくさん入れてあるよ。」とのこと。Jackyさんの釣行記では型が小さいと
書いてあったが、辨屋や正徳丸のビッグシマアジには叶わないもののなかなか立派な型だ。
息子も呼んで、私の横で竿を出させると、早速シマアジが来た。これもまあまあの型だ。

「今から放流しようか?」と大将に言われたが、食い気がありそうなので、もう少し後にしてもらった。
しかし、大将の船が帰ったら、すぐアタリが止まってしまった。ありゃ〜、放流してもらうんだった。(^^;)ゞ

 その後2時間ほどなんともならず、「困ったときは中央の底」という格言?を思い出し、先日
初めて買ったドングリウキで全遊動釣りを試してみる事にした。でも、餌、錘、ウキのバランスが
悪いのか全然うまくいかない。2〜3回やってみて「もう、ヤ〜メタ!」となった。

10時前に、やっと大将が戻ってきて、鯛、シマアジがおよそ半々で20匹ぐらいとカンパチ、ワラサも
1本づつ(と思う)放流してくれた。たった2人でこれだけ入れるんだからすごい。
放流量は大将のその日の気分も少し左右するらしいから、いい子にしていなくっちゃ。(笑)

 息子は活きアジ、私はサンマで青物を狙うと、すぐに来たのは息子の活きアジだった。
気兼ねすることなくゆっくりと時間をかけて上がってきたのは65cmのワラサだった。
この後、さらに息子は浮いてきているワラサをサンマで誘って2匹目をゲット。オッ、うまいっ!

ところで、オイラはタモ係ばっかりなんですけど…・。

青物の活性も終わってしまったので、鯛を探りにまた一つ一つ角を釣り歩くと、またも西北角で
アタリがあった。そしてここからは入れ食い状態となり、私は筏竿、鯛竿を変わりばんこに使って
鯛5匹、シマアジ1匹を釣る。子供も隣でシマアジ4匹を釣った。2人でウハウハと大喜びだったが、
だんだんアタリが遠くなってきた。
 そんな時、餌を変えようとウタセえびをつけた筏竿を巻き上げていると、急に竿がしなった。
あれ?鯛はこんな上層にいたのか?と思ったら、一気に走り出した。なんと途中でワラサが
食いついたのだ。(^-^ ) 細仕掛けなので心配したが、思いのほか抵抗はみせず、子供の
差し出すタモに無事おさまった。全く予想外だったがやっと私にも青が釣れた。(笑)
しかしこの後はここでのアタリが完全に止まってしまった。

私の釣果はここまで9匹。あと一匹で念願の「ツ抜け」だ。残りは2時間、なんとしても達成したい。
おそらく今日をはずしたらもう当分出来ないだろうとの予感もある。是が非でも…・。
そんな気持ちとは裏腹にアタリはまったくでない。息子の「潮の流れが変わったよ。」との言葉で、
よく網を見みると、確かにやや膨らんでいたはずの網が少し凹んでいる。東から西に潮が流れている。
あれ?今日は一日下げ潮のはずだが、なんでこんな時間に潮が変わるんだ????。

潮上の北東角に移り、何度か探ると、待望のアタリが来た。巻き上げてくると、シマアジが見えた。
「ヤッター!ツ抜け達成だ!!」と大喜びするが、タモが手元にない。「タモ、タモ、タモ!」とあわてて
竿を持ったままタモを取りに走ると、途中でシマアジはスカリの下にもぐりこんだ。やっとタモを手にして
掬おうとしたら、針はスカリにひっかっかており、肝心のシマアジ君の姿はない。あぁ、10匹目が・・・・
「ツ抜け達成!」の文字がガラガラと音をたてて崩れた・・・・ガラガラガラガラ…。(笑)

息子は東側でさらにもう一本ワラサを上げて1日に青物3本という快挙を成し遂げた。
私は終了までのわずかな時間を「あと1匹、あと1匹」と目を血走らせてがんばったが、あまりに
気負いすぎて、小さなアタリをうまく捕らえる事が出来なかった。
結局、「本日、これにて終〜了」となってしまった。

それにしても前回といい、今回といい「ツ抜け」がこんなに難しいと思わなんだ。
こんな好条件で出来ないのなら、もうオイラには無理かも…・。
でも、親子で貸切りなんて貴重な体験も出来たし、1日ゆっくり2人で遊べたので楽しかった。

「いむら」では釣った魚は、海水に入れた状態で船に乗せて桟橋まで持ち帰り、しめた後たっぷりの
海水で泳がして血抜きをしてくれる。とても丁寧な仕事で感心した。

 今日はわれ等だけということもあり、大将といろいろ話ができた。気さくな良い大将だった。
「いむら」は地元の釣堀にも魚を卸している仲買業者なんだそうだ。それゆえに他より仕入れも安く、
大量放流も可能なんだとか。また、12月には筏をもう1つ増設するとのことだった。
しばらくは大放流は続くらしいので、是非また行ってみたい。


 本日の釣果   私:鯛×6、シマアジ×2、ワラサ×1
          長男:シマアジ×4、ワラサ×3
        アタリ餌:活きアジ、サンマ、エビ団子の素、生ミック、ウタセエビ